始めに(特徴紹介)
BRADIOのギタリスト・大山聡一は、ファンクとロックを融合させたスタイルで高い評価を受けています。グルーヴィーなカッティング、熱量のあるリードフレーズ、そして空間系エフェクトを駆使した立体的な音作りが特徴です。
代表曲「Flyers」や「69 Party」ではファンキーなリズムギターが全面に押し出され、ライブではクリーンからクランチ、さらにはファズを絡めたアグレッシブなサウンドまで幅広く展開しています。彼の音は単なる伴奏を超え、BRADIO全体のサウンドをドライブする推進力となっているのです。
また、使用ギターの選択にも強いこだわりが見られます。ストラトキャスターやテレキャスターによるファンク・カッティング、レスポールでの力強いソロ、ES-335による艶のあるクリーントーンなど、多彩な表現を実現しています。
そのサウンドの核には、Two-RockやFenderといったアンプ群、さらにVEMURAMやSHIGEMORIのオーバードライブ、Noel Cornetのファズといった個性的なエフェクターが存在し、ライブ・レコーディング問わず活躍しています。
本記事では、大山聡一(BRADIO)の音作りをギター、アンプ、エフェクター、EQやセッティング面まで徹底的に解説し、読者が「BRADIO風サウンド」を再現できるようにまとめました。
使用アンプ一覧と特徴【BRADIO・大山聡一】
大山聡一のサウンドを支える重要な要素のひとつが、アンプの選択です。ファンクグルーヴを軸にしつつも、楽曲によっては骨太なロックトーンや艶やかなクリーンを求められるため、彼のアンプ構成は幅広い音楽性に対応できるよう工夫されています。
メインアンプはTwo-Rock Custom Modelで、現代のプロフェッショナル・ギタリスト御用達のブランドです。Two-Rockは高解像度かつ温かみのあるサウンドが特徴で、大山のカッティングやクランチトーンを支える要です。特にクリーントーンのレンジ感が広く、ファンクスタイルのリズムギターとの相性が抜群です。
もうひとつの柱となるのがFender Super-Sonic。こちらは「Buster!」などで使用され、クレイジーかつアグレッシブなドライブサウンドを実現します。スイッチングによってブラックフェイス系のクリーンとハイゲインドライブを両立できる点も魅力で、ライブの中で激しい展開を作る際に効果的に使われています。
さらに、ビンテージ感あるFender Twin Reverb(1970年代シルバーパネル)も活躍しており、特に「69 Party」などで使用されたことが確認されています。ツインリバーブ特有の奥行きと煌びやかさは、ES-335やストラトキャスターとの組み合わせでクリーン主体の曲に最適です。
このように、彼のアンプ構成は、
・Two-Rock=現代的かつハイファイなクリーン/クランチ
・Super-Sonic=パワフルな歪み/ドライブサウンド
・Twin Reverb=ビンテージ感ある奥行きのクリーン
と役割分担が明確で、楽曲ごとに巧みに使い分けていることが分かります。ファンクの軽快さからロックの爆発力まで、幅広く対応できる布陣であると想定されます。
使用ギターの種類と特徴【BRADIO・大山聡一】
大山聡一のサウンドを語る上で欠かせないのが、豊富なギターコレクションとその使い分けです。彼はファンクバンドであるBRADIOの中で、曲ごとにギターを切り替えることでサウンドの幅を大きく広げています。ここでは代表的に確認されているギターについて紹介します。
メインで使用されているのはKanji Guitar製 ストラトキャスター(トモ藤田シグネチャーモデル)です。アルダーボディにメイプルネック、マダガスカルローズ指板といった構成で、ピックアップにはGRINNING DOG FunkmasterSTを搭載。ファンク系リズムギターに最適化されたモデルで、新曲でも使用比率が高いとされます。カッティングでの抜けの良さや、クリーントーンの芯の強さが特徴です。
次に彼のロックサイドを支えるのがGibson Les Paul。B’zの松本孝弘に憧れて購入したとされ、「Soul Groove Legacy」や「Buster!」などでファズとの組み合わせにより迫力あるサウンドを生み出しています。太いミッドレンジがライブでも存在感を放ちます。
さらにFender Custom Shop Mischief Makerも重要な1本。ヘビーレリック仕様のストラトキャスターで、主にカッティングやハーフトーンに用いられ、繊細なニュアンスを表現します。ストラト特有の立ち上がりの速さと音のキレは、BRADIOのファンクグルーヴに非常にマッチしています。
Gibson ES-335(1963年モデル基の特注品)は、バラードや軽快な楽曲でのクリーン/クランチに使用されます。セミアコらしい空気感と温かみを持ち、エモーショナルなソロやアルペジオで効果的に活躍しています。
また、ライブではFender Limited 60th Anniversary Tele-Bration Series ’62 Telecasterも登場します。ピックアップをLINDY FRALIN BROADCASTER setに交換しており、荒々しいオーバードライブサウンドを奏でる際に使用されます。テレキャスター特有の鋭いアタック感がキース・リチャーズ風のサウンドを彷彿とさせます。
このように、大山のギター選びは単なるコレクションではなく、楽曲のキャラクターや求められる質感に応じて戦略的に組み合わせられている点が大きな特徴です。結果としてBRADIOの楽曲が持つ「踊れるロックサウンド」を多層的に彩っていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Kanji Guitar ストラトキャスター(トモ藤田シグネチャーモデル) | Kanji Guitar | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | ストラトキャスター | GRINNING DOG FunkmasterST搭載。新曲で使用比率高。 |
Gibson Les Paul | Gibson | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | レスポール | 「Soul Groove Legacy」「Buster!」で使用。ファズと併用。 |
Fender Custom Shop Mischief Maker | Fender | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | ストラトキャスター | カッティングやハーフ・トーンで使用。 |
Gibson ES-335(1963年モデル基 特注品) | Gibson | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | セミアコ | バラードや軽快な曲でクリーン/クランチに使用。 |
Fender Limited 60th Anniversary Tele-Bration Series ’62 Telecaster | Fender | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | テレキャスター | LINDY FRALIN BROADCASTER setに交換。ライブで荒々しく使用。 |
使用エフェクターとボード構成【BRADIO・大山聡一】
大山聡一の音作りをより多彩にしているのが、エフェクターボードの構成です。彼はファンクやロックのエッセンスを自在に操るために、多数のオーバードライブ、ファズ、モジュレーション系を組み合わせ、さらにMIDI制御を駆使しています。ライブの中でも音色の切り替えが多いため、スイッチャーを中心にした堅牢なシステムが組まれているのが特徴です。
まず核となるのがFREE THE TONE ARC-4。これはライブ用のルーティングコントローラーで、複数のエフェクターを自在に組み合わせ、瞬時に音色を切り替えられるシステムの要です。大山はファンク的なクリーンからロック的なファズサウンドまで幅広いトーンを必要とするため、このようなスイッチングシステムは必須といえます。
オーバードライブ系では、VEMURAM Jan Ray、SHIGEMORI RUBY STONE、Ibanez TS10 Tube Screamer、JHS Morning Gloryなどを使い分けています。Jan Rayはクランチの基本で、TS10はストラトとの組み合わせでSRV風のトーンを再現。RUBY STONEは高解像度の歪みでテレキャスターと相性がよく、キース・リチャーズ的な音作りに活用されています。Morning Gloryは広いゲイン幅を持ち、ローエンドを強調したモダンなドライブが可能です。
ファズ系では、Noel CornetとVEMURAM Myriad Fuzzが使用され、特に「Buster!」やソロパートでは強烈な存在感を放ちます。バンドサウンドの中でも埋もれず、エネルギッシュなトーンを提供します。
ブースターとしてはTC Electronic Spark Miniが採用され、クリーンな音に粘りやコンプ感を加えたり、ソロでの音抜けを向上させたりといった役割を果たしています。
空間系エフェクトでは、Strymon Timeline(ディレイ)やStrymon Ola Chorus(コーラス/フェイザー)がMIDI制御で導入され、曲のテンポに合わせたディレイや立体感あるモジュレーションを実現しています。さらに、TC Electronic Hall of Fame Miniがリバーブとして加えられ、多彩なリバーブタイプを使い分けています。
その他にも、BOSS OC-3 SUPER Octaveによるオクターブ効果、Fulltone Clyde Wahによるワウペダル、Providence VELVET COMPによるコンプレッション、Line 6 M5 Stompbox Modelerによる100種類以上のマルチエフェクトが確認されています。これらを組み合わせることで、ライブごとに変化するアレンジや即興にも柔軟に対応しています。
全体を通して、大山のエフェクターボードは「ファンクの軽快さ」と「ロックの爆発力」を共存させるために設計されているといえるでしょう。彼のトーンの多彩さは、この緻密なエフェクトシステムによって支えられていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
FREE THE TONE ARC-4 | FREE THE TONE | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | スイッチングシステム | ライブ用ルーティングコントローラー。 |
VEMURAM Jan Ray | VEMURAM | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | オーバードライブ | クランチの基本。TS10やRUBY STONEと組み合わせ使用。 |
SHIGEMORI RUBY STONE | SHIGEMORI | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | オーバードライブ | 高解像度OD。テレキャスターでキース風サウンド。 |
Ibanez TS10 Tube Screamer | Ibanez | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | オーバードライブ | ストラトと組み合わせSRV風サウンド。 |
Noel Cornet | Noel | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | ファズ | バンドサウンドの必須。迫力あるソロ用。 |
VEMURAM Myriad Fuzz | VEMURAM | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | ファズ | ソロパートで使用。厚みあるサウンド。 |
TC Electronic Spark Mini | TC Electronic | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | ブースター | クリーンブーストやソロ時の音抜け補強。 |
JHS Morning Glory | JHS Pedals | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | オーバードライブ | 広いゲイン幅とローエンド強調。 |
Mad Professor 1 FAC | Mad Professor | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | ディストーション | BROWNサウンド再現用。リバーブ機能付き。 |
Strymon Ola Chorus | Strymon | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | モジュレーション系 | コーラス/フェイザー。MIDI制御。 |
Strymon Timeline | Strymon | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | ディレイ | ハイエンドディレイ。テンポ同期可能。 |
BOSS OC-3 SUPER Octave | BOSS | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | オクターブ | ライブセッションやソロで使用。 |
TC Electronic Hall of Fame Mini | TC Electronic | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | リバーブ | 多彩なリバーブタイプ搭載。 |
Fulltone Clyde Wah | Fulltone | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | ワウペダル | Clyde McCoyモデル。表現力豊か。 |
Line 6 M5 Stompbox Modeler | Line 6 | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | マルチエフェクター | 100種類以上搭載。ライブで柔軟に活用。 |
Providence VELVET COMP | Providence | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | コンプレッサー | カッティングを前に出したい時に使用。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【BRADIO・大山聡一】
大山聡一のサウンドは「踊れるロック」を成立させるために、ギター単体のトーンだけでなく、バンド全体のミックスを意識したEQやセッティングが行われています。ここでは、具体的なアンプやエフェクターの調整傾向、そしてPAやミックスにおける工夫について解説します。
まずアンプの設定ですが、メインで使用するTwo-Rock Custom Modelは、クリーン時にベースをややカットし、ミドルをやや強調するセッティングが多いと想定されます。ファンク系のカッティングにおいては、ローが膨らみすぎるとリズム隊と干渉するため、ベースは10時〜11時程度、ミドルは1時前後、トレブルは12時程度にセットし、存在感を前に出しすぎないバランスを作るのが特徴的です。
Fender Twin Reverb使用時は、ビンテージ感ある煌びやかさを活かすため、トレブルをやや強め、ベースを控えめに。リバーブは深くしすぎず、空間に溶け込む程度(2〜3程度)で設定されることが多いでしょう。「69 Party」のような楽曲では、軽快かつタイトなクリーンが映えるため、アンプリバーブを控えめにして、代わりにHall of Fame Miniで調整するケースも考えられます。
歪みサウンドでは、VEMURAM Jan Rayをベースにクランチトーンを作り、必要に応じてTS10やRUBY STONEを重ねる手法が見られます。TS10はミッドを押し出す特性があるため、ストラト使用時にリードを浮かび上がらせる役割を果たします。一方、RUBY STONEは解像度の高い歪みで、テレキャスターの硬質なアタックを活かす設定となるでしょう。
ファズを使う場合は、Noel CornetやMyriad Fuzzを導入し、ゲインを高める一方でアンプ側のベースを抑える工夫がされていると推測されます。これによりバンド全体の低域を侵食せず、ファズ特有の暴れた倍音をうまく前に出しています。「Buster!」のような楽曲では特にその傾向が顕著です。
モジュレーション系では、Strymon OlaやTimelineをMIDI制御でテンポに同期させることで、楽曲のリズム感を崩さずに広がりを与えています。Timelineではディレイタイムを曲のBPMに合わせ、フィードバックは少なめ(20〜30%)で使用することで、カッティングが埋もれずに抜けてくるように調整されています。
ミックス面では、ギターが常にボーカルやベースを邪魔せずにグルーヴを支える役割を持つため、EQ処理では2kHz〜3kHz付近を少し持ち上げ、コンプを軽くかけてアタックを前に出すことが多いと考えられます。ライブPAでは、ファンク特有の16分カッティングが埋もれないように、ギターのアタック部分を強調する処理がされている傾向があります。
総じて、大山聡一の音作りは「バンド全体のグルーヴを活かすために、自身のトーンを最適化する」ことに重きを置いています。EQやセッティングも自己完結ではなく、リズム隊との絡みを意識した調整であり、これこそがBRADIOのファンキーでダンサブルなサウンドの根幹を支えていると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【BRADIO・大山聡一】
大山聡一の機材はTwo-RockやVEMURAMなど、プロ仕様のハイエンドモデルが多く、初心者にとっては高額すぎて手が出しづらいものも少なくありません。しかし、比較的安価な市販モデルを使うことで、そのサウンドに近づけることは可能です。ここでは1〜5万円台で入手できる再現性の高い代替機材を紹介します。
まずアンプについては、Two-Rockの代替としてFender Blues JuniorやYamaha THRシリーズがオススメです。Blues JuniorはFenderらしいクリーンとクランチを兼ね備えており、ペダルとの相性も抜群。Yamaha THRは自宅練習用でもレコーディング用でも使いやすく、空間系エフェクトも内蔵されているのでBRADIO風のトーンに近づけやすいのが魅力です。
オーバードライブについては、VEMURAM Jan Rayの代わりにBOSS BD-2 Blues DriverやJHS AT+が有効です。BD-2は安価ながらクランチからソロまで幅広く対応でき、EQ調整次第でファンク寄りの音作りが可能です。AT+はロー感を補強したモダンなサウンドが得意で、Jan Rayの雰囲気に寄せることができます。
ファズについては、Noel CornetやMyriad Fuzzは高額かつ流通量が少ないため、BOSS FZ-5やElectro-Harmonix Big Muff Nanoを選ぶのが良いでしょう。Big Muff Nanoはファズ特有の暴れる倍音を再現でき、BRADIOの「Buster!」のような荒々しいサウンドに寄せることが可能です。
空間系では、Strymon TimelineやOlaの代替として、BOSS DD-8 Digital DelayやTC Electronic Corona Chorusがコストパフォーマンスに優れています。DD-8は多機能かつタップテンポ対応で、楽曲に合わせたディレイセッティングが容易。Corona Chorusはコンパクトながら立体的なモジュレーションを作り出せるため、バンドサウンドに厚みを与えることができます。
ブースターには、Spark Miniと似た使い方ができるMXR Micro Ampが適しています。シンプルな1ノブ操作でクリーンブーストからソロの音量アップまでカバー可能です。
最後に、マルチエフェクターの選択肢としてLine 6 HX StompやBOSS GT-1000 Coreがあります。これらはプロクオリティのアンプシミュレーターや空間系エフェクトを搭載しており、限られた予算で大山の多彩な音色に近づくには非常に有効です。
総合的に言えば、「クリーンとクランチを活かすアンプ」「粒立ちの良いオーバードライブ」「暴れるファズ」「空間系を加えた広がり」を再現できれば、大山聡一風のサウンドに近づけることが可能です。以下に具体的な代替機材例をまとめます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
アンプ | Fender Blues Junior | Fender | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | Two-Rockの代替として適応。クリーン〜クランチが得意。 |
アンプ | Yamaha THR30II | Yamaha | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | 自宅練習・宅録用。空間系エフェクト内蔵。 |
オーバードライブ | BOSS BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | Jan Ray代替。クリーン〜クランチ再現性高。 |
ファズ | Electro-Harmonix Big Muff Nano | Electro-Harmonix | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | Noel Cornet/Myriad Fuzzの代替。迫力ある倍音。 |
ディレイ | BOSS DD-8 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | Timeline代替。タップテンポで楽曲に対応。 |
コーラス | TC Electronic Corona Chorus | TC Electronic | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | Ola代替。立体的なモジュレーションを再現。 |
ブースター | MXR Micro Amp | MXR | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | Spark Mini代替。ソロ時の音量アップに最適。 |
マルチエフェクター | Line 6 HX Stomp | Line 6 | Amazonで探す | BRADIO | 大山聡一 | プロクオリティのアンプシミュレーター搭載。多機能。 |
総括まとめ【BRADIO・大山聡一】

大山聡一の音作りを振り返ると、その本質は「ファンクの軽快さとロックの爆発力を同時に成立させる」点にあります。ストラトキャスターやテレキャスターでの鋭いカッティング、レスポールやES-335による太く艶のあるトーン、そしてTwo-RockやFenderアンプでのレンジの広いクリーンが融合し、BRADIO独自の「踊れるロックサウンド」を支えています。
また、エフェクターボードの構成も特徴的で、単なる音色変化以上に「バンド全体のグルーヴを前に押し出す」役割を果たしています。オーバードライブを複数組み合わせることで多層的な歪みを作り、ファズによって爆発的なダイナミクスを加え、StrymonやTC Electronicによる空間系で奥行きを確保しています。そのすべてがFREE THE TONE ARC-4を中心に統合されており、ライブでも瞬時に音色を切り替えられる柔軟性を持っています。
さらに重要なのは、彼のEQやミックスの工夫です。ローを控え、ミドルを押し出すことでベースやボーカルとの住み分けを行い、ファンク特有のリズム感を損なわずに全体をグルーヴィーに保っています。これは「個のトーン」ではなく「バンドサウンド」を第一に考えた設計であり、PAエンジニアと一体になった音作りとも言えるでしょう。
これらを総合すると、大山聡一のサウンドは「機材の豪華さ」だけで成り立っているのではなく、むしろ演奏スタイル・音作りの哲学・バンド全体との関係性が大きく寄与しています。つまり、同じ機材をそろえなくても、彼のようにリズムを意識し、EQを工夫し、必要な時に必要な音色を選択することで、BRADIO風のサウンドに大きく近づくことができるのです。
もし読者が彼の音を追求するならば、まずはクリーン〜クランチをしっかり作り込み、曲ごとに歪みや空間系を調整する習慣を持つことが重要です。そして「踊れる音」を生み出すには、単なる機材の模倣ではなく、グルーヴに対する感覚を磨くことが不可欠です。機材面での工夫とプレイスタイルが重なった時、初めて大山聡一の持つ独特のサウンドに近づけるでしょう。
最終的に言えることは、彼の音作りの真髄は「音を主張するのではなく、バンドを踊らせる推進力を生み出すこと」にあるという点です。これは機材選びにおいても、セッティングやミックスにおいても一貫しており、BRADIOのサウンドの中核を担う存在として欠かせない哲学だと言えます。
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 ギター
Kanji Guitar ストラトキャスター(トモ藤田シグネチャーモデル)
アルダー・ボディ、メイプルネック、マダガスカルローズ指板、GRINNING DOG FunkmasterST搭載。新曲で使用比率高。
Gibson Les Paul
松本孝弘に憧れて購入。現在も使用。「Soul Groove Legacy」「Buster!」でファズと併用。
Fender Custom Shop Mischief Maker (Ltd Mischief Maker Heavy Relic)
カッティングやハーフ・トーンで使用。
Gibson ES-335(1963年モデル基)
特注品。バラードや軽快な曲でクリーン/クランチに使用。
Fender Limited 60th Anniversary Tele-Bration Series ’62 Telecaster
ピックアップはLINDY FRALIN BROADCASTER setに交換。ライブで荒々しく弾く場面やODで使用。
🔊 アンプ
Two-Rock Custom Model
メインアンプ。
Fender Super-Sonic
「Buster!」でクレイジーなサウンドに使用。
Fender Twin Reverb (1970年代シルバーパネル)
「69 Party」などで使用。
🎛️ エフェクター
FREE THE TONE ARC-4
ライブ用ルーティングコントローラー。
VEMURAM Jan Ray
オーバードライブ。クランチの基本。TS10やRUBY STONEと組み合わせて使用。
SHIGEMORI RUBY STONE
オーバードライブ。高解像度。テレキャスターでキース風サウンド。
Ibanez TS10 Tube Screamer
オーバードライブ。ストラトと組み合わせSRV風。
Noel Cornet
ファズ。バンドサウンドの必須。
VEMURAM Myriad Fuzz
ファズ。
TC Electronic Spark Mini
クリーンブースター/ソフトOD。粘りやコンプ感を追加。
JHS Morning Glory
オーバードライブ。広いゲイン幅、ローエンド強調。
Mad Professor 1 FAC
ディストーション/リバーブ。BROWNサウンド再現用。
Strymon Ola Chorus
コーラス/フェイザー。MIDI制御。
Strymon Timeline Delay
ハイエンドディレイ。MIDI制御でテンポ同期。
BOSS OC-3 SUPER Octave
オクターブ。ライブのセッションや楽曲ソロで使用。
TC Electronic Hall of Fame Mini
リバーブ。多彩なリバーブタイプ搭載。
Fulltone Clyde Wah
ワウ。ClydeMcCoyモデル。
Line 6 M5 Stompbox Modeler
マルチエフェクター。100種類以上搭載。
Providence VELVET COMP
コンプレッサー。カッティングを前に出したい時に使用。
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