始めに(特徴紹介)
浜田省吾さんは、日本のロック・シンガーソングライターの中でも独自の存在感を放つギタリスト兼アーティストです。1970年代から続く活動の中で、時代ごとにサウンドを進化させながらも、変わらぬメッセージ性と温かみのあるギターサウンドで多くのファンを魅了してきました。
彼の音作りの最大の特徴は、アコースティックギターを主体にしながらも、エレクトリックやハイブリッドモデルを巧みに組み合わせる点にあります。ステージにおいてはTerry’s TerryやMartinといった高級アコギを中心に据え、力強くも繊細なアルペジオやストロークで表現力を発揮しています。
代表曲として「J.BOY」「悲しみは雪のように」「もうひとつの土曜日」などがありますが、いずれもアコースティックサウンドが楽曲の核を担い、その上にバンドアンサンブルやエレクトリックギターが重なることで浜田省吾サウンドが完成しています。特に「もうひとつの土曜日」のアコギのイントロや、「J.BOY」での躍動感あるリズムは、彼のギター選びと演奏スタイルが大きく寄与している例といえるでしょう。
また、近年のライブではFender Acoustasonic Telecasterを使用し、アコギとエレキを行き来する独特な音作りを実現。カラーごとに楽曲に合わせて使い分ける点もユニークであり、ファンの間で話題になっています。ステージ衣装と合わせて身につけるアクセサリー(SAINTSのネックレスなど)も含め、音と視覚の両面から強い印象を残しています。
つまり浜田省吾さんの音作りは、アコースティックを基盤としつつ、時代ごとのテクノロジーやハイブリッドな機材を取り入れて進化してきたものだといえます。ライブでの説得力ある表現力の背景には、こうしたこだわり抜かれたギター選択とセッティングがあるのです。
以下では、実際に浜田省吾さんが使用してきたアンプ・ギター・エフェクターを時系列や使用例とともに解説し、どのようにしてあの独自のサウンドが生み出されているのかを深掘りしていきます。
使用アンプ一覧と特徴【浜田省吾・浜田省吾】
浜田省吾さんはアコースティックギター主体のシンガーソングライターであるため、エレクトリックギタリストのように大音量のマーシャルやメサブギーを全面的に使用するスタイルではありません。彼の音作りにおけるアンプは「アコギのナチュラルな響きをいかに広い会場で再現するか」という観点から選ばれており、PAシステムと組み合わせて活用されるケースがほとんどです。
代表的なのは、アコースティックギター専用のアンプやプリアンプを経由してPA卓に送る方式です。特にTerry’s TerryやMartinといった高級アコギは生鳴りが強いため、アンプを前面に押し出すというよりは、ピックアップとマイクを組み合わせてライン出力を整え、自然で力強いサウンドをホール全体に響かせる手法が多く見られます。
また、Fender Acoustasonic Telecasterを使用する際には、クリーンでレンジの広いFender系アンプ(例:Twin ReverbやDeluxe Reverb)との相性が良く、ステージでの音像づくりに用いられた可能性が高いと考えられます。2011年以降のライブでAcoustasonic Telecasterが登場して以降、アンプの選択も「エレアコ寄りの特性を最大限に活かせるクリーントーン」が軸になったと推測されます。
さらに、Ovation Super Adamasを使用した過去の時期(1980年代~1990年代のライブ)では、エレアコ特有のダイレクト感を持つサウンドを強調するため、RolandやYAMAHAのアコースティック用アンプを組み合わせた例も考えられます。公式な機材リストとしては明示されていませんが、当時の国内外のステージ事情を考えると、信頼性の高いブランドが用いられたと想定されます。
このように浜田省吾さんのアンプ選びは、ギターそのものの生鳴りを活かすことが前提であり、強い歪みやエフェクトではなく「透明感」「広がり」「温かさ」を重視した方向性に特化しています。特にホール規模のツアーにおいては、アンプ単体で音を作るというより、PAエンジニアとの連携で完成する音が浜田サウンドの真髄といえるでしょう。
総じて、浜田省吾さんのアンプ構成は「ステージ規模とギターの特性に応じた最適化」であり、単体での強烈な色付けではなく、ナチュラルで伸びやかなアコースティックトーンを届けることが最大の目的であったと想定されます。
使用ギターの種類と特徴【浜田省吾・浜田省吾】
浜田省吾さんの音作りにおいて、最も重要な要素はギターそのものです。特にアコースティックギターは彼のサウンドの核を成しており、ライブ・レコーディング・映像作品においても多彩なギターを使い分けています。その中でも代表的なブランドはTerry’s TerryとMartinで、どちらも高級で個体ごとの個性が強く、プロフェッショナルに選ばれる理由が明確です。
まず代表的なのがTerry’s Terry Premium Terry PTJ-100 German/Jacaranda。愛知の寺田楽器製で、希少材ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)をサイド&バックに採用した逸品です。新品価格は約132万円と非常に高価ですが、その分、ステージ上での響き・深み・伸びが圧倒的で、浜田省吾さんの歌声を支えるにふさわしい存在となっています。実際に多くのライブでメインアコギとして使用されています。
また、「ON THE ROAD 1995」のツアーではTerry’s Terry(詳細不明モデル)を使用している姿が確認されています。ヘッド形状やボディから判断して同ブランドである可能性が高く、当時の彼がTerry’s Terryを信頼していた証拠といえるでしょう。
さらに、世界限定20本の希少モデルであるMartin Custom Shop CTM HD-28V TCも使用歴があります。Martinらしい重厚感と煌びやかさが特徴で、レコーディングからライブまで幅広く活用されており、バラードや叙情的な楽曲でその音色が印象的です。
近年ではGibsonのアコースティックも確認されていますが、モデル名は特定されていません。サンバーストやナチュラルカラーのモデルを使い分けている姿が目撃されており、ステージの雰囲気に合わせてチョイスしていると考えられます。また、1980年代~1990年代にはOvation Super Adamasを使用し、当時の流行も取り入れながらエレアコサウンドを積極的に活用していました。
そして、彼の近年の象徴的な選択肢として挙げられるのがFender Acoustasonic Telecasterです。アコギとエレキをシームレスに切り替えられるこのハイブリッドモデルは、2011年以降のツアーで頻繁に登場。サンバースト、オリンピックホワイト、ブラック(非市販モデル)の3種類を使い分けており、楽曲ごとに適したキャラクターを発揮しています。たとえば2011年「A NEW STYLE WAR」でのサンバースト仕様、2015年「光の糸」でのホワイト仕様など、楽曲と一体化した演出が光ります。
これらのギターを使い分けることで、浜田省吾さんは「もうひとつの土曜日」のように繊細で切ない響きから、「J.BOY」のように躍動感あるストロークまで、多彩なサウンドを自在に表現しています。ギター選びはそのまま彼の楽曲表現の幅に直結しており、音作りの中心的存在であることがよくわかります。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
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Terry’s Terry Premium Terry PTJ-100 German/Jacaranda | Terry’s Terry | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | アコースティックギター | 希少材ハカランダ採用の高級モデル。ライブ使用多数 |
Terry’s Terry(詳細不明モデル) | Terry’s Terry | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | アコースティックギター | 「ON THE ROAD 1995」で確認されたモデル |
Martin Custom Shop CTM HD-28V TC | Martin | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | アコースティックギター | 世界限定20本。ライブ・レコーディングで使用 |
Gibson アコースティック(詳細不明) | Gibson | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | アコースティックギター | 近年のライブで使用確認 |
Ovation Super Adamas | Ovation | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | エレクトリックアコースティック | 1980年代~90年代に使用 |
Fender Acoustasonic Telecaster | Fender | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | ハイブリッド(アコギ/エレキ両用) | カラー別に使い分け。2011年以降のライブで頻出 |
総じて浜田省吾さんのギター選びは「歌声と一体化する響き」を最優先にしており、ブランドや価格に左右されず、その時代に最も適した一本を選び抜いてきたといえます。結果として、アコースティックを基盤にしながらも多様なサウンドを実現し続けてきたと想定されます。
使用エフェクターとボード構成【浜田省吾・浜田省吾】
浜田省吾さんはエレキギタリストのように派手なエフェクターボードを組み込むタイプではなく、アコースティックギターの自然な響きを生かす方向性でシステムを組んでいます。つまり、エフェクターは必要最小限に絞り込まれ、音質補正や空間演出をサポートする用途が中心です。
具体的には、アコースティックギターをライン出力する際に必須となるプリアンプ/DI(ダイレクトボックス)が使用されるケースが多いと考えられます。これはライブのPA卓に安定した信号を送るために欠かせない機材で、代表的なブランドとしてL.R.BaggsやFishmanが挙げられます。浜田省吾さんのメインアコギであるTerry’s TerryやMartinにはピックアップが搭載されているため、これらを経由して安定したサウンドを確保していると推測されます。
さらに、アコースティックの音に自然な広がりを与えるためにリバーブやディレイが使用されていることも特徴的です。特にホール規模のツアーでは、残響をPAに依存するだけでなく、ステージ上のモニターでもプレイヤー自身が心地よい響きを感じるためにエフェクターを活用している可能性が高いです。BOSSの「RVシリーズ」や「DDシリーズ」など、定番の空間系エフェクターは高い再現性を誇り、アコースティックサウンドとの相性も抜群です。
また、Fender Acoustasonic Telecasterを使用する場合は、曲によってはエレクトリック寄りのサウンドを出す必要があり、その際には軽いオーバードライブやコンプレッサーを加えて音をまとめることもあります。代表的な選択肢としてBOSS OD-3(オーバードライブ)やCS-3(コンプレッサー)が考えられます。実際のステージ映像を見る限り、強く歪ませることはなく「アタック感を整える」「バンドアンサンブルの中で前に出す」といった用途に留められていると見られます。
一方、Ovation Super Adamasを使っていた時代には、当時普及していたRolandやYAMAHAのエフェクターを通してナチュラルなエレアコサウンドを作り出していたと考えられます。これも大きな歪みを狙うのではなく、ピエゾピックアップの直線的な音を補正するためにコンプレッサーやリバーブを用いたと推測されます。
総じて、浜田省吾さんのエフェクトボードは「最小限の構成」であり、楽曲の世界観を壊さない範囲で必要な補正・空間演出を担うシンプルなセットアップになっているといえるでしょう。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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L.R.Baggs Para Acoustic DI | L.R.Baggs | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | ダイレクトボックス | アコギのライン音を安定させる定番プリアンプ/DI |
Fishman Aura Spectrum DI | Fishman | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | プリアンプ/アンプシミュレーター | アコギの生音を再現する高性能DI。ライブで有効 |
BOSS RV-6 | BOSS | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | リバーブ | 自然な残響を加え、ホールサウンドを演出 |
BOSS DD-8 | BOSS | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | ディレイ | 空間系演出やアルペジオの厚み付けに有効 |
BOSS CS-3 | BOSS | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | コンプレッサー | アコギやハイブリッドギターのアタック感を整える |
BOSS OD-3 | BOSS | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | オーバードライブ | Acoustasonic Telecasterで軽い歪みを付与する用途 |
このように浜田省吾さんのエフェクター構成は派手さはないものの、必要な場面で的確に響きを整える堅実な内容になっています。音楽的な表現を邪魔せず、歌を引き立てる補助的な存在として機能していると想定されます。
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【浜田省吾・浜田省吾】
浜田省吾さんのサウンドは、一聴するとシンプルなアコースティック主体に思えますが、実際には非常に緻密なセッティングとミックス処理によって完成しています。彼の音作りの基本方針は「ナチュラルな響きをそのまま拡張する」ことであり、ギター単体の生鳴りを最大限活かしつつ、バンドサウンドの中で埋もれないように整えられています。
まずEQ(イコライザー)の設定については、アコースティックギターではローをカットしてミッド〜ハイを持ち上げる傾向が強いです。具体的には、80〜120Hz以下の低域を削ることで、バスドラムやベースとの被りを避け、ギターが混濁しないように調整します。その上で2kHz〜4kHzを少し持ち上げることで、ストローク時のアタック感やコードの粒立ちを前に出す工夫がなされます。
また、弾き語りやしっとりした楽曲では高域(8kHz付近)にかけて空気感をプラスすることが多く、逆にバンド編成で厚みを出す楽曲ではローを残して中低域の存在感を強調するケースもあります。曲調に合わせてEQを切り替えるのはPAエンジニアとの連携による部分が大きく、浜田省吾さんのライブサウンドの完成度を支えています。
リバーブやディレイについては、会場規模によって大きく異なります。アリーナクラスでは残響が自然に広がるため、あえて短めのリバーブを付加してアタック感を強調し、音がボケないようにしています。一方、ホールや小規模会場ではディレイを薄くかけて奥行きを演出し、楽曲全体のドラマ性を高める工夫が見られます。特に「もうひとつの土曜日」や「片想い」といったバラードでは、深めのリバーブを使い“包み込むような音”を作り出しています。
エレクトリック寄りの音を求める場面(例:「J.BOY」など)では、Fender Acoustasonic Telecasterを使い、軽いコンプレッションとオーバードライブを加えることで、バンド全体の中でギターが埋もれず、ドライブ感を演出しています。EQ的には2kHz〜3kHzの帯域を強調し、リズムギターとしてのカッティングを際立たせるアプローチです。
また、浜田省吾さんはライブごとにギターを使い分けるため、それぞれのギター固有の特性をPAで補正することが重要です。Terry’s Terryのようにローが豊かでサステインの長いギターでは中域を整理し、Martin HD-28Vのように煌びやかな音色のギターではローを少し足して厚みを出す、という具合です。これにより、曲ごと・ギターごとに最適なバランスを得ています。
ミックス面で特徴的なのは、ボーカルとの共存を徹底している点です。浜田省吾さんの楽曲は歌が主役であるため、ギターは歌声を支える存在として調整されます。ボーカルの帯域(1kHz〜3kHz)を侵食しないようにEQを設定しつつ、同じ帯域に軽くディレイを乗せることで「音の広がりはあるが、主張しすぎない」バランスを実現しています。
さらに、ステージでのモニタリングも工夫されていると考えられます。ギタリスト自身がリズムを刻みやすいように、モニター用のEQではアタック感を強調し、フロントのスピーカーに送る信号とは異なる処理がされていると想定されます。これにより演奏の安定感を保ちながら、観客には自然で心地よい響きを届けることができます。
総じて浜田省吾さんのセッティングは「ギターそのものの音を壊さない範囲での補正」「歌を邪魔しないバランス」「楽曲ごとに最適化されたEQと空間処理」が三本柱となっています。このスタイルはアコースティック主体のアーティストにとって模範的なアプローチであり、長年の経験とエンジニアチームとの信頼関係によって磨かれ続けてきたといえるでしょう。
したがって、浜田省吾さんの音作りの核心は「シンプルながら緻密に調整されたナチュラルサウンド」であり、これは単なる機材選びではなく、PAやミックスを含めた総合的な設計によって成り立っていると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【浜田省吾・浜田省吾】
浜田省吾さんの音作りは高級なTerry’s TerryやMartinなどが軸となっていますが、初心者や中級者でも比較的安価に近づける方法があります。ポイントは「アコースティックの自然な響きを大事にしつつ、最低限の補正で仕上げる」ことです。ここでは、1〜5万円程度で購入できる再現性の高い機材を紹介します。
まずギターに関しては、MartinやGibsonに手が届かなくても、YAMAHAのアコースティックギター(FG/FSシリーズ)は非常にコストパフォーマンスが高く、明るく伸びのあるトーンが浜田省吾さんのサウンドに近いニュアンスを再現できます。特に「もうひとつの土曜日」のような弾き語り曲では、YAMAHA特有のクリアな高音域が役立ちます。
また、ステージを意識する場合にはエレアコタイプのエントリーモデル(例:YAMAHA APXシリーズ、Takamine GDシリーズ)が最適です。ライブでの使用を考えると、ピックアップ内蔵で直接ライン接続できる点が重要で、浜田省吾さんが活用してきたOvationやTerry’s Terryに通じる使い勝手を体験できます。
アンプに関しては、家庭練習や小規模ライブ向けにRoland AC-33 Acoustic ChorusやBOSS Acoustic Singer Live LTといったアコギ専用アンプが安価でおすすめです。これらはナチュラルなアコースティックトーンを再現できるうえ、リバーブやコーラス機能を内蔵しているため、追加エフェクターを揃える必要がなく、浜田省吾さんのサウンドに近い広がり感を簡単に得られます。
エフェクターについては、定番のBOSS製品でほとんど揃います。BOSS RV-6(リバーブ)は自然な残響を加えることができ、浜田省吾さんが多用するホール感を演出できます。さらに、BOSS CS-3(コンプレッサー)を使えばストロークの粒立ちが整い、歌を支えるリズムギターの安定感を作り出せます。
もしマルチエフェクターでまとめたい場合は、ZOOM AC-3やLine 6 POD Goなどがコストを抑えながらアコースティック用のEQ・リバーブ・DI機能を備えており、1台で浜田サウンドに近づけます。初心者でも操作しやすいUIで、ステージでも十分に対応可能です。
総じて、浜田省吾さんの音作りを安価に再現するには「アコギは国産の信頼できるブランド」「アンプはアコギ専用の小型モデル」「エフェクトはリバーブとコンプレッサー中心」といったシンプルな組み合わせで十分効果が得られます。高級モデルの代替としても違和感が少なく、弾き語りや小規模ライブであれば十分に浜田省吾サウンドを体感できます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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アコースティックギター | YAMAHA FG820 | YAMAHA | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | 低価格帯でもクリアで伸びやかなサウンドを得られる定番モデル |
エレアコ | Takamine GD30CE | Takamine | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | ライブ向けのエントリーモデル。Ovationの代替として有効 |
アコギアンプ | Roland AC-33 | Roland | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | バッテリー駆動可能な小型アコギアンプ。リバーブ/コーラス内蔵 |
リバーブ | BOSS RV-6 | BOSS | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | 自然なリバーブでホール感を簡単に再現可能 |
コンプレッサー | BOSS CS-3 | BOSS | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | ストロークを整え、歌を支えるリズム感を強化 |
マルチエフェクター | ZOOM AC-3 | ZOOM | Amazonで探す | 浜田省吾 | 浜田省吾 | DI・EQ・リバーブ搭載のアコギ用マルチ。コスパ抜群 |
初心者が浜田省吾サウンドを体感するなら、まずは上記のような機材構成から始めるのが現実的です。コストを抑えながらも、十分に近いニュアンスを再現できるといえるでしょう。
総括まとめ【浜田省吾・浜田省吾】

浜田省吾さんの音作りを総合的に振り返ると、その核心は「シンプルかつ誠実なサウンド設計」にあります。豪華な機材で派手に彩るのではなく、ギター本来の鳴りを尊重し、それをバンドやPAと緻密に調和させることで生まれる音が彼の音楽を支えています。
特にアコースティックギターの選択は彼のサウンドの核であり、Terry’s TerryやMartinといったハイエンドギターを使うことで、楽曲に必要な深みと説得力を与えています。さらにOvationやFender Acoustasonic Telecasterのようなモデルを積極的に取り入れ、その時代ごとの新しい技術や表現方法を柔軟に受け入れてきたことも特徴です。つまり「変わらない本質」と「変わり続けるアプローチ」の両立が浜田サウンドの魅力だといえるでしょう。
アンプやエフェクターに関しても、決して過剰な装飾はせず、ナチュラルさを損なわない範囲で必要な処理を加えています。DIやリバーブ、コンプレッサーといった実用的な機材を中心に据え、歌を邪魔しない調整を徹底する姿勢は、シンガーソングライターとしての哲学を反映しています。
また、PAやエンジニアとの密接な連携によってライブの音が完成している点も重要です。彼の音作りは単なる個人のギタリストとしてのセッティングではなく、バンド全体、そして会場全体で響く音を見据えた「チームの音作り」であり、観客に届く最終的なサウンドまで含めてデザインされています。
初心者やファンが浜田省吾サウンドに近づけたい場合は、必ずしも高級ギターを揃える必要はありません。国産のアコギ+アコギ専用アンプ+リバーブやコンプレッサーといったシンプルな組み合わせでも、そのニュアンスを十分に再現可能です。大切なのは「歌を引き立てるギター」「響きを活かすEQ」「シンプルで無駄のない構成」という3点を意識することです。
総じて、浜田省吾さんの音作りは「歌に寄り添うギター」「ナチュラルさを活かす補正」「時代に応じた柔軟な機材選択」に集約されます。その結果として、彼の楽曲は世代を超えて聴き継がれ、ライブでは変わらぬ感動を生み出し続けているのです。
浜田省吾さんのサウンドを再現することは、単なる機材コピーではなく「音楽と真摯に向き合う姿勢」を学ぶことでもあります。その誠実さこそが、多くのファンを惹きつける最大の理由であり、音作りの本質といえるでしょう。
“`
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 使用ギター
アコースティックギター
Terry’s Terry Premium Terry PTJ-100 German/Jacaranda
ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)サイド&バック仕様の高級モデル。愛知・寺田楽器製。新品価格約132万円。ステージ使用例多数。
Terry’s Terry(詳細不明モデル)
「ON THE ROAD 1995」のツアー写真にて確認。ボディ形状・ヘッドからTerry’s Terry系と推測。
Martin Custom Shop CTM HD-28V TC
世界限定20本製作モデル。ライブ・レコーディングで使用。
Gibson アコースティック(詳細モデル不明)
近年のライブで使用頻度あり。
Ovation Super Adamas
過去ライブで使用実績あり。
エレクトリックギター(ハイブリッド含む)
Fender Acoustasonic Telecaster
アコギ/エレキ両対応モデル。
サンバースト:ON THE ROAD 2011「A NEW STYLE WAR」で初登場
オリンピックホワイト:ON THE ROAD 2015「光の糸」など
ブラック(市販なし・謎の仕様):ON THE ROAD 2015「きっと明日」、2016「路地裏の少年」など
🎹 キーボード(バンドメンバー)
板倉雅一(浜田省吾バンド・キーボーディスト)
ライブアレンジや音作りに関与。
💍 アクセサリー
SAINTS(セインツ)ネックレス
ステージ衣装の一部として着用。
このまとめから見ると、浜田省吾さんはTerry’s TerryとMartinを中心にした高級アコギ群に加え、Acoustasonic Teleのカラー別仕様を使い分けており、近年はライブ楽曲に応じてエレアコやハイブリッド構成を取り入れているのが特徴です。
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