始めに(特徴紹介)
福山雅治さんは、日本を代表するシンガーソングライターであり俳優としても知られていますが、同時に「本格的なギタリスト」としての顔を持っています。
クラシックギターからアコースティック、さらにはエレキギターに至るまで、数多くの世界的銘器を所有・使用し、その音作りはアマチュアからプロギタリストまで多くの人に影響を与えています。
代表曲「桜坂」ではアコースティックの優しい響きを前面に押し出し、ドラマ『ラブソング』出演時には1956年製のGibson J-45を使用。ライブではTaylor 814ceがメイン機として活躍しています。
また、ロック寄りのサウンドではJames Tyler Studio Elite Burning Waterを駆使し、パワフルながらも繊細なトーンを実現しています。
福山雅治さんのサウンドが注目される理由は、その豊富な機材コレクションをただ持っているだけではなく、楽曲やライブのシチュエーションに応じて「最適な楽器を選び抜く姿勢」にあります。
クラシック音楽の正統的な響きから、シンガーソングライターとしてのアコースティックな表現、さらにはエレキでのロックなアプローチまで、すべてに一貫した美しいトーンが宿っているのです。
その結果、彼の音作りは「ヴォーカルを支える伴奏」でありながら、時に「ギタリストとして前面に立つ」ことも可能にしています。
歌とギターが自然に溶け合うサウンドバランスは、福山さんならではの魅力であり、多くのファンやプレイヤーが憧れるポイントです。
まさに「ヴォーカリスト兼ギタリスト」を超えた、独自の存在感を持つ音世界。これこそが福山雅治サウンドの核といえるでしょう。
使用アンプ一覧と特徴【福山雅治・福山雅治】
福山雅治さんのアンプセッティングは、シンガーソングライターでありながらも「本格派ギタリスト」らしいこだわりが強く、ライブ機材の構成を見るとその多彩さに驚かされます。
特にエレキギターでのステージでは、Fender系アンプを中心に、クリーントーンの透明感と歪ませた際の粒立ちを重視したセッティングが特徴です。
代表的に確認されているのが、Fender Super-Sonicです。
このアンプはクリーンとドライブの両チャンネルが扱いやすく、福山さんのライブ映像やステージ写真でも度々確認されています。クリーンチャンネルはジャズコーラス的な澄んだ音色、ドライブチャンネルはロックにも十分対応できる懐の深さがあり、彼の幅広い楽曲を支える要となっています。
さらに、ヨーロッパ製アンプとして知られるKochもステージで使用が確認されています。こちらは真空管アンプらしいウォームさとコンプ感が特徴で、アコースティック寄りの曲やブルージーなフレーズにぴったりです。ライブ写真からラックの背後に配置されているのが確認され、彼のサウンドバリエーションを支えていることが分かります。
またラック機材の中にはVHT 2150(パワーアンプ)が紫色のラックケースに収められている姿も確認できます。ハイパワーでレンジが広く、Fender系プリアンプやマルチエフェクターの出力を増幅する役割を担っています。
加えて、ラック内にはKORG DTR-2000(チューナー)やSamson ワイヤレス受信機なども導入されており、プロギタリストさながらのセッティングです。
アコースティックギターを使用する際には、アンプを通さずにCountryman Type85やL.R.Baggs Para Acoustic D.Iを使用し、PA卓へ直接信号を送る手法も確認されています。特に大規模ホールやドーム公演などでは、ダイレクトにライン音を送ることでハウリング対策と音の安定性を確保していると考えられます。
総じて、福山さんのアンプセッティングは「多用途性」と「堅実さ」を兼ね備えています。
ライブではSuper-Sonicのような扱いやすいチャンネル切り替え機材をメインに、アコギではライン出力を駆使。エレキの楽曲ではパワーアンプ+ラックシステムで厚みを出し、シンプルなバラードではアコースティック直の響きを重視する。そうした「場面ごとの最適解」を持っていることが、彼の音作りの強みです。
以下の表に、福山雅治さんが使用しているアンプ・ラック機材を整理しました。
一部の機材はライブ写真や雑誌インタビューからの情報であり、時期やセットによって入れ替わる可能性もあります。確定的でないものは「想定される」と補足しています。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Fender Super-Sonic | Fender | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | ライブで使用多数、クリーンとドライブ両用 |
Koch アンプ | Koch | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | ライブ写真で確認、温かみあるサウンド |
Fender系アンプ各種 | Fender | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | 雑誌・インタビューで複数使用例あり |
VHT 2150 | VHT | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | ラック内に確認されたパワーアンプ |
KORG DTR-2000 | KORG | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | ラックチューナー、ライブセットで確認 |
Samson ワイヤレス受信機 | Samson | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | 2台確認、ステージでのワイヤレス運用 |
Countryman Type85 | Countryman | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | アコギ用D.I、PA直結に使用 |
このように福山雅治さんは、Fender系を中心に据えつつ、Kochやラックシステムを加えることで柔軟な音作りを行っています。
アコギ用にはD.I直結も駆使し、バンドサウンドに埋もれず、シンプルなアコースティック編成でも存在感を持たせています。
機材の変遷からも「用途に応じた最適な選択」が徹底されていると想定されます。
使用ギターの種類と特徴【福山雅治・福山雅治】
福山雅治さんが所有・使用するギターは、クラシックギターからアコースティック、さらにはエレキギターまで非常に幅広く、まさにギターマニアと呼べるレベルです。
ステージやレコーディングでの使い分けも徹底しており、楽曲のカラーやアレンジに応じて最適なギターを選択していることが特徴です。
まずクラシックギターについては、イグナシオ・フレタ 1968年、ヘルマン・ハウザー1世 1928年、ロベール・ブーシェ 1959年といった歴史的銘器を所有。これらはいずれもクラシックギターの最高峰とされ、深みのある音色と繊細なタッチを可能にします。ライブやアルバムのクラシカルな楽曲、映画やドラマの劇伴レコーディングでも活用されていると考えられます。
アコースティックギターでは、Taylor 814ce(ES1ピックアップ搭載)がライブのメイン機材として定番。安定したエレアコサウンドで大規模会場でもバランスが崩れにくく、ドーム公演でも中心的に使用されています。
また「桜坂」ではGibson ハミングバードがPVに登場し、柔らかくも華やかな音色が印象的です。
ドラマ『ラブソング』ではGibson J-45(1956年製)を使用しており、ブルージーで骨太な響きが彼の歌声とマッチしています。さらにMartin D-45やOM-45、YAMAHA LLX36Cカスタムなど、世界的に評価の高いモデルを曲ごとに使い分けています。
エレキギターにおいては、福山サウンドを象徴するJames Tyler Studio Elite Burning Waterが特筆されます。ライブやTV出演でも頻繁に登場し、モダンかつパワフルな音圧と繊細なニュアンスを両立。
加えて、Gibson ES-335(クラプトンモデル)、Gibson Les Paul ヒスコレ1959、さらにはジミ・ヘンドリックス風ペイントのFlying Vも所有するなど、ジャンルレスなコレクションを誇っています。
PRS(Paul Reed Smith)のPrivate StockやModern Eagleも使い分けられ、時期や楽曲に応じてエレガントなサウンドから荒々しいロックトーンまで網羅しています。
これらのギター群を見て分かるように、福山さんは「曲に合わせた最適なギター選び」を常に実践しています。
クラシックギターでは極上の銘器で繊細な響きを追求、アコースティックではTaylorやYAMAHAでライブ向きの安定性を確保、エレキではJames TylerをメインにGibsonやPRSでロックやブルースを表現。
こうした徹底した機材選びが、彼の楽曲に独自の深みを与えているといえるでしょう。
以下の表は、福山雅治さんの使用ギターをクラシック・アコースティック・エレキ別に整理したものです。実際のライブ使用やPV登場例を備考にまとめました。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
イグナシオ・フレタ 1968年 | Ignacio Fleta | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | クラシックギター | 歴史的銘器、録音・クラシカル曲で使用 |
ヘルマン・ハウザー1世 1928年 | Hermann Hauser | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | クラシックギター | 銘器、アルバム録音でも活用例あり |
ロベール・ブーシェ 1959年 | Robert Bouchet | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | クラシックギター | 繊細な音色でクラシック楽曲に使用 |
Taylor 814ce | Taylor | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | アコースティックギター | ライブのメイン機、ES1ピックアップ搭載 |
Gibson J-45(1956年製) | Gibson | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | アコースティックギター | ドラマ『ラブソング』で使用 |
Gibson ハミングバード | Gibson | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | アコースティックギター | 「桜坂」PVで使用 |
James Tyler Studio Elite Burning Water | James Tyler | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | エレキギター | ライブ・TV出演で多数確認、代表的機材 |
Gibson ES-335 | Gibson | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | エレキギター | クラプトン「クロスロード」モデル所有 |
PRS Custom24 Private Stock | Paul Reed Smith | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | エレキギター | 高級仕様、楽曲ごとに使用 |
このように、福山雅治さんのギターコレクションは「伝統と最新の融合」で構成されています。
クラシックの銘器で深みを出し、アコギでは安定性のあるエレアコを軸に、エレキではJames Tylerを中心としたモダンロックトーンを表現。
用途や時代に応じて機材を巧みに選び抜く姿勢が、彼の音楽を唯一無二のものにしていると想定されます。
使用エフェクターとボード構成【福山雅治・福山雅治】
福山雅治さんのエフェクターボードは、プロギタリスト並みに整備されたシステムで構成されています。
ライブやTV出演では、複数のマルチエフェクターとコンパクトペダルを併用し、アコースティックとエレキの両方に最適化されたセッティングが確認されています。
もっとも代表的なのはLINE6 M13です。
これはマルチエフェクターとして多くの空間系・歪み・モジュレーションを内蔵しており、ライブでの使用が多数確認されています。
曲ごとにシーンを切り替えられるため、福山さんの多彩な楽曲に柔軟に対応できる点が大きな強みです。
また初期のライブ機材としてはYamaha DG Stompをプリアンプ兼マルチとして使用していた例もあり、デジタルアンプシミュレーターの先駆け的存在を取り入れていたことが分かります。
これによりアコースティック・エレキを問わず、安定した出音を実現していました。
コンパクトペダルでは、Dunlop Cry Baby(ワウペダル)が確認されています。
ギターソロやブルース寄りの楽曲で表情をつける際に使用され、派手さよりもニュアンス表現を重視する彼のスタイルにマッチしています。
さらにErnie Ball Volume Pedalで音量調整を行い、アコギのボリュームコントロールや、エレキでのスムーズな音量変化を実現しています。
歪み系ではBOSS BD-2(ブルースドライバー)が使用されており、時にはKeeleyモディファイ版も導入しているとの情報があります。
粒立ちの良いブルース系の歪みが得られ、歌を邪魔せずにギターの存在感を出すために重宝されていると考えられます。
またBOSS OD-1もセットに組み込まれており、よりクラシックなオーバードライブサウンドを選択できるようになっています。
さらにダイナミクスを整えるためにKeeley Compressorを導入し、アコースティックのアルペジオやクリーントーンのエレキ演奏において音の粒を揃え、心地よいサウンドを作り出しています。
エフェクター全体を見渡すと、福山雅治さんのボードは「シンプルだが実用的」な構成が特徴です。
派手な特殊効果を多用するのではなく、空間系やダイナミクス系を中心に組み合わせることで、ヴォーカルと調和したギターサウンドを作り上げています。
ライブ現場ではマルチで瞬時に切り替え、スタジオではコンパクトで繊細に調整する。まさにプロフェッショナルな使い分けと言えるでしょう。
以下の表に、福山雅治さんの使用エフェクターを整理しました。
一部は過去のライブ使用例や雑誌情報からの確認であり、時期によって入れ替えがあることを前提にご覧ください。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
LINE6 M13 | LINE6 | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | ギター用マルチエフェクター | ライブで多用、空間系・歪み系を統合 |
Yamaha DG Stomp | Yamaha | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | プリアンプ/アンプシミュレーター | 初期のライブセットで確認 |
Dunlop Cry Baby | Dunlop | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | ワウペダル | ソロやブルース的表現で使用 |
Ernie Ball Volume Pedal | Ernie Ball | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | ボリュームペダル | 音量コントロール、アコギ/エレキ両用 |
Keeley Compressor | Keeley | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | コンプレッサー | アルペジオやクリーンで粒立ちを整える |
BOSS BD-2(Keeley mod含む) | BOSS | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | オーバードライブ | ブルース調の歪み、Keeley mod版も確認 |
BOSS OD-1 | BOSS | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | オーバードライブ | クラシックな歪みとしてサブ的に使用 |
総じて、福山雅治さんのエフェクターボードは「曲の世界観を壊さず、歌と調和させるための道具」として構築されています。
無駄を排したシンプルな構成ながら、必要な音色を確実に引き出すプロフェッショナルな工夫が随所に見られると想定されます。
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【福山雅治・福山雅治】
福山雅治さんの音作りは、単にギターやエフェクターを駆使するだけではなく、アンプのチャンネル設定・EQ調整・PAとの連携まで細かくこだわられています。
その背景には「シンガーソングライターでありながらギタリストとして成立する音像を作りたい」という考えがあると推測されます。
例えばアコースティックギターでは、ライブのメインであるTaylor 814ceを使用する際、ES1ピックアップからCountryman Type85 D.Iに送り、そこからPA卓へ直結するケースが多く見られます。
この時、PAエンジニアは中域(500Hz〜800Hz)をややカットし、ロー(100Hz前後)をタイトに絞り込むことで「歌声を邪魔しない抜けの良いアコギサウンド」を作るのが定石です。
一方で高域(8kHz付近)をほんの少し持ち上げることで、ストローク時のきらびやかさが増し、バラードやポップスでの透明感ある響きが得られます。
クラシックギターを使用する際は、銘器(フレタやハウザー)本来の生音を最大限に活かすため、マイキングが中心です。
ナイロン弦特有のアタックを際立たせるため、コンデンサーマイクをブリッジ付近に配置し、低域と高域のバランスを自然に収めます。録音では余計なEQ処理を極力避け、「楽器の素顔」を届けるようなミックスが行われると考えられます。
エレキギターに関しては、James Tyler Studio Elite Burning Waterを中心に、Fender Super-Sonicアンプのクリーンチャンネルを基本とし、エフェクターで味付けを行うセッティングが多いです。
クリーントーンではミドル(400Hz〜1.5kHz)をやや持ち上げ、温かみを加えつつも、ローを抑えることで歌との共存を重視。
歪ませる場合にはBOSS BD-2やOD-1を軽くかけ、アンプのドライブチャンネルを組み合わせることでナチュラルで厚みのある歪みを得ています。
ライブPAにおいては、アコースティックとエレキの音量差を滑らかにするため、コンプレッサー(Keeley Compressor)を常用。
これによりアルペジオ時の粒立ちが揃い、バンドアンサンブルの中でもギターの存在感が安定します。アコギではアタックを弱めに設定して自然さを保ち、エレキではやや強めにしてリズム感を前に出しています。
また、リバーブの使い方も重要です。
アコースティックではホールリバーブを浅めにかけることで臨場感を演出、エレキではプレートリバーブを用いて立体感を補強。曲によってはディレイを控えめに加え、バラードでは広がりを強調し、ロック調の楽曲ではタイトな残響に留めることで演奏がぼやけないようにしています。
曲ごとに見ると、「桜坂」ではアコギのローを削り、高域を伸ばすEQが用いられ、歌声を包み込むようなミックスに。
「HELLO」や「IT’S ONLY LOVE」などロック寄りの曲では、エレキの中域を厚めに設定し、ストローク時の勢いを強調しています。
ドラマ『ラブソング』で披露したブルース調のプレイでは、ローを強めに残し、ジャジーで渋いトーンを追求していました。
総合的にみると福山雅治さんの音作りは、「曲の世界観に寄り添い、歌と調和するギターサウンドを作る」ことが軸になっています。
楽器のキャラクターを尊重しつつ、EQやエフェクトで必要最低限の調整を施す。派手な加工は避け、ナチュラルで心地よい音色を常に志向しているのです。
これが、彼のライブやレコーディングで常に安定感のあるサウンドを聴かせる理由だと想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【福山雅治・福山雅治】
福山雅治さんが所有しているギターやアンプは、クラシックギターの銘器やJames Tyler、PRS Private Stockといった高額機材が多く、なかなか一般ユーザーが同じものを揃えるのは難しいです。
しかし、音作りの本質を理解すれば、10万円以下の市販モデルでも十分に福山サウンドに近づけることが可能です。ここでは初心者〜中級者向けに「比較的安価で再現度の高い代替機材」を紹介します。
まずアコースティックギターに関しては、福山さんのライブメイン機であるTaylor 814ceに代わる選択肢として、Yamaha Aシリーズ(例:A3M、A1R)を推奨できます。
これらは5〜10万円程度で購入可能で、エレアコ仕様によりライブや録音でも安定した出音が得られます。Taylor特有のきらびやかさには及ばないものの、中域がしっかり出るため福山さんの弾き語りサウンドに非常に近い雰囲気を作り出せます。
次にエレキギター。James Tyler Burning Waterは極めて高価なモデルですが、代替としてYamaha Pacifica 600シリーズやFender Player Stratocasterが良い選択です。
シングルコイル+ハムバッカーの組み合わせにより、クリーン〜歪みまで幅広い音色に対応でき、福山サウンドの特徴である「繊細かつ力強いトーン」を再現しやすくなります。
エフェクターについては、LINE6 M13の代替としてLINE6 HX StompやBOSS GT-1が優秀です。
どちらも5万円前後で手に入るマルチエフェクターで、歪み・空間系・モジュレーションが一通り揃い、ライブでもスタジオでも即戦力になります。
特にHX Stompはアンプシミュレーションも優秀で、Fender系アンプのクリーンをシミュレートすれば、福山さんのライブトーンをかなり近く再現できます。
さらにオーバードライブペダルとしては、福山さんが使用するBOSS BD-2をそのまま導入するのがベスト。新品でも1万円前後で手に入り、クリーン寄りのセッティングにすれば「歌を邪魔しない存在感ある歪み」を作れます。
また、ワウペダルとしてはDunlop Cry Babyが定番で、福山さん同様にブルースやソロに抑揚をつけたい時に役立ちます。
最後にアンプ環境。Fender Super-SonicやKochは高価ですが、代替としてBoss Katana 50 MkIIがおすすめです。
3〜4万円で購入可能で、クリーンからクランチまで幅広くカバーでき、練習〜小規模ライブまで十分対応可能です。Fenderライクな明るいトーンも出しやすく、福山サウンドの土台を作るのに適しています。
以下の表に「比較的安価に福山雅治風サウンドを再現できる代替機材」をまとめました。これらを組み合わせれば、10万円程度の予算でも十分に近いサウンドを体験できます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
アコースティックギター | Yamaha A3M | Yamaha | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | Taylor 814ceの代替に最適、5〜10万円程度 |
エレキギター | Yamaha Pacifica 612 | Yamaha | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | James Tylerの代替、幅広い音作り可能 |
エレキギター | Fender Player Stratocaster | Fender | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | クリーン〜クランチで福山サウンドに近づける |
マルチエフェクター | BOSS GT-1 | BOSS | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | LINE6 M13の代替として十分な機能 |
マルチエフェクター | LINE6 HX Stomp | LINE6 | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | Super-Sonic系アンプモデリングが可能 |
オーバードライブ | BOSS BD-2 | BOSS | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | 実際に使用、ブルース系歪みで最適 |
ワウペダル | Dunlop Cry Baby | Dunlop | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | 福山ボード構成の定番 |
ギターアンプ | BOSS Katana 50 MkII | BOSS | Amazonで探す | 福山雅治 | 福山雅治 | Fender系クリーンの再現性が高い安価モデル |
このように、数万円規模の予算でも「福山雅治風サウンド」を十分再現することができます。
ポイントはクリーンを基調に、必要に応じて軽い歪み・空間系を足すというシンプルな構成。
歌を邪魔せずに寄り添う音作りを意識することで、機材の価格に関わらず福山サウンドに近づけるでしょう。
このように、数万円規模の予算でも「福山雅治風サウンド」を十分再現することができます。
ポイントはクリーンを基調に、必要に応じて軽い歪み・空間系を足すというシンプルな構成。
歌を邪魔せずに寄り添う音作りを意識することで、機材の価格に関わらず福山サウンドに近づけるでしょう。
総括まとめ【福山雅治・福山雅治】

福山雅治さんの音作りを振り返ると、その特徴は単なる「豪華な機材コレクション」に留まりません。
クラシックギターの銘器、ライブ定番のアコースティックギター、そしてJames TylerやPRSといった最先端のエレキまで幅広く所有していますが、それを「どの曲で、どう鳴らすか」という判断が非常に的確なのです。
例えば「桜坂」ではGibson ハミングバードの柔らかな音色で楽曲全体を包み込み、「HELLO」ではエレキでロックな力強さを前に出し、バラードではTaylor 814ceを軸に繊細かつ透明感のあるアコースティックサウンドを響かせています。
つまり福山さんは、ギターを単なる伴奏ではなく、楽曲の世界観を作り出す重要な要素として活用しているのです。
またエフェクター構成を見ても分かるように、派手な特殊効果よりも「必要最小限で歌を引き立てるサウンドメイク」が徹底されています。
マルチエフェクターで効率よくシーンを切り替えつつ、コンパクトペダルでニュアンスを補う。まさに堅実で実用的なギタリスト像といえるでしょう。
アンプやEQ設定に関しても、ライブ会場や楽曲ごとに最適化されたセッティングが施されています。
Fender Super-Sonicのクリーンを基調に、必要に応じてオーバードライブやコンプレッサーで調整し、PAエンジニアと連携して「ヴォーカルを支えるギターサウンド」を追求している点も見逃せません。
福山雅治さんの音作りの本質を一言でまとめるなら、「歌と寄り添いながらも、楽曲を支える存在感を持つギターサウンド」です。
そのためには高価な機材が必須というわけではなく、適切なセッティングと選択眼こそが重要であると学ぶことができます。
これから福山雅治さんの音を再現したい方に伝えたいのは、
「まずはシンプルなクリーントーンを軸に、必要な場面で軽く歪みや空間系を足す」
「アコースティックでは低域を抑え、中高域の透明感を大事にする」
という2点です。これを意識するだけで、たとえ数万円規模の機材でも福山サウンドに近づくことができます。
そして最後に強調したいのは、福山雅治さんの音作りは「ヴォーカリストが自分の声をどう支えるか」という視点が根底にあること。
ギターは単なる伴奏楽器ではなく、歌と一体化する表現手段。だからこそ、彼のサウンドは世代を超えて人々の心に響き続けるのだといえるでしょう。
あなたがもし「福山雅治の音に近づきたい」と思うなら、まずはギターやエフェクターを揃える前に、
「歌をどう支えるか」「どんな響きが曲を生かすのか」を考えながら音作りを試してみてください。
それがまさに、福山雅治サウンドを再現する第一歩になるはずです。
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 ギター
クラシックギター
アランフェス 716
アランフェス 725
イグナシオ・フレタ 1968年
ヘルマン・ハウザー1世 1928年
ロベール・ブーシェ 1959年
アコースティックギター
Martin D-45(1940年製)
Martin OM-45(1930年代製)
Martin 000-42
Martin D-28
Gibson J-45(1956年製、ドラマ「ラブソング」でも使用)
Gibson ハミングバード(「桜坂」PVで使用)
Taylor 814ce(ライブメイン機、ES1ピックアップ搭載)
Taylor 816ce
YAMAHA LLX36C(カスタム仕様、マイク増設・プリアンプ追加)
YAMAHA LLX26C ARE(確認例あり)
エレキギター
James Tyler Studio Elite Burning Water(代表的に使用、ライブやTV出演で確認多数)
James Tyler Studio Elite
Gibson ES-335(クラプトン「クロスロード」モデル所有)
Gibson Les Paul(Duane Allmanモデル・ヒスコレ1959年製など複数)
Gibson Flying V(ジミ・ヘンドリックス風ペイントモデル所有)
Paul Reed Smith Custom24(Private Stock)
Paul Reed Smith Modern Eagle
(雑誌掲載より)多くのセミアコ・フルアコ(例:ES-335、ES-175系)も確認
🔊 アンプ・ラック機材
アンプヘッド/キャビネット
Fender Super-Sonic(ライブ機材として確認)
Koch(ライブ写真より)
Fender系アンプ多数(雑誌・ラック写真より)
パワーアンプ
VHT 2150(紫色のラックに確認)
プリアンプ・ラック類
Samson ワイヤレス受信機(2台確認)
KORG DTR-2000(ラックチューナー)
Countryman Type85(D.I兼プリアンプ、アコギ用)
🎛️ エフェクター
マルチ/ストンプ
LINE6 M13(エレキ用、ライブで多用)
Yamaha DG Stomp(プリアンプ/マルチ)
コンパクトペダル
Dunlop Cry Baby(ワウ)
Ernie Ball Volume Pedal(ボリューム)
Keeley Compressor(コンプレッサー)
BOSS BD-2(ブルースドライバー/Keeleyモディファイ版も使用)
BOSS OD-1(オーバードライブ)
🎼 アクセサリー・その他
弦:Martin Acoustic Strings(型番はスタッフ任せ、MSP4100推奨との発言あり)
ピック:オリジナル・トライアングル型(市販品ではJim Dunlop Tortex Triangle 0.6mmが近い)
ピックホルダー:Wedgie WPH001(ヘッドに取り付け)
カポタスト:SHUBB C-1(ニッケル/ステンレス)
プリアンプ(アコギ用):L.R.Baggs Para Acoustic D.I(併用例あり)
✅ まとめ
福山雅治さんは「シンガーソングライター」でありながら、クラシック・アコギ・エレキの各ジャンルで世界的名器を多数所有するギターマニア。
クラシックではフレタ、ハウザー、ブーシェといった銘器を所有。
アコースティックではTaylor 814ceをライブのメインに、MartinやYAMAHA LLX36Cを曲ごとに使い分け。
エレキではJames Tyler Studio Elite Burning Waterを代表に、Gibsonヒスコレ・ES-335・PRS Private Stockなど超一流モデルを揃える。
ライブ機材もプロギタリスト並みで、Fender Super-SonicやKochヘッド、VHTパワーアンプ、LINE6 M13やBOSSペダル群を駆使している。
→ まさに「ヴォーカリスト兼ギタリスト」というより、本格的なギタリストの機材コレクションを持ち、シーンごとに適材適所で使い分けています。
コメント