【Richie Sambora】Bon Jovi風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

Bon Jovi(ボン・ジョヴィ)の黄金期を支えたギタリスト、Richie Sambora(リッチー・サンボラ)は、力強いロックサウンドとメロディックなギタープレイで世界中のファンを魅了しました。彼の音作りの特徴は、骨太でエネルギッシュなリフと、歌心あふれるソロ、そして「Talk Box」を駆使した独自の表現力にあります。

代表曲として「Livin’ on a Prayer」や「It’s My Life」におけるトークボックスのプレイはあまりに有名で、サンボラ=トークボックスというイメージを確立しました。また「Wanted Dead or Alive」では12弦アコースティックを駆使し、壮大なスケール感を持つイントロを生み出しています。アコースティックとエレクトリックを自在に切り替えながら、ステージ全体をドラマティックに演出できるのが彼の最大の魅力といえるでしょう。

サンボラのサウンドは、クリーンからハードドライブまで幅広く、ブルースやソウルの影響を感じさせる温かみのあるトーンが特徴です。単なるロックギタリストにとどまらず、シンガー兼コンポーザーとしての立ち位置も加わり、楽曲全体に寄り添った音作りがなされています。

本記事では、Richie Samboraが実際に使用したギター・アンプ・エフェクターを徹底的に紹介し、彼のサウンドの秘密に迫ります。機材ごとの特徴や使用時期を整理し、読者が自宅やスタジオでサンボラ風サウンドを再現できるように解説します。

また、後半では比較的安価に近い音を再現できる代替機材も紹介しますので、初心者や予算を抑えたいプレイヤーにも役立つ内容になっています。サンボラのサウンドに挑戦してみたい方はぜひ参考にしてください。

以下のリンクからBon Joviの公式映像を探し、実際の音を耳で確かめながら読み進めるのがおすすめです。

Bon Jovi の公式YouTube動画を検索

使用アンプ一覧と特徴【Bon Jovi・Richie Sambora】

Richie Samboraのサウンドを語る上で、使用アンプの多様さは欠かせません。彼はステージやレコーディング環境に応じて複数のアンプを使い分け、その都度必要なサウンドを生み出してきました。基本的にはFender、Marshallといったクラシックブランドを中心に据えながら、90年代以降はMesa/BoogieやVHT、Hughes & Kettner、さらに近年ではFriedmanなど、幅広い機材を取り入れています。

Bon Joviの全盛期である80年代後半から90年代初頭には、Fender Tone-Masterをヘッドとキャビネットの組み合わせで多用していました。力強いクリーントーンと、ドライブさせたときの太さがサンボラのプレイスタイルに合致しており、「Wanted Dead or Alive」や「Keep the Faith」ツアーでもその姿が確認されています。また、Marshall JCM800(2203)はロックギタリストの定番であり、荒々しくも輪郭のはっきりしたディストーションがリフやソロに厚みを与えていました。

一方でスタジオでは、Vox AC30Fender Bassmanを組み合わせ、きらびやかで奥行きのあるクリーントーンを実現。アコースティックとのブレンドや、コーラスを絡めたアルペジオフレーズで使用されたとされています。特に「Always」や「Bed of Roses」といったバラードでは、サンボラの温かみのあるサウンドにこれらのアンプが大きく貢献していると考えられます。

1990年代後半から2000年代以降は、よりハイゲインでモダンなアンプも導入されました。Mesa/Boogie Dual RectifierやVHT Pitbull、さらにDiezel Herbertといった機材が、ソロ活動『Undiscovered Soul』やBon Jovi後期のライブに投入され、ヘヴィなサウンドを支えています。これらのアンプは、厚みのあるミッドレンジとタイトなローエンドを持ち、アリーナ規模の会場でも抜けの良さを発揮しました。

近年では、Friedman BE-100やBlackstar Artisanシリーズなど、モダンクラシックなアンプを用いる場面も見られ、往年のロックサウンドを現代的にアップデートしています。加えて、ライブではRJM Effect GizmoやSuhrのアンプスイッチャーを活用し、複数のアンプをシームレスに切り替えるシステムを構築。ステージごとに最適なトーンを生み出せる環境が整えられていました。

これらのアンプの組み合わせと切り替えにより、Richie Samboraは「アコースティックからハイゲインまで一貫した存在感」を作り出すことに成功しており、その結果がBon Joviのライブサウンドに反映されていたといえます。総じて、彼はクラシックとモダンの両方のアンプをバランスよく取り入れることで、幅広いサウンドスケープを築き上げた、と想定されます。

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Fender Tone-MasterFenderAmazonで探すBon JoviRichie Sambora80〜90年代のメインアンプ。太く芯のあるクリーントーン。
Marshall JCM800 2203MarshallAmazonで探すBon JoviRichie Samboraリフやソロに迫力を加える王道ロックサウンド。
Vox AC30VoxAmazonで探すBon JoviRichie Samboraクリーンで煌びやかなトーン。バラードで多用。
Mesa/Boogie Dual RectifierMesa/BoogieAmazonで探すBon JoviRichie Sambora90年代以降のハイゲイン用アンプ。
Friedman BE-100FriedmanAmazonで探すBon JoviRichie Sambora近年使用。モダンクラシックな歪みと抜け。

使用ギターの種類と特徴【Bon Jovi・Richie Sambora】

a large group of small black objects on a table

Richie Samboraのサウンドの核心を担うのは、多彩なギターコレクションです。彼はライブやレコーディングでエレキからアコースティック、ダブルネックまで幅広く使い分け、楽曲に必要な表現力を最大限に引き出してきました。その代表例は「Livin’ on a Prayer」のトークボックスを組み合わせたストラト系サウンドや、「Wanted Dead or Alive」で披露された12弦アコースティックの壮大な響きです。

まず外せないのがFender Richie Sambora Signature Stratocaster。初期はHSS構成にFloyd RoseとTBXコントロールを搭載し、DiMarzio PAF Proを載せた時期もありました。星型インレイが特徴的で、ステージ映えするルックスも魅力。後期はSSS構成に切り替えられ、より伝統的なストラトのサウンドを志向しています。また、Fender Custom Shop製のTelecasterやEric Clapton Stratも愛用しており、バラードやブルース的なニュアンスを出す際に使用されました。

もうひとつの代表的なシグネチャーはKramer Jersey Star。1987年に登場したトリプルハムバッカー+Floyd Rose仕様で、ボン・ジョヴィ黄金期のヘヴィでパワフルなリードトーンを支えました。白ボディに星インレイが輝くこのモデルは、まさに当時のサンボラの象徴ともいえるギターです。

アコースティック面では、Ovation RSE225-5 Signature Double Neck(6弦/12弦)が大きな存在感を放ちます。星インレイ入りで、スーパーシャロー・ボディ構造によりライブで扱いやすく、代表曲のアコースティックパートで常用されました。さらに、限定生産のOvation Triple NeckはBon Jovi初期ツアーでのみ使用された幻のギターとして知られています。

2000年代以降は、Taylor RSSM Signature(オールコア材/限定100本)や、Martin Sambora Signature OMC-41/MC12-41を導入。高級木材を用いたリッチなトーンで、バラードやアコースティック主体のソロライブで活躍しました。また近年では、米国のRockbridgeが製作したダブルネックをステージに持ち込み、往年のイメージをアップデートしています。

さらに、サンボラはGibsonのレスポールやES-335、フライングV、Zemaitis、Gretsch、Charvelなどもシーンごとに使い分け、多彩なサウンドを実現。これにより、バンドサウンドの厚みを増しつつ、ソロでは個性的なトーンを聞かせることができました。総合すると、Richie Samboraは「シグネチャーモデルの象徴性」と「定番モデルの普遍性」をバランスよく使い分けることで、唯一無二の音を構築した、と想定されます。

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Fender Richie Sambora Signature StratocasterFenderAmazonで探すBon JoviRichie Samboraエレキギター(ストラト)星インレイ。HSS→SSSへ移行。PAF Pro搭載期あり。
Kramer Jersey StarKramerAmazonで探すBon JoviRichie Samboraエレキギター(シグネチャー)1987年登場。HHH構成+Floyd Rose。
Ovation RSE225-5 Double NeckOvationAmazonで探すBon JoviRichie Samboraアコースティック(6/12弦ダブルネック)代表曲で常用。星インレイ入り。
Taylor RSSM SignatureTaylorAmazonで探すBon JoviRichie Samboraアコースティックギター2000年限定100本。オールコア材仕様。
Martin OMC-41 / MC12-41MartinAmazonで探すBon JoviRichie Samboraアコースティックギター豪華仕様のシグネチャーモデル。6弦/12弦。
Rockbridge Double-Neck CustomRockbridgeAmazonで探すBon JoviRichie Samboraアコースティックダブルネック2013年頃に導入。最新ステージで使用。

使用エフェクターとボード構成【Bon Jovi・Richie Sambora】

Richie Samboraの音作りにおいて、エフェクターは非常に重要な役割を果たしています。特に有名なのはTalk Boxで、「Livin’ on a Prayer」や「It’s My Life」といった代表曲で不可欠な存在です。彼はHeilやDunlop製を中心に使用し、後年はFramptoneのカスタムモデルも導入しました。このトークボックスがあることで、歌とギターが一体化したような独特のサウンドを生み出し、Bon Joviの象徴的な演出となっています。

ワウペダルもサンボラの表現力を支える定番です。Dunlop Cry BabyやVox Wah、さらに高品位なMoollon Wahをライブで使い分け、ソロでのうねりを強調しました。また、90年代以降はMXR Rack Wahといったラック型のシステムも併用し、幅広い音色コントロールを実現していました。

歪み系では、Boss SD-1やOD-1といった定番オーバードライブに加え、Klon Centaur、Hermida Zendriveといったブティック系も導入。リズム時には軽いブーストとして、ソロ時には分厚いミッドを加える用途で使用されました。さらにTone FreakのAbunai 2やNaked ODなど、日本製のブティックオーバードライブを愛用していたことも注目に値します。

モジュレーション系も豊富で、TC Electronic 1210(ラック型ステレオコーラス/フランジャー)やMXR Phase 90、EVH Flangerなどを駆使しました。これにより、「Bad Medicine」や「Born to Be My Baby」といった楽曲の広がりのあるリズムギターを支えました。コーラスはRetro-Sonic Chorus、ビブラート系としてBBE Soul Vibeも使用され、アナログ的な揺らぎをステージに加えていました。

空間系では、EHX Deluxe Memory ManやLexicon PCM42のような定番ディレイを使用。ソロ時の奥行き感や、アコースティックパートの残響を自然に演出しました。またEventide H3000やEclipseといったハーモナイザーをラックに組み込み、2声や3声の分厚いコーラス効果をリアルタイムで再現できるようにしていました。

さらに、ユーティリティ系ではBoss TUチューナー、Ernie Ballボリュームペダル、Maxon AF-9オートワウやNS-2ノイズサプレッサーなどが導入され、安定した音作りを支えました。ライブではRJM Effect GizmoやSuhrのスイッチングシステムを活用し、数十台規模のエフェクトをシームレスに操作可能な巨大ラックシステムを構築。サンボラのギターボードはシンプルなペダル+巨大ラックという二段構成で、ステージ規模や楽曲に応じた柔軟な対応が可能でした。

総合すると、彼のエフェクト群は「歌心あるオーバードライブ」「壮大な空間系」「象徴的なトークボックス」という三本柱で成り立ち、そこに多彩なモジュレーションが加わることで、Bon Joviのサウンドを支える多層的なギタートーンを作り出していた、と想定されます。

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Dunlop/Heil HT-1 Talk BoxDunlop/HeilAmazonで探すBon JoviRichie Samboraボコーダー「Livin’ on a Prayer」「It’s My Life」で必須。
Dunlop Cry BabyDunlopAmazonで探すBon JoviRichie Samboraワウペダルソロで多用される表現力豊かな定番ワウ。
Boss SD-1 Super OverDriveBOSSAmazonで探すBon JoviRichie Samboraオーバードライブリズムとソロのブースト用途。
Klon CentaurKlonAmazonで探すBon JoviRichie Samboraオーバードライブ太く透明感あるミッドブーストでソロを強調。
TC Electronic 1210TC ElectronicAmazonで探すBon JoviRichie Samboraモジュレーション系ラック型。コーラス/フランジャーで空間感を演出。
Eventide H3000EventideAmazonで探すBon JoviRichie Samboraピッチシフターハーモナイズ効果で分厚いリードを再現。
EHX Deluxe Memory ManElectro-HarmonixAmazonで探すBon JoviRichie Samboraディレイアナログ的な暖かいディレイをライブで活用。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Bon Jovi・Richie Sambora】

purple and white electric guitar

Richie Samboraの音作りは「歌心を持ったリード」と「アリーナ規模でも埋もれないリズム」を両立させる点に特徴があります。アンプ・エフェクトの組み合わせだけでなく、EQやミックスの工夫にも彼ならではのこだわりが反映されています。ここでは代表的な設定例や、曲ごとの音作りの使い分けを解説します。

① アンプの基本設定
Fender Tone-MasterやMarshall JCM800を使用する際、サンボラはミッドレンジを強調し、ローをやや抑えめに、ハイはプレゼンスを活かして抜けを確保する傾向がありました。具体的にはBass 4〜5、Middle 6〜7、Treble 6〜7程度、Presenceを5前後に設定することで、硬すぎず、しかし大規模会場でも埋もれないバランスを作り出しています。Mesa/Boogie Dual Rectifierなどハイゲインアンプを使用する場合は、ゲインを過度に上げず、クランチ寄りにしてブースターで持ち上げるスタイルを採用していました。

② 歪みとブーストのバランス
リズム時はアンプ側のクランチにBoss SD-1やOD-1で軽くプッシュする程度に留め、ミックス全体でVoやKeyとの隙間を埋める役割を果たします。ソロではKlon CentaurやHermida Zendriveを重ね、ミッドを持ち上げることでサステインを伸ばし、メロディを前に出す工夫がされています。この「リズム=引き算、ソロ=足し算」という明確な使い分けが、彼のプレイの説得力を高めています。

③ 空間系とモジュレーションの使い分け
アリーナ規模での演奏を想定し、サンボラは空間系を多層的に使っています。ソロやアルペジオにはEHX Deluxe Memory Manのアナログディレイを薄くかけ、Lexicon PCM42をステレオで広がりを持たせていました。Eventide H3000のハーモナイズは、シンプルなフレーズを厚みのある3声コーラスに変換し、ライブでの存在感を増大させました。「Bed of Roses」や「Always」などのバラードでは、コーラスとリバーブを深めに設定し、空間的で泣きのあるトーンを実現しています。

④ Talk Boxの扱い
トークボックスは単にエフェクト的に使うのではなく、「ギターで歌う」という発想に基づいています。実際にはアンプからの信号をTalk Boxに送り、チューブ経由でマイクに拾わせるため、PAエンジニアとの連携が非常に重要でした。マイキング位置やコンプレッション処理によって明瞭度を確保し、観客に伝わるインパクトを最大化しています。

⑤ EQ・ミックス面での工夫
スタジオレコーディングにおいては、リズムギターを左右にダブルトラッキングし、1本はMarshall、もう1本はFender系アンプで録音する手法を多用していました。これにより、骨太ながらも空間に余裕のある音像を形成。ソロ部分はセンターに定位させ、リバーブとディレイで奥行きを調整することで、歌とのバランスを崩さずにギターを前に押し出す工夫が見られます。

⑥ 曲ごとのセッティング例
– 「Livin’ on a Prayer」:Talk Box主体、アンプはクランチ、EQはミッドを強調。
– 「Wanted Dead or Alive」:12弦アコースティックを主体にリバーブを深め、エレキはクランチ+軽いコーラス。
– 「It’s My Life」:ハイゲインアンプ+Talk Box、ディレイを短めに設定して輪郭を強調。
– 「Always」:クリーン主体、コーラスとリバーブを厚めに、ソロはKlon+ディレイで泣きのトーン。

これらのセッティングやEQ処理により、Richie Samboraは楽曲ごとに最適な「歌うギター」を作り出していました。PAやミキシングエンジニアとの綿密な連携もあり、彼の音は常にバンド全体の中でバランスよく響くよう設計されていた、と想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【Bon Jovi・Richie Sambora】

Richie Samboraのサウンドを完全に再現するのは、シグネチャーモデルや高級アンプ、ラックシステムの存在もあり、初心者にとっては現実的ではありません。しかし、比較的安価な市販製品を用いることで、その特徴的な音のニュアンスに近づけることは十分可能です。ここでは、予算を抑えつつサンボラらしいトーンを作るための代替機材を紹介します。

① トークボックスを模した機材
サンボラといえばTalk Boxですが、初心者には扱いが難しく、PA環境も必要です。代替としてはMXR M222 Talk Boxが比較적導入しやすく、アンプ直結で使いやすい仕様になっています。また、マルチエフェクター(Line 6 HelixやBOSS GT-1000)に搭載された「Talk Boxシミュレーション」を活用すれば、ライブハウス規模でも扱いやすい再現が可能です。

② 歪み系
リズム時のクランチ〜ソロのリードまで幅広く対応するなら、BOSS SD-1Ibanez TS9 Tubescreamerが有効です。サンボラが実際に使っていたBoss SD-1は中古市場でも安価に手に入るため、再現度は非常に高いといえます。Klon Centaurの代替としては、Electro-Harmonix Soul Foodや、国内メーカーAnimals Pedalの「Rust Rod」なども選択肢に挙げられます。

③ ワウペダル
Cry Babyシリーズは比較的入手しやすく、定番のGCB95で十分サンボラらしいソロのニュアンスを再現可能です。より表現幅を広げたい場合は、Vox V847 Wahも選択肢としておすすめです。

④ 空間系・モジュレーション
高級ラック機材の代替としては、BOSS DD-8やDD-200などのコンパクトディレイ、またはLine 6 M5やZoom MS-70CDRのようなマルチ空間系エフェクターが便利です。コーラスはBOSS CE-5やMXR M234 Analog Chorusで十分にサンボラ的な広がり感を作ることができます。

⑤ マルチエフェクターでまとめる方法
初心者が最も効率的に近い音を出す方法は、マルチエフェクターを導入することです。BOSS GT-1やLine 6 POD Goなどは、トークボックス風のエフェクトや、クランチ〜ソロの切り替え、空間系の組み合わせを簡単にプログラムできます。特にGT-1は価格帯も3万円前後と手頃で、サンボラ風の音作りにチャレンジするには最適な選択肢となるでしょう。

総じて、サンボラサウンドを手に入れるために重要なのは「トークボックス風のエフェクト」「中域を押し出したオーバードライブ」「広がりのある空間系」。これらを意識すれば、比較的安価な機材でも十分にBon Joviらしい雰囲気を再現できます。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ボコーダー(代替)MXR M222 Talk BoxMXRAmazonで探すBon JoviRichie Sambora扱いやすいトークボックス。初心者向け。
オーバードライブBOSS SD-1 Super OverDriveBOSSAmazonで探すBon JoviRichie Sambora本人使用実績あり。再現度が高い。
オーバードライブ(Klon代替)Electro-Harmonix Soul FoodElectro-HarmonixAmazonで探すBon JoviRichie SamboraKlon Centaurの廉価版的存在。ソロ向き。
ワウペダルDunlop Cry Baby GCB95DunlopAmazonで探すBon JoviRichie Samboraソロで必須のワウ。コストパフォーマンス高。
ディレイBOSS DD-8 Digital DelayBOSSAmazonで探すBon JoviRichie Samboraソロに奥行きを加えるデジタルディレイ。
マルチエフェクターBOSS GT-1BOSSAmazonで探すBon JoviRichie Sambora初心者向け万能機。トークボックス風も再現可能。

総括まとめ【Bon Jovi・Richie Sambora】

まとめイメージ

Richie Samboraの音作りは、単なるロックギタリストの枠を超えて「シンガーとしての感性」「作曲家としてのメロディ志向」を反映したものでした。そのため、彼のギターサウンドは決して自己主張だけに偏らず、Bon Joviというバンド全体のサウンドを引き立てつつ、要所ではリスナーの心を揺さぶるリードを奏でてきました。

サンボラサウンドの本質は大きく分けて3つに集約できます。まず「歌うようなリード」。オーバードライブやKlon系ブースターでミッドを前に出し、ソロではまるでヴォーカルのようにメロディを奏でます。次に「アコースティックとエレキの融合」。OvationダブルネックやTaylor、Martinシグネチャーモデルを活用し、壮大な楽曲に奥行きを与えました。そして最後に「象徴的なTalk Box」。これはBon Joviのライブ演出そのものであり、観客と一体化する強力な武器でした。

また、アンプやエフェクトの選び方も特徴的です。FenderやMarshallなどクラシックなアンプを基盤にしながら、Mesa/BoogieやFriedmanといったモダンアンプを取り入れる柔軟さを持ち、エフェクトボードではラックシステムとペダルを組み合わせ、規模に応じて最適化する戦略を徹底しました。これは「どんな環境でも自分のサウンドを確実に再現する」というプロフェッショナルの姿勢を表しています。

初心者がサンボラ風サウンドを目指すなら、高価なシグネチャーモデルを揃える必要はなく、BOSS SD-1やCry Baby、ディレイやコーラスを組み合わせるだけでも十分に雰囲気を掴むことができます。さらにマルチエフェクターを導入すれば、トークボックス風エフェクトやステレオコーラスまで幅広くカバーできるため、コストを抑えつつ練習やライブで再現可能です。

総じて、Richie Samboraの音作りは「メロディアスで歌心のあるギター」「バンド全体を支える土台としてのサウンド」「観客を巻き込む象徴的なエフェクト」の3本柱に基づいています。これらを理解したうえで、自分の機材環境で応用していくことが、サンボラサウンドを再現する第一歩といえるでしょう。

もしあなたがBon Joviのファンであり、リッチー・サンボラの音に憧れているなら、まずは小さなステップからで大丈夫です。オーバードライブ+ワウ+ディレイ、この3点セットだけでもすぐに雰囲気は出せます。その先にトークボックスやダブルネックが待っていると思えば、音作りの過程そのものがワクワクする体験になるでしょう。

サンボラのギターは、技術だけでなく「表現する心」を持つことが最大の鍵です。単なる機材紹介にとどまらず、彼の音作りの哲学を理解することで、あなた自身のプレイにも新しい発見が生まれるはずです。

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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

🎸ギター
• Ovation RSE225-5 Richie Sambora Signature Elite Double Neck(6/12弦):星インレイ、スーパーシャローLyrachordボディ。代表曲のアコースティック/12弦で常用。
• Ovation カスタム“トリプルネック”:New Jersey期のツアーで使用(“2本のみ製作”の言及あり)。
• Taylor RSSM(Richie Sambora Signature Model, 2000/All-Koa/限定100):McCartneyも使用した個体として言及。
• Martin OMC-41(6弦)/ MC12-41(12弦)Sambora Signature:マダガスカルRW等の豪華仕様。
• Fender Richie Sambora Signature Stratocaster(USA 初期HSS+Floyd+TBX/のちSSSに変更):星インレイ、PAF Pro搭載期あり。
• Kramer “Jersey Star”(1987, HHH, Floyd):Samboraシグネチャー。
• ESP Richie Sambora SA-2。
• Fender:’51 Telecaster/Nocaster/Telecaster Thinline Custom/Telecasterダブルネック/CS Eric Clapton Strat ほか。
• Gibson:Les Paul Standard/Goldtop/ES-335 Dot/Flying V。
• Zemaitis/Gretsch/Charvel Strat系:ライブ/レコーディングで複数確認。
• Rockbridge Double-Neck(カスタム, 2013納品)。

🔊アンプ
• Fender Tone-Master(ヘッド+4×12):Bon Jovi期~『Undiscovered Soul』期で愛用の証言。
• Marshall:JCM800 2203/JCM2000 DSL/1960 4×12。
• Vox AC30/Fender Bassman 4×10/Fender Super Twin。
• Mesa/Boogie Dual Rectifier/VHT Pitbull/Hughes & Kettner/Diezel Herbert
• Matchless/Divided by 13/Bogner Ecstasy
• Blackstar Artisan/Series One 1046L6/HT Studio 20
• Friedman BE-100
• ラック/切替系(ライブ/.スタジオ):RJM Effect Gizmo×2、Suhr Amp Switcher、VHT Power Amp、Furman電源等。
• アイソキャビ/マイキング:Celestion V30+Gold、Sennheiser 421+Shure SM57内蔵収音の報告。

🎛️エフェクター
• Talk Box:Dunlop/Heil HT-1(歴史的代表機種)。Framptoneカスタムも使用(曲: “Livin’ on a Prayer”, “It’s My Life”ほかで常用)。
• Wah:Dunlop Cry Baby/Vox Wah/Moollon Wah/MXR Rack Wah。
• OD/Dist:Boss SD-1/Boss OD-1/Klon Centaur/Hermida Zendrive/Tone Freak Abunai 2 & Naked OD。
• Mod系:TC Electronic 1210(Stereo Chorus/Flanger)/MXR Phase 90(Script)/MXR EVH Flanger/Retro-Sonic Chorus/BBE Soul Vibe。
• Oct/ピッチ:Foxrox Octron/EHX Micro POG。
• Delay/リバーブ:EHX Deluxe Memory Man(ペダル)/Lexicon PCM42(ラック)。
• ハーモナイザー:Eventide H3000/Eventide Eclipse(ラック)。
• ユーティリティ:Ernie Ball Volume/Boss TU系チューナー/Maxon AF-9/Boss NS-2/Maxon EQ/Shure ワイヤレス/電源(Voodoo Lab/MXR等)。
• スイッチング/周辺:RJM Effect Gizmo、BAE Mic Pre、A-Designs 500HR、Voodoo Lab Pedal Power AC/2 Plus 等(2010ラック)。

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