【Kerry Livgren(ケリー・リヴグレン)・Kansas(カンサス)】風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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① 始めに(特徴紹介)

Kansas(カンサス)のKerry Livgren(ケリー・リヴグレン)のギターは、一言でいうと「プログレの構築美」と「アメリカン・ハードロックの推進力」を同時に成立させた”設計された熱さ”が核です。代表例はやっぱり「Carry On Wayward Son」。歯切れのいいリフはミドルが太く、ソロはロングサスティンで歌う。なのに、フレーズは変に潰れず、コードの輪郭も残る。ここがコピー勢が一番つまずくポイントで、単に歪ませただけだと”ドンシャリで薄い”か”潰れてモコる”のどちらかに転びがちです。

彼の時代のKansasは、ツインギター(Livgren+Rich Williams)に加えて、バイオリンや鍵盤がガッツリ入る編成。つまりギターは「全部を支配する音」ではなく、「バンド全体の中で抜ける帯域を設計した音」になっています。だから、マーシャル系の中域が強い歪みを核にしつつ、必要なときだけワウやフェイザーで”動き”を付ける。Vintage Guitarの『Leftoverture』解説でも、Livgrenの中核がMarshall 100W Super Leadで、エフェクトはMaestroのフェイズ系が中心だったことが語られています。

もう一つ重要なのがアコースティック。「Dust in the Wind」は、いわゆる”12弦っぽい広がり”を、2本の6弦(標準+ナッシュビル・チューニング)を重ねて作る発想がポイントで、Guitar Worldで本人がその背景を語っています。つまりLivgrenは、歪みだけで押す人じゃなく、アレンジと録音の工夫で”広がり”を作るタイプ。ここを押さえると、音作りの精度が一段上がります。

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②使用アンプ一覧と特徴【Kansas・Kerry Livgren】

Livgrenの歪みの核は、いわゆるブリティッシュ系のハイパワー・アンプ。特にVintage Guitarの『Leftoverture』特集では、彼のアンプがMarshall 100-watt Super Leadだったこと、そしてエフェクトがMaestroのフェイズ系中心だったことが明確に書かれています。つまり基本思想は「アンプで歪ませて、ペダルは味付け」。この思想は現代でも超実用的で、マルチやペダルを盛り盛りにするより、まず”アンプ(またはアンプシミュ)の歪みの質”を合わせた方が近道です。

Marshall 1959 Super Lead(いわゆるPlexi/JMP系)はマスターボリュームが無い個体が多く、良い音は”音量を上げた時に出る”設計。Wikipediaでも、Super Leadは大音量時に本領を発揮しやすい性格で、いわゆるマーシャル・クランチの象徴的モデルとして説明されています。だから当時のライブでは、ヘッド+4×12のスタックで押し切るのが自然。キャビはCelestion系(G12Mなど)を想定すると、耳に痛い高域が抑えられて、あの太い中域が出やすいです。

加えて、同じVintage Guitar記事には、Super LeadをUnivox 6×12キャビに繋いでいた旨も出てきます。ここは「当時の手に入りやすさ/ツアー運用」の現実っぽさがあって、実機再現を狙うなら”マーシャル直系の鳴り方+大口径キャビの空気感”がキーワードになります。いま家庭や小規模スタジオでやるなら、Plexi系アンプシミュ、またはMarshall系のプリアンプペダル+FRFR(または小型キャビ)で”中域の押し出し”を作るのが現実解です。

検索上位の解説記事(例:Guitar Chalk)では、Carry On Wayward Son向けのアンプとしてMarshall Super Leadを挙げつつ、現代的代替としてBOSS Katana系を提示しています。これは史実ではなく「再現の実用ルート」ですが、歪みの質(ミドル中心のクランチ~リード)を作りやすい点で方向性は合っています。以上を総合すると、Livgrenのアンプ選びは”ハイパワーなブリティッシュ歪みを基礎に、バンドアンサンブルで抜ける中域を作るため”だった、と想定されます。

機材名 メーカー Amazon メルカリ 備考
Marshall 100W Super Lead (Plexi / JMP) Marshall 検索 検索 『Leftoverture』期のLivgrenのアンプとしてVintage Guitarが言及。マスター無し設計が多く、音量を上げた時の中域の粘りが「Carry On Wayward Son」のリードに直結。
Marshall 4×12 Cabinet(Celestion搭載想定) Marshall / Celestion 検索 検索 当時のマーシャル運用の基本。G12M系の丸い高域+太い中域は、ツインギターでも埋もれにくい。スピーカー銘柄は個体差があるため”想定”として記載。
Univox 6×12 Cabinet Univox 検索 検索 Vintage Guitar『Leftoverture』解説で、Super Leadの接続先として言及。実機は希少なので、現代は4×12で”空気の押し出し”を再現するのが現実的。
BOSS Katana(代替案) BOSS 検索 検索 検索上位の解説記事(Guitar Chalk)が”再現用の現代的代替”として提示。史実機材ではないが、ミドル重心のクランチ~リードを作りやすい。

③使用ギターの種類と特徴【Kansas・Kerry Livgren】

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Livgrenのギター像を一発で説明するなら「ギブソン系ハムバッカーで、太いミドルとサスティンを確保しつつ、曲によってキャラクターを使い分ける人」です。Equipboardのまとめでは、70年代のメインとしてGibson Les Paul Standardが1976年のライブで確認できること、そして「Carry On Wayward Son」の映像でタバコサンバーストのFender Stratocasterが確認できること、さらにナチュラルのGibson ES-335を使っているパフォーマンスがあることまで整理されています。つまり”メインはレスポール寄り、曲や映像ではストラトや335も使う”が見えます。

さらに踏み込むと、Vintage Guitarの『Leftoverture』特集では、Livgrenが2001年のインタビューで「当時の主力はES-335とHagstrom Swedeだった」と回想したことが書かれています。これ、音作り的にめちゃくちゃ筋が通っていて、ES-335は箱モノ由来の空気感がありつつ、ハムで粘る。Swedeは太くて密度があり、マーシャルに突っ込んだ時に”芯が折れにくい”。Kansasのように楽器が多い編成では、こういう”芯のある中域”が正義です。

そして70年代後半~80年代にかけては、Dean Cadillacの使用も話題になります。Equipboardでも黒と白のCadillacを使っていた旨が触れられており、WikipediaのDean Cadillac項目でも、Livgrenが1979〜1983年に使用したギタリストの一人として名前が挙がっています。要するに、時期ごとに”見た目と鳴りの違うギター”を使いながらも、根っこはハムバッカー+マーシャル系の押し出しで統一していた可能性が高いです。

アコギ面も重要で、「Dust in the Wind」の録音ではナッシュビル・チューニングを重ねて12弦的な広がりを作る発想が鍵。Guitar Worldで本人がその話題を語っていて、ここは再現時に”EQよりアレンジ”が効くポイントです。以上を総合すると、Livgrenのギター選びは「中域の芯とサスティンを確保しつつ、曲ごとに箱鳴りやアタックを調整するため」だった、と想定されます。

機材名 メーカー Amazon メルカリ ギターの種類 備考
Gibson Les Paul Standard Gibson 検索 検索 ソリッド 70年代のメインとしてライブ映像で確認(Equipboard)。太いミドルとサスティンが「Carry On Wayward Son」系のリードに強い。
Gibson ES-335 Gibson 検索 検索 セミホロウ パフォーマンスでナチュラル個体が確認される(Equipboard)。2001年の回想では当時の主力の一つとされる(Vintage Guitar)。箱鳴りの空気感でアンサンブルに奥行きを作れる。
Gibson SG Standard Gibson 検索 検索 ソリッド 写真で使用が確認される(Equipboard)。レスポールより軽快で、ミドルの押し出しを残したまま抜けを作りやすい。
Hagstrom Swede Hagstrom 検索 検索 ソリッド 2001年インタビュー回想で、ES-335と並ぶ主力として言及(Vintage Guitar)。密度のあるミドルでマーシャルの歪みと相性が良い”想定”。
Dean Cadillac Dean 検索 検索 ソリッド 黒いCadillacを1979年以降に使用した旨が整理されている(Equipboard)。Wikipediaでも1979〜1983年に使用したギタリストとして名前が挙がる。時期の違いを明示できる重要枠。
Fender Stratocaster(タバコサンバースト) Fender 検索 検索 ソリッド 「Carry On Wayward Son」の映像で使用が確認される(Equipboard)。シングル特有の抜けで、重ね録りやクリーン寄りのパートに向く。
6弦アコースティックギター(Martin等) Martin(代表例) 検索 検索 アコースティック Vintage Guitarでは、当時のアコギとしてMartin D-28が言及される。Guitar Worldでは「Dust in the Wind」で標準+ナッシュビル・チューニングを重ねる発想が語られており、12弦的な広がりを作るための録音テクが重要。

④使用エフェクターとボード構成【Kansas・Kerry Livgren】

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Livgrenのエフェクター運用は、現代の”ボード全部盛り文化”とは逆方向で、かなりミニマル寄りです。Vintage Guitarの『Leftoverture』解説では、彼のアンプがMarshall 100W Super Leadで、当時の「唯一のエフェクトペダル」がMaestroのフェイズ系だった、と書かれています。これが事実ベースの強い核。つまり歪みはアンプ、空間や揺れは”必要最小限”という発想です。

一方で、ユーザー提示の条件にもある通り「Carry On Wayward Son」のソロではワウが象徴的、という聴感的な印象は多くのプレイヤーが共有していて、検索上位の解説記事(Guitar Chalk)でもCry Baby Wahが”必須級”として挙げられています。これは本人の公式発言や当時の機材リストで強く裏取りできる一次情報ではないため、本記事では「確定ではないが、再現の観点で重要度が高い想定機材」として扱うのが安全です。音が分かりやすく変わるので、コピー勢にとっても再現性が高い要素です。

さらに空間系(ディレイ)については、当時のスタジオ制作(『Leftoverture』など)で薄く残響を足す、という使い方が自然です。実際、Guitar Chalkでもソロ向けにアナログ/ディレイを推奨しており、これは”近い雰囲気を作る処方箋”としては理にかなっています。ここで大事なのは、ディレイを目立たせないこと。Livgrenっぽさは「フレーズが前に出て、背後にうっすら奥行きがある」なので、フィードバック控えめ、ミックス小さめ、ハイ落とし気味が基本です。

まとめると、ボード構成は(1)ワウで表情、(2)フェイザーで動き、(3)薄いディレイで奥行き、で十分。あとはアンプ(またはアンプシミュ)の歪みの”芯”を合わせることが最優先です。確定情報(Maestroフェイザー中心)と、再現上の有力候補(Cry Baby、薄いディレイ)を分けて組むのが、いちばん実用的だと想定されます。

機材名 メーカー Amazon メルカリ エフェクターの種類 備考
Dunlop Cry Baby (Wah) Dunlop 検索 検索 ワウペダル 「Carry On Wayward Son」系のソロ再現で定番として挙げられやすい(検索上位:Guitar Chalk)。一次情報で確定しきれないため”想定”だが、再現性・効果が大きい。
Maestro Phase Shifter Maestro 検索 検索 フェイザー Vintage Guitar『Leftoverture』解説で、Livgrenの当時の主要(唯一の)エフェクトとして言及。Kansasの揺れニュアンスの核。
Digital / Tape Delay(スタジオの薄い残響用途) 各社 検索 検索 ディレイ 当時の制作では”薄く奥行きを足す”使い方が自然。検索上位の解説記事でもソロの奥行き付けとして推奨されやすい。確定ではないため”想定”。

⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Kansas・Kerry Livgren】

Livgrenの音を「機材の名前」ではなく「帯域設計」で捉えると、一気に再現がラクになります。Kansasは鍵盤・バイオリン・ツインギターが同時に鳴るので、ギターが占有していい場所は意外と狭い。狙うべきは”中域の芯(だいたい700Hz〜1.6kHz)”と”プレゼンス(3kHz前後)”。逆にロー(〜120Hz)はベースとキックに譲り、ハイ(6kHz以降)はシンバルやバイオリンのエア感を邪魔しない程度に整える。Marshall Super Lead系はもともとミドルが前に出やすい設計なので、ここがLivgren向きです(Super Leadの性格は一般解説でも語られる)。

具体的なEQの目安(あくまでテンプレ):ローカットは80〜120Hz、ロー(150〜250Hz)が膨らむなら少し削る。ミドルは800Hzを少し押し、1.6kHzで”鼻詰まり”が出るなら少し引く。3.2kHz付近を少し足すとピッキングが前に出るが、痛いなら2.8〜3.5kHzを狭く削ってバランスを取る。ハイは6〜8kHzを軽く落として耳当たりを丸くする。これで「太いのに抜ける」方向に寄ります。大音量マーシャル+大口径キャビの空気感を作りにくい環境ほど、この帯域整理が生命線になります。

曲ごとの使い分けで重要なのは、歪み量より”歪みの質”。「Carry On Wayward Son」のリフは、ゲインを上げすぎるとコードの動きが潰れてプログレ感が死にます。代わりに、ゲインは中程度、ミドル強め、ピッキングで歪ませる。ソロに入ったら、(1)ギターのボリュームを少し上げる/(2)軽いブースト/(3)ワウでフォルマントを動かす、のどれかで前に出す。検索上位の解説記事(Guitar Chalk)でも、Super Leadの設定テンプレや”軽いブースト”的な発想が書かれていて、方向性としては合っています。

アンプのCH切り替えについては、Plexi/JMP系はそもそも「1chをどう鳴らすか」「2chをミックスするか」が設計の肝。実機ならジャンパーで2chをブレンドして厚みを作る手法が定番で、Guitar Chalkでも”チャンネルをジャンパーして太くする”発想が紹介されています(ただしこれは再現テンプレであり、Livgren本人の確定手法とは限らない)。現代のマルチやモデリングなら、同等の発想として”Bright寄り+Normal寄りをミックス”できるモデルを選ぶと近づきます。

ミックス処理(PA/エンジニア目線)でのコツは、ギターを「デカく」するより「邪魔をしないのに存在する」状態にすること。ダブルトラックがあるなら左右に振り、センターはボーカルとスネアの席に残す。ソロはセンター寄せ+ディレイを薄く足して”前に出てるのに広い”を作る。フェイザーは深く掛けると70年代っぽい香りが出るけど、深すぎると鍵盤と位相がケンカするので、Rate遅め・Depth控えめが安全です。アコギの「Dust in the Wind」は、Guitar Worldで語られるようにナッシュビル・チューニングを重ねる発想が強力で、EQより”2本の役割分担”が効きます(標準は胴鳴り、ナッシュビルはキラつき)。

以上をまとめると、Livgrenの音作りは「Plexi系のミドルを核に、ワウ/フェイズ/薄いディレイで”動きと奥行き”を必要最小限で足す」「録音はEQよりアレンジで広げる」が本質で、現代環境では”帯域整理”が再現の主戦場になる、と想定されます。

⑥比較的安価に音を近づける機材【Kansas・Kerry Livgren】

ここはアフィリエイト的にも実用的にも大事なゾーンなので、ちゃんと”似る理由”を言語化します。Livgrenの核は「Plexi/JMP系のミドル中心の歪み」と「最小限の揺れ・空間」。だから、安価再現の優先順位は(1)Plexiっぽい歪みを作れること、(2)ワウとフェイザーで70年代の動きを作れること、(3)薄いディレイで奥行きを足せること、です。逆に、ハイゲイン系のモダンディストーションを買っても、帯域構造が違うので遠回りになりがち。

まずアンプ枠。BOSS Katana-50 MkIIは価格帯的に現実的で、Crunch〜Leadの範囲でミドルを作りやすい。検索上位の解説記事でもKatana系が代替案として挙がることがあり、 “練習〜小規模ライブまで一本で持っていける再現装置”として優秀です。Katanaを使うなら、Bass控えめ、Middleしっかり、Presenceで抜けを調整、Gainは上げすぎない。これだけで「Carry On Wayward Sonのリフが潰れない」方向に寄ります。

次にペダル枠。Plexiの雰囲気を足元で作るなら、Joyo British SoundやNUX Plexi Crunchみたいな”マーシャル系プリアンプ/アンプシミュ”がコスパで強いです。これは「ミドルが前に出る歪みカーブ」を作りやすいから。さらにソロで前に出したいならBOSS SD-1の軽いブーストが効きます。ポイントは歪ませるためじゃなく、アンプ(またはアンプシミュ)を”ちょい押し”してサスティンと中域密度を上げること。

フェイザーは、Maestro実機はロマン枠で高い/希少なので、MXR Phase 90やBOSS PH-3あたりが実用。深く掛けすぎず、Rate遅め・Depth控えめで”揺れてるか揺れてないかの境界”を狙うとKansasっぽい。ディレイはBOSS DD-8やTC Electronic The Prophetみたいな定番でOK。設定はTime 350〜450ms、Feedback少なめ、Level小さめ、ハイは少し落として”背後に引っ込む残響”を作る。ここが派手だと一気に現代っぽくなって離れます。

ワウはCry Baby系が王道で、ソロの表情が一気に”それっぽく”なります。ただし、ワウは動かし方が9割。開けっぱなしにしないで、フレーズの山に合わせてフォルマントを移動させると、あの”歌う感じ”が出ます。最後に、全部を一台でやりたい人にはZoom G3nやBOSS GT-1みたいなマルチが現実解。Plexi系アンプモデル+PHASER+DELAY+(必要ならWAH)を組んで、EQでミドルを作れば、家庭でもそれなりに説得力が出ます。

結論として、安価再現は「Plexiっぽい歪み(ミドル中心)+最小限の揺れ(フェイザー)+薄い奥行き(ディレイ)+表情(ワウ)」を押さえるのがコスパ最強で、機材を増やすより”帯域と歪み量の適正化”に時間を使うのが勝ち筋です。

種類 機材名 メーカー Amazon メルカリ 備考
アンプ BOSS Katana-50 MkII BOSS 検索 検索 Plexi実機の大音量問題を回避しつつ、ミドル重心のクランチ~リードが作りやすい。検索上位の解説記事でも代替案として提示されがち。
プリアンプ/アンプシミュレーター Joyo British Sound Joyo 検索 検索 “マーシャル系の中域カーブ”を安価に作れる定番。Katanaの前段や、FRFR直でも使いやすい。
ブースター BOSS SD-1 Super OverDrive BOSS 検索 検索 歪みを増やすより”中域密度とサスティン”を押し出す用途がLivgren的。ソロで前に出すのに強い。
フェイザー MXR Phase 90 MXR 検索 検索 Maestroの”雰囲気”を現代定番で代替。深く掛けず、Rate遅めで70年代の揺れを作る。
ディレイ BOSS DD-8 BOSS 検索 検索 “薄い奥行き”を作るのに十分。フィードバック少なめ、レベル小さめがKansas寄り。
ワウペダル Dunlop Cry Baby GCB95 Dunlop 検索 検索 「Carry On Wayward Son」系ソロの”表情”を作る要。確定ではないが再現効果が非常に大きい”想定”枠。
ギター用マルチエフェクター ZOOM G3n ZOOM 検索 検索 Plexi系モデル+フェイザー+ディレイ+ワウを1台で構築できる。初心者が”まずそれっぽい音”に到達しやすい。

⑦総括まとめ【Kansas・Kerry Livgren】

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Livgrenの音作りをまとめると、実はめちゃくちゃ理性的です。派手な機材を並べるタイプじゃなく、「バンドの編成とアレンジの中で、ギターが座るべき場所を設計する」タイプ。だから核はシンプルで、Vintage Guitarが示すようにMarshall 100W Super Leadを歪みの中心にして、揺れはMaestroフェイザーを必要最小限で使う。これだけでKansasの”あの時代の空気”が見えてきます。

ギターはレスポール系のハムバッカーが土台で、曲や時期でES-335やHagstrom Swede、Dean Cadillac、ストラトも登場する。EquipboardやVintage Guitarの回想からも、複数のギターを使い分けていたことが分かります。ここで重要なのは、ギターが変わっても「ミドルの芯を残す」という思想がブレないこと。だからこそ、再現する側も”ゲインを増やす”より”ミドルの密度を作る”のが正解になります。

エフェクト面は、ワウ・フェイザー・薄いディレイ。この3つでだいたい成立します。ワウは確定情報として固めにくい一方、検索上位の解説記事では定番として挙げられ、聴感的にも納得しやすいので、本記事では”想定の再現装置”として採用しました。大事なのは、ワウやディレイを目立たせないこと。Livgrenっぽさは「フレーズが前に出て、背後にうっすら奥行きがある」。つまり主役は常にピッキングとフレージングで、エフェクトは照明係です。

そして「Dust in the Wind」に象徴されるように、録音的な発想も本質。Guitar Worldで語られるナッシュビル・チューニングの重ね録りは、EQや高級機材より強い”音の設計”です。ここが分かると、Livgrenのサウンドは単なるクラシックロックの歪みじゃなく、「楽曲とアンサンブルに対するエンジニアリング」だったと見えてきます。

結局のところ、この音作りの本質は「Plexi系の中域を核に、必要最小限の揺れと奥行きで”構築された熱さ”を作ること」。機材はそのための手段で、再現の近道は”帯域の設計と歪み量の適正化”。この視点で組むと、現代のアンプやマルチでも十分Kansas/Livgrenの景色に近づける、と想定されます。

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