始めに（特徴紹介）
GLAYのリーダーであり、メインコンポーザーでもあるTAKUROさんは、バンド全体を包み込むような温かみのあるクリーンサウンドから、重厚でドラマティックなリードプレイまで幅広い音色を使い分ける稀有なギタリストです。彼のプレイスタイルは、ハードロック・ブルース・ジャズなど様々な音楽的背景に根ざしながらも、メロディ重視のフレーズ展開が印象的で、GLAYというバンドの楽曲世界を支える“土台”のような存在になっています。
代表曲として「HOWEVER」「BELOVED」「Winter, again」など、壮大で情感豊かなバラードにおけるギターの包容力、あるいは「SHUTTER SPEEDSのテーマ」「彼女の“Modern…”」といったハードな楽曲での引き締まったドライブサウンドなど、TAKUROさんの音作りには一貫して“バンド全体のバランス”への配慮が感じられます。
彼のサウンドを特徴づける要素としては、ヴィンテージギター特有の中域の太さや、オールチューブアンプによる温かくもパンチのある出音、さらにステージ袖に組まれた巨大なラックシステムでの精緻な信号処理が挙げられます。加えて近年は、モダンなデジタルエフェクターや複雑なルーティングを積極的に導入しつつも、「聴き手に寄り添うギターサウンド」を軸にしたスタイルを貫いている点も印象的です。
この記事では、TAKUROさんの使用機材を元に、彼のサウンドアプローチを丁寧に紐解きながら、実際のライブ再現や自宅練習でも再現しやすい構成をご紹介します。GLAYサウンドの本質を探る上でも必見の内容となっています。
使用アンプ一覧と特徴【GLAY・TAKURO】
TAKUROさんのアンプセッティングは、クラシックな真空管アンプを基軸にしつつも、ステージ規模や楽曲の雰囲気に応じて柔軟に使い分けられています。特に近年のライブやレコーディングでは、ヴィンテージトーンと現代的なレンジ感を両立するためのシステム構築が際立っています。
メインで使用されているのは、Bruce Zinky NS-2という非常に個性的なオールチューブアンプです。これは、名アンプビルダーであるBruce Zinky氏と、日本のNANCYによって共同開発されたモデルで、25Wながら十分なヘッドルームと、リッチで立体感のあるクリーントーンが魅力です。GLAYのバラードなど、透明感のあるコードプレイが必要な楽曲に特にマッチしており、ステージ上でのTAKUROサウンドの基盤とも言える存在です。
また、GLAYの定番とも言えるハードな楽曲に対応するために、Marshall JCM800も活用されています。このアンプは言わずと知れた王道ハイゲインアンプで、エッジの効いたサウンドと図太いミッドレンジが特徴。ライブではステージ袖のラックに2台常設されており、1台はバックアップとして使われています。
さらに、今回のセットアップではMATCHLESS HC-30も新たに導入されています。このアンプは、クラスA設計ならではのタッチレスポンスと、しっかりと前に出てくる中高域の伸びが特長で、コードバッキングからリードプレイまで幅広くカバー。TAKUROさんのような感情表現豊かなギタリストにとって、演奏ニュアンスを忠実に出力してくれる信頼の機材です。
ステージ袖のラック内には、Mesa Boogie Dual Rectifier Solo Head や Koch Supernova 120 なども確認されています。これらは主にバックアップ的な位置づけであるものの、楽曲によっては明確な使い分けが行われている可能性もあり、重層的なTAKUROサウンドの一端を担っています。
キャビネットは、60年代製Marshall 1960A、MATCHLESS ESD212、Zinkyオリジナルキャビなどが用意され、アンプ本体の特性に合わせた最適なマッチングが図られています。これにより、サウンド全体の一貫性と広がりが保たれており、どの曲でもTAKUROらしい音の「芯」がしっかりと通っています。
| 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| NS-2 | Zinky | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | TAKUROのメインアンプ。立体感あるクリーントーンが特徴。 |
| JCM800 | Marshall | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | ライブのハードサウンドを支える王道ハイゲインアンプ。 |
| HC-30 | MATCHLESS | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | ニュアンス表現豊かなクラスAアンプ。近年導入。 |
| Dual Rectifier Solo Head | Mesa Boogie | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | ステージ袖で待機するハイゲイン系アンプ。 |
| Supernova 120 | Koch | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | バックアップ用。中域豊かな音像で定評あり。 |
使用ギターの種類と特徴【GLAY・TAKURO】
TAKUROさんは、GLAYの楽曲の幅広さに合わせて、複数本のギターを使い分けています。その選定基準は、単に見た目やブランドだけではなく、各楽曲の世界観やアンサンブルでの役割にまで配慮された“音の美学”が通底しています。
近年のステージで主に確認されているのが、Fender Custom Shop製のストラトキャスタータイプです。中でも本人仕様のマッチングヘッドストラトは、クリーントーンでの立ち上がりや倍音の伸びが素晴らしく、代表曲「BELOVED」や「HOWEVER」など、情感あふれるバラードにおいて真価を発揮しています。また、リアルなライブ映像などでもその使用がはっきりと確認でき、GLAYの“透明感のある音像”の中核を担う存在と言えるでしょう。
さらに、Gibson製レスポールもステージに登場することがあり、特に「SHUTTER SPEEDSのテーマ」や「BURST」などのロック色の強い楽曲で使用される傾向があります。太く、押し出しの強いミッドレンジが、GLAYの中でもハードロックに寄った楽曲を力強く支えています。
そして見逃せないのが、James Tyler Studio Elite HDの使用です。このギターは、一般的なストラトとは一線を画す現代的なスペックと設計を備えており、高域の抜けとレスポンスの良さが魅力。特にフロントPUでの艶のあるクリーントーン、リアでのタイトなリードトーンがTAKUROさんのサウンドレンジを広げています。
また、テレキャスタータイプも一部の楽曲で登場しており、「春を愛する人」などの軽やかなカッティングやアルペジオ主体の楽曲では、テレキャス特有のブライトなアタック感が絶妙にマッチ。GLAYの繊細な一面を象徴する音色の1つです。
ギターの外観にもこだわりが見られ、マッチングヘッドやグロス仕上げ、カスタムカラーなど、視覚的にもステージ映えする仕様が施されています。演奏面だけでなく、視覚的な演出にも配慮するTAKUROさんの総合的な美意識が表れているといえるでしょう。
| 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Custom Shop Stratocaster | Fender | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | ストラトキャスタータイプ | GLAYのバラードで多用。透明感あるクリーントーンが特徴。 |
| Les Paul Standard | Gibson | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | レスポールタイプ | ロック色の強い楽曲で使用。太いミッドレンジが魅力。 |
| Studio Elite HD | James Tyler | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | スーパーストラトタイプ | 抜けの良い高域と多彩な音色。モダンなサウンド志向。 |
| American Vintage Telecaster | Fender | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | テレキャスタータイプ | 軽快なカッティングやアルペジオで活躍。 |
使用エフェクターとボード構成【GLAY・TAKURO】
TAKUROさんのエフェクトボードは、派手な演出よりも楽曲に寄り添った“必要最小限で美しい”構成が特徴です。彼のサウンドの核は「楽曲を際立たせる透明感と奥行き」。それを実現するために、定番かつ高品位な機材が巧みに配置されています。
まず注目すべきは、定番の空間系マルチエフェクター「BOSS GT-100」やFractal Audio Systemsの「Axe-Fx」などの登場です。これらの機材は、アンプシミュレーターとしてだけでなく、リバーブやディレイ、EQ、IRキャビネットの設定まで統合的に管理でき、ライブとレコーディングの両方で高い再現性を誇ります。
特にFractal Audio Systems Axe-Fxシリーズは、GLAYのように楽曲によって音像が大きく変わるバンドにおいて、シーンごとのプリセット切り替えに最適。曲ごとに必要なディレイタイムやEQ設定を記憶させ、MIDIフットスイッチでスムーズに制御しています。
また、空間処理を中心としたエフェクトに加えて、ワウペダル「Morley Bad Horsie」や、ボリュームペダル「BOSS FV-500」なども確認されています。これらはライブでの表現力を高めるアイテムで、曲中のニュアンスをコントロールするために活用されています。
さらに、クリーントーンでの奥行きと深みを与えるために「Strymon blueSky」や「MXR Carbon Copy」など、リバーブやアナログディレイの使用が推定されています。これらはサウンドに温かみと広がりを加える役割を果たしています。
歪み系では、TAKUROさんの音作りに大きく貢献しているのが「Fulltone OCD」や「Xotic SL Drive」のような上品でレスポンシブなオーバードライブ系ペダル。これにより、コード感やピッキングのニュアンスがしっかり表現され、GLAYのバラードからロックまで幅広く対応できます。
ボードの構成としては、マルチとコンパクトの併用スタイルが多く、楽曲に応じた柔軟な運用が可能となっています。これにより、バンドサウンドの中で“TAKUROらしさ”を常に維持したまま、多彩なアプローチが可能になっています。
| 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| GT-100 | BOSS | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | ギター用マルチエフェクター | ライブでの定番機。多機能かつ操作性に優れる。 |
| Axe-Fx III | Fractal Audio Systems | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | プリアンプ/アンプシミュレーター | ライブ・スタジオ両用。精密なプリセット管理が可能。 |
| FV-500 | BOSS | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | ボリュームペダル | ダイナミクスコントロール用。滑らかな操作感。 |
| Bad Horsie Wah | Morley | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | ワウペダル | 自動ON/OFF。ライブでの操作性に優れる。 |
| blueSky | Strymon | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | リバーブ | 広がりと深みのある空間表現が可能。 |
| Carbon Copy | MXR | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | ディレイ | 温かみのあるアナログディレイ。 |
| OCD | Fulltone | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | オーバードライブ | ナチュラルな歪み。表現力の高いペダル。 |
| SL Drive | Xotic | Amazonで検索 | GLAY | TAKURO | オーバードライブ | 小型ながら本格的なマーシャル系サウンド。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【GLAY・TAKURO】
TAKUROさんの音作りは、シンプルでありながら非常に緻密です。派手なエフェクトよりも、各楽器のアンサンブル内でギターが“歌う”ように響くことを最優先にしています。クリーントーンとクランチトーン、そしてディストーションの使い分けはとても明快で、それぞれの役割が明確に分かれています。
まずクリーントーンでは、アンプまたはAxe-FxのFender系シミュレーションを使用し、EQは中域をややカットして“抜ける”音を作っています。BPMの遅いバラードでは、ディレイを薄くかけ、リバーブは深め。これにより、サスティンが自然に伸び、情感豊かなアルペジオや単音リードが際立ちます。
クランチトーンでは、Marshall系のアンプモデリング（JCM800系統）をベースに、ミッドをしっかり残してリズムの芯を強調します。特にGLAYのバンドアンサンブルにおいては、HISASHIさんのエッジーなトーンとTAKUROさんのミッド重視の音が絶妙に噛み合い、厚みと立体感を生み出しています。
ディストーションサウンドにおいても、極端なゲイン設定は避け、やや抑えめなセッティングで音の輪郭を維持。ブースターとしてXotic SL DriveやFulltone OCDを併用し、ソロ時の押し出しを補強しています。EQではローとハイを若干カットし、中域に寄せた“前に出る”音像を構築しています。
また、Fractal Audio Systems Axe-Fxでは、細かなEQポイントを指定してプリセット単位で調整。ライブではMIDIフットコントローラーで即座に切り替えることで、1曲内でも複数のトーンを活用。これにより、ギターソロやブリッジなど曲中の展開にダイナミクスを持たせています。
ライブ時のPA処理では、ギターを“真ん中にドンと置く”のではなく、ステレオイメージを少し広げて奥行きを出すようなミックスが多く、これもTAKUROさんの音作りの一環と言えるでしょう。結果的に、TAKUROさんの音は単体で主張しすぎず、バンド全体でのまとまりを保ちつつ存在感を放つという理想的なバランスを実現しています。
こうした細かなEQ設定や音の重ね方にこそ、GLAYというバンド全体の“音の完成度”の高さが表れています。ギターソロでは、あえてリバーブを抑えてドライに出すことで、ピッキングのニュアンスやフレーズの輪郭が強調され、バンドのグルーヴとの対比を際立たせるという戦略も確認できます。
また、バラードではアコースティックギターのラインとエレキのクリーントーンをブレンドしてミックスする例もあり、透明感と温かさを同時に感じさせる音作りがなされています。これはGLAYの“泣ける”楽曲たちの魅力を最大限に引き出す鍵とも言えます。
比較的安価に音を近づける機材【GLAY・TAKURO】
TAKUROさんの音作りは、ヴィンテージギターや高級アンプ、カスタムボードに支えられたプロフェッショナル仕様ですが、実は初心者や中級者でも工夫次第でかなり近いトーンを再現できます。以下では、TAKUROさんのサウンドを意識した“手の届きやすい価格帯”の機材を厳選してご紹介します。
まずアンプ部では、Marshall系の骨太で中域がしっかりしたサウンドが必要不可欠。ここではモデリングアンプ「BOSS Katana-50 MkII」が非常におすすめです。JCM800風のサウンドやクリーントーンを再現できるモードを搭載しており、自宅練習からライブまで幅広く対応可能です。
クリーントーンやバラードに多用される空間系エフェクトとして、空気感を演出するディレイが重要になります。TAKUROさんも使用する「strymon TIMELINE」は高価ですが、BOSSの「DD-8」や「NUX Atlantic」などは価格と性能のバランスがよく、十分に代用可能です。
オーバードライブ系は、ブースト的な用途と歪みの質感を両立する必要があります。TAKUROさんが実際に使用する「KLON CENTAUR」は非常に高価ですが、クローンモデルである「J. Rockett Archer」や「ELECTRO-HARMONIX Soul Food」は1～2万円台で入手可能。特にSoul Foodは扱いやすく、TAKURO系のミッドに寄ったトーンを作りやすいです。
また、ブースターやクランチの質感には「Ibanez TS9」や「MXR Custom Badass 78 Distortion」も有効です。いずれも中域が前に出てくる傾向があり、ストレートなロックサウンドにぴったりです。
チューナーはKORGの「Pitchblack」や「BOSS TU-3」などが安価で信頼性も高く、実際に多くのプロも愛用しています。ボリュームペダルには「Ernie Ball VP Jr.」が手頃な価格帯で導入しやすく、滑らかなボリューム操作が可能です。
最後に、複数エフェクトを組み合わせた構成が難しいという方には、「ZOOM G3n」や「BOSS GT-1000CORE」などのマルチエフェクターも有力候補。特にGT-1000COREはプロクオリティのサウンドを持ちながら比較的安価で、ライブでも即戦力として使える完成度です。
以下の表では、これらの推奨機材をカテゴリごとにまとめています。いずれもAmazonなどで手に入る市販品で、再現性とコストのバランスに優れたモデルです。
| 種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| アンプ | Katana-50 MkII | BOSS | Amazonリンク | GLAY | TAKURO | JCM800風のドライブとFender系のクリーンが再現可能なモデリングアンプ |
| ディレイ | DD-8 | BOSS | Amazonリンク | GLAY | TAKURO | 豊富なモードを搭載したコンパクトディレイ。空間演出に最適 |
| オーバードライブ | Soul Food | Electro-Harmonix | Amazonリンク | GLAY | TAKURO | KLON CENTAURのクローン。透明感あるミッドブーストが特徴 |
| オーバードライブ | TS9 | Ibanez | Amazonリンク | GLAY | TAKURO | 中域重視でクランチトーンが作りやすい |
| マルチエフェクター | G3n | ZOOM | Amazonリンク | GLAY | TAKURO | 初心者向けマルチ。コスパに優れ、ライブでも使用可能 |
| マルチエフェクター | GT-1000CORE | BOSS | Amazonリンク | GLAY | TAKURO | プロ仕様の音色を内蔵。複数エフェクトを1台で制御可能 |
総括まとめ【GLAY・TAKURO】
TAKUROさんの音作りには、一貫して“歌に寄り添うギター”という明確な哲学があります。GLAYの楽曲の多くはメロディが強く、バンド全体で構築する壮大な世界観が重要ですが、その中でTAKUROさんのギターは派手に主張するのではなく、しっかりと土台を支える役割を果たしています。まるでストリングスのように空間を彩るクリーントーン、包容力のあるディレイ、バッキングに徹するミッドの豊かなドライブサウンドなど、そのすべてが「歌が映えること」を第一に設計されています。
また、機材選びにもTAKUROさんのこだわりが強く表れており、ギターは見た目の個性よりも「楽曲に合うか」「音が太く埋もれないか」といった実用面が重視されています。ESP製のシグネチャーや、GibsonのES-335など、いずれも中域に力があり、GLAYサウンドに必要不可欠な存在感を発揮するモデルばかりです。アンプもMarshall系を中心にしながら、Fractal AudioのAxe-Fx IIIなど最新のプロセッサーを導入する柔軟性があり、「伝統と革新のバランス感覚」がTAKUROさんのプレイヤーとしての特長でもあります。
実際にTAKUROサウンドを再現するうえでは、単に機材を真似するだけでなく、「楽曲にどう寄り添うか」「アンサンブルの中でどう響くか」を意識することが非常に大切です。ギター単体での派手さではなく、あくまでボーカルやバンド全体との調和を意識しながら音作りをする。その姿勢こそがTAKUROさん流の“美学”とも言えるでしょう。
そのうえで、ここまで紹介した安価な機材や代替エフェクターを活用すれば、初心者でもTAKUROさんに近いトーンや雰囲気を楽しむことができます。特にミドルを意識したEQ設定や、ディレイの残響の使い方、そしてクリーントーンの輪郭の出し方などは、実際に耳で聴いて感じながら調整することで、よりリアルな再現が可能になります。
最後に、TAKUROさんの音作りの本質は「主役である歌を最大限に引き立てるためのギター」であるということ。これはGLAYというバンドの中での立ち位置を意識し続けてきた彼ならではのスタイルであり、多くのギタリストにとっても「目立つことが全てではない」ことを示す好例です。派手なリフやテクニックよりも、“バンド全体を引き立てるための役割をまっとうすること”。それがTAKUROさんのサウンドの本質であり、再現するための最大のヒントでもあるのです。
ぜひあなたのプレイにも、TAKUROさんのような優しさと芯の強さを取り入れてみてください。きっとバンド全体の音が変わって聞こえてくるはずです。
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