【津野米咲】赤い公園風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

赤い公園のギタリスト、津野米咲の音作りは、邦ロックシーンでも独特の存在感を放っていました。 彼女のサウンドは「鋭いカッティング」と「繊細で浮遊感のあるクリーントーン」の両立にあり、さらに「轟音の壁」を作り上げるリードプレイでも観客を圧倒しました。 バンド全体の楽曲に対して絶妙に色を加えるセンスがあり、サウンドスケープ的な広がりを持たせつつも、ロックの力強さを損なわない点が津野の大きな特徴です。

代表曲でいえば「今更」「絶対的な関係」ではストラトキャスター+Marshall JCM900を軸にした骨太なサウンドが映え、 「KOIKI」や「消えない」ではディレイやリバーブを駆使した浮遊感あるトーンが印象的です。 津野のギターは単なる伴奏ではなく、楽曲の核としての役割を担っており、アンサンブル全体を引き上げる力を持っていました。

また、津野はBOSSやIbanez、ProCoなど定番のエフェクターを多用し、プログラマー的なシステムではなく「1台ごとに足で踏む」スタイルを貫いていました。 この“人間味のある操作感”こそが彼女のサウンドを唯一無二のものにしており、ライブでは予測不能なニュアンスを加える重要な要素になっています。 特にTokai TDL-1など思い入れのある機材を使い続ける姿勢は、彼女の音作りに対する哲学を感じさせます。

津野米咲の音作りは「ストラトキャスターの明瞭なトーン」「Marshallの芯のある歪み」「BOSSコンパクトを中心とした多彩なエフェクト」の3要素で構築されています。 この組み合わせを理解することで、赤い公園らしいサウンドの本質に近づくことができるでしょう。

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使用アンプ一覧と特徴【赤い公園・津野米咲】

津野米咲のサウンドの屋台骨を支えたのは、Marshallの真空管アンプ「JCM900」です。 赤い公園のデビュー当初から一貫してメインアンプとして使用され、骨太かつ切れ味のあるロックサウンドを生み出していました。 彼女は特にトレブルを下げ目に設定することで、ストラトキャスターの高域が過度に耳に刺さらず、温かみと艶を保ちながらも明瞭な音像を作り上げています。

JCM900は90年代を代表するMarshallの定番機種で、赤い公園の楽曲に求められる「爆音の中でも抜ける中域」「ライブハウスを揺らす迫力」「ポップとロックを往復する柔軟性」に非常にマッチしていました。 津野のスタイルにおいては、歪みをアンプ直から得るというより、エフェクターで作り込んだ音をMarshallで拡声・補強するイメージが近く、クランチをベースにしてSD-1やRAT2などで追い込むセッティングが多用されたと考えられます。

また、スタジオ練習や音作り検証の場面では、Marshall以外にRoland JC-120やFender Hot Rodシリーズを使用した可能性も指摘されています。 ただしライブ現場や公式写真においては、ほぼ一貫してJCM900が映り込んでおり、事実上「津野米咲=JCM900」という印象をファンに残しました。 Marshall特有の押し出しの強い中域と、ストラトキャスターの繊細な倍音が組み合わさることで、赤い公園の独特なアンサンブルにおける“軸”が完成していたと言えるでしょう。

一方で、リハーサルやレコーディングではアンプシミュレーターや小型コンボを使った可能性も否定できません。特にTokai TDL-1のようなアナログディレイを重ねる際には、クリーン基調のアンプでのモニターが有効と考えられるためです。 ただし公式の証言やライブ機材写真からは、やはりJCM900が最重要の位置を占めていたと結論付けるのが妥当でしょう。

総じて、津野のアンプセッティングは「Marshall JCM900を基軸にしつつ、エフェクターで多彩な表情を作り込む」構成でした。 このため彼女のサウンドを再現するなら、まずはJCM900の特性を理解し、クランチ寄りのチャンネルを軸にした設定を心がけるのが再現の第一歩となると想定されます。

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Marshall JCM900MarshallAmazonで探す赤い公園津野米咲デビュー当初から使用。ライブでは常に後方にセットされていた代表的アンプ。
Roland JC-120(推定)RolandAmazonで探す赤い公園津野米咲レコーディングやリハーサルで使用された可能性があるが未確定。
Fender Hot Rod Deluxe(推定)FenderAmazonで探す赤い公園津野米咲スタジオ用に使用された可能性があるが、ライブでの目撃情報は少ない。

使用ギターの種類と特徴【赤い公園・津野米咲】

a group of guitars sitting on top of a couch

津野米咲のギターといえば、まず欠かせないのが「Fender Custom Shop All Rosewood Stratocaster」、通称「べんぞう」です。 2015年頃からメインギターとしてライブ・レコーディングともに頻繁に使用され、その特徴的なオールローズウッドのルックスはファンの間でも強く印象に残っています。 ストラトキャスターらしいシャープさに加え、ローズウッド材特有の柔らかさと中域の太さが加わり、津野の音楽性にぴったりなサウンドを形成していました。 このギターは「絶対的な関係」や「KOIKI」といった代表曲で確認されており、クリーンから歪みまで幅広く対応可能な“万能な一本”でした。

次に重要なのが「Fender Japan Stratocaster」、愛称「白田富子」です。 高校時代から使用している長い相棒であり、赤い公園結成当初からライブで確認されています。 こちらはメイプル指板のモデルで、より明瞭で歯切れの良いカッティングを可能にしました。 津野のクリーントーンを支える場面や、インディーズ期の映像で頻繁に登場しており、バンドの初期サウンドを象徴する一本だといえます。

さらに特徴的なのが、アンプ内蔵型の「VOX APACHE」です。 変わったシェイプと内蔵リズムマシン機能を持つユニークなモデルで、津野は遊び心あるステージングや曲中のエフェクト的な使い方で取り入れていました。 これは通常のバンドサウンド用というより、実験的・装飾的に導入されていたと考えられます。 赤い公園の自由で型破りな音楽性を象徴する機材のひとつと言えるでしょう。

津野のギター選びには一貫して「ストラトキャスターの汎用性」「自身の音楽的アイデンティティを反映する個性的なモデル」「長年使い込んできた愛着のある楽器」という3つの軸が見て取れます。 特に、ローズウッドストラトとホワイトストラトの対照的なキャラクターを使い分けることで、赤い公園の多彩な楽曲群を支えていました。 高校時代からプロ時代まで、機材の入れ替えは比較的少なく、愛用のギターをとことん使い込むスタイルを貫いていたのも津野の大きな特徴です。

総じて津野米咲の使用ギターは「ストラトキャスターを中心に、個性を強調するサブ機材を組み合わせる」という構成でした。 このため彼女の音を再現するには、まずストラト系のギターを手に入れ、ピックアップセレクターやトーンコントロールを駆使しながら、アンプやエフェクターとの組み合わせで幅広いニュアンスを引き出すことが重要と想定されます。

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Fender Custom Shop All Rosewood Stratocaster(べんぞう)FenderAmazonで探す赤い公園津野米咲エレキギター(ストラトキャスター)2015年頃からメイン使用。柔らかい中域が特徴。
Fender Japan Stratocaster(白田富子)Fender JapanAmazonで探す赤い公園津野米咲エレキギター(ストラトキャスター)高校時代から使用。インディーズ期からの相棒。
VOX APACHEVOXAmazonで探す赤い公園津野米咲エレキギター(アンプ内蔵型)実験的に使用されたユニークなモデル。リズムマシン機能搭載。

使用エフェクターとボード構成【赤い公園・津野米咲】

津野米咲の音作りにおいて、最も個性を発揮していた部分がエフェクターボードです。 赤い公園のライブ映像や雑誌記事からも確認できるように、彼女はBOSSを中心としたコンパクトエフェクターを多用し、1台1台を“手足の延長”のように使い分けていました。 プログラマー的なスイッチングシステムではなく、直感的に踏み替えるスタイルを貫いたことで、ライブの臨場感や人間味のある音作りが特徴的でした。

歪み系では「BOSS SD-1 SUPER OverDrive」を爆音用途でツマミをフルテンに設定するなど、過激な使い方をしていたことが知られています。 これにより、Marshall JCM900のクランチと組み合わせた鋭いサウンドを作り出し、ライブハウスを揺らす赤い公園の核となっていました。 また「Ibanez TS9 Tube Screamer」はクランチ系のカッティングに用いられ、柔らかくも芯のある中域をプラス。 リードパートでは「Pro Co RAT2」を使い、力強いサステインを生み出していました。

ブースト用には「Providence FBT-1 FINAL BOOSTER」や「自作トレブルブースター」を駆使。 加えて「Xotic Soul Driven AH」や「Tortuga Effects ABDUCTION」など、マニアックなドライブペダルも導入しており、楽曲によって異なるキャラクターを演出していました。 ブースターの多用は津野の音作りの大きな特徴で、フレーズごとに音圧や抜け感を調整する意図が感じられます。

空間系では「Tokai TDL-1 Analog Delay」が象徴的存在。 これは父親から譲り受けた生産終了モデルで、津野本人が強い思い入れを持ち続けていた機材です。 デジタルディレイでは得られない温かい揺らぎが、赤い公園の幻想的なサウンドを下支えしていました。 さらに「BOSS CH-1 SUPER Chorus」や「BOSS RV-3 Digital Reverb」、「One Control Dimension Blue Monger」を組み合わせることで、クリーントーンに奥行きを加え、楽曲全体を包み込むような空気感を演出していました。

補助的には「BOSS LS-2 Line Selector」で歪みやディレイの切り替えを行い、「XOTIC X-Blender」でエフェクトを原音とブレンド。 ルーパーとして「BOSS RC-2 Loop Station」を使用することで、ライブ中に即興的なフレーズを重ねるなど、バンドの枠を超えた表現にも挑戦していました。 チューニング用の「BOSS TU-2 Tuner」も含め、彼女のボードは実用性と遊び心が絶妙に融合した構成でした。

総じて、津野米咲のエフェクターボードは「SD-1+RAT2による強烈な歪み」「TS9やSoul Drivenでの表現力豊かなクランチ」「TDL-1を中心とした空間系の深み」が三本柱。 これらをシンプルに直列で繋ぎ、ライブごとに細かく踏み分けるスタイルは、彼女のギタリストとしての個性そのものでした。 再現を目指す場合も、BOSSやIbanezの定番コンパクトを軸に組むことで近しい音が得られると想定されます。

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BOSS SD-1 SUPER OverDriveBOSSAmazonで探す赤い公園津野米咲オーバードライブ爆音用。ツマミフルテン設定を用いることもあった。
Ibanez TS9 Tube ScreamerIbanezAmazonで探す赤い公園津野米咲オーバードライブカッティング向き。中域の押し出しが特徴。
Pro Co RAT2Pro CoAmazonで探す赤い公園津野米咲ディストーションリード用。鋭いサステインが特徴。
Tortuga Effects ABDUCTIONTortuga EffectsAmazonで探す赤い公園津野米咲オーバードライブ多彩な歪みキャラクターを実現。
Xotic Soul Driven AHXoticAmazonで探す赤い公園津野米咲オーバードライブブルージーな表現力を追加。
Providence FBT-1 FINAL BOOSTERProvidenceAmazonで探す赤い公園津野米咲ブースター音量・音抜けの補強に使用。
自作トレブルブースター赤い公園津野米咲ブースター自作機材。ブースト用途で使用。
Tokai TDL-1 Analog DelayTokaiAmazonで探す赤い公園津野米咲ディレイ父親から譲り受けた思い入れの強い機材。
BOSS CH-1 SUPER ChorusBOSSAmazonで探す赤い公園津野米咲コーラスクリーントーンの広がりを演出。
BOSS RV-3 Digital ReverbBOSSAmazonで探す赤い公園津野米咲リバーブ残響を強調し立体感を追加。
One Control Dimension Blue MongerOne ControlAmazonで探す赤い公園津野米咲フランジャー揺れ感を加え、浮遊感を演出。
BOSS LS-2 Line SelectorBOSSAmazonで探す赤い公園津野米咲スイッチングシステム歪みやディレイの切替に使用。
Xotic X-BlenderXoticAmazonで探す赤い公園津野米咲ブレンダー原音とエフェクト音をブレンド。
BOSS RC-2 Loop StationBOSSAmazonで探す赤い公園津野米咲ルーパー即興的にフレーズを重ねる用途で使用。
BOSS TU-2 TunerBOSSAmazonで探す赤い公園津野米咲チューナー定番チューナー。ボードの起点。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【赤い公園・津野米咲】

a close up of a person playing a guitar

津野米咲の音作りは、単なるエフェクターの組み合わせにとどまらず、アンプのセッティングやPAでの処理まで含めて完成されていました。 基本軸となるMarshall JCM900のセッティングは、トレブルを下げ目にし、プレゼンスやミドルをしっかり前に出す傾向が強かったと考えられます。 これによりストラトキャスター特有の高域が耳障りになることを防ぎつつ、カッティングの抜け感やリードの存在感を両立させていました。

アンプのゲイン設定は深く歪ませるのではなく、クランチ程度に留め、オーバードライブやディストーションペダルで必要に応じて音を積み上げる構成でした。 例えばSD-1は音量を絞りつつゲインを稼ぎ、Marshallをプッシュする使い方が多く、RAT2ではリードトーンを切り裂くように前に出すセッティング。 TS9は中域をブーストし、クランチ系のカッティングを前に押し出すための役割を担っていました。

EQ面では、低域を出しすぎずタイトにコントロールすることが重要でした。 バンド全体のアンサンブルにおいて、赤い公園はベースやドラムが強く鳴るため、ギターはあくまで中高域を中心に存在感を確保する設計です。 津野のギターは「ミドルのピークをやや上げ、高域を適度に抑える」という方向性で、混ざりやすさと抜けの両立を実現していました。

リバーブやディレイの使い方も特徴的です。 Tokai TDL-1によるアナログディレイは短めのディレイタイムでリズムをタイトに保ちながら、残響が自然に広がるニュアンスを追加。 一方、BOSS RV-3では曲ごとに設定を変え、広がりを大きく持たせる場合と、ショートリバーブでアタックを際立たせる場合を使い分けていました。 このように、空間系は“音の厚みを増すため”というより“場面ごとに雰囲気を切り替えるため”の道具だったといえます。

スタジオ録音においては、エンジニアと連携し、ダブルトラッキングやパン振りを駆使して立体感を強調する工夫が見られました。 津野のギターは常にセンターに据えるのではなく、曲によっては左右に分け、他のメンバーの音と絡ませることで独特の音場を形成しています。 特にアルバム「純情ランドセル」以降では、ギターの重ね方やEQ処理によって、津野らしい「鋭いのに優しい」サウンドが明確に打ち出されています。

ライブにおけるPA処理では、中域の存在感を確保しつつ、エフェクターで作り込んだニュアンスを殺さないようなEQが行われていたと考えられます。 特にBOSS CH-1のコーラスやOne Control Dimension Blue Mongerによる揺れ感は、PAによる空間処理と組み合わさることでより大きな効果を発揮していました。 この点からも、津野の音作りは単独で完結するのではなく、バンドサウンド全体を意識した設計だったことがわかります。

総合すると、津野米咲の音作りは「Marshallクランチを基盤にし、SD-1やRAT2で厚みや歪みを追加」「ディレイとリバーブで楽曲ごとの空気感を調整」「EQでは中域を主体に置き、全体での混ざりやすさを優先」という方針で統一されていました。 このアプローチは、彼女の音楽性と赤い公園のサウンドを象徴するものであり、再現を目指す場合はまずこの3つのポイントを押さえることが重要と想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【赤い公園・津野米咲】

津野米咲の機材構成は、FenderカスタムショップのストラトやMarshall JCM900といった高額機材を中心に据えていますが、 実際にファンやギタリストが音を再現する際には、もう少し手頃な価格帯で代用できる選択肢があります。 ここでは1万円〜5万円前後で入手可能なギター、アンプ、エフェクターを紹介し、それぞれどのように津野サウンドに近づけるかを解説します。

まずギターに関しては、Fender JapanやSquierのストラトキャスターシリーズが最適です。 特に「Squier Classic Vibe Stratocaster」は、6万円未満ながらもストラト特有の明瞭なカッティングサウンドが得られ、津野が奏でたシャープかつ温かみのあるトーンを再現しやすいモデルです。 ネックやピックアップのキャラクターは上位機種に比べてややシンプルですが、アンプやエフェクターとの組み合わせで十分に雰囲気を近づけられます。

アンプについては、Marshall JCM900を完全に再現するのは難しいものの、「Marshall DSL20C」や「Marshall MG30FX」といった低価格帯モデルでも、中域の押し出しやMarshall特有の歪み感を体験できます。 特にDSL20Cは真空管仕様で、家庭や小規模ライブでも十分な出力を持ち、クランチ基調からペダルで追い込むという津野流の使い方に近づけます。

エフェクターはBOSSの定番モデルが最適です。 津野本人が愛用していた「SD-1」「CH-1」「RV-3」は今も市販されており、中古なら1万円台で入手可能。 さらに、Ibanezの「TS9 Tube Screamer」やPro Co「RAT2」も2万円前後で手に入るため、津野サウンドの再現には欠かせません。 特にSD-1とRAT2を組み合わせることで、赤い公園のライブで聴ける迫力あるディストーションが体感できます。

空間系を安価に揃えたい場合は「BOSS DD-7 Digital Delay」や「NUX Atlantic Delay & Reverb」なども有効です。 Tokai TDL-1のようなアナログ的な揺らぎを完全に再現することは難しいですが、短めのディレイタイムとリバーブを組み合わせれば近いニュアンスを作り出せます。 また、One Controlの小型エフェクターは新品でも2万円台で購入できるため、Dimension Blue Mongerのような“揺れ感”を再現したい人にはおすすめです。

総合的に見ると、「ストラトタイプのギター+Marshall系アンプ+BOSSやIbanezの定番ペダル」を組み合わせることで、津野米咲の音にかなり近づけることができます。 彼女のサウンドの肝は「中域の存在感」「ペダルでの細かな歪みコントロール」「空間系による楽曲ごとの演出」であり、これらは手頃な価格帯の機材でも十分に再現可能です。 初心者や中級者が挑戦する際には、まずこの3つのポイントを押さえて機材を揃えるのが良いでしょう。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ギターSquier Classic Vibe StratocasterSquierAmazonで探す赤い公園津野米咲ストラト系の定番。明瞭で温かみのあるトーンが再現可能。
アンプMarshall DSL20CMarshallAmazonで探す赤い公園津野米咲真空管仕様で家庭や小規模ライブに最適。クランチ基調の再現に有効。
アンプMarshall MG30FXMarshallAmazonで探す赤い公園津野米咲低価格でMarshallらしい中域を体感可能。練習用にも最適。
オーバードライブBOSS SD-1 SUPER OverDriveBOSSAmazonで探す赤い公園津野米咲本人使用機材。安価で実用的。
ディストーションPro Co RAT2Pro CoAmazonで探す赤い公園津野米咲本人使用。リード用としても定番。
オーバードライブIbanez TS9 Tube ScreamerIbanezAmazonで探す赤い公園津野米咲カッティング向け。中域を押し出す。
ディレイ/リバーブNUX Atlantic Delay & ReverbNUXAmazonで探す赤い公園津野米咲手頃な価格でディレイ+リバーブを再現可能。
ディレイBOSS DD-7 Digital DelayBOSSAmazonで探す赤い公園津野米咲Tokai TDL-1の代替として有効。空間系の再現に適する。

総括まとめ【赤い公園・津野米咲】

まとめイメージ

津野米咲の音作りを振り返ると、その本質は「シンプルな機材構成を徹底的に使い込み、楽曲ごとに表情を変える」という姿勢にあります。 彼女のサウンドの軸は「ストラトキャスター+Marshall JCM900」、そして「BOSSを中心としたコンパクトエフェクター群」であり、決して複雑な機材システムではありません。 しかしその使いこなし方やニュアンスの付け方は、非常に繊細で緻密でした。

例えば、SD-1を爆音用にフルテンで鳴らす大胆さと、TS9でカッティングの中域を押し出す繊細さを同時に併せ持っていたのは、津野の個性そのものです。 Tokai TDL-1のような思い入れのある機材を使い続けた姿勢も、単なる音作りを超えて“音楽観”が投影されている点として印象的です。 また、BOSSのリバーブやコーラスを通じて浮遊感を演出しつつも、バンド全体に溶け込むことを忘れないバランス感覚は、アレンジャーとしての資質が反映された結果だといえるでしょう。

再現を試みる際には「高価なカスタムショップのストラト」や「JCM900そのもの」にこだわる必要はありません。 重要なのは「中域を活かすアンプセッティング」「状況に応じた歪みペダルの使い分け」「空間系で場面ごとの雰囲気を作る」という3つの観点です。 この視点さえ押さえれば、SquierやMarshallの低価格帯モデル、BOSSの定番ペダルでも十分に津野サウンドへ近づけます。

津野米咲の音作りは、技術的な面だけでなく「バンド全体の音をどう支えるか」というアンサンブル志向の強さにあります。 ギター単体の音作りではなく、ボーカルやリズム隊との関係性を重視した結果、赤い公園の独自性が完成しました。 つまり再現を目指す人にとって最も大切なのは、単純に機材を揃えることではなく「曲の中でどう鳴らすか」という意識を持つことなのです。

最後にまとめると、津野米咲の音作りを一言で表すなら「直感的で人間味あふれる操作と、アレンジ力に裏打ちされた合理性の融合」です。 彼女のサウンドは単なるギタートーンではなく、赤い公園というバンド全体を形作る“設計図”そのものでした。 再現を目指す際には、ぜひその哲学まで含めて意識することで、より本質的な音に近づけるでしょう。

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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

🎸 ギター

Fender Custom Shop All Rosewood Stratocaster(愛称「べんぞう」/2015年頃からメイン使用)

Fender Japan Stratocaster(愛称「白田富子」/高校時代から使用)

VOX APACHE(アンプ内蔵ギター、特徴的なシェイプ)

🔊 アンプ

Marshall JCM900(デビュー当初からメイン使用、トレブルを下げ目に設定)

🎛️ エフェクター
オーバードライブ・ディストーション

BOSS SD-1 SUPER OverDrive(爆音用途でツマミフルテン設定も使用)

Ibanez TS9 Tube Screamer(クランチ系カッティング用)

Pro Co RAT2(リードギター用)

Tortuga Effects ABDUCTION

Xotic Soul Driven AH

Providence FBT-1 FINAL BOOSTER

自作トレブルブースター(ブースター用途)

空間系

Tokai TDL-1 Analog Delay(父親から引き継ぎ/生産終了モデル)

BOSS CH-1 SUPER Chorus

BOSS RV-3 Digital Reverb

One Control Dimension Blue Monger(コーラス/フランジャー)

その他

BOSS LS-2 Line Selector(SD-1やTokai TDL-1との切替に使用)

XOTIC X-Blender(ブレンダー)

BOSS RC-2 Loop Station

BOSS TU-2 Tuner

📝 備考

ギターサウンドは「ストラト+Marshall JCM900」の組み合わせが基本軸。

歪み系は用途に応じて使い分け(クランチ/リード/ブースト)。

エフェクターはBOSSコンパクトを多用し、プログラムではなく1つずつ踏んで操作している。

機材構成は2014~2018年頃もほぼ変化がない。

特にTokai TDL-1は思い入れの強い機材として使用し続けている。

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