始めに(特徴紹介)
関ジャニ∞のギタリストである安田章大は、バンドの多彩な楽曲を支える存在として欠かせないプレイヤーです。彼のサウンドは、ポップでキャッチーなメロディに寄り添うクリアトーンから、ロック曲での力強いドライブサウンドまで幅広いのが特徴です。
特に「NOROSHI」や「侍唄」などではエモーショナルな表現力が発揮され、ジャムセッション形式の番組「関ジャム」ではギタリストとしての柔軟性やセンスの良さが際立っています。ギブソンのレスポールやフェンダーのストラト、テレキャスターを軸に、場面ごとに音色を巧みに切り替えるのが彼の持ち味です。
また、Provisionのオーダーメイドギターやヴィンテージ機材を取り入れるなど、個性的かつ実用的な機材選びも注目されています。こうした背景から「関ジャニ∞の音を支える存在」として、多くのギタリストやファンに影響を与えてきました。
安田章大の音作りは、ギターそのもののキャラクターを生かすことを大切にしつつ、曲ごとに最適化されたアンプやエフェクトのセッティングで完成されています。本記事では、彼が実際に使用してきたギター・アンプ・エフェクターを網羅し、そのサウンドアプローチを詳しく解説していきます。
使用アンプ一覧と特徴【関ジャニ∞・安田章大】
安田章大の音作りを語る上で外せないのが、ライブやレコーディングで使用されてきたアンプ群です。彼のプレイスタイルは幅広い楽曲に対応する必要があるため、クリーントーンの抜けから歪みの深さまで、状況に応じてアンプを切り替えてきました。代表的なアンプとしては、Marshall、Bogner、Divided by 13(÷13)などが確認されています。
まず有名なのは、Marshall Silver Jubileeです。シルバー筐体が特徴的なこのモデルは、クラシックロックの厚みある歪みを提供し、関ジャニ∞の力強いバンドサウンドを支えました。特にライブでは存在感が強く、レスポールとの相性も抜群で、ロック曲の骨太なサウンドメイキングに貢献しています。
さらに、Bogner Ecstasyのヘッドと4×12キャビネットの組み合わせは、彼の定番ともいえるセットです。Bognerは立体感のあるドライブサウンドと、繊細な表現に対応できるレンジの広さが魅力で、ポップ曲からハードな曲まで幅広くカバー可能。関ジャムや全国ツアーで安田が多用していたことからも、メイン機材として信頼されていることがわかります。
そして近年話題となったのが、Divided by 13(÷13)の使用です。本人が「今は÷13を使っている」と発言したこともあり、最新のライブやスタジオで投入されていると考えられます。このブランドは、ハイファイでありながら温かみを持つクリーントーンが特徴で、ジャズやポップス寄りのサウンドでも映える点が安田の音楽性とマッチしています。
アンプ選びの背景には、安田の音楽観が表れています。彼は決して歪み一辺倒ではなく、曲に合わせてクリーンからクランチ、ハイゲインまでを自在に切り替えます。Marshallでは伝統的なロックサウンドを、Bognerでは厚みと現代的なレンジ感を、÷13では透明感とニュアンス表現を重視。これらを楽曲やライブの構成に応じて使い分けていると推測されます。
ただし、時期やセットリストごとに使用機材が変わるため、現在のメインがどれかは確定していません。あくまで「Marshall、Bogner、÷13が中心」と想定されます。
使用ギターの種類と特徴【関ジャニ∞・安田章大】
安田章大のギタープレイは、彼が手にしてきた多様なギターコレクションと深く結びついています。ギブソンのレスポールを軸に、フェンダーのストラトキャスターやテレキャスター、さらにはProvisionやグレッチといった個性的なギターまで、場面ごとに使い分けています。
代表的なのはGibson Les Paul Classic(2000年製・サンバースト)です。2004年から2011年にかけてのライブやテレビで頻繁に使用され、彼の初期のイメージを形作った一本といえます。レスポール特有の厚みと粘りのあるトーンは、バンドのロック曲に安定感を与えました。また、2013年以降は色違いのレスポールも確認され、同じストラップを使用していることから、長期的に愛用しているモデルと推測されます。
Gibson Les Paul(ブラック)は「ここに」PVやGR8ESTツアーで確認され、シックなルックスと存在感ある低音が印象的です。さらに、赤バックで展示されていた別個体もあり、レスポールが安田サウンドの軸であることを裏付けています。
一方で、クリーントーンや繊細な表現に多用されるのがFender Stratocasterです。2010年以降のピンクのカスタムショップモデルや、クリーム系の個体は「NOROSHI」や関ジャムで頻繁に使用され、爽やかで抜けの良いサウンドを提供しています。また、大きなヘッドを持つラージヘッド仕様のストラトも登場し、曲に合わせたバリエーションを持たせています。
Fender Telecasterは、ブラックのカスタムショップ製とナチュラルの2本が特に印象的です。「象」「Tokyoholic」などの楽曲でテレキャスター特有のキレと歯切れを活かし、歌を引き立てるプレイを展開しました。さらに、Realdeal 1960TL Perfect Reproductionは「応答セヨ」期での使用が確認され、ヴィンテージテレキャスターの再現力を求める姿勢がうかがえます。
他にもGibson ES-335(2006年製・レッド)は「ミセテクレ」や「侍唄」で活躍。セミアコならではのウォームなトーンと深みは、バラード曲での存在感を大きくしています。ProvisionのオーダーモデルやGretsch Brian Setzer Hot Rod、さらにはPRSのブルーモデルなど、多彩なギターが彼の音楽的幅広さを支えています。
安田のギター選びは「楽曲に最適化された音を届けること」を重視していると考えられます。激しいロックではレスポール、爽やかなポップではストラト、歌心あるバラードではセミアコ。このバランス感覚こそが彼のプレイスタイルの核となっています。以上の機材から、安田サウンドは多様性と柔軟性に富んでいると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Les Paul Classic(2000年製・サンバースト) | Gibson | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | エレキギター | 2004~2011ライブ・TVで頻出。彼の初期サウンドを支えた。 |
Les Paul(ブラック) | Gibson | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | エレキギター | 「ここに」PV、GR8ESTツアーで使用確認。 |
Stratocaster Relic(ピンク・Custom Shop Jason Smith) | Fender | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | エレキギター | 2010~2018ライブや関ジャムで常用。爽やかなクリーントーン。 |
Telecaster(ブラック/Custom Shop推定) | Fender | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | エレキギター | 2016~2018に頻出。「NOROSHI」等で使用。 |
ES-335(2006年製・レッド) | Gibson | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | セミアコースティックギター | 「ミセテクレ」「侍唄」で使用。バラード向けの深みあるトーン。 |
使用エフェクターとボード構成【関ジャニ∞・安田章大】
安田章大の音作りは、ギターとアンプの組み合わせだけでなく、多彩なエフェクターを駆使した緻密なボード構成によって完成されています。関ジャムやライブの写真からも、定番のBOSSペダルからブティック系エフェクターまで幅広く導入していることが確認できます。
まず、基盤となるのがBOSS FV-500(H/L)です。ボリュームペダルとして定番であり、曲中でのダイナミックな音量調整に使われています。HとLはインピーダンス違いですが、シチュエーションに応じて使い分けられていたと考えられます。
BOSS OC-3 Super Octaveは、低音域を補強するオクターバーで、バンドサウンドに厚みを加えるのに使用。特に重心の低いリフやソロでの存在感を強調します。さらに、Lovepedal AMP Elevenはオーバードライブとブースターの両機能を持ち、クランチからソロ時の音抜け強化まで幅広く対応できる便利なペダルです。
ヴィンテージ系として注目されるのがBOSS CE-1 Chorus Ensembleです。深みのある揺れと軽い歪み感が特徴で、クリーントーンのバラードで重宝されています。同じくモダンなブースト用途ではTC Electronic Spark Boosterや、定番のチューナーTC Electronic PolyTuneがボードに組み込まれています。
ファズ/ディストーション系ではElectro-Harmonix Big Muff Pi with Tone Wickerが確認されており、轟音リフやエモーショナルなソロで迫力あるサウンドを生み出します。また、ハイゲイン系としてはBlackstar HT-DISTXを導入。これによりモダンなロックサウンドを演出しています。
さらに、Free The Tone ARC-3というルーティングコントローラーを使用することで、複雑なペダルボードを整理し、ライブ中でも直感的に音色を切り替えられる環境を実現。これが安田のプレイの安定性に大きく寄与しています。
ブティック系ではVemuram Jan Rayが有名で、JUKE BOX期に使用されていた記録があります。TS系のナチュラルなドライブを再現でき、歌モノの楽曲に馴染むサウンドを作り出します。さらに、Electro-Harmonix Soul FoodはKlon Centaur系のオーバードライブとして、ウォームで立ち上がりの速い音を求める場面で活躍しました。
これらのペダル群は、ロックの迫力とポップスの繊細さを両立させるために組み合わせられており、彼のボードは「汎用性と即戦力」を重視して構築されているといえるでしょう。時期ごとに入れ替わりはあるものの、以上のエフェクターが中核を担ってきたと想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
FV-500(H/L) | BOSS | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | ボリュームペダル | ライブでの音量調整用に使用。 |
OC-3 Super Octave | BOSS | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | オクターブ | 低音域を補強し、リフやソロに厚みを追加。 |
AMP Eleven | Lovepedal | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | オーバードライブ | OD+ブースト機能。ソロ時の音抜け強化。 |
CE-1 Chorus Ensemble | BOSS | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | コーラス | ヴィンテージ機材。揺れ感でクリーントーンを彩る。 |
Big Muff Pi with Tone Wicker | Electro-Harmonix | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | ファズ | 轟音系のリフで存在感を発揮。 |
HT-DISTX | Blackstar | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | ディストーション | モダンハイゲインでロック曲を強化。 |
ARC-3 | Free The Tone | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | スイッチングシステム | ルーティングで直感的な操作を実現。 |
Jan Ray | Vemuram | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | オーバードライブ | JUKE BOX期で使用。ナチュラルなドライブ感。 |
Soul Food | Electro-Harmonix | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | オーバードライブ | Klon Centaur系譜。ウォームなドライブ。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【関ジャニ∞・安田章大】
安田章大のサウンドは、ギターやアンプ、エフェクターといった機材だけでなく、セッティングやEQの工夫によって完成されています。特に、関ジャニ∞の楽曲はポップからハードロック、バラードまで幅広いため、シーンごとに細かい音作りを行っていることが伺えます。
レスポールを用いた際は、中低域をしっかり出して骨太なリズムギターを支えています。アンプの設定としては、Marshallではミドルを強調して歪みを厚くし、Bognerではゲインをやや控えめにして音の輪郭を保ちつつ奥行きを出していると考えられます。これにより、歌を邪魔せずに存在感を放つサウンドが形成されます。
一方、ストラトやテレキャスターを使用する場合は、クリーントーンを重視したセッティングが多く、アンプのEQはローを抑え気味にして、ミドル~ハイを持ち上げる形が想定されます。特に「NOROSHI」や「Tokyoholic」などの楽曲では、歯切れの良いカッティングを強調するために、コンプ感の少ないクリーントーンを意識しているようです。
エフェクターを絡めた音作りでは、オーバードライブ系(Lovepedal AMP ElevenやVemuram Jan Ray)を基礎にしつつ、必要に応じてブースター(Spark Booster)で音量と音抜けを補強。ファズ(Big Muff)やハイゲイン歪み(Blackstar HT-DISTX)は、楽曲のハードな場面やソロで存在感を発揮しています。歪みを多用する場合でも、ベースとドラムを考慮してローを出し過ぎず、ミドルレンジを軸にした調整が多いと推測されます。
コーラス(CE-1)は特にバラードで使用され、ギターに揺らぎと広がりを加えています。ステレオ感を意識したセッティングで、クリーントーンの奥行きを演出。バラード曲「侍唄」や「ミセテクレ」で、リスナーを包み込むようなサウンドが生まれるのは、こうしたモジュレーションの使い方に由来するといえます。
PAやミックスの面では、安田のギターは「歌の邪魔をせずに支える」ことを重視して処理されている傾向があります。レコーディングではEQで200Hz以下のローをカットし、2kHz前後を少し持ち上げて、存在感を保ちつつもボーカル帯域と干渉しないバランスを取るのが一般的です。ライブではアンプのキャビシミュやマイキングの位置を工夫し、オンマイク+ルームのブレンドで立体感を出していると考えられます。
また、楽曲ごとにギターの配置を変える工夫もされています。アップテンポな曲ではステレオLRに広げたダブルトラック、バラードではセンター寄りで空間系を深めにかける、というようにミックス処理が異なります。これにより、アルバムやライブ全体を通しても飽きさせない音像が作られています。
安田自身のプレイスタイルとして、ギターソロでも極端に歪ませるのではなく、ピッキングのニュアンスを活かす方向性が多い点も特徴です。これはEQ調整やアンプのゲインセッティングでも意識されており、過剰なコンプレッションを避け、ナチュラルな表現を重視しています。
総合すると、安田章大の音作りは「曲ごとの最適化」「バンド全体との調和」「プレイニュアンスの尊重」が軸にあり、EQやミックスもその方向性に沿って工夫されていると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【関ジャニ∞・安田章大】
安田章大が使用してきた機材は、ギブソンやフェンダーといった高級ギター、ブティック系エフェクターやプロ仕様のアンプが多く、初心者や中級者にとっては手が届きにくいものが多いです。しかし、近年は入門者やコストを抑えたいプレイヤーでも「安田サウンド」に近づけることができる、市販の手頃な機材が数多く登場しています。
まずギターについては、レスポール系とストラト/テレキャスター系を使い分けるのが安田流です。高価なGibson Les Paul Classicの代替としては、Epiphone Les Paul Standardが最適です。Gibson直系ブランドであるため、同系統の厚みあるサウンドを体感できます。ストラトキャスターに関しては、Squier Classic Vibe Stratocasterがおすすめで、フェンダーらしいクリーントーンやカッティングに十分対応可能です。テレキャスターについても、Squier Affinity Telecasterを選べば、キレのあるリズムワークを再現しやすくなります。
アンプに関しては、Bognerや÷13といった高級機材は現実的に導入が難しいため、BOSS Katanaシリーズが代替として優れています。豊富なアンプモデリングとエフェクトを搭載し、Marshall系やクリーン系のトーンを切り替え可能で、練習から小規模ライブまで対応できます。また、Yamaha THRシリーズも家庭用や小規模環境での再現に向いており、ナチュラルなトーンと空間系エフェクトを備えています。
エフェクターについては、安田が実際に使用しているモデルの中でも、比較的手に入りやすいBOSS製品を選ぶのが近道です。BOSS SD-1 Super OverDriveは、Jan RayやAMP Elevenのようなナチュラルなドライブ感を手軽に再現できます。さらに、BOSS DS-1 Distortionは、Blackstar HT-DISTXのようなハイゲイン歪みに近い音作りが可能です。ファズ系では、Electro-Harmonix Nano Big MuffがオリジナルBig Muffのサウンドを縮小サイズ&低価格で体験できるためおすすめです。
モジュレーションや空間系についても、BOSS CE-2W ChorusはCE-1の後継的存在で、ヴィンテージ感のある揺れを再現可能。ディレイやリバーブを補いたい場合は、BOSS DD-8 Digital DelayやTC Electronic Hall of Fame Reverbを導入すれば、バラードや広がりを重視する曲にも対応できます。
総合的に見ると、安田の音作りを安価に再現するためのポイントは「レスポール系の太さ」「ストラトやテレのキレ」「BOSS系OD/ファズ/コーラスの組み合わせ」です。これにより、ポップからロック、バラードまで幅広く対応できるサウンドセットを手にすることができます。以下の表では、具体的に代替機材をまとめています。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
エレキギター | Les Paul Standard | Epiphone | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | Gibsonの代替。厚みあるロックサウンドを再現可能。 |
エレキギター | Classic Vibe Stratocaster | Squier | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | クリーントーンやカッティングに適したコスパモデル。 |
エレキギター | Affinity Telecaster | Squier | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | テレキャスターのキレを安価に体験可能。 |
アンプ | Katana 50 MkII | BOSS | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | BognerやMarshall系の代替。多機能でコスパ高。 |
アンプ | THR30II Wireless | Yamaha | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | 家庭用に最適。クリーンやリバーブが秀逸。 |
オーバードライブ | SD-1 Super OverDrive | BOSS | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | Jan Ray系ODの代替。自然なクランチを再現。 |
ディストーション | DS-1 Distortion | BOSS | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | ハイゲインサウンドを低価格で実現可能。 |
ファズ | Nano Big Muff | Electro-Harmonix | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | Big Muffの代替。轟音リフを手軽に再現。 |
コーラス | CE-2W Chorus | BOSS | Amazonで探す | 関ジャニ∞ | 安田章大 | CE-1の復刻仕様。揺らぎを安価に導入可能。 |
総括まとめ【関ジャニ∞・安田章大】

安田章大の音作りは、一言でまとめると「柔軟性と表現力の両立」です。彼はロックギタリストとしての骨太なサウンドを持ちながら、ポップスの世界観やバラードの情緒に合わせて自在に音を変化させてきました。その背景には、ギブソンのレスポールをはじめとした太く芯のあるギター、フェンダー系のカッティングに強いギター、そしてProvisionやPRSなどの個性派モデルまでを場面に応じて選び抜く柔軟なスタイルがあります。
アンプも同様に、Marshallのクラシックな歪み、Bognerのレンジの広さ、Divided by 13の透明感といった異なる特性を曲ごとに使い分けています。これにより、どんなジャンルの楽曲でも「安田の音」として成立させることができるのです。バンド全体を支える中で、彼のギターは主張しすぎず、しかし確実に楽曲の厚みを作り出しています。
エフェクターにおいても、彼のボードは「必要なものを必要なだけ」という合理性が際立っています。オーバードライブ、ファズ、ブースターを中心に、クリーン系ではコーラスや空間系を巧みに組み合わせることで、幅広い音色パレットを持ちながらも整理されたセッティングを維持しています。特にルーティングシステムを活用して操作性を高める点は、ライブアーティストとしてのプロフェッショナリズムを示しています。
音作りの本質を紐解くと、安田のサウンドは「曲を活かすための音」であることがわかります。ソロであっても自己主張に走るのではなく、バンドや歌全体の調和を第一に考えているのが大きな特徴です。彼のプレイが「聴きやすい」「心に響く」と評されるのは、技術だけでなく音作りそのものがリスナーの感情に寄り添っているからでしょう。
これから安田サウンドを目指すプレイヤーにとって大切なのは、高価な機材をそろえることよりも、「どの楽曲でどんな音が必要か」を意識する姿勢です。レスポールの太さを再現できるエピフォン、ストラトやテレのカッティング感を得られるスクワイヤ、そしてBOSSの定番エフェクターを使えば、十分に安田らしい音に近づけます。
総じて、安田章大の音作りは「引き算の美学」と「必要な時に最大限の表現をする加減」のバランスにあるといえます。その姿勢は、ギタリストとしてだけでなく、バンドマンとしても学ぶべき点が多いでしょう。関ジャニ∞のサウンドを支えてきた彼の機材選びと音作りの工夫は、今後も多くのプレイヤーにとっての指針となり続けるはずです。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
エレキギター
Gibson Les Paul Classic(2000年製・サンバースト)
2004~2011のライブ/TV多数で使用。V.WEST期からの可能性メモ、2018/9「関ジャム“3月9日”」で類似個体目撃あり。
Gibson Les Paul(カラー違い/2013頃から)
2013~2017のライブ・TVで継続使用の別個体と推測(ストラップ共通の指摘あり)。
Gibson Les Paul(ブラック)
「ここに」PVで初出?/GR8EST(2018)で多数曲に使用。
(参考)赤バックのLes Paul個体
GR8ESTでスタンド展示を確認、先述LPと別個体と思われる旨の記載。
Fender USA Custom Shop Master Build Jason Smith / Stratocaster Relic(ピンク)
2010~2018のライブ/TV/関ジャムでの常連ストラト。
Fender Stratocaster(白~クリーム系)
「NOROSHI」期のPV・歌番組ほか、関ジャム“くるり回”などで使用。
Fender Stratocaster(ラージヘッド個体)
関ジャム#116初出メモ/ジャムコン2017で使用。
Fender Telecaster(ブラック/おそらくCustom Shop)
2016~2018のライブ・TV・関ジャムで頻出(NOROSHI等)。
Fender Telecaster(ナチュラル)
2016リサイタル~ジャムコン2017で使用(象、Tokyoholic等)。
Realdeal 1960TL Perfect Reproduction(ホワイト系Tele)
「応答セヨ」期の歌番組・関ジャムで使用。
Gibson ES-335(2006年製・レッド)
2009以降“ミセテクレ”“侍唄”ほか多数。PV・TV・関ジャム常連。
PRS / Paul Reed Smith(ブルー)
2007・2008・2012・2017などライブ/関ジャム(Driver’s High等)で使用。
Gretsch Brian Setzer Hot Rod(イエロー/青言及あり)
「急☆上☆Show!!」関連で買い取り発言/十祭・関ジャムでも使用。
Gretsch Country Gentleman
「∞SAKAおばちゃんROCK」PV(所持不明の注記あり)。
Provision Guitar(オーダー/Fホール・青グラデ)
関ジャム「DEAR…again」で初出。石成正人氏紹介で製作、強い生鳴り・青PG等の本人談あり。
Gibson SG(レッド)
関ジャム使用(本人所有か不明)。
Stratocaster??(詳細不明)
ANOTHER(2006)で使用メモ。
(演出小物)装飾/電飾付きギター
8UPPERS(2010)ツアー演出用(丸ベース音トラブル年の注記/本編未収録)。
アコースティックギター
Gibson アコースティック(通常個体/イエロー個体/北川悠仁サイン入り個体)
関ジャム各回で多数使用記録。
Taylor アコースティック
同上。
Martin アコースティック(①/②)
②は大倉氏からの誕生日プレゼントと記載。
YAMAHA ガットギター
バラード等で使用記録。
BEFFNICK オーダーメイド・アコースティック
本人オーダー個体の記載。
エフェクター(重複統合済)
BOSS FV-500(H / L):ボリューム。H/Lはインピーダンス違い。
BOSS OC-3 Super Octave:オクターブ下重ね。
Lovepedal AMP Eleven:OD+ブースト系。
BOSS CE-1 Chorus Ensemble(ヴィンテージ):初期機、独特の揺れ/軽い歪み。
TC Electronic Spark Booster:ブースター。
TC Electronic PolyTune:チューナー。
Electro-Harmonix Big Muff Pi with Tone Wicker:ファズ/ディストーション。
Blackstar HT-DISTX:ハイゲイン歪み。
Free The Tone ARC-3:ルーティングコントローラー/スイッチャー。
Vemuram Jan Ray:ブティック系OD(JUKE BOX期使用記載)。
Electro-Harmonix Soul Food:“Centaur系”系譜のOD。
アンプ(代表使用/時期メモ込み)
Marshall Silver Jubilee:ライブでの使用記載(シルバー筐体の目視メモ含む)。
Bogner Ecstasy(ヘッド)+ Bogner 4×12 キャビ:メインどころとして記載。
Divided by 13(÷13):近年「今は÷13を使っている」との発言引用紹介あり(実戦投入示唆)。
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