始めに(特徴紹介)
BARBEE BOYSのギタリストとして知られるいまみちともたかは、1980年代から現在に至るまで独自の音作りを貫いてきたプレイヤーです。彼のサウンドは、クリーンな立ち上がりと鋭いアタック感、さらには独自のモジュレーション効果を巧みに織り交ぜることで、バンドの個性を強烈に支えています。
特に注目されるのは、Roland JCシリーズのクリーン・サウンドにビブラートやディレイを重ねた、透明感と揺らぎを伴うトーンです。BARBEE BOYSの代表曲「目を閉じておいでよ」「負けるもんか」などでは、硬質ながらも空間を感じさせるギターがバンド全体をリードし、80’sジャパニーズ・ロックの象徴的な音色として多くのファンの記憶に刻まれています。
また、彼のプレイはシンプルなリフやコードワークの中に、細やかなニュアンスとエフェクト操作を盛り込み、歌とギターが対話するようなアンサンブル感を実現しています。近年ではBOSS VO-1(ボコーダー)を駆使し、歌声とギターを融合させる革新的なスタイルを取り入れるなど、常に進化を続けているのも特徴です。
こうしたサウンドの背景には、数々のカスタムギターやラックエフェクト、ボード構成へのこだわりがあり、その全体像を理解することがBARBEE BOYS風サウンドを再現する鍵となります。
本記事では、いまみちともたかの使用アンプ、ギター、エフェクター、EQ・ミックスの工夫を徹底的に解説し、最後には初心者でも比較的安価に再現できる代替機材まで紹介します。
使用アンプ一覧と特徴【BARBEE BOYS・いまみちともたか】
いまみちともたかのサウンドの核を支えてきたのは、Roland JCシリーズのクリーンアンプです。特に近年はJC-40を使用し、ボリュームは2.5程度、トレブル3、ミドル8、ベース9といったセッティングで、リバーブやコーラスをオフにした状態で使うことが多いとされています。この設定は、ギター側やエフェクター側で揺れや歪みを付与することを前提にしたもので、クリーンでありながらも厚みのある土台を提供しているのが特徴です。
また80年代〜90年代にかけては、自身の名を冠したSeymour Duncan Combo 100W/60W×2をメインに用いていました。特にNEXTラック・コーラスとの組み合わせにより、ステレオ出力で立体的かつ煌びやかなサウンドを実現。これがBARBEE BOYSのライブサウンドの重要な構成要素となっていました。ラックディレイ(Roland SDE-1000/SDE-2500)との併用により、付点8分ディレイや多層的な音響空間を演出していた点も見逃せません。
一方、スタジオワークにおいてはJC-120を用いたという証言もあり、バンドのレコーディング時期や楽曲ごとに使い分けていたと考えられます。JC特有の硬質で立ち上がりの速いクリーンは、彼のリズムワークやエッジの効いたアルペジオに非常に適しており、シンプルな構成ながらも色彩感豊かなギタートーンを生み出す原動力となりました。
総じて、JCアンプのクリーン+ビブラートやディレイの重ねが彼の音作りの基本軸であり、時代ごとにラックやコンボを組み合わせてバリエーションを展開してきたといえるでしょう。したがって、「BARBEE BOYS風サウンド」を狙うなら、まずはJC系アンプを導入するのが最も近道と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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Roland JC-40 | Roland | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | 現在のメインクリーン。リバーブや歪みはオフで使用。 |
Roland JC-120 | Roland | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | レコーディングやスタジオで使用の可能性あり。 |
Seymour Duncan Combo 100W | Seymour Duncan | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | 80年代のメイン。NEXTラック・コーラスとの組み合わせでステレオ出力。 |
Seymour Duncan Combo 60W×2 | Seymour Duncan | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | ステレオセッティングでライブに使用。 |
Roland SDE-1000/2500 | Roland | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | ラックディレイ。付点8分などで空間表現。 |
使用ギターの種類と特徴【BARBEE BOYS・いまみちともたか】
いまみちともたかの音作りにおいて、最も重要な要素のひとつがギター選びです。BARBEE BOYS期から現在に至るまで、彼はフェンダー系のカスタムストラトを軸に、時にギブソンのセミアコやレスポール、リッケンバッカーなどを楽曲やアレンジに応じて使い分けてきました。
近年のライブで目立つのは、Fender Parallel Universe Vol. II Jazz Stratです。ポットやピックアップをカスタムしており、ストラトの操作性にジャズマスター的な太いトーンを組み合わせ、歯切れ良いカッティングから厚みのあるクランチまで幅広くカバーしています。モダンなアレンジと80年代から培ってきたクリーントーンを両立させるための一本といえるでしょう。
またアコースティックギターとしては、Gibson J-185にToneWoodAmpを装着して使用していることが確認されています。エレアコ的な広がりと空間処理が可能で、バラードやソロ演奏時に彼の表現力を拡張しています。
さらに彼の象徴ともいえるのが、Seymour Duncan オリジナル・ストラトです。白のアッシュボディ(2P)のモデルは、フロントとセンターにDuncanヴィンテージSC、リアに本人手巻きPUを搭載し、5wayスイッチとシンクロトレモロで多彩なトーンを引き出します。一方、黄色のアルダーボディ(2P、テレキャスターヘッド)のモデルでは、リアに手巻きのシングル×2をHBブレンドで搭載し、3wayスイッチでシンプルかつ独特なサウンドを実現。この二本はBARBEE BOYS時代から長らく彼の代名詞ともいえる存在です。
所持ギターも非常に多く、Fender Strat ’65、Gibson SG Standard ’70、Les Paul Goldtop ’52、ES-335 ’75、Rickenbacker ’65(6弦/12弦)、Ovation Adamasなど、多彩なラインナップを揃えています。これらは全て音楽性の幅を広げるために活用されており、曲によってセレクトを変えることでサウンドに独自の色彩を加えています。
総じて、いまみちともたかのギター群は「ストラトを基軸にしながらも、その都度必要な音を補うための多彩な選択肢」で構成されているといえるでしょう。BARBEE BOYSの鋭いクリーンリフから、アコースティック主体の楽曲までを支えてきたギター群は、彼のプレイスタイルを象徴する存在と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Fender Parallel Universe Vol. II Jazz Strat | Fender | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | エレキギター | ポット・PUをカスタム。近年のライブで使用。 |
Gibson J-185 | Gibson | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | アコースティックギター | ToneWoodAmp装着。ソロ・バラードで使用。 |
Seymour Duncan オリジナル・ストラト(白/アッシュ2P) | Seymour Duncan | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | エレキギター | フロント・センター:DuncanヴィンテージSC、リア:本人手巻きPU。 |
Seymour Duncan オリジナル・ストラト(黄色/アルダー2P) | Seymour Duncan | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | エレキギター | リア:手巻きPU(シングル×2のHBブレンド)、3way仕様。 |
Fender Stratocaster ’65 | Fender | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | エレキギター | 所持モデル。録音やライブで使用の可能性あり。 |
Gibson SG Standard ’70 | Gibson | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | エレキギター | 所持。ロックな楽曲で使用した可能性あり。 |
Gibson Les Paul Goldtop ’52 | Gibson | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | エレキギター | ヴィンテージコレクションの一部。重厚なトーン。 |
Gibson ES-335 ’75 | Gibson | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | セミアコ | ジャズ〜ロックまで幅広く対応。 |
Rickenbacker ’65(6弦/12弦) | Rickenbacker | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | エレキギター | 6弦/12弦両タイプを所有。煌びやかなサウンド。 |
Ovation Adamas | Ovation | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | アコースティックギター | 独特のサウンドホールデザイン。所持モデル。 |
使用エフェクターとボード構成【BARBEE BOYS・いまみちともたか】
いまみちともたかのエフェクターボードは、シンプルながらも非常に独創的な構成をとっています。特に近年ではBOSS VO-1(ボコーダー)を中心に据え、SEND/RETURNにオーバードライブ、ビブラート、アンプシミュレーターを接続し、ギターとボーカルを一体化させるようなサウンドメイクを展開しています。この構成により、1台のボコーダーで歌声とギターを束ねた新しい表現が可能になっている点が大きな特徴です。
ボードの基本接続は、ギター → BOSS TU-3w → BOSS VO-1(SEND→One Control Strawberry Red OverDrive→BOSS VB-2→Atomic Ampli-Firebox→RETURN)→ VO-1 OUT → アンプ(JC-40)という流れです。非常に論理的で、エフェクトチェーンの中でクリーンを崩さずに揺らぎや歪みを加える工夫がなされています。
また、80年代から長年愛用しているのがBOSS VB-2(ビブラート)で、これは初期から現在に至るまで一貫して使用されています。VB-2特有の有機的な揺らぎは、彼のクリーントーンを特徴づける最大の要素の一つです。加えて、Providence DLY-4 CHRONO DELAYやStrymon Brigadier/El Capistanなど高品位なディレイも導入し、BPM同期や空間表現を巧みにコントロールしています。
歪み系では、ProCo RAT(ヴィンテージ)を2台使い分け、さらにBOSS OD-2 TURBOなどを加えてタイトでエッジの効いたサウンドを形成。これらは80年代のBARBEE BOYSサウンドを象徴するドライブトーンを作る要因でした。またラックシステム時代にはNEXTコーラスやRoland SDEシリーズを駆使し、ステレオ空間を大胆に演出していました。
その他の定番ツールとしては、BOSS FV-60(ボリュームペダル)やBOSS TU-12(チューナー)、そして電源供給にはCrews Maniac Sound DC-Trainを使用。これらの堅実な機材チョイスも、彼の安定感あるライブサウンドを支える要素です。
まとめると、いまみちともたかのエフェクトシステムは「クリーンを基盤に、揺らぎと空間を付加する」ことに徹しており、BOSS VB-2やVO-1、RATといった象徴的な機材がその核を成しています。再現を狙う場合、このシンプルで確立されたチェーンを意識することが重要と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
BOSS TU-3w | BOSS | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | チューナー | ボード入り口に配置。精度の高いチューニングを実現。 |
Crews Maniac Sound DC-Train | Crews Maniac Sound | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | パワーサプライ | 安定した電源供給のための定番。 |
BOSS VO-1 | BOSS | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | ボコーダー | 核となる機材。SEND/RETURNで複数エフェクトを統合。 |
One Control Strawberry Red OverDrive | One Control | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | オーバードライブ | 歪みを自然に付与するための選択肢。 |
BOSS VB-2 | BOSS | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | ビブラート | 1980年代から継続使用。サウンドの象徴。 |
Atomic Ampli-Firebox | Atomic | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | プリアンプ/アンプシミュレーター | SEND/RETURN構成に組み込み音の幅を拡張。 |
Providence DLY-4 CHRONO DELAY | Providence | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | ディレイ | BPM同期、発振直前の効果も活用。 |
Strymon Brigadier / El Capistan | Strymon | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | ディレイ | 高品位ディレイ。音に“品”を与える。 |
ProCo RAT(ヴィンテージ) | ProCo | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | ディストーション | 2台使用。80’s特有のドライブサウンド。 |
BOSS OD-2 TURBO | BOSS | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | オーバードライブ | ハイゲイン寄りの歪みを付加。 |
NEXT ラック・コーラス | NEXT | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | コーラス | 80年代のライブで使用。JCとの組み合わせでステレオ演出。 |
Roland SDE-1000/2500 | Roland | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | ディレイ | ラックディレイ。付点8分で特徴的なサウンドを形成。 |
BOSS FV-60 | BOSS | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | ボリュームペダル | 音量コントロールやアタック調整に使用。 |
BOSS TU-12 | BOSS | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | チューナー | 旧モデルの愛用チューナー。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【BARBEE BOYS・いまみちともたか】
いまみちともたかの音作りは、「クリーンを軸に空間処理で彩る」という一貫した哲学に基づいています。特にアンプのEQバランスやエフェクトのかけ方に強いこだわりが見られ、バンドアンサンブルの中で埋もれず、かつ過剰に前に出過ぎない絶妙なサウンドバランスを築き上げています。
例えば、Roland JC-40を使う場合、EQ設定は「Treble 3/Middle 8/Bass 9」が定番。これは高域を控えめにしつつ中低域を押し出すことで、耳に痛くならずに芯のあるカッティングトーンを実現しています。JC特有の硬質なクリーンに対して、過度なトレブルを避け、リズムギターとしての“抜け”と“厚み”を共存させる狙いがあると考えられます。
また、エフェクトの扱いも緻密です。BOSS VB-2によるビブラートは、ディレイと併用することで“パキッとしたクリーン+揺れ”を形成。Providence DLY-4やStrymonのディレイを使用する際には、BPMに同期させた付点8分ディレイを設定し、リフやアルペジオに奥行きを与える工夫が見られます。ときに発振直前のフランジ的効果を狙い、演奏のダイナミクスを演出することもあります。
歪みの使い方についても特徴的で、ProCo RATを軽めにかける場合が多いです。単なる荒々しいディストーションではなく、JCクリーンに薄くブレンドするように使用し、あくまでも基盤はクリーンに残した状態で“アタック感を強調”しています。必要に応じてBOSS OD-2 TURBOを組み合わせることで、タイトかつソリッドなドライブ感を表現します。
さらに、近年導入したBOSS VO-1(ボコーダー)は、SEND/RETURNで歪み・揺れ・アンプシミュをまとめて制御できるため、ボーカルとギターを統合したサウンドを作り出す革新的な構成を可能にしました。これによりライブではギターが単なる伴奏楽器ではなく、歌の一部として響くような独自の表現が展開されています。
ミックス面においても彼のサウンドは意識的に設計されており、ステレオの広がりを強調するラック系エフェクトの活用が特徴です。80年代当時のライブでは、NEXTコーラス+SDEディレイのステレオ出力を駆使してギターを左右に広げ、中央にボーカルを置く典型的なミックス構成を採用。これにより、アンサンブル全体に“立体感”を与えることに成功していました。
まとめると、いまみちともたかの音作りは以下のようなポイントで整理できます。
- JCアンプのクリーンをベースに、中低域を厚くEQ調整
- VB-2+ディレイで揺らぎを加え、付点8分ディレイで空間演出
- RATやOD-2を薄くブレンドしてアタック感を補強
- VO-1で歌とギターを統合する近年型の革新的アプローチ
- ラック時代はコーラス+ディレイのステレオ構成で広がりを確保
これらの工夫を踏まえると、「BARBEE BOYS風サウンド」を再現するためには、クリーンに揺らぎと空間を足し、必要に応じて歪みを最小限で補う、という視点を持つことが最重要と想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【BARBEE BOYS・いまみちともたか】
いまみちともたかの音は、ビンテージのProCo RATやSeymour Duncanオリジナルギター、Roland JC-40などを駆使した独自性の高いものですが、初心者や中級者が同じ機材を揃えるのは容易ではありません。そこで、比較的安価で手に入る機材を使って、彼のサウンドに近づける方法を紹介します。
まず、アンプについてはRoland JC-22がおすすめです。JC-40やJC-120の弟分にあたり、クリーンの立ち上がりや硬質なサウンドは共通しており、自宅練習から小規模ライブまで対応できます。いまみちの音作りの根幹である“クリーンを基盤に空間系で彩る”というアプローチを体感するのに最適な一台です。
歪み系では、オリジナルRATは高騰していますが、Mooer Black SecretのようなRAT系ミニペダルで十分代用可能です。さらにBOSS OD-3を加えれば、OD-2 TURBOに近いドライブ感を手に入れられます。歪みは深くかけすぎず、クリーンに混ぜる程度が再現のポイントです。
モジュレーションについては、いまみちが長年愛用するBOSS VB-2が象徴的ですが、こちらもヴィンテージは非常に高価です。そのため現行のBOSS VB-2W(技クラフト版)がおすすめです。オリジナルの揺れ感を忠実に再現しており、価格も比較的入手しやすい範囲に収まっています。
ディレイについては、ProvidenceやStrymonは高額ですが、BOSS DD-8などのマルチディレイで十分にカバー可能です。付点8分やタップテンポ機能を活用することで、BARBEE BOYS特有の“立体感のあるアルペジオ”を再現できます。
ボード構成をシンプルにまとめたい場合は、Zoom G3nやBOSS GT-1といったコンパクトなマルチエフェクターも有効です。これらを使えば、クリーン、歪み、ビブラート、ディレイといった必要な要素をワンペダルで網羅でき、コストパフォーマンスの面で優れています。
最後に、ピックや弦など細部の要素も軽視できません。いまみちはJim Dunlop Nylon(Soft)のティアドロップ型ピックを愛用し、弦はSAVAREZ H50L/H50XLを使用しています。これらは比較的安価に入手できるため、同じものを導入するだけでアタック感やタッチレスポンスが大きく変わります。
まとめると、JC系アンプ、RAT系ディストーション、VB-2系ビブラート、付点8分ディレイを揃えることが、いまみちともたかのサウンドに近づく最短ルートです。以下におすすめの代替機材を表で整理しました。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
アンプ | Roland JC-22 | Roland | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | JC系サウンドを家庭・小規模環境で再現可能。 |
ディストーション | Mooer Black Secret | Mooer | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | RAT系回路を小型筐体で再現。コスパに優れる。 |
オーバードライブ | BOSS OD-3 | BOSS | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | OD-2 TURBOに近いタイトな歪みを得られる。 |
ビブラート | BOSS VB-2W | BOSS | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | オリジナルVB-2を忠実に再現した現行版。 |
ディレイ | BOSS DD-8 | BOSS | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | 付点8分ディレイやタップテンポに対応。 |
マルチエフェクター | BOSS GT-1 | BOSS | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | 初心者向けに必要な機能を網羅。1台で再現可能。 |
ピック | Jim Dunlop Nylon Soft(ティアドロップ) | Jim Dunlop | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | アタック感とニュアンスを再現するカギ。 |
弦 | SAVAREZ H50L | SAVAREZ | Amazonで探す | BARBEE BOYS | いまみちともたか | 本人愛用弦。タッチレスポンスに大きく影響。 |
総括まとめ【BARBEE BOYS・いまみちともたか】

いまみちともたかのサウンドは、一言で表すなら「硬質なクリーンに揺らぎと空間を加えた唯一無二のギターサウンド」です。BARBEE BOYSの楽曲が持つ都会的でクールな質感は、彼の緻密な音作りによって大きく支えられてきました。
特徴的なのは、Roland JCシリーズをベースにしたクリアで立ち上がりの早いクリーントーン。これにVB-2の有機的なビブラートや、付点8分ディレイによる奥行きを重ねることで、独自のサウンドスケープを生み出しています。歪みはあくまでスパイスであり、ProCo RATやBOSS OD系を軽くブレンドすることで、リフやカッティングの存在感を強調。常に“クリーン主体”という揺るぎない軸を持ちながら、エフェクトで立体的な色彩を加えるスタイルを徹底しています。
また、近年ではBOSS VO-1を核とした革新的なセッティングにより、ギターとボーカルを一体化させるアプローチも導入。80年代のラックシステムから最新のコンパクトペダルまで、時代に合わせて機材を更新しながらも、自分のサウンド哲学をぶらさない姿勢が印象的です。
さらに重要なのは、単なる機材の寄せ集めではなく、アンサンブルの中での音の位置づけを徹底的に意識していることです。EQを中低域寄りに調整することで、バンドの中でボーカルやリズムセクションとぶつからず、それでいて確かな存在感を発揮しています。結果として、BARBEE BOYSの独特な“都会的クールさ”を支えるギターサウンドが完成しているのです。
読者がいまみちともたかのサウンドを再現する際には、まず「クリーンを大事にする」という視点を忘れないことが大切です。その上で、VB-2やディレイを組み合わせて揺らぎと奥行きを作り、RAT系の歪みを軽めにブレンドすることで、彼のサウンドに近づくことができます。そして可能であればJC系アンプを用意することで、音の立ち上がりや質感が格段に近づくでしょう。
いまみちともたかの音作りは、シンプルに見えて非常に緻密であり、「必要な要素を最小限で的確に加える」ことに本質があります。機材の多さよりも、その使い方と考え方にこそ価値があるといえるでしょう。BARBEE BOYSの名曲たちを彩ったその音を研究することは、単なるコピーにとどまらず、ギタリストとしての音作りの哲学を学ぶ絶好の機会となるはずです。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
ギター
Fender Parallel Universe Vol. II Jazz Strat(ポット&PUをカスタム)
Gibson J-185(ToneWoodAmp装着)
Seymour Duncan オリジナル・ストラト(白/アッシュ2P)
フロント&センター:DuncanヴィンテージSC、リア:Seymour本人手巻PU、5way、シンクロトレモロ。
Seymour Duncan オリジナル・ストラト(黄色/アルダー2P、テレヘッド)
リアは手巻PU(シングル×2のHBブレンド)、3way。Volは中央ノブのみ有効。
(所持)Fender Strat ’65、Gibson SG Standard ’70、Les Paul Goldtop ’52、ES-335 ’75、Rickenbacker ’65(6弦/12弦)、Ovation Adamas など
アンプ
Roland JC-40(例:Vol 2.5/Tre 3/Mid 8/Bass 9、コーラス・リバーブ・歪みオフ)
(過去)Seymour Duncan Combo 100W/60W×2(NEXTラック・コーラスでステレオ出力)
ペダルボード(画像の番号)
BOSS TU-3w(チューナー)
Crews Maniac Sound DC-Train(パワーサプライ)
BOSS VO-1(ボコーダー/SEND-RETURNに下記を接続)
One Control Strawberry Red OverDrive
BOSS VB-2(ビブラート)
Atomic Ampli-Firebox(アンプ/キャビ・シミュ系)
接続(ボード)
ギター → ①TU-3w → ③VO-1(SEND→④OD→⑤VB-2→⑥Ampli-Firebox→RETURN)→ ③OUT → アンプ(JC-40 等)
そのほかの使用エフェクター(時期・用途別)
Providence DLY-4 CHRONO DELAY(BPM/TAP運用・ドライ/ウェット1:1、発振直前フランジ効果も)
Strymon Brigadier、El Capistan(“音に品がある”ディレイ)
ProCo RAT(ヴィンテージ)×2、BOSS OD-2 TURBO
BOSS VB-2(上記と同一系だが、80’sから継続愛用)
NEXT ラック・コーラス(ステレオ)
Roland SDE-1000/SDE-2500(ラック・ディレイ)
BOSS FV-60(ボリューム)、BOSS TU-12(チューナー)
弦・ピック・カポ
SAVAREZ H50L/H50XL(愛用弦)
Jim Dunlop Nylon(Soft/ティアドロップ)
G7th Performance 3 ART Capo Gold(使用確認あり)
メモ(サウンドの要点)
JC-40のクリーンにVB-2やディレイを重ねた“パキッとしたクリーン+揺れ”が肝。
近年はボコーダーVO-1を核に、SEND/RETURN側でOD→VB-2→Ampli-Fireboxを処理して1台のボスVOCODERで歌とギターを束ねる構成。
80’s期はラック系(SDE・NEXT)+RATの作り込みで、付点8分ディレイも多用。
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