始めに(特徴紹介)
andropのギタリスト佐藤拓也は、透明感のあるクリーントーンから荒々しいディストーションまで幅広い音色を操るマルチプレイヤーです。彼のギタープレイは、エレクトロニカ要素とロックサウンドを融合させたandropの楽曲世界を支える中核的存在であり、サウンドデザインそのものがバンドのカラーを決定づけています。
代表曲「Yeah! Yeah! Yeah!」「Voice」「MirrorDance」などでは、アルペジオ主体のクリーントーンとリフで楽曲を引き締め、空間系エフェクトを駆使した音像処理によって壮大さを演出しています。一方で、ライブにおいてはディストーションやファズを用いた力強い音作りも目立ち、観客を圧倒するパフォーマンスを実現しています。
彼の音作りの特徴は「音のレイヤー感」です。シンプルなギターリフに対しても複数のエフェクトを重ねることで、立体的で奥行きのある音像を形成します。また、キーボードや同期音源とのバランスを考えたギターアプローチが多く、楽曲全体のダイナミクスをコントロールしている点が魅力です。
こうしたプレイスタイルと機材選びは、androp独自の世界観を体現する大きな要素であり、同時にリスナーやギタリストたちが注目するポイントでもあります。特にフェンダー製テレキャスターやギブソンSGといった定番モデルを、独自のセッティングとエフェクトチェーンによって自分の音へ昇華させているのが特徴的です。
これからのセクションでは、佐藤拓也が使用しているアンプ・ギター・エフェクターについて、実際の使用例や特徴を具体的に解説していきます。彼の音を再現したいギタリストにとって、重要なヒントとなるでしょう。
使用アンプ一覧と特徴【androp・佐藤拓也】
佐藤拓也(androp)がライブやレコーディングで愛用しているアンプは、ロックギタリストとして王道ともいえるモデルが中心です。特に代表的なのが「Marshall JCM900 Model 4100」と「Orange PPC212」の組み合わせです。前者は真空管特有のドライブ感と中域の厚みが特徴で、クランチからハイゲインまで幅広く対応できるため、andropの楽曲におけるアルペジオのクリーントーンから力強いディストーションまでをカバーできます。
「Marshall JCM900」は90年代ロックの定番アンプであり、明るく抜けの良いサウンドを特徴としています。佐藤の使用スタイルとしては、クリーンチャンネルでペダルによる歪みをプラスすることで、音の表現力を広げていると考えられます。ディストーションペダルやファズを組み合わせることで、楽曲の展開に応じて音色の厚みを調整している可能性が高いです。
一方の「Orange PPC212」は、キャビネットとして採用されているモデルで、特有の低音の太さと温かみのあるトーンを持ち、クリーンでも歪ませても存在感のあるサウンドを出すことができます。特に2発の12インチCelestion Vintage 30スピーカーが搭載されており、タイトでまとまりのある音像を形成します。このキャビの採用によって、andropの楽曲で求められる「デジタル音源と共存できる有機的なギターサウンド」が実現していると考えられます。
また、近年のライブセットでは、スタジオやリハーサルで「Roland JC-120」を併用しているという情報も散見されます。これはandropの楽曲におけるクリーントーン主体のセクションに適しており、コーラスやディレイとの相性が非常に良いアンプです。ただし、メインはあくまでMarshallとOrangeの組み合わせであり、Roland JC-120は特定楽曲やサウンドメイキングの一部で使用されていると想定されます。
総じて、佐藤拓也のアンプセッティングは「Marshallの切れ味とOrangeの太さ」を両立させることにより、バンドサウンドの中で埋もれない立体的な音を作り上げています。これらの機材選びは、デジタルと生音をシームレスに融合させるandropの音楽性を支える重要な要素である、と想定されます。
使用ギターの種類と特徴【androp・佐藤拓也】
佐藤拓也がandropで使用しているギターは、ヴィンテージのフェンダー・テレキャスターとギブソンSGという王道の組み合わせが中心です。これらのギターは、それぞれ異なるキャラクターを持ちつつ、andropの多彩な楽曲構成に対応できる柔軟性を備えています。
まず「Fender Telecaster 1967」は、彼のメインギターとして度々登場するモデルです。60年代後期のテレキャスターは、メイプル指板とシングルコイルの組み合わせによってブライトでキレのあるトーンを持ち、アルペジオやカッティングを主体としたプレイに最適です。andropの代表曲で聴ける透明感のあるクリーンリフや、ディレイと組み合わせた立体的なサウンドは、このギター特有の抜けの良さによって実現されていると考えられます。
次に「Fender Telecaster 2004」。こちらは比較的新しいモデルで、ライブツアーなどでサブギターとして運用されることが多いです。ヴィンテージの67年モデルと比べると安定したピッチや取り扱いやすさに優れ、ツアー中のトラブル対応としても重宝されていると想定されます。音色的にはモダン寄りで、少し太さのあるサウンドが得られるため、楽曲によって使い分けていると考えられます。
そして「Gibson SG Standard 1991」は、よりロック色の強い楽曲で登場するモデルです。ダブルカッタウェイの軽量ボディとハムバッカー特有の太く温かみのあるトーンは、ファズやディストーションとの相性が抜群です。特にandropのライブで見せるパワフルなリフやソロにおいて、このSGの存在感が際立ちます。クリーン主体のテレキャスターとは対照的に、楽曲のダイナミックな展開を支えるギターとして機能しています。
これらのギターセレクトから見えるのは、「クリーンで抜けるテレキャスター」と「厚みのあるSG」を曲ごとに使い分けることで、バンド全体の音作りに幅を持たせている点です。また、キーボードやシンセサウンドとの混ざりを意識して、ギター単体では主張しすぎないバランスを取っているのも特徴です。androp特有の立体的なサウンドは、まさにこのギター選びから生まれているといえるでしょう。
総じて、佐藤拓也のギターは「王道モデルを自分流に鳴らす」というスタイルに集約されます。ヴィンテージとモダンを行き来しながら、クリーンと歪みをシームレスにつなぐサウンド構築は、彼の音作りの大きな魅力である、と想定されます。
使用エフェクターとボード構成【androp・佐藤拓也】
佐藤拓也(androp)の音作りにおいて最も特徴的なのは、膨大なエフェクターボード構成です。楽曲ごとにクリーンからハイゲイン、さらに空間的な広がりを自在に切り替える必要があるため、複数のペダルを効率よくコントロールできるように「Free The Tone ARC-3」を中心としたシステムを採用しています。ARC-3はプログラマブルスイッチャーで、セットリストに応じて瞬時に音色を呼び出せるため、複雑な楽曲構成を持つandropにとって必須の機材といえます。
歪み系では「Vemuram Jan Ray」や「Xotic BB Preamp」といった透明感を残しつつ中域を押し出すオーバードライブを使用し、アルペジオやリードで存在感を出しています。また「Z-Vex Box of Rock」によるディストーションや、知人エンジニアによるハンドメイドファズを加えることで、楽曲のクライマックスでの爆発的な音圧を実現しています。これらはMarshall JCM900のクリーンチャンネルとの組み合わせで使用されるケースが多く、ペダル側で音色を作り込むスタイルです。
コンプレッションには「A.Y.A. R-Comp」を採用。細かいアルペジオやコードワークを均一に響かせ、シンセやボーカルとのバランスを整える役割を担っています。特にライブでは音量差が出やすいため、コンプを巧みに利用して安定した出音を確保していると考えられます。
空間系では「KORG SDD-3000」を代表例として使用。U2のThe Edgeが愛用したことでも有名なディレイで、独特のプレゼンスブーストを持ち、andropの幻想的な音像形成に欠かせない存在です。また「LINE6 M9」も導入されており、モジュレーションや追加のディレイ、リバーブなどを必要に応じて呼び出すマルチエフェクター的な使い方をしています。
さらに「Jim Dunlop Crybaby」ワウペダルや「BOSS PS-5 ピッチシフター」を外部に設置し、ダイナミックな表現を加えています。「BOSS FV-30」ボリュームペダルはステージでの音量調整に活用され、シンセや同期トラックとのダイナミクスを揃える役割を担っています。また、「Custom Audio Japan MLS-2(ラインセレクター)」や「Free The Tone Junction Box」「パワーサプライ」は、信号の安定と効率化をサポートする基盤となっています。
このように、佐藤のエフェクターボードは「歪みでの表現力」「空間系での広がり」「効率的なコントロール」を重視した構成となっています。特に複数の歪みペダルを組み合わせ、曲ごとに異なるキャラクターを引き出す点はandropならではのスタイルといえるでしょう。総じて、エフェクター選びはサウンドメイクとライブパフォーマンスを両立させるための必然的な構成である、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Free The Tone ARC-3 | Free The Tone | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | スイッチングシステム | プログラマブルスイッチャー。ライブで瞬時に音色切替を可能にする中核機材。 |
BOSS PS-5 | BOSS | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | ピッチシフター | ライブでの特殊効果やハーモニー補強に使用。 |
Custom Audio Japan MLS-2 | CAJ | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | ラインセレクター | 複数ループの信号を切り替え、安定性を確保。 |
Free The Tone Junction Box | Free The Tone | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | ジャンクションボックス | ボード内の配線整理とノイズ軽減を担う。 |
A.Y.A. R-Comp | A.Y.A. | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | コンプレッサー | アルペジオやコードの音量を均一化し、透明感を維持。 |
Vemuram Jan Ray | Vemuram | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | オーバードライブ | 中域を押し出すブティック系OD。クリーンブースト的にも使用。 |
Xotic BB Preamp | Xotic | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | ブースター | オーバードライブ/ブースターとして使用。ソロやリードの音量を持ち上げる。 |
Z-Vex Box of Rock | Z-Vex | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | ディストーション | ハイゲインリフや厚みのある音作りに使用。 |
知人エンジニア製ファズ | Handmade | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | ファズ | ハンドメイド品。ライブで爆発的な音圧を生む。 |
KORG Pitchblack | KORG | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | チューナー | 安定したチューニングを支える定番ペダル。 |
KORG SDD-3000 | KORG | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | ディレイ | 独特のプレゼンスブーストが特徴。幻想的な空間演出に不可欠。 |
LINE6 M9 | LINE6 | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | マルチエフェクター | モジュレーションや追加のリバーブ、ディレイを柔軟に使用可能。 |
BOSS FV-30 | BOSS | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | ボリュームペダル | ライブ中の音量調整に使用。ダイナミクスの調整役。 |
Jim Dunlop Crybaby | Jim Dunlop | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | ワウペダル | リフやソロでのダイナミックな表現に使用。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【androp・佐藤拓也】
佐藤拓也の音作りの本質は、クリーントーンと歪みのバランスを徹底的にコントロールし、シンセサウンドや同期トラックと干渉しない「立体的なギターサウンド」を構築することにあります。andropはデジタルとアナログを融合させたサウンドデザインが特徴的であり、その中でギターが埋もれずに存在感を示すためには、EQ設定やミックスの工夫が欠かせません。
まず、アンプセッティングに関しては「Marshall JCM900」を基盤としたクリーンチャンネルを多用し、歪みはペダルに任せる構成が基本と考えられます。低音域(Bass)は4〜5程度で控えめに、シンセやベースと被らないように調整。中音域(Middle)は6〜7とやや強めに設定してギターの芯を前に出し、高音域(Treble)は5前後にして耳に刺さらないバランスを確保していると推測されます。プレゼンスはステージ環境によって可変的に扱い、空間の反射やPAとの兼ね合いで最終調整を行うことが多いでしょう。
歪み系ペダルの組み合わせでは、「Vemuram Jan Ray」や「Xotic BB Preamp」を軽めのブーストとして使い、クリーン〜クランチの音を補強する場面が多いと想定されます。さらに「Z-Vex Box of Rock」やファズを用いて、サビやクライマックスでの爆発的な音圧を実現。この際、過剰な低域はカットし、中域を厚くすることでシンセやボーカルと混ざり合っても埋もれない存在感を発揮しています。
空間系エフェクトに関しては「KORG SDD-3000」を活用し、400ms前後のディレイタイムとフィードバック20〜30%程度で立体的な響きを作るのが基本的なアプローチと考えられます。さらに「LINE6 M9」から追加のリバーブやモジュレーションを加えることで、楽曲の展開に合わせたダイナミックな音像変化を実現しています。これにより、アルペジオやクリーンパートが楽曲全体に広がりを与える役割を果たします。
ミックス段階においては、エンジニアがEQ処理でローエンドをタイトに削り、ハイミッド(2kHz〜3kHz付近)を少し持ち上げることで、ギターの存在感を前に出していると考えられます。また、楽曲によってはステレオディレイを用い、L/Rに振り分けることでシンセやボーカルの間を埋め、空間を支配する役割を担っています。これにより、ギターが単なる伴奏ではなく、音響的な「壁」として機能しているのが大きな特徴です。
ライブにおいては、ボリュームペダル「BOSS FV-30」を用いたダイナミクスコントロールが重要なポイントです。イントロでは音量を絞り、サビで一気に持ち上げるといった操作を取り入れることで、同期トラックとシンクロしながらバンド全体の抑揚を演出しています。また、Crybabyワウを駆使してリフやソロにアクセントを加える場面もあり、表現力を拡張する工夫が随所に見られます。
総じて佐藤拓也のEQ・セッティングの工夫は、「音を分離させつつも融合させる」点にあります。andropのように複数のレイヤーが重なり合う楽曲において、ギターが適切に存在感を持ち、かつ邪魔をしないためには、EQでの引き算と空間系エフェクトでの足し算が重要なバランスを担っています。これらのアプローチは、彼がプロの現場で培ったサウンドメイク哲学を如実に表していると言えるでしょう。
比較的安価に音を近づける機材【androp・佐藤拓也】
佐藤拓也の音作りは、ブティック系の高価なオーバードライブやビンテージギターに支えられている部分が多いですが、初心者や中級者でも比較的安価に「androp風サウンド」を再現することは可能です。ポイントは①透明感のあるクリーントーン、②空間系エフェクトによる立体感、③場面に応じた歪みの使い分けの3点です。
まずクリーントーンを作る上で重要なのは、クリーンの音抜けを維持しつつ空間系と組み合わせることです。代表的なのが「BOSS CS-3 コンプレッサー」で、アタックを揃えて粒立ちを明確にできます。高価なA.Y.A. R-Compに比べて手頃な価格帯ながら、アルペジオの均一感を再現するのに十分です。
次に歪み系。佐藤が使う「Vemuram Jan Ray」や「Xotic BB Preamp」は高額ですが、代替としては「BOSS BD-2 Blues Driver」が有力です。中域の張り出しと柔らかいドライブ感で、Jan Ray的な透明感のあるクランチを再現できます。さらに厚みのあるサウンドを狙う場合は「BOSS SD-1」や「MXR Distortion+」といった定番機種もおすすめです。
ハイゲインリフを再現するには「Electro-Harmonix Big Muff」や「BOSS DS-1X」なども候補に入ります。特にBig Muffは、知人製ハンドメイドファズに近い爆発的な音圧を比較的安価に再現できます。
空間系では「BOSS DD-8」や「NUX Atlantic Delay & Reverb」が強力です。KORG SDD-3000の独特のプレゼンスブーストは難しいものの、タップテンポや多彩なディレイモードを備えたこれらの機種で十分に立体感を演出できます。マルチ的な使い方をしたい場合は「ZOOM G3n」や「LINE6 HX Stomp」が最適で、コーラスやリバーブを含めて柔軟に再現可能です。
最後に制御系。Free The Tone ARC-3のようなプロ仕様スイッチャーは高価ですが、「BOSS ES-5」や「Mooer L6」などの小型スイッチャーで代用可能です。これにより、複雑な音色切り替えをライブでシームレスに行うことができます。
総じて、佐藤の音作りは「高級機材を駆使した緻密なサウンド」ですが、その要素は市販の手頃な製品でも十分再現可能です。特にBOSSやElectro-Harmonixの定番ペダルを組み合わせれば、andropらしい透明感と立体感のある音を自宅や小規模ライブでも体感できるでしょう。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
コンプレッサー | BOSS CS-3 | BOSS | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | A.Y.A. R-Compの代替。粒立ちを均一化してクリーントーンを整える。 |
オーバードライブ | BOSS BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | Jan Ray的な透明感あるドライブを再現。価格も手頃。 |
ディストーション | BOSS DS-1X | BOSS | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | ハイゲイン用。厚みのあるリフサウンドを構築可能。 |
ファズ | Electro-Harmonix Big Muff Pi | Electro-Harmonix | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | ハンドメイドファズに近い爆発力を持つ。価格帯も安価。 |
ディレイ/リバーブ | BOSS DD-8 | BOSS | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | KORG SDD-3000の代替候補。多彩なモードとタップテンポ対応。 |
マルチエフェクター | ZOOM G3n | ZOOM | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | 空間系・歪み・モジュレーションを一括で管理可能。初心者向け。 |
スイッチャー | BOSS ES-5 | BOSS | Amazonで探す | androp | 佐藤拓也 | ARC-3の廉価代替。ライブでの音色切り替えを効率化。 |
総括まとめ【androp・佐藤拓也】

佐藤拓也(androp)の音作りを振り返ると、その本質は「クリーンと歪みの両立」「空間の立体感」「同期サウンドとの融合」にあります。シンセや同期トラックが多用されるandropの楽曲において、ギターは単なるロック的なリフを担うだけでなく、音響的な壁や旋律的な装飾として重要な役割を果たしています。これを可能にしているのが、テレキャスターやSGといった王道のギターをベースにしつつ、多彩なエフェクターとアンプを駆使した綿密な音作りです。
彼の機材選びには明確な哲学が見て取れます。Marshall JCM900とOrange PPC212の組み合わせで骨格となるロックサウンドを確保し、そこにVemuram Jan RayやXotic BB Preampで中域をプッシュ、KORG SDD-3000やLINE6 M9で広がりを演出。さらに、プログラマブルスイッチャー「ARC-3」によって複雑な音色切り替えをシームレスに行い、ライブのダイナミクスを自在に操っています。結果として、「音数が多くても埋もれない」「シンセと溶け合う」androp特有の音像が成立しているのです。
また、エフェクトのかけ方やEQバランスには「引き算の美学」があります。低域を必要以上に膨らませず、中域の芯を前に出し、空間系で立体感を加える。この緻密な調整こそが、andropの幻想的で迫力のあるサウンドを支える要です。特にアルペジオやクリーントーンにおける粒立ちの美しさは、コンプレッサーやEQによる丁寧なコントロールの賜物だといえるでしょう。
一方で、初心者や中級者でも比較的安価に近い音を再現できるポイントがあるのも事実です。BOSSやElectro-Harmonixといった定番メーカーのエフェクターを活用すれば、佐藤が生み出す透明感のあるクリーンや分厚い歪みをある程度再現できます。つまり、andropの音作りにおいて最も重要なのは「高価な機材」そのものではなく、「音の役割を理解し、適切に組み合わせる」姿勢にあると言えるでしょう。
総じて、佐藤拓也の音作りから学べるのは「音の引き算と足し算のバランス感覚」です。ギター単体で目立つのではなく、楽曲全体の中でどのように鳴らすかを常に意識すること。その意識こそが、シンプルなフレーズでも壮大で深みのあるサウンドに変えていく秘訣なのです。andropのサウンドを目指すギタリストにとって、この哲学を理解し、自身の演奏に応用することが最大のヒントになるでしょう。
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 ギター
Fender Telecaster 1967
Fender Telecaster 2004
Gibson SG Standard 1991
🔊 アンプ/キャビネット
Marshall JCM900 Model 4100(ヘッド)
Orange PPC212(キャビネット)
🎛 エフェクター(2つのボード合計)
Free The Tone ARC-3(プログラマブルスイッチャー)
BOSS PS-5(ピッチシフター)
Custom Audio Japan MLS-2(ラインセレクター)
Free The Tone Junction Box
パワーサプライ
A.Y.A. R-Comp(コンプレッサー)
Vemuram Jan Ray(オーバードライブ)
Xotic BB Preamp(オーバードライブ/ブースター)
Z-Vex Box of Rock(ディストーション)
知人エンジニア製ファズ(ハンドメイド)
KORG Pitchblack(チューナー)
KORG SDD-3000(ディレイ)
LINE6 M9(マルチエフェクター)
BOSS FV-30(ボリュームペダル、ボード外設置)
Jim Dunlop Crybaby(ワウペダル、ボード外設置)
🎹 キーボード
nord lead 2(上段)
YAMAHA P-105(下段)
🎤 マイク関連
Axel Joost Elektronik Optogate PB-05(自動マイクゲート/マイクスタンドに装着)
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