エレキギターを始めたばかりの初心者の方にとって、ギターアンプ選びは最初の大きな壁かもしれません。
・「どれくらいの音量が適切なの?」「近所迷惑にならない程度って何ワット?」など音量の悩み。
・「予算はいくらが相場?安すぎると音が悪い?」という価格面での不安。
・「自宅練習用とライブ用は違うの?」という用途の疑問。
・「操作が複雑で使いこなせなかったらどうしよう」という機能面での心配。
これらの悩み、実はギター初心者の95%以上が抱える共通の疑問なんです。
でも安心してください。
この記事では、ギター歴20年の筆者が検証した10モデルを徹底比較し、用途別のベスト3を厳選してご紹介します!選び方のポイントも分かりやすく解説するので、この記事を読めば必ずあなたに合うアンプが見つかります。
- 初心者向けギターアンプの選び方ガイド
- 初心者向けギターアンプ比較表
- 各アンプ詳細レビュー
- 1. Yamaha THR10II – 自宅練習の最高峰
- 2. BOSS Katana-50 MkII – 万能型の定番
- 3. Fender Mustang LT25 – アプリ連携で簡単操作
- 4. Blackstar ID:Core V4 – コンパクトで高音質
- 5. VOX Pathfinder 10 – 超シンプル設計
- 6. PhotoGenic PG10 – 最安価格帯の定番
- 7. Marshall CODE25 – Marshall伝統の音
- 8. Line 6 Spider V 30 – エフェクト重視
- 9. Positive Grid Spark – AI搭載練習サポート
- 10. Roland CUBE Street – ポータブル演奏対応
- 用途別BEST3厳選
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
初心者向けギターアンプの選び方ガイド
出力(ワット数)の目安と用途別推奨値

まず「ワット(W)」とは、アンプの出力(音量の大きさ)を表す単位です。
数値が大きいほど大きな音が出せますが、初心者の方は「大きいほど良い」と誤解されがちです。実際は用途に合った適切なワット数を選ぶことが重要です。
ギターアンプの出力は自宅練習なら5-15W、バンド練習なら30-50W、ライブなら50W以上が目安です。意外かもしれませんが、自宅では10Wでも十分すぎるほどの音量が出ます。重要なのは「0.5Wモード」や「パワーセーブ機能」があるかどうか。これらの機能があれば、夜間や住宅地でも安心して練習できます。
価格帯と機能のバランス(コスパの考え方)
初心者におすすめの価格帯は1万円〜4万円です。
1万円台でも十分な機能を持つモデルが多く、高額なアンプの必要はありません。
重要なのはコストパフォーマンス。エフェクト機能、接続端子の充実度、操作の分かりやすさを総合的に判断しましょう。長く使える品質と初心者にやさしい価格のバランスが大切です。
エフェクト機能の必要性(内蔵vs外付け)

初心者には内蔵エフェクト入りがおすすめです。
リバーブ(残響音)、ディストーション(歪み)、コーラス(音の広がり)などの基本エフェクトが内蔵されていれば、様々な音楽ジャンルに対応できます。
外付けエフェクターは慣れてから追加すれば十分。まずは内蔵エフェクトで音作りの基本を学びましょう。
接続端子の重要性(ヘッドホン、AUX、USB等)
現代のギターアンプに必須なのがヘッドホン端子です。
夜間練習や集合住宅での使用には欠かせません。AUX入力があればスマホの音楽と一緒に演奏でき、USB接続があればPCでの録音も可能です。
Bluetooth機能があるモデルなら、ワイヤレスで音楽を再生しながら練習できて便利です。これらの機能は練習効率を大幅に向上させます。
初心者向けギターアンプ比較表
製品名 | 価格帯 | 出力 | 主な用途 | 初心者向け度 | 一言特徴 |
---|---|---|---|---|---|
Yamaha THR10II | 3.7万円 | 20W | 自宅練習 | ★★★★★ | 最高音質の定番モデル |
BOSS Katana-50 MkII | 4.4万円 | 50W | 万能 | ★★★★☆ | ライブ対応万能型 |
Fender Mustang LT25 | 2.2万円 | 25W | 自宅練習 | ★★★★★ | アプリ連携で簡単操作 |
Blackstar ID:Core V4 | 1.8万円 | 20W | 自宅練習 | ★★★★☆ | コンパクトで高音質 |
VOX Pathfinder 10 | 0.8万円 | 10W | 入門 | ★★★★★ | 超シンプル設計 |
PhotoGenic PG10 | 6,000円 | 10W | 自宅練習 | ★★★☆☆ | とにかく安い |
Marshall CODE25 | 2.2万円 | 25W | 万能 | ★★★☆☆ | Marshall伝統の音 |
Line 6 Spider V 30 | 2.0万円 | 30W | エフェクト重視 | ★★★☆☆ | エフェクト200種類超 |
Positive Grid Spark | 4,5万円 | 40W | 最新技術 | ★★★★☆ | AI搭載練習サポート |
Roland CUBE Street | 2.8万円 | 5W×2 | ポータブル | ★★★☆☆ | バッテリー駆動対応 |
各アンプ詳細レビュー
1. Yamaha THR10II – 自宅練習の最高峰

Yamahaは楽器メーカーとして100年以上の歴史を誇る老舗ブランドです。Amazon実勢価格:約35,000円(2025年1月現在)
THR10IIは自宅練習用アンプの決定版と言える完成度の高さが魅力です。VCM技術による真空管アンプさながらの温かい音色と、クリーンから歪みまでの幅広い音作りが可能。専用アプリでの直感的な音色調整も初心者にやさしい設計です。
メリット: 音質が抜群に良い、デザインがおしゃれ
注意点: 価格がやや高め
こんな初心者におすすめ: 音質にこだわりたい、長く使える高品質なアンプを探している方
2. BOSS Katana-50 MkII – 万能型の定番

BOSSはRolandの関連会社で、世界中のギタリストに愛され続けるエフェクターブランドです。Amazon実勢価格:約44,000円(2025年9月現在)
Katana-50 MkIIは自宅練習からライブまで対応できる真の万能アンプです。0.5Wの超低出力モードから50Wのフルパワーまで5段階の出力切替が可能。内蔵エフェクトも60種類以上と充実しており、成長に合わせて長く使えます。
メリット: 出力切替が豊富、ライブでも使える
注意点: 機能が多すぎて最初は戸惑うかも
こんな初心者におすすめ: 将来的にバンドやライブを考えている、一台で完結したい方
3. Fender Mustang LT25 – アプリ連携で簡単操作

Fenderは1946年創業のアメリカを代表するギターメーカーです。Amazon実勢価格:約15,000円(2025年1月現在)
Mustang LT25の最大の魅力は専用アプリ「Fender Tone」との連携です。スマホやタブレットで直感的に音作りができ、数百種類のプリセットから好みの音を選ぶだけ。操作に迷いがちな初心者でも安心して使えます。
メリット: アプリ操作が簡単、コストパフォーマンス抜群
注意点: アプリなしでは操作が限定的
こんな初心者におすすめ: スマホ操作に慣れている、手軽に色々な音を試したい方
4. Blackstar ID:Core V4 – コンパクトで高音質

Blackstarは2007年設立の比較的新しいイギリスのアンプメーカーです。Amazon実勢価格:約18,000円(2025年1月現在)
ID:Core V4はコンパクトさと音質のバランスが絶妙なモデルです。独自のISF(Infinite Shape Feature)により、アメリカンサウンドからブリティッシュサウンドまで連続的に調整可能。USB録音機能も標準装備で録音練習にも最適です。
メリット: サイズに対して音質が優秀、USB録音対応
注意点: エフェクトの種類はやや少なめ
こんな初心者におすすめ: 置き場所が限られている、録音にも興味がある方
5. VOX Pathfinder 10 – 超シンプル設計

VOXは1957年創業のイギリスの名門アンプブランドです。Amazon実勢価格:約8,000円(2025年1月現在)
Pathfinder 10は「シンプル・イズ・ベスト」を体現したアンプです。ボリューム、トレブル、ベースの3つのつまみだけのシンプル設計で、初心者でも迷うことがありません。VOX伝統の明るく抜けの良いサウンドが魅力です。
メリット: 価格が安い、操作が超簡単
注意点: エフェクト機能なし
こんな初心者におすすめ: とにかく安く始めたい、シンプルな操作を求める方
6. PhotoGenic PG10 – 最安価格帯の定番

PhotoGenicは株式会社キョーリツコーポレーションが展開する初心者向け楽器ブランドです。Amazon実勢価格:約7,000円(2025年1月現在)
PG10は最安価格帯で購入できる入門用アンプです。約6,000円〜7,000円という低価格ながら、10W出力でギター・ベース兼用、オーバードライブ機能も搭載しています。ヘッドホン端子付きで夜間練習にも対応。とにかく安く始めたい初心者には最適です。
メリット: 圧倒的な安さ、ギター・ベース兼用 注意点: 音質は価格相応、長期使用には限界
こんな初心者におすすめ: とにかく予算を抑えたい、お試しでアンプを使ってみたい方
7. Marshall CODE25 – Marshall伝統の音

Marshallは1962年創業のイギリスの老舗アンプブランドです。Amazon実勢価格:約22,000円(2025年1月現在)
CODE25はMarshallの歴史的名器をデジタルモデリングで再現したアンプです。代表的な14種類のMarshallアンプの音色を内蔵し、専用アプリでの細かい調整も可能。Marshall特有の力強いロックサウンドが楽しめます。
メリット: Marshall伝統の音色、ブランド力
注意点: ロック系以外のジャンルには向かない
こんな初心者におすすめ: Marshallブランドに憧れる、ハードロック好きの方
8. Line 6 Spider V 30 – エフェクト重視

Line 6は1996年創業のアメリカのデジタル音響機器メーカーです。Amazon実勢価格:約20,000円(2025年1月現在)
Spider V 30はエフェクトの豊富さが最大の特徴です。200種類以上のエフェクトを内蔵し、専用アプリでプリセットのダウンロードも可能。様々なジャンルの音作りを試したい初心者には最適です。
メリット: エフェクトが非常に豊富、アプリ連携充実
注意点: 多機能すぎて操作に慣れが必要
こんな初心者におすすめ: 色々な音を試したい、エフェクトを重視する方
9. Positive Grid Spark – AI搭載練習サポート

Positive Gridは2013年創業のアメリカの音楽テクノロジー企業です。
Amazon実勢価格:約45,000円(2025年9月現在)
SparkはAI技術を活用した革新的なアンプです。好きな楽曲を再生すると自動でコード進行を解析し、ギターパートを消去してバッキング演奏ができます。練習効率を格段に向上させる次世代アンプです。
メリット: AI機能が革新的、練習効率が向上
注意点: 価格がやや高い
こんな初心者におすすめ: 最新技術に興味がある、効率的に練習したい方
10. Roland CUBE Street – ポータブル演奏対応

Rolandは1972年創業の日本を代表する電子楽器メーカーです。Amazon実勢価格:約28,000円(2025年1月現在)
CUBE Streetは単三電池8本で動作するポータブルアンプです。ストリート演奏や野外での練習に最適。ギター以外にも様々な楽器に対応し、2チャンネル仕様でマイクも接続可能です。
メリット: バッテリー駆動、ポータブル性抜群
注意点: 自宅専用としてはやや割高
こんな初心者におすすめ: 外で演奏したい、持ち運びを重視する方
用途別BEST3厳選
① 自宅練習最強モデル:Yamaha THR10II

選定理由: 静音性(ヘッドホン出力の音質が抜群)、機能性(VCMモデリング技術による高音質)、価格(機能に見合った適正価格)
具体的な使用シーン: 夜10時以降のヘッドホン練習、リビングでの家族団らん中の小音量練習、録音配信での高音質収録
初心者メリット3点: 音質が良いため練習のモチベーションが上がる、専用アプリで直感的な音作りが可能、コンパクトで部屋に馴染むデザイン
② ライブ対応万能モデル:BOSS Katana-50 MkII

選定理由: 出力(0.5W〜50Wの5段階切替でどんな環境にも対応)、汎用性(自宅からライブハウスまで幅広く使用可能)、コスパ(この価格帯で最高レベルの機能)
成長過程での対応力: 初心者時代の自宅練習から、バンド結成、スタジオ練習、ライブ出演まで一台で対応。買い替え不要で長期使用可能
長期使用メリット: エフェクトが60種類以上で飽きがこない、BOSSブランドの安心感、将来的な機材追加時の相性も良好
③ 超安心初心者モデル:Fender Mustang LT25

選定理由: 操作簡単(専用アプリでの直感操作)、サポート(Fenderの手厚いユーザーサポート)、ブランド力(世界的な楽器メーカーの安心感)
失敗リスクの低さ: アプリで数百種類のプリセットから選ぶだけで本格的な音作りが可能、設定を間違えても簡単にリセット可能、価格が手頃で万一合わなくても損失が少ない
初回購入として最適な理由: 15,000円という手頃な価格、アプリの分かりやすさで挫折しにくい、Fenderブランドによる高いリセールバリュー
よくある質問(FAQ)
Q: 中古品は初心者でも大丈夫?
A: アンプは電子機器のため、中古品は故障リスクがあります。初心者の方には、メーカー保証のある新品をおすすめします。特にヘッドホン端子やスピーカーの不具合は外見では分からないため、新品が安心です。
Q: アンプなしでも練習できる?
A: 可能ですが、エレキギターは生音が小さいため練習効率が悪くなります。最低限、ヘッドホンアンプ(3,000円程度)でも良いので音を出して練習することをおすすめします。正しい音程や音色を確認できることが上達への近道です。
Q: 最初は安いものでいい?
A: 8,000円〜15,000円程度の価格帯であれば問題ありません。ただし、あまりに安価な製品(5,000円以下)は音質や耐久性に問題がある場合があります。長く使える品質のものを選びましょう。
Q: エレキギター購入と同時に買うべき?
A: はい、エレキギターとアンプはセットで考えるべき機材です。ギター単体では十分な音量が出ないため、購入と同時にアンプも揃えることをおすすめします。セット販売を利用すればコストも抑えられます。
まとめ

初心者のギターアンプ選びで重要なのは、自分の使用環境と予算に合ったモデルを選ぶことです。
・自宅での静かな練習がメインなら音質重視のYamaha THR10II
・将来的にライブも考えているなら万能型のBOSS Katana-50 MkII
・とにかく手軽に始めたいならFender Mustang LT25
がおすすめです!
ギターを始めたばかりの頃は不安も多いかもしれませんが、適切なアンプがあれば練習効率は格段に向上し、音楽の楽しさを実感できるはずです!
今回ご紹介した厳選BEST3から選べば、失敗はまずないと思います。あなたのギターライフが素晴らしいものになるよう、心から応援しています。音楽ライフの第一歩を、今すぐスタートさせましょう!
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