始めに(特徴紹介)
Evanescence(エヴァネッセンス)のギタリストとして知られるTerry Balsamo(テリー・バルサモ)は、重厚で荘厳なリフワークと、メロディアスなフレーズを織り交ぜたギタースタイルでファンを魅了してきました。特にアルバム『The Open Door』や『Evanescence』期のサウンドは、彼の作り出す分厚いギターリフとリードがバンドの核を担っています。
バルサモの音作りの特徴は、「低域の迫力」「厚みのあるディストーション」「ダークで幻想的なトーン」にあります。メサブギーやディーゼルといったハイゲインアンプを駆使し、壁のように重なるリズムギターを構築。その一方で、クリーンパートでは空間系エフェクトやアコースティックギターを効果的に使い、Evanescence特有のゴシック・メタルな世界観を支えています。
代表曲「Call Me When You’re Sober」や「Lithium」、「Sweet Sacrifice」などでは、7弦ギターを用いたヘヴィなリフと、美しいクリーンアルペジオが同居しており、まさに彼のプレイスタイルを象徴するサウンドが聴けます。
また、Amy Lee(エイミー・リー)のピアノとヴォーカルを引き立てるため、過度に派手なソロではなく、楽曲全体を支える「アンサンブル重視」のアプローチも大きな特徴です。このバランス感覚が、Evanescenceの楽曲に独自の深みを与えています。
彼の音が注目される理由は、単なるヘヴィネスではなく、ゴシックで幻想的な世界観を強調するために選び抜かれた機材とセッティングにあります。これから解説するアンプ・ギター・エフェクターの組み合わせを知ることで、テリー・バルサモ流の音作りに近づくことができるでしょう。
以下に、公式MVやライブ映像で実際に確認されたサウンドを聴くためのリンクを設置します。ぜひ参考にしてみてください。
function generateYouTubeEmbed(band) { const searchUrl = "https://www.youtube.com/results?search_query=" + encodeURIComponent(band + " 公式 MV"); return "<p>▶ <a href='" + searchUrl + "' target='_blank' rel='noopener'>" + band + " の公式YouTube動画を検索</a></p>"; }
使用アンプ一覧と特徴【Evanescence・Terry Balsamo】
Terry Balsamoの音作りにおいて核となるのが、強烈なヘヴィネスを支えるハイゲインアンプです。特にEvanescence加入後は、Mesa Boogie Triple Rectifierを軸にしたサウンドメイクが確認されています。このモデルはモダン・ハイゲインの代名詞とも言えるアンプで、深い低音と輪郭のあるディストーションを両立させています。ライブ映像やスタジオ写真でも頻繁に確認され、テリーの分厚いリズムサウンドの根幹を成しています。
さらに特徴的なのが、Mesa Boogie単体ではなく、DiezelやBognerといったドイツ製ハイエンドアンプとの組み合わせです。これにより、Mesa Boogieの攻撃的な音圧と、Diezel特有のタイトでモダンなローエンド、Bognerの温かく立体的な中域をミックスすることで、まさに「メタルの壁」と呼べるサウンドを作り上げています。これは、Amy Leeのピアノやストリングスを含む厚いアレンジの中でも、ギターが埋もれずに存在感を保つための工夫だと考えられます。
キャビネットについては、Mesa Boogie 4×12 Rectifier Cabinet(Straight/Traditional)の使用が複数のライブ写真で確認されています。Rectifierヘッドとの組み合わせは定番であり、強烈なローエンドと音抜けを両立できる点が魅力です。また、一部ではLine 6製キャビネットを補助的に使用していた時期も報告されており、ライブセッティングやPAの要望に合わせて使い分けていたと考えられます。
これらのアンプ構成により、テリーは「Call Me When You’re Sober」や「Sweet Sacrifice」のような重厚なリフでも潰れない音像を実現しています。一方でクリーンパートやバッキングのニュアンスが重要な楽曲では、BognerやDiezelのチャンネルを切り替えることで表現力を広げていた可能性も高いです。特にクリーントーンでは、Mesa単体よりもBognerのナチュラルなトーンが活かされていたと推測されます。
総合すると、Terry Balsamoのアンプ選びは「ハイゲイン主体+複数ブランドの融合」によってEvanescenceのシンフォニックな楽曲にマッチしたサウンドを狙ったものだと考えられます。写真や記事で確認できる範囲をまとめると以下の通りです。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Mesa Boogie Triple Rectifier Solo Head | Mesa Boogie | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | メインのハイゲインアンプ。ライブ・レコーディングともに使用。 |
Mesa Boogie 4×12 Rectifier Cabinet | Mesa Boogie | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | Triple Rectifierと組み合わせて使用。ローエンドの迫力を強化。 |
Diezel Amp | Diezel | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | Mesa Boogieと組み合わせて使用。タイトな低域が特徴。 |
Bogner Amp | Bogner | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | 温かみと中域の立体感を補強するために使用。 |
Line 6 Cabinets | Line 6 | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | 一部ライブで補助的に使用。PA対応用と推測。 |
以上のように、テリー・バルサモは単一のアンプに依存せず、Mesaを基盤にしつつもDiezelやBognerを組み合わせることで独自のサウンドを形成していました。これらの組み合わせはEvanescenceのダークでシンフォニックな楽曲と非常に相性が良く、彼の音作りの重要な要素であると想定されます。
使用ギターの種類と特徴【Evanescence・Terry Balsamo】
Terry Balsamoが使用してきたギターは、時期や楽曲の性質によって多岐にわたります。Evanescence加入以前からIbanez RGシリーズを長年愛用しており、RG570やRG2570 Prestige、RG920、そして7弦モデルのRG1527Zといったラインナップは、彼のプレイスタイルに欠かせない存在でした。特に7弦モデルの使用は、低音域を強化し、楽曲にヘヴィネスをもたらすために重要な役割を果たしています。
Charvelブランドのギターもバルサモの象徴的な選択肢のひとつです。中でもWarren DeMartiniシグネチャーモデル(Blood & Skull、Cross Sword)はライブでの使用が確認されており、攻撃的なルックスと共にシャープな音抜けが魅力です。また、Custom Shop San DimasやSan Dimas Style I HH(Snow WhiteやGrayカラー)も使用され、よりモダンでタイトなサウンドを実現しています。さらに、Desolation Skatecaster SK-1/SK-3といった個性的なモデルも試用されている姿が写真で確認されています。
Gibsonの使用も特徴的で、Les Paul Custom(ホワイト)やStandardモデルはレコーディングでの使用が知られています。特にプロデューサーの意向でライブにも導入され、Evanescenceのドラマチックなサウンドに厚みを加えました。また、Explorer 7弦(Studio)やDethklok “Thunderhorse”も一部のスタジオワークで確認されており、曲ごとのサウンドアプローチを大きく広げるために使われています。
アコースティックに関しては、Ibanezのアコースティックギターを使用しており、バラードやアコースティック・セットでの演奏に活用されました。さらにPRS SE Baritone Mike Mushokモデルも導入されており、バリトン特有のローエンドを活かしたサウンドメイクに貢献しています。
これらのギターは、Evanescenceの楽曲に求められる「ヘヴィなリフ」と「幻想的なクリーントーン」の両立を実現するために選び抜かれたものだと考えられます。写真証拠やインタビュー、ライブ映像から確認された情報をまとめると以下の通りです。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Ibanez RG570 / RG920 / RG2570 Prestige / RG1527Z (7弦) / RG Premium | Ibanez | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | エレキギター(6弦・7弦) | メインギター。ライブ・レコーディングともに長年使用。 |
Charvel Warren DeMartini Blood & Skull / Cross Sword | Charvel | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | エレキギター | ライブでの使用確認あり。鋭いトーンと存在感あるデザイン。 |
Charvel Custom Shop San Dimas | Charvel | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | エレキギター | カスタム仕様。安定した演奏性とモダンなトーン。 |
Charvel San Dimas Style I HH (Snow White & Gray) | Charvel | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | エレキギター | シンプルかつ高出力な仕様。モダンメタルに適応。 |
Charvel Desolation Skatecaster SK-1 / SK-3 | Charvel | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | エレキギター | 試用写真あり。個性的なデザインと音抜けが特徴。 |
Gibson Les Paul Custom (白) / Standard | Gibson | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | エレキギター | レコーディング中心。ライブでも使用確認あり。 |
Gibson Explorer 7 Strings (Studio) | Gibson | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | エレキギター(7弦) | スタジオ使用確認。低音強化のため。 |
Gibson Explorer Dethklok “Thunderhorse” | Gibson | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | エレキギター | 特殊モデル。スタジオでの使用確認あり。 |
PRS SE Baritone Mike Mushok | PRS | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | エレキギター(バリトン) | 低音リフや特殊チューニングに使用。 |
Ibanez Acoustic Guitars | Ibanez | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | アコースティックギター | アコースティックセットで使用。ライブでのバラード演奏に活躍。 |
このように、Terry BalsamoはIbanezを軸にCharvelやGibsonを使い分け、楽曲ごとに適切なサウンドを追求していました。特に7弦やバリトンモデルの採用は、Evanescenceの重厚な世界観を支える重要な要素であったと想定されます。
使用エフェクターとボード構成【Evanescence・Terry Balsamo】
Terry Balsamoのエフェクターボードは、派手さよりも実用性を重視した堅実な構成で知られています。彼のサウンドは基本的にアンプ直のハイゲインディストーションに依存していますが、ノイズコントロールや空間系の補助、ライブでの安定性を高めるために複数の機材が導入されています。
もっとも有名なのが、ツアー中に頻繁に確認されている「T.C. Electronic G-System」です。これはマルチエフェクター兼スイッチングシステムとして機能し、アンプ切り替えや複数エフェクトの制御を一括で行うことが可能です。Evanescenceの楽曲はリフからクリーン、アルペジオまで切り替えが多いため、このようなシステムはステージでの必須ツールだったと考えられます。
さらに、電源安定のために「Furman PL-Pro C Power Conditioner」を導入。大規模なツアーでは電源トラブルやノイズ対策が欠かせないため、プロの現場では一般的な選択肢といえます。
シンプルなペダル類としては「BOSS TU-2 Chromatic Tuner」が確認されており、ホワイト筐体が特徴的です。続いて「BOSS NS-2 Noise Suppressor」もホワイト筐体で使用されており、ハイゲインアンプと7弦ギターを組み合わせる彼のスタイルでは必須のノイズリダクション機材でした。
加えて、「Dunlop MC401 Boost/Line Driver」はリード時や音抜けを求める場面で活用されたと推測されます。これはソロやフレーズ強調時に出力を持ち上げ、壁のようなバンドサウンドの中でギターを前に出す役割を果たします。また、ワウ系では「Dunlop Jimi Hendrix Signature Wah JH1D」を導入しており、特定の楽曲や即興的なリードフレーズに表情を加えていました。
これらの機材選びはすべて「ライブでの安定性」と「厚い音の中でも存在感を保つ」ことを念頭に置いたものです。実際にライブ写真やインタビューで確認されたものを表に整理すると以下の通りです。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
T.C. Electronic G-System | T.C. Electronic | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | ギター用マルチエフェクター | アンプ切替・空間系を統合管理。ツアーで使用確認あり。 |
Furman PL-Pro C Power Conditioner | Furman | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | パワーサプライ | 電源安定・ノイズ抑制のために導入。 |
BOSS TU-2 Chromatic Tuner | BOSS | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | チューナー | 定番チューナー。ホワイト筐体仕様を使用。 |
BOSS NS-2 Noise Suppressor | BOSS | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | ノイズリダクション | ハイゲイン環境でのノイズ除去に必須。ホワイト筐体仕様。 |
Dunlop MC401 Boost/Line Driver | Dunlop (MXR/CAE) | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | ブースター | ソロやリードで出力を強化するために使用。 |
Dunlop Jimi Hendrix Signature Wah JH1D | Dunlop | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | ワウペダル | リードフレーズや特殊効果に使用。 |
全体を通じて、Terry Balsamoのエフェクターボードは「必要最小限で効率的」な構成でした。エフェクターそのものよりも、アンプとギターの組み合わせによってサウンドの根幹を作り、ペダルは補助的役割を果たしていたと想定されます。
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Evanescence・Terry Balsamo】
Terry Balsamoの音作りは、単なるハイゲインではなく「厚みの中に明瞭さを残す」点に大きな特徴があります。Evanescenceの楽曲はAmy Leeのピアノ、ストリングス、シンセサウンドなど音数が多く、ギターは常にバンド全体の中でバランスを取る必要があります。そのため彼のEQやアンプ設定には、低域を補強しつつも中域を削りすぎない工夫が見られます。
Mesa Boogie Triple Rectifierをメインに使用する際、ゲインは過度に上げすぎず、6〜7割程度の設定に留めることが多かったと推測されます。ゲインを上げすぎると輪郭が潰れてしまうため、ブースター(Dunlop MC401など)で必要な場面だけ前に出す構成が理にかなっています。トーンコントロールは、低域を4〜5(50〜60%)、中域を5〜6(やや強調)、高域を6〜7とすることで、重厚さと抜けのバランスを確保していたと考えられます。
DiezelやBognerを併用する場合は、Mesaの攻撃的なローと高域に対し、Diezelでタイトさを補い、Bognerで中域の厚みを加える役割分担があったと想定されます。特にライブでは2〜3アンプのブレンドでミックスされ、PAを通すことで壁のような音圧を実現していました。これにより、楽曲中でのダブルトラッキングのような厚みがリアルタイムで再現されています。
EQ面では、レコーディング時にエンジニアがローエンドを100Hz以下でカットしつつ、200Hz〜400Hz付近をタイトに整える処理が施されることが多かったと推測されます。また、3kHz〜5kHz帯を軽く持ち上げることで、ディストーションリフがミックス内で埋もれず、Amy Leeのボーカルと共存できるように調整されていました。これは「Lithium」や「Sweet Sacrifice」などで特に顕著に聴き取ることができます。
クリーンパートでは、アンプチャンネルを切り替えるか、G-Systemで空間系を付加してニュアンスを強調していたと考えられます。ディレイはショートディレイで音像を広げ、リバーブは控えめに使用し、過剰にウェットにせずクリアさを保つ傾向がありました。こうすることで、ピアノやストリングスと重なってもクリーントーンが埋もれずに存在感を保てます。
また、ライブにおいては、BOSS NS-2を使ったノイズ抑制が重要でした。7弦ギターとハイゲイン環境ではハムノイズが増大するため、NS-2の設定を「Threshold 11〜1時、Decay 10時程度」に調整し、演奏中に音切れが不自然にならないようバランスをとっていたと考えられます。
ミックス面では、レコーディングで左右にハードパンされたリズムギターが特徴的です。Terry Balsamoはダブルトラッキングを正確に行い、分厚いギターサウンドを実現。その一方で、リードギターやオーバーダブはセンター寄りに配置され、Amy Leeのボーカルとの調和を意識していたと推測されます。
まとめると、Terry Balsamoの音作りは以下のポイントに集約されます:
- ハイゲインはMesaを基盤としつつ、複数アンプで音の役割を分担。
- 低域は強調するが、200Hz付近を整え、ミックスでの濁りを防止。
- 中域を活かして存在感を確保し、高域は抜けを狙って持ち上げる。
- クリーンは空間系を控えめに使い、透明感を維持。
- ノイズ対策やブースターによる補助でライブでも安定したサウンドを維持。
こうした工夫の積み重ねによって、Evanescenceの「重厚かつ幻想的」なサウンドが成立していると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【Evanescence・Terry Balsamo】
Terry Balsamoが実際に使用していた機材は、Mesa BoogieやDiezel、Charvelのカスタムモデルなど、プロ仕様で非常に高価なものが中心です。しかし、Evanescence風の重厚で幻想的なサウンドを再現するためには、必ずしも同じ機材を揃える必要はありません。初心者や中級者でも比較的安価に導入できる機材を選べば、十分に彼のトーンに近づけることが可能です。
まずアンプシミュレーター系では、BOSSの「GT-1000 Core」や「ME-90」などが有力候補です。これらはハイゲインアンプのモデリングを備えており、Mesa Boogie Rectifier系の音色も再現可能。内蔵エフェクターも充実しているため、G-Systemのようにマルチな制御を行うことができます。また、Line 6 HX Stompも人気の選択肢で、DiezelやBogner系のアンプモデリングも利用できるため、Evanescence風の分厚い音を作り込めます。
ギターについては、Ibanez RGシリーズの中堅価格帯モデルが最適です。RG370やRG421は5〜6万円程度で購入でき、薄いネックと高出力ピックアップにより、Terry Balsamoが求めたモダンメタルの演奏性に通じています。7弦ギターを導入したい場合は、Ibanez RG7421やJackson JS22-7などのエントリーモデルが比較的安価で手に入ります。これらをダウンチューニングすれば、「Sweet Sacrifice」や「Call Me When You’re Sober」のような低音リフを再現しやすくなります。
エフェクターでは、ノイズリダクションとして「BOSS NS-2」が定番です。テリー本人も使用していた機材であり、1万円台で購入可能。ハイゲイン環境下でも無駄なノイズを抑え、プロフェッショナルなサウンドに近づけます。さらに、ブースターとして「MXR Micro Amp」や「BOSS SD-1 Super OverDrive」を導入すれば、ソロ時に音抜けを強化することができます。
ワウペダルは「Dunlop Cry Baby Standard」がエントリーモデルとして最適です。本人はHendrixモデルを使用していましたが、基本的なサウンドキャラクターは近く、価格帯も手頃です。クリーントーンやアルペジオを広げたい場合は、リバーブやディレイを備えたマルチエフェクター(Zoom G2 Fourなど)を活用することで、幻想的な雰囲気を再現できます。
以下に、コストを抑えつつEvanescence風サウンドを構築できる代替機材をまとめました。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
アンプシミュレーター | Line 6 HX Stomp | Line 6 | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | MesaやDiezel系をシミュレート可能。プロから初心者まで対応。 |
マルチエフェクター | BOSS ME-90 | BOSS | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | 多機能マルチ。Rectifier系サウンドも搭載。 |
ギター(6弦) | Ibanez RG421 | Ibanez | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | 薄いネックと高出力ピックアップ。初心者向けRGシリーズ。 |
ギター(7弦) | Ibanez RG7421 | Ibanez | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | エントリー価格帯の7弦。低音リフ再現に最適。 |
ノイズリダクション | BOSS NS-2 | BOSS | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | 本人も使用。ハイゲイン環境で必須のノイズ抑制。 |
ブースター | MXR Micro Amp | MXR | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | リードやソロで音量を自然にブースト可能。 |
ワウペダル | Dunlop Cry Baby GCB95 | Dunlop | Amazonで探す | Evanescence | Terry Balsamo | 定番ワウペダル。本人使用モデルの廉価版。 |
これらの機材を組み合わせることで、Evanescenceの幻想的かつヘヴィなサウンドに手頃なコストで近づくことができます。特にIbanez RGシリーズ+Line 6 HX Stomp+BOSS NS-2のセットは、初心者から中級者におすすめの実用的な構成といえるでしょう。
総括まとめ【Evanescence・Terry Balsamo】

Terry Balsamoの音作りを総括すると、その本質は「シンプルな機材構成でありながら、圧倒的な重厚さと幻想性を両立させる」点にあります。彼が使用してきたMesa Boogie Triple RectifierやDiezel、Bognerといったハイゲインアンプはもちろん重要ですが、決して機材だけに頼るのではなく、演奏スタイルとアンサンブルの中での立ち位置が大きな鍵を握っています。
例えば、彼のリフワークは決して派手ではなく、ダウンチューニングや7弦を駆使したローエンドの強調、そして正確なダブルトラッキングによって「音の壁」を作り出しています。この厚みのあるリフはAmy Leeのヴォーカルやピアノ、ストリングスを包み込み、Evanescenceのダークでゴシックな世界観を支えてきました。
また、彼のクリーントーンの扱い方も特徴的です。単に歪みをオフにするのではなく、空間系をうまく加えて透明感のある響きを作り、楽曲のドラマ性を高めています。これにより、「Lithium」や「Good Enough」といったバラードでは、静と動のコントラストが際立ち、聴き手に強い印象を残しています。
さらに重要なのは、エフェクターやセッティングの選び方に「無駄がない」点です。必要最小限のチューナー、ノイズサプレッサー、ブースター、ワウを揃えつつ、複雑な切り替えはマルチエフェクターに任せる。こうした合理的な機材構成は、ライブでの再現性を高めると同時に、演奏に集中できる環境を整えています。
もし読者が彼のサウンドを再現したいのであれば、まずは「低音を支配するハイゲインサウンド」と「透明感あるクリーントーン」の二極を意識することがポイントです。その上で、ブースターやノイズリダクションを取り入れることで、よりタイトで実用的な音に近づくことができます。
総じて、Terry Balsamoの音作りは「機材の豪華さ」よりも「役割の明確さ」と「アンサンブルへの配慮」によって成立しています。Evanescenceの楽曲をコピーしたり、彼のサウンドを目指すプレイヤーにとっては、単に同じ機材を揃えるよりも、この思想を理解することこそが最大のヒントになるでしょう。
最終的に彼の音を支えているのは、「分厚い壁のようなリフと、それを引き立てる透明感あるクリーンのコントラスト」。これを意識して機材選びと演奏を工夫することで、Evanescence風サウンドに大きく近づけるはずです。
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
ギター
Charvel Desolation Skatecaster SK-1 / SK-3
→ 試用および写真で使用確認あり。
Charvel Warren DeMartini Blood & Skull シグネチャーモデル (San Dimas Skull / San Dimas Cross Sword)
→ 主に使用していたモデル。
Charvel Custom Shop San Dimas
Charvel San Dimas® Style I HH (Snow White & Gray)
Ibanez RGシリーズ
→ RG570, RG920, RG2570 VSL Prestige, RG1527Z (7弦), RG Premium など。長年にわたるメインギター。7弦モデルも使用。
Ibanez Acoustic Guitars
→ アコースティック演奏時に使用。
Gibson Les Paul Custom (白) / Standard
→ レコーディングで使用。プロデューサーの要望によりライブでも使用。
Gibson Explorer 7 Strings (Studio)
→ スタジオで使用確認あり。
Gibson Explorer Dethklok “Thunderhorse”
PRS SE Baritone Mike Mushok
アンプ
Mesa Boogie Triple Rectifier Solo Head
→ Diezel、Bogner と組み合わせて「メタルサウンドの壁」を形成。
Mesa Boogie 4×12 Traditional Rectifier Cab – Straight / 4×12 Rectifier Cabinet
Diezel amp
→ Mesa Boogieと組み合わせて使用。
Bogner amp
→ Mesa Boogieと組み合わせて使用。
Line 6 cabinets
エフェクター・関連機材
T.C. Electronics G-System
→ ツアー中に使用。
Furman PL-Pro C Power Conditioner
→ 電源コンディショナー。
BOSS TU-2 Chromatic Tuner
→ チューナー。ホワイト筐体。
BOSS NS-2 Noise Suppressor
→ ノイズ抑制。ホワイト筐体。
Dunlop MC401 Boost/Line Driver(MXR/CAE MC-401 BOOST/LINEDRIVER)
Dunlop Jimi Hendrix™ Signature Wah JH1D
コメント