始めに(Coldplay・Jonny Bucklandの特徴紹介)
Coldplay(コールドプレイ)のサウンドに欠かせない存在といえば、ギタリストのJonny Buckland(ジョニー・バックランド)です。彼のギタープレイは派手な速弾きや過度なソロではなく、シンプルながらも空間を彩る「アンビエント的なギターサウンド」が最大の特徴です。
特に、代表曲「Yellow」や「Clocks」、「Fix You」、「Viva La Vida」などでは、彼のアルペジオと空間系エフェクトが楽曲全体の雰囲気を形作っており、クリス・マーティンのボーカルを支える美しい音色がリスナーを引き込んでいます。
Jonny BucklandはU2のThe EdgeやRadioheadのジョニー・グリーンウッドに影響を受けつつも、Coldplay独自の「壮大で感動的なサウンド」をギターで表現する役割を担っています。ディレイやリバーブを駆使して「空間を支配するギター」を作り出すスタイルは、ライブでもスタジオでも一貫しており、音作りの緻密さが彼の最大の魅力です。
また、ジョニーはFender Telecaster ThinlineやJazzmasterなどをメインに据え、クリーン基調ながらも立体的で奥行きのあるトーンを追求しています。その結果、Coldplayはシンプルなコード進行でも壮大な世界観を生み出すことに成功しています。
Coldplayをコピー・カバーする際には、テクニックよりも「音の余韻」や「シンプルさの中にある緻密さ」に注目することが大切です。この記事では、Jonny Bucklandのギター、アンプ、エフェクター構成から、実際のセッティング例、さらに初心者でも真似できる代替機材まで徹底的に解説していきます。
使用アンプ一覧と特徴【Coldplay・Jonny Buckland】
Jonny Bucklandのアンプセレクトは、ギター同様にシンプルながらも空間を支配する音作りを意識したものが中心です。特にFender系のアンプをベースとし、クリーンで広がりのあるトーンを作り出すことにこだわっています。
代表的なのは「Fender Hot Rod DeVille」。このアンプはクリーンからクランチまで幅広くカバーでき、Coldplayの透明感あるサウンドをライブで再現するための柱となっています。また、JonnyはFender Twin Reverbも多用しており、特にデビュー期『Parachutes』の録音では「ドライ用」と「ディレイ専用」の2台を使い分けるこだわりを見せています。
さらに、独特のビンテージ感を持つ「Silvertone 1484 Twin Twelve」も使用。こちらはThe Edgeの影響を感じさせるサウンドで、軽い歪みと柔らかい中域がColdplayの初期ナンバーに独特の質感を与えています。近年のツアーでは「Audio Kitchen 2×12キャビ」もステージで確認されており、スタジオ用の緻密な音をライブでも再現する姿勢が伺えます。
また、遊び心として「Fender Mini Deluxe」のような小型アンプもリハーサルやレコーディングで使用されており、楽曲のアイデア作りや実験的なトーンメイキングに役立っていると考えられます。加えて、ステージによっては「Marshall Plexi」を導入し、ロック寄りの存在感を出す場面もあります。
Coldplayの音楽性はアルバムごとに進化していますが、Jonnyのアンプ選びは常に「クリーンで広がるトーン」が核。そこに空間系エフェクトを重ねることで、独特の浮遊感あるギタートーンが完成します。特に「Clocks」や「Speed of Sound」で聴ける煌びやかなアルペジオは、Fender系アンプならではのヘッドルームの広さがあってこそ実現しています。
こうした特徴から、Jonny Bucklandのアンプ構成は「Fenderを基盤にしつつ、シーンに応じてビンテージやMarshallで補強する」スタイルだとまとめられるでしょう。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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Fender Hot Rod DeVille | Fender | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | ライブのメイン。クリーン基調でディレイとの相性抜群。 |
Fender Twin Reverb | Fender | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | 『Parachutes』期では2台運用(ドライ/ディレイ専用)。 |
Silvertone 1484 “Twin Twelve” | Silvertone | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | ビンテージ特有の温かい歪み。U2の影響を感じるセレクト。 |
Audio Kitchen 2×12キャビ | Audio Kitchen | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | 近年のステージキャビ。高解像度でスタジオライクなサウンド。 |
Fender Mini Deluxe | Fender | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | リハや自宅練習用に使用。アイデア出し向き。 |
Marshall Plexi | Marshall | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | ライブでロック色を強めたい場面に導入。 |
以上のように、Jonny Bucklandのアンプ構成は「クリーン+広がり」が基本であり、Coldplayのサウンドスケープを支える要として機能していると想定されます。
使用ギターの種類と特徴【Coldplay・Jonny Buckland】
Jonny BucklandとColdplayサウンドを語るうえで欠かせないのが、彼の愛用するギター群です。特に象徴的なのはFender 1972 Telecaster Thinline“Blacky”。『X&Y』や『Viva La Vida』期のライブで多用され、セミホロウ構造ならではの柔らかく奥行きのあるトーンを作り出していました。
この個体は後にチャリティオークションへ出品されたことでファンの間でも話題になり、Jonny=Thinline Teleのイメージが定着しました。
さらに、彼は複数のThinline Telecasterを時期によって使い分けています。1974年製のSunburstや1977年製のBlack、WalnutやNaturalカラーなど、同じモデルでも個体ごとのキャラクターを使い分けることで、Coldplayの楽曲ごとの雰囲気を変化させています。近年ではFender製に加えてNash T72TLも多用しており、ビンテージTeleに代わるメインとしてステージで目撃されています。
一方で、シングルコイルの透明感を重視したFender Jazzmaster(ヴィンテージ)や、Nash JM63(白)、さらにFender Jaguarもレパートリーに含まれています。これらは特にアンビエント感や立体的な空間を演出したい楽曲で使われており、アルペジオやリフに独特の色付けを加えています。
また、『A Rush of Blood to the Head』期にはGibson ES-335も多用され、セミアコ特有のウォームなトーンで「In My Place」や「God Put a Smile upon Your Face」などに厚みを与えていました。
『Mylo Xyloto』期にはカラフルなカスタム塗装を施したFender Stratocasterを使用し、エレクトロニカ要素を取り入れた楽曲群に映える鮮やかなサウンドを展開。後にこの個体はReverbで売却されたことでも知られています。加えて、Jerry Donahue Tele、Rickenbacker、Martin 000C-15E、カスタムGibson Les Paulなどもレコーディングや特定楽曲で使用されており、多彩な音色を求めてギターを使い分けていることが分かります。
総じて、Jonny Bucklandのギター選びは「楽曲の空気感を最優先」にしているのが特徴です。クリーンアルペジオの煌びやかさを引き出すTeleやJazzmaster、温かみを添えるES-335、華やかさを加えるStratocasterなど、Coldplayの進化とともにギターの選択肢も広がっています。確定情報は時期ごとに異なりますが、上記のギター群が彼の音作りの核であると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
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Fender 1972 Telecaster Thinline “Blacky” | Fender | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | セミホロウ | 『X&Y』『Viva La Vida』期のメイン。後にチャリティ出品。 |
Nash T72TL | Nash Guitars | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | セミホロウ | 近年のメインTele。ビンテージFenderの代替。 |
Fender Jazzmaster(ヴィンテージ) | Fender | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | ソリッド | アンビエント感の強い楽曲で使用。 |
Fender Jaguar(リイシュー) | Fender | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | ソリッド | ライブや一部楽曲でアルペジオ用に使用。 |
Gibson ES-335 | Gibson | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | セミアコ | 『A Rush of Blood to the Head』期に重要。 |
Fender Stratocaster(Mylo Xylotoカスタム) | Fender | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | ソリッド | カラフルな塗装。Reverbで売却。 |
Martin 000C-15E | Martin | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | アコースティック | アコースティックセットや録音で使用。 |
以上のように、Jonny BucklandのギターはTelecasterを軸にしつつ、Jazzmaster、ES-335、Stratocasterなどを楽曲ごとに使い分けることでColdplay独自の音空間を生み出していると想定されます。
使用エフェクターとボード構成【Coldplay・Jonny Buckland】
Jonny Bucklandの音作りの核心は、エフェクターの使い方にあります。特にディレイとリバーブを多用し、シンプルなフレーズを壮大で立体的な音に変換するスタイルが特徴的です。彼のペダルボードには、Line 6 DL4やTC Electronic 2290、Eventide TimeFactor、Strymon TimeLineといったディレイが並び、それぞれ異なる設定で楽曲に応じて使い分けられています。例えば「Yellow」や「Clocks」ではシンプルなアルペジオにディレイを重ね、空間に広がりを与えています。
リバーブについては、BOSS RV-3やStrymon BigSkyを中心に使用。特にBigSkyはスタジアム規模のライブにおいても圧倒的な奥行きを表現でき、Coldplayの壮大なサウンドスケープを支えています。また、歪みやブースト系ではFulltone OCDやIbanez TS9 Tube Screamer、Pro Co RATなどを使用。基本的にはクリーンを基調としながらも、力強さが欲しい場面では歪みを加え、楽曲に表情を与えています。
モジュレーション系ではMXR Phase 90やBOSS TR-2 Tremoloを活用し、音に揺らぎや深みを加えています。Electro-Harmonix Micro POGを使ったオクターブサウンドや、EBowによる無限サスティンの表現もJonnyの特徴的なテクニックのひとつです。これにより、Coldplayの楽曲は「ギターがシンセのように響く」独特の音世界を形成しています。
さらに、チューナーにはBOSS TU-2を2台設置し、Ernie Ballのボリュームペダルを併用。Voodoo Lab Ground Controlを中心に複雑なシグナルチェーンを管理し、ラックにはEventide H7600やLexicon MPX-R1といったプロ仕様の機材も導入されています。これらは単なるエフェクトではなく、ライブ全体の音響設計に組み込まれた「音響システム」として機能しているのがポイントです。
総じて、Jonny Bucklandのエフェクターボードは「空間系+ブースト系+モジュレーションの三本柱」によって構成されています。彼の音はテクニックではなく「空間の設計」で生まれるため、エフェクターの選択と組み合わせがColdplayサウンドの肝であると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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Line 6 DL4 | Line 6 | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | ディレイ | 初期から定番のディレイ。アルペジオに深みを追加。 |
TC Electronic 2290 | TC Electronic | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | ディレイ | ラック型ディレイ。スタジオ/ライブ両方で愛用。 |
Strymon BigSky | Strymon | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | リバーブ | 広大な空間表現を可能にするリバーブ。 |
Fulltone OCD | Fulltone | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | オーバードライブ | クリーンに少し厚みを加える用途で使用。 |
Pro Co RAT | Pro Co | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | ディストーション | ビンテージモデル。力強さを出すための歪み。 |
MXR Phase 90 | Dunlop | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | フェイザー | 揺らぎ感を加えるモジュレーション。 |
BOSS TR-2 Tremolo | BOSS | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | トレモロ | アルペジオに揺らぎを付加。ライブで使用。 |
Electro-Harmonix Micro POG | Electro-Harmonix | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | オクターブ | シンセ的な音色を表現するために使用。 |
EBow | EBow | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | サスティナー | 無限サスティンを生み出し、幻想的な音色を実現。 |
BOSS TU-2 | BOSS | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | チューナー | 2台を設置。安定したチューニング管理用。 |
Ernie Ball Volume Pedal | Ernie Ball | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | ボリュームペダル | 音量コントロールやスウェル効果に使用。 |
Voodoo Lab Ground Control | Voodoo Lab | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | スイッチングシステム | 複雑なシグナルチェーンを統合管理。 |
Eventide H7600 | Eventide | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | 空間系マルチエフェクター | ラック型。スタジオレベルの処理能力を持つ。 |
以上のように、Jonny Bucklandのペダルボードはディレイとリバーブを中心とした「空間設計」が特徴であり、Coldplayの音世界を作り上げる鍵であると想定されます。
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Coldplay・Jonny Buckland】
Jonny Bucklandのサウンドメイキングは、単なる機材の選択に留まらず「EQと空間の設計」が核心です。彼のギターは決して派手ではなく、Coldplay全体のアンサンブルの中でボーカルやシンセと干渉しないよう調整されています。例えばアンプの設定ではクリーンチャンネルを主体にしつつ、トレブルをやや上げ、ベースを抑えめにすることで煌びやかさを出しながらもバンド全体を支えるポジションを確保しています。
代表曲「Yellow」では、Fender Telecaster ThinlineとFender Hot Rod DeVilleの組み合わせにディレイを加え、EQはトレブル強調・ミドル控えめという設定が効果的です。クリーンながらもディレイの繰り返しが音の隙間を埋めることで、少ない音数でも壮大に響き渡るのが特徴です。
一方で「Clocks」ではピアノが主役になるため、ギターは中域をさらに抑え、トレモロやディレイをかけたアルペジオで“リズム楽器的な役割”を担っています。こうすることで音が前に出過ぎず、バンド全体のダイナミクスが生きるように設計されています。
ライブにおけるセッティングでは、アンプを2台用意して「ドライ」と「エフェクトウェット」を分けることも多く確認されています。Fender Twin Reverbをディレイ専用に使用し、クリーンアンプをドライ用にすることで、ミックス時に自由度の高い音作りを可能にしています。この手法はU2のThe Edgeにも通じる方法ですが、Jonnyの場合はあくまでColdplay全体の「余白」を意識した音作りに活かされています。
エフェクターの使用も曲ごとに明確に分かれています。
・「Fix You」:アルペジオにはリバーブを深めに設定し、残響がボーカルの後ろに広がるよう調整。
・「Viva La Vida」:リズムギターはクリーン寄りでEQはミドルを上げ、オーケストラと馴染むように。
・「Paradise」:ストラトにディレイとフェイザーをかけ、シンセと溶け合う質感に仕上げる。
これらの具体的な使い分けにより、Coldplayの楽曲ごとに異なる景色を描き出しています。
スタジオ録音においては、ラック系エフェクト(TC Electronic 2290やEventide H7600)を多用し、位相管理や空間の広がりを緻密にコントロール。PAエンジニアはギターを左右にパンニングする際、ディレイ音とドライ音を分離することで「音が包み込む」ようなステレオ感を実現しています。特にアリーナ級のライブでは、ギターが“壁”のように感じられるのはこの処理の成果です。
EQ面では、基本的に低域を削りすぎないことも重要です。クリーン主体のギターはベースやキックと被りやすいため、100Hz以下はカットしつつ、200〜400Hzを薄く残すことで音に温かみをキープしています。高域は4kHz付近をブーストしてアタック感を演出し、シンセやボーカルの倍音帯域と重ならないよう微調整されています。
総じて、Jonny Bucklandのセッティングは「ギター単体の完成度」ではなく「バンド全体でどう響くか」を最優先に設計されています。彼のギターは主役になることもあれば、ピアノやシンセを支える“環境音”として機能することもあり、その柔軟さがColdplayサウンドの根幹を支えていると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【Coldplay・Jonny Buckland】
Jonny Bucklandの音作りは高価なビンテージ機材やプロ仕様ラックを駆使していますが、初心者や中級者でも比較的安価な機材で「Coldplay風サウンド」に近づけることは可能です。ここでは1〜10万円以内で手に入る機材を中心に、再現性の高い代替機材を紹介します。
まず、ギターに関しては本家が使用するFender Telecaster ThinlineやJazzmasterが高額なため、代替としてSquier Classic Vibe Telecaster ThinlineやSquier Jazzmasterを推奨します。いずれもFender直系ブランドSquierが生産しており、価格を抑えつつもJonnyが多用するクリーンアルペジオに最適なサウンドを実現できます。特にセミホロウのTeleは、Coldplayの「Yellow」や「In My Place」で聴ける柔らかいトーンを出しやすいです。
アンプに関しては、Fender Hot Rod DeVilleやTwin Reverbは高額なので、代替としてFender Champion 40やBoss Katana-50 MkIIが良い選択肢です。特にKatanaは内蔵エフェクトも豊富で、ディレイやリバーブを同時に使うことができ、初心者がJonny風の音を作る際の心強い味方になります。
エフェクターに関しては、ディレイとリバーブが最重要。Line 6 DL4やStrymon BigSkyは高価ですが、代替としてBOSS DD-8 Digital DelayやBOSS RV-6 Reverbを推奨します。DD-8は多彩なディレイモードを備え、アルペジオに深みを与えるのに十分な機能があります。RV-6はアンビエントリバーブも搭載しているため、「Fix You」や「Paradise」のような広がりあるサウンドを安価に再現可能です。
歪み系は控えめでよいため、Fulltone OCDやPro Co RATの代替としてBOSS SD-1 Super OverDriveを選べば十分。クリーンを基調としたColdplayサウンドに適した“厚みを加えるだけ”の歪みが得られます。また、空間系に強いTC Electronic Hall of Fame 2 ReverbやTC Electronic Flashback 2 Delayも価格帯が手頃で高い再現度を誇ります。
さらに、EBowの代替としては安価なボリュームペダル+リバーブを組み合わせるだけでも、持続音に近い効果を再現可能です。Ernie Ballのボリュームペダルは少々高価ですが、Mooer Levelineなどの小型モデルで代替可能です。
総じて「安価にColdplayサウンドへ近づける秘訣」は、ギターはセミホロウやシングルコイル搭載モデル、アンプはクリーン重視のFender系、エフェクターはディレイとリバーブを中心に揃えることです。これにより10万円以内でもJonny Bucklandに迫る空間系サウンドを体感できると想定されます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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ギター | Squier Classic Vibe Telecaster Thinline | Squier | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | Fender Thinlineの廉価版。セミホロウ構造で近い響き。 |
ギター | Squier Jazzmaster | Squier | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | ビンテージJazzmasterの代替。空間系と相性抜群。 |
アンプ | Fender Champion 40 | Fender | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | Fenderサウンドを手軽に再現できる練習用アンプ。 |
アンプ | BOSS Katana-50 MkII | BOSS | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | 多彩なエフェクトを内蔵。1台で完結する万能アンプ。 |
エフェクター | BOSS DD-8 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | ディレイ。Coldplayのアルペジオに必須。 |
エフェクター | BOSS RV-6 Reverb | BOSS | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | リバーブ。アンビエント系サウンドを安価に再現。 |
エフェクター | BOSS SD-1 Super OverDrive | BOSS | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | オーバードライブ。クリーンに厚みを足す役割。 |
エフェクター | TC Electronic Flashback 2 Delay | TC Electronic | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | 多彩なディレイモードを搭載。空間系に強い。 |
エフェクター | Mooer Leveline Volume Pedal | Mooer | Amazonで探す | Coldplay | Jonny Buckland | 小型ボリュームペダル。EBow的なサスティンを再現可能。 |
このように、手頃な価格のギターやアンプ、エフェクターを組み合わせるだけで、Coldplayの壮大で美しいサウンドに近づけることができます。重要なのは「高価な機材を揃えること」ではなく、「空間系エフェクトを活かした演奏アプローチ」を学ぶことです。
総括まとめ【Coldplay・Jonny Buckland】

Jonny Buckland(ジョニー・バックランド)の音作りを総合すると、その本質は「シンプルなフレーズを壮大なサウンドスケープに変換する」点にあります。彼は速弾きやテクニカルなプレイに頼ることなく、ディレイやリバーブといった空間系エフェクターを駆使し、Coldplayの楽曲を支える美しい背景を描き出しています。
このスタイルはU2のThe Edgeに影響を受けながらも、Coldplay独自の叙情性とポップス的な普遍性を融合させたものです。ギター単体では物足りなく感じるような音色も、バンド全体に溶け込むことで圧倒的な存在感を放ちます。
機材面では、Fender Telecaster ThinlineやJazzmasterといったシングルコイル系ギターを軸に、Fender Hot Rod DeVilleやTwin Reverbなどクリーンアンプを中心に構成。その上に複数のディレイやリバーブを重ねることで、「Yellow」や「Clocks」に代表される幻想的なアルペジオサウンドを実現しています。さらにEBowやオクターバーを取り入れることで、ギターをシンセサイザー的に響かせる工夫も特徴的です。
重要なのは、Jonnyの音作りは「ギター単体の完璧さ」ではなく、「Coldplay全体のアンサンブルの中でどのように機能するか」に重点が置かれていることです。EQも中域を抑えてボーカルやピアノの隙間に溶け込むよう調整され、アンプもドライとウェットを分けてステレオ的な広がりを持たせています。これにより、ギターは主張しすぎずに全体を支配する存在となります。
読者がColdplay風の音を再現する際のポイントは、単に機材をコピーするのではなく「余白を意識する」ことです。少ない音数を空間系で膨らませ、アンサンブルの中で役割を果たす。その姿勢こそがJonny Buckland流の音作りです。
安価な機材を使っても、ディレイとリバーブを適切に設定すれば驚くほど近い雰囲気を出せます。大切なのは「音を足す」ことではなく、「響きを広げる」ことを意識することなのです。
総じて、Jonny Bucklandの音作りは「テクニックよりもサウンドデザイン」「個の主張よりもバンド全体の調和」を体現しています。彼のギターは常にColdplayの世界観を彩り、シンプルなフレーズを壮大な感動へと昇華させる重要な要素であると結論づけられるでしょう。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸ギター
• Fender 1972 Telecaster Thinline “Blacky”(X&Y〜Viva期のメイン。2010年のチャリティ競売に出品)
• Fender ’72 Telecaster Thinline各色個体(sunburst ’74/black ’77/walnut ’74/natural ’72 など)
• Nash T72TL(近年はTeleはNash製の供給が中心)
• Fender Jazzmaster(ヴィンテージ)/Nash JM63(白)
• Fender Jaguar(リイシュー)
• Gibson ES-335(『A Rush of Blood to the Head』期で重要)
• Fender Stratocaster(Mylo Xyloto期のカスタム塗装個体=後にReverbで売却)
• Jerry Donahue Tele/Rickenbacker/Martin 000C-15E/Custom Gibson Les Paul
🔊アンプ/キャビ
• Fender Hot Rod DeVille
• Fender Twin Reverb(『Parachutes』録音で“遅延用+ドライ”の2台運用)
• Silvertone 1484 “Twin Twelve”
• Audio Kitchen 2×12” ステージキャビ
• Fender Mini Deluxe
• Marshall Plexi
🎛️エフェクター/ラック
• ディレイ:Line 6 DL4/TC Electronic 2290×2/Line 6 Echo Pro×2/Eventide TimeFactor/Strymon TimeLine
• リバーブ:BOSS RV-3/Strymon BigSky
• 歪み・ブースト:Fulltone OCD/Ibanez TS9 Tube Screamer/Pro Co RAT(ビンテージ)/BOSS OS-2(2005年当時)/MXR Micro Amp/HBE Power Screamer
• モジュレーション等:MXR Phase 90/BOSS TR-2 Tremolo/Electro-Harmonix Micro POG(オクターブ)/EBow(電子弓)
• チューナー・ボリュームほか:BOSS TU-2(×2)/Ernie Ball Volume/Voodoo Lab Ground Control(スイッチャー)
• ラック/コントロール:Eventide H7600/Lexicon MPX-R1
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