ビーシー・リッチ(B.C. Rich)は、1969年創業のアメリカのエレクトリックギターメーカーです。ワーロック、モッキンバード、ビッチなどの革新的な変形ボディシェイプで知られ、ヘヴィメタル界で絶大な支持を誇る伝説的ブランドです。スレイヤーのケリー・キングをはじめ、数多くのメタルアーティストが愛用しています。
ビーシー・リッチ(B.C. Rich)の歴史
創業者と設立背景
ビーシー・リッチは1969年にBernardo Chavez Rico(バーナード・チャベス・リコ)によって設立されました。創業者のバーニー・リコは、カリフォルニア州を拠点に、従来のギターとは全く異なるデザインコンセプトを追求しました。
代表的なモデルの誕生
1970年代に変形シェイプのギターを作り始め、10年間でヘヴィメタルの人気を基に露出して以来、音楽シーンにリンクしてきました。代表的なモデルには以下があります:
- シーガル:Bernie Ricoによってデザインされた初期モデル
- イーグル:シーガルの改良版として開発
- モッキンバード:ジョニー「ゴーゴー」ケッセルによって設計
- ワーロック:1980年代初めに導入され、メタルシーンを席巻
- ビッチ:ニール・モーザーが開発した10弦ギター
- アイアンバード:1983年にジョーイ・リコによってデザイン
楽器シーンへの影響
BC Richはヒールレスジョイントのパイオニアでもあり、当初は全モデルをリッケンバッカーとジャクソン同様、スルーネック構造としていました。また、アクティブエレクトロニクスの先駆者として、多様なスイッチ類を搭載したギターを開発し、現代のエレクトリックギターの発展に大きく貢献しました。
ビーシー・リッチ(B.C. Rich)の特徴・基本性能・サウンド傾向
音のキャラクター
ビーシー・リッチのサウンドは、パワフルで攻撃的なトーンが特徴です。若干スレイヤー(スラッシュメタル)的なダークな質感があり、歪ませると良い音が出ます。パワーは結構ある反面、ノイズが目立つ場合もあります。
ボディ形状とピックアップの特徴
ボディ形状
- 尖ったエッジとカーブが特徴的な変形シェイプ
- 人間工学に基づいた設計で演奏性を確保
- ストラトキャスターと変わらない重量バランス
ピックアップ構成
- 主にハムバッカー×2構成
- DiMarzio、EMG等の高品質ピックアップ搭載
- アクティブエレクトロニクス採用モデルあり
他ブランドとの違い
過激なシェイプに反して、ストラトキャスターを始めとする伝統的なギターと変わらない重量バランス、弾きやすさを備えています。フェンダーやギブソンのような伝統的なブランドとは対照的に、ビジュアル面でのインパクトを重視しながらも実用性を両立させています。
ビーシー・リッチ(B.C. Rich)の使用アーティスト
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 | 列 1 |
---|---|---|---|---|---|---|
B.C. Rich Mockingbird | B.C. Rich | Amazon最安値 | Velvet Revolver / Snakepit | Slash | エレキギター | Snakepit時代に頻繁に登場。 |
著名な使用アーティスト
ミック・トムソン(スリップノット)、ロブ・フリン(マシーン・ヘッド)、ケリー・キング(スレイヤー)、ロード・アーリマン(ダーク・フューネラル)、チャック・モル(ダーク・フューネラル)、ルネ・エリクセン(メイヘム等)、パオロ・グレゴリート(トリヴィアム)、ポール・スタンレー(キッス)、ブラッキー・ローレス(W.A.S.P.等)、ニクラス・エンゲリン(イン・フレイムス等)が著名な使用者です。
アーティスト | バンド | 主要使用モデル | ジャンル |
---|---|---|---|
ケリー・キング | スレイヤー | Kerry King Signature Warlock | スラッシュメタル |
スラッシュ | ガンズ・アンド・ローゼズ | モッキンバード | ハードロック |
ポール・スタンレー | キッス | イーグル、ワーロック | ハードロック |
チャック・シュルディナー | デス | 各種モデル | デスメタル |
鈴木研一 | 人間椅子 | 各種モデル | ドゥームメタル |
ビーシー・リッチ(B.C. Rich)の関連ギターブランド
同ランク・ライバルブランド
- ジャクソン(Jackson):同じく変形ギターで有名なメタル系ブランド
- ディーン(Dean):ML、Vシェイプなどの変形ギターメーカー
- ESP:日本発のメタル系ギターブランド
- シェクター(Schecter):モダンメタル向けギターメーカー
廉価版・関連ブランド
ハイエンドモデルはアメリカ製のカスタムメイドですが、中・低予算モデルは韓国、中国等アジア各地で生産されています。Bronze Series、NJ Seriesなどのエントリーラインナップも展開しています。
ビーシー・リッチ(B.C. Rich)ラインナップとおすすめモデル一覧
モデル名 | 特徴 | 価格帯 | 主要使用アーティスト |
---|---|---|---|
Warlock | 尖った形状、2ハムバッカー | 5万円〜30万円 | ケリー・キング、ポール・スタンレー |
Mockingbird | 鳥の翼を模したシェイプ | 8万円〜40万円 | スラッシュ、ジョー・ペリー |
Rich Bich | 10弦仕様、独特のシェイプ | 15万円〜50万円 | デイブ・ムステイン |
Ironbird | 極端に尖った形状 | 6万円〜25万円 | Morbid Angelメンバー |
Eagle | クラシックな変形シェイプ | 7万円〜35万円 | 山本恭司、ブラッド・ウィットフォード |
ビーシー・リッチ(B.C. Rich)を実際に使用した人の声【レビュー要約+評判口コミ】
ポジティブ意見
- サウンド:パワフルで攻撃的なトーン
- デザイン:唯一無二のインパクトあるルックス
- 演奏性:見た目に反して弾きやすい設計
- ダウンチューニング:低音弦での演奏に適している
ネガティブ意見
- 品質のばらつき:エントリーモデルはセンターズレの個体が多い
- 価格:アメリカ製は高価格帯
- 調整の難しさ:変形シェイプゆえのメンテナンス性
- チューニング安定性:安っぽいペグのせいでチューニングが狂いやすい
総評コメント(AI要約)
ビーシー・リッチは、ビジュアルインパクトと実用性を両立させた独特のブランドです。特にメタル系ジャンルでは他の追随を許さない存在感を持ちますが、品質管理やメンテナンス性においては課題もあります。購入前の試奏と信頼できる楽器店での購入が推奨されます。
ビーシー・リッチ(B.C. Rich)の新品・中古価格比較と最安値先
ビーシー・リッチ(B.C. Rich)の類似・代替案おすすめギター紹介(比較付き)
ブランド | モデル例 | 価格比較 | サウンド特徴 | デザイン比較 |
---|---|---|---|---|
Jackson | King V、Kelly | 同等〜やや高 | よりモダン | 直線的でシャープ |
Dean | ML、V | やや安 | よりヴィンテージ | クラシカル |
ESP | EX、SV | やや高 | バランス良好 | 洗練されたデザイン |
ビーシー・リッチ(B.C. Rich)まとめ・選び方
こんな人におすすめ
初心者:ビジュアル重視、メタル志向の方(エントリーモデルから)
中級者:バンド活動でインパクトを求める方
上級者:プロレベルでの使用、コレクション目的
ジャンル別適性
- ヘヴィメタル・デスメタル:★★★★★(最適)
- ハードロック:★★★★☆(非常に良い)
- プログレッシブロック:★★★☆☆(普通)
- ブルース・ジャズ:★★☆☆☆(不向き)
- ポップス:★☆☆☆☆(あまり適さない)
最終結論:ビーシー・リッチは、メタル系ジャンルにおいて他に類を見ない個性とサウンドを提供する唯一無二のブランドです。品質面での注意は必要ですが、その圧倒的なビジュアルインパクトとメタルサウンドは、多くのギタリストにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
- 公式サイト:ビーシー・リッチ 公式
- 販売サイト:
本記事はビーシー・リッチ(B.C. Rich)の公式情報および主要販売サイトを参考にしています。
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