【Roine Stolt(ロイネ・ストルト)】◯◯The Flower Kings(ザ・フラワー・キングス)風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

コピー
※プロ450人・1万点以上の実使用データを分析し、まとめた
【予算別・初心者〜中級者向け】プロ機材から学ぶ“失敗しない機材”の正解はこちら
 ➡ ギター・アンプ・エフェクター完全ガイド

① 始めに(特徴紹介)

The Flower KingsのRoine Stolt(ロイネ・ストルト)の音は、ひと言で言うと「70s由来のブルージーな噛みつき+現代プログレの情報量」を両立した“歌うリード”です。
ピッキングは強すぎず弱すぎず、でもフレーズの山場では一気に前へ出る。
その押し引きを支えているのが、真空管アンプ由来の自然なコンプレッションと、ピッチの正確さへの執着(True Temperamentフレットの採用)です。

代表曲・代表パートでイメージすると分かりやすいです。
・クリーン〜クランチの“広がるコード”は、コーラス/ディレイで奥行きを作りつつ、芯はアンプで作るタイプ。
・リードは「ミドルが歌って、ハイは痛くない」。いわゆる“モダンマーシャルのミッドクランチが苦手”という本人の言葉どおり、抜けはあるのに耳が疲れにくい帯域に寄せます。

もうひとつ大事なのが「その日、手元にあるアンプで“自分のトーン”に追い込む」スタンス。
つまり、機材を丸コピするより、EQの作法とブーストの考え方を真似したほうが再現性が上がります。

The Flower Kings の公式YouTube動画を検索

②使用アンプ一覧と特徴【The Flower Kings・Roine Stolt】

ロイネのアンプ観はわりと明快で、「真空管アンプが好き」「状況に合わせて複数を使い分ける」「大音量Plexiは最高だけど現実的には手強い」という、現場目線の現実主義です。
ライブとスタジオでの機材の揺れ幅があるタイプなので、“核になるキャラクター”を押さえておくと迷いません。

核のひとつがOrange系。30WクラスのOrangeヘッドを複数所有している、と本人が明言しています。
Orangeの強みは、歪ませたときの中低域の粘りと、ピッキングのニュアンスが潰れすぎないバランス。プログレの複雑なコードでも輪郭が残りやすい。
さらに外部ブースター/歪みペダルで“あと一段だけ”押す運用が合います(後述)。

スタジオの要として本人が推しているのがMesa/Boogie Transatlantic(45W)。
「Tweed〜Vox AC〜Rectifierまでいける」と語っていて、曲ごとにキャラを切り替える制作現場で便利な“変身幅”が魅力です。
The Flower Kingsはアルバム内で音像が頻繁に切り替わるので、こういう柔軟さは理にかなっています。

Vox AC30は“最初のアンプ”として言及されていて、近年はVictory The Countess(真空管プリアンプ)を日本公演へ持ち込み、Vox AC30に挿したとも語っています。
AC30の上品な高域と、Countess側の“歌うゲイン”を足して、耳に刺さらないリードを作る。ここにロイネの「ミッドは歌うが、痛いハイはいらない」美学が出ます。

MarshallはJTM45やPlexiを所有。Plexiは最高だが音量が大きすぎる、というコメントもあるので、録音では美味しいがライブ常用は会場次第、というニュアンスでしょう。
Fender Vibroluxも所有しており、クリーン/クランチの“素直な土台”として使い分けている可能性が高いです。

一方で、ネット上の機材まとめではOrange TH100 HeadやOrange PPC412キャビ(V30)なども挙がります。これは写真・現場情報由来で語られることが多い枠なので、時期・環境により使用している可能性がある、と整理すると安全です。
以上を総合すると、ロイネのアンプ選びは「真空管の歌うコンプ感を土台に、ブーストで前に出す」方向性で組まれている、と想定されます。

機材名メーカーAmazon楽天Yahoo!メルカリ石橋楽器サウンドハウス備考
Orange 30-watt Heads(AD30等)Orange検索検索検索検索検索検索本人が「Orangeの30Wアンプを複数所有」と明言。ライブ/録音の基軸になりやすい。
TH100 HeadOrange検索検索検索検索検索検索機材まとめで挙がりやすいモデル。時期や現場で使われた可能性がある(未確定要素あり)。
PPC412 Cabinet(Celestion Vintage系)Orange検索検索検索検索検索検索V30系の押し出しでリードが前に出る。機材まとめ由来で言及されることが多い(未確定要素あり)。
2×12 CabinetsOrange検索検索検索検索検索検索会場/運搬の都合で2×12を選ぶのは合理的。ライブ現場での運用として想定しやすい。
Transatlantic TA-30 / TA-45Mesa/Boogie検索検索検索検索検索検索本人がスタジオ用途で多用し「Tweed〜Vox〜Rectifierまで」と言及。
JTM45Marshall検索検索検索検索検索検索本人所有として明言。粘りと倍音で“歌うミドル”を作りやすい。
Plexi(1959等)Marshall検索検索検索検索検索検索「音は最高だが音量が大きい」と言及。録音向きの可能性が高い。
AC30Vox検索検索検索検索検索検索「最初のアンプ」。近年はCountessをAC30へ接続して来日公演で使用と発言。
VibroluxFender検索検索検索検索検索検索本人所有として明言。クリーン土台やペダルプラットフォームとして有力。
The Countess(Valve Preamp)Victory Amps検索検索検索検索検索検索本人が「日本公演へ持参しAC30へ接続」と明言。近年運用のキー。

③使用ギターの種類と特徴【The Flower Kings・Roine Stolt(ロイネ・ストルト)】

The Flower Kings(ザ・フラワー・キングス)のRoine Stolt(ロイネ・ストルト)のギターサウンドを語る上で、まず外せないのが「音色」より前に“ピッチ”への執着です。プログレ界隈でもかなり珍しいレベルで、彼はTrue Temperament(TT)フレットを長年使い続けており、これがロイネらしい「濁らないコード」「歌うような単音」「分厚いのに分離するバッキング」を支える核になっています。

TTフレットは見た目が波打っていて一瞬ギョッとしますが、目的は超現実的で「平均律の弱点(特定ポジションの微妙な狂い)」を最小化すること。プログレは転調・テンションコード・分数コード・ポリコードなど“濁りやすい材料”が多いので、ここを先に解決しておくのは合理の極みです。

そしてロイネは、いわゆる「このギター一本で全部やる」タイプではなく、曲の役割に応じてギターのキャラクターを切り替える職人的な運用をします。テレキャスター系の鋭さ、ストラトの抜け、セミアコの厚み、フルアコの甘さ、そしてParker Fly系の近代的な万能性。これらを“TTフレット”という共通の土台で揃えつつ、最終的な音楽的ニュアンスをギター側で作っているのが特徴です。

長年メインとして知られているのが、Fender Telecaster Thinline (Red) をベースにした改造機です。メキシコ製を20年以上愛用し、Anders Thidellによる24フレットのTrue Temperamentフレットボードへ換装している点が最大の個性。通常のテレではあり得ない24F化+TT化により、テレの切れ味を保ったままハイポジションでのソロ精度も担保しています。

さらにフロントPUをSeymour Duncanのミニハムバッカーへ変更しているため、フロントは太く滑らか、リアはテレらしく鋭い…という“2つの人格”を持つ構成。The Flower Kingsの楽曲では、クリーン〜クランチのアルペジオやカッティングでフロントの丸さが効き、ソロやリフではリアのエッジが効く、という役割分担が想像しやすいです。

加えてFishmanのピエゾ・ブリッジ・システムを搭載している点も重要で、ロイネの「アコースティック的な響き」「箱鳴りの錯覚」を電気的に作る発想がここに出ています。プログレの構成上、曲中でエレキ→アコ的ニュアンス→再び歪み、という切り替えが多いので、持ち替え無しで質感を変えられるのはライブ実用性が高いです。

次にFender Stratocaster (Relic) もTrue Temperamentフレット仕様として挙げられます。ストラトはThe Flower Kingsのような“広い帯域のアンサンブル”で特に強く、ミドルが凹みすぎず、それでいて上が抜けるので、キーボードと被りにくい。ロイネのストラト運用は「抜けるのに耳が痛くない」方向で、特にクリーンのアルペジオや、軽いドライブでの歌うソロに適しているはずです。

さらにGibson ES-335もTrue Temperamentフレット仕様。ES-335はセミアコならではの太さと空気感があり、ロイネの“温度のある中域”を作るのに最適です。プログレでありがちな「音数が増えるとギターが薄くなる」問題に対して、335は存在感を失いにくい。逆に歪ませすぎると低域が膨らむので、ロイネはアンプやEQで締めて使っていると考えられます。

Gibson Les Paul Goldtop(’53年製)も使用ギターとして有名で、これは「王道の太いミッド」「粘るサスティン」を担当する役。The Flower Kingsのギターは、ハイゲインで押し切るより“太いのに透明”が重要なので、レスポールを使う場面でも、歪みは中程度で、ピッキングの強弱と倍音で歌わせる方向になりやすいです。

またGibson ES-175のようなフルアコも挙げられます。ES-175はジャズ寄りの甘さが出せるため、ロイネの「メロディの情緒」「柔らかいバッキング」に向きます。プログレは技巧だけでなく“抒情”が重要なので、こうしたフルアコ系が入ることで世界観が一段深くなるのがロイネ流です。

近代的な万能機としてはParker Fly / Parker Fly Deluxe。Dimarzio PUとFishmanピエゾ・システムを搭載し、カーボン製指板とステンレスフレットが特徴です。これはTTフレットとは別軸で「精度・安定・レンジの広さ」を追求したギターで、ロイネの“音程の正確性”への思想とも一致します。ピエゾ搭載によりアコ的な音色も出せるので、曲中の質感変化に強いギターです。

その他、JET Earlewood(カスタム・ソリッドボディ)も挙げられます。詳細は時期や仕様で差がある可能性がありますが、ロイネは「良い音の個体」「必要な機能が揃ったギター」を使うタイプなので、カスタム機で細部を詰めているのは自然です。特にライブ現場では、弾きやすさ・安定性・出音の太さを確保しやすいのがカスタムソリッドの利点です。

アコースティックギターではGuild Jumbo、Seagull(12-string)などが挙げられます。The Flower Kingsの楽曲は、アコギの“広がり”がアレンジの重要要素になることが多く、12弦の倍音は特に「シンフォニックな厚み」を一撃で作れます。ロイネはアコギも単なる伴奏ではなく、音像のレイヤーとして使っている印象です。

総合すると、ロイネのギター選びは「ブランドの好み」ではなく、曲の中で必要な役割を担う“道具選び”が徹底されています。そしてTTフレットやピエゾ搭載など、プログレの難所であるピッチ・分離・質感変化をギター側から先に解決しているのが最大の特徴です。以上のような機材構成でThe Flower Kings風サウンドが作られている、と想定されます。

機材名メーカーAmazon楽天Yahoo!メルカリ石橋楽器サウンドハウスギターの種類備考
Fender Telecaster Thinline (Red) / True Temperament 24F ModFender検索検索検索検索検索検索テレキャスター / セミホロウメキシコ製をベースに20年以上愛用。Anders Thidellによる24フレットのTrue Temperamentフレットボードへ換装。フロントPUをSeymour Duncanミニハムへ変更。Fishmanピエゾ・ブリッジ搭載。
Fender Stratocaster (Relic) / True TemperamentFender検索検索検索検索検索検索ストラトキャスターTTフレット仕様。抜けの良いクリーン〜クランチで、キーボードと被りにくい帯域を確保しやすい。
Gibson ES-335 / True TemperamentGibson検索検索検索検索検索検索セミアコTTフレット仕様。太い中域と空気感でアンサンブル内の存在感を維持しやすい。歪ませすぎない運用が合う。
Gibson Les Paul Goldtop (1953)Gibson検索検索検索検索検索検索レスポール粘るサスティンと太いミッド。ロイネの歌うソロや重厚なリフで有効。時期により使用曲が異なる可能性あり。
Gibson ES-175Gibson検索検索検索検索検索検索フルアコジャズ寄りの甘さ。抒情的なセクションや柔らかいバッキングで活躍する想定。
Parker Fly / Parker Fly DeluxeParker検索検索検索検索検索検索モダンソリッドDiMarzio PU+Fishmanピエゾ搭載。カーボン指板・ステンレスフレットで安定性が高く、質感切替に強い万能機。
JET EarlewoodJET検索検索検索検索検索検索カスタム・ソリッドカスタムソリッドボディ。詳細仕様は時期で変動の可能性があるが、ライブ用の安定性・弾きやすさ重視の選択と考えられる。
Guild JumboGuild検索検索検索検索検索検索アコースティックギターアコの広がりを作る役。バンドのシンフォニック感・空間のレイヤーに寄与する。
Seagull 12-stringSeagull検索検索検索検索検索検索12弦アコースティック倍音が豊富でプログレの厚みを一撃で作れる。アレンジのレイヤーとして重要。

④使用エフェクターとボード構成【The Flower Kings・Roine Stolt(ロイネ・ストルト)】

The Flower Kings(ザ・フラワー・キングス)のRoine Stolt(ロイネ・ストルト)の音作りで面白いのは、「歪みの濃さで押す」のではなく、“音程の正確さ”“和音の透明度”“表情の切り替え”でドラマを作っている点です。だからエフェクターも、超多段のハイゲインボードというより「音色のレイヤーを増やす」「場面転換を速くする」方向に寄っています。

ロイネの機材思想はTrue Temperament(TT)フレットの採用にも現れていて、彼は明確にピッチの正確性を重視します。つまり、エフェクターも“派手に変える”より“正確に整える”が優先されがち。プログレのように転調・テンションコードが頻発する文脈では、音程が少しでも怪しいと濁りが一気に増えるので、ここを徹底するのは理にかなっています。

まずボードの核として挙げられるのが、TC Electronicのフロアボード(G-System等)です。世代の異なる2種類を所有していると言われており、時期によって使い分けている可能性が高いです。G-System系は、いわゆる「全部入りマルチ」というより“スイッチング+空間系+制御”が強いシステムで、外部歪みペダルと組み合わせて運用する思想が基本です。

これはまさにロイネ向きで、彼のサウンドはアンプのキャラクター(Orange、Mesa、Marshall、Voxなど)を活かしつつ、曲中でディレイ/リバーブ/モジュレーションの量や種類を切り替えて「場面」を作るタイプ。The Flower Kingsの曲は展開が多く、静→動、クリーン→歪み、単音→コード、という切替が頻繁なので、フロアボード中心の制御はライブ実用性が非常に高いです。

歪み/コンプレッサー枠としてはKeeley Electronics(Distortion/Compressor)が挙げられています。Keeleyはコンプの名門でもあり、ロイネの「弾き方で表情を作る」プレイスタイルに対して、音の芯を整えつつピッキングニュアンスを残しやすい選択です。特にクリーン〜クランチでのアルペジオや、シングルノートの粘りを出す場面で“前に出るのに耳に痛くない”質感を作れます。

また、ロイネはBooster / Distortion pedalsについて特定モデル名は挙げず「良いもの」を使うと発言しているとされます。ここが実にロイネらしく、要は「ブランド固定ではなく、必要な音が出る個体を選ぶ」派。ブースターはプログレにおいて超重要で、単なる音量アップではなく、ソロ時の中域の密度、倍音の付加、アタックの押し出しを狙って使うことが多いです。

ロイネのソロは“太いのに分離する”方向なので、想定としてはTS系の中域ブースト(オーバードライブ)か、クリーンブースターでアンプを押す運用が濃厚です。さらに展開の多い曲では、ソロの途中でブースト量を変えることもあるため、スイッチングと相性が良い構成になりやすいです。

フィルター/ワウではDunlop 95Q Wahが挙げられます。95Qはオートリターン(踏むとON、離すとOFF)系の代表格で、プログレのように“瞬間的な表情付け”に向きます。ワウを踏みっぱなしで長尺ソロ、というより、フレーズの一部でワウの母音感を差し込んだり、リフのアクセントとして短く使う用途が想像できます。

また、コントロール系としてDunlop Volume Pedal。これもプログレ文脈では非常に重要で、単に音量を絞るだけではなく「バイオリン奏法的なボリュームスウェル」「ディレイと組み合わせたアンビエント的レイヤー」「クリーンの粒立ち調整」など、音楽的な表現装置として使われます。ロイネの“歌うギター”を支える裏方として、ボリュームペダルの存在はかなり大きいはずです。

さらにその他としてPhasers, Fuzz等を多数併用とされています。ここがThe Flower Kingsらしいところで、サイケ/60s感のある揺れや、レトロなファズの荒さが、曲の展開で“時代感”を一瞬で変えるスイッチになるんですよね。プログレは「曲の中で映画を撮る」ジャンルなので、フェイザーやファズはその映像演出に近い役割を担います。

ただし、ロイネは単に派手に歪ませるのではなく、あくまで“ピッチの正確さを崩さない範囲”で使うタイプと考えられます。TTフレットとセットで考えると、濁りやすい帯域(低中域)を整理しながら、モジュレーションやファズで彩度を上げる。つまり「濁らせるためのエフェクト」ではなく「ドラマを付けるためのエフェクト」なんです。

総合すると、ロイネのボード構成はTC Electronicのフロアボード(G-System等)を司令塔にし、外部の歪み/コンプ、ワウ、ボリュームペダル、そしてフェイザー/ファズなどの色物を組み合わせる“制御重視のプログレ仕様”。時期によって入れ替えや追加がある可能性は高いですが、思想としては一貫している、と想定されます。

機材名メーカーAmazon楽天Yahoo!メルカリ石橋楽器サウンドハウスエフェクターの種類備考
TC Electronic Floorboard (G-System等)TC Electronic検索検索検索検索検索検索マルチエフェクター世代違いで2種類所有とされる。スイッチング/空間系/制御を中心に外部ペダルと組み合わせる運用が想定。
Keeley Electronics Distortion/CompressorKeeley Electronics検索検索検索検索検索検索コンプレッサー歪みとコンプを兼ねる構成が想定。クリーン〜クランチの芯出し、ソロの粘りに有効。
Booster / Distortion pedals(具体モデル不明)Various検索検索検索検索検索検索ブースター本人が「良いものを使う」旨の発言があるとされるがモデル未確定。アンプを押して中域密度と抜けを作る用途が想定。
Dunlop 95Q WahDunlop検索検索検索検索検索検索ワウペダル瞬間的な表情付けに向くオートリターン系。フレーズのアクセントとして短く使う運用が想定。
Dunlop Volume PedalDunlop検索検索検索検索検索検索ボリュームペダルスウェル奏法やアンビエント表現に有効。展開の多いプログレで質感を滑らかに切替できる。
Phaser(複数併用の可能性)Various検索検索検索検索検索検索フェイザーサイケ/レトロ感の演出に有効。曲の展開で“時代感”を切り替える用途が想定。
Fuzz(複数併用の可能性)Various検索検索検索検索検索検索ファズ荒い倍音でドラマ性を増やす用途。ピッチ感を崩しすぎない範囲で使う思想が想定される。

⑥比較的安価に音を近づける機材【The Flower Kings・Roine Stolt(ロイネ・ストルト)】

Roine Stolt(ロイネ・ストルト)っぽい音作りを「高級ギター+真空管アンプの山」で再現しようとすると、財布が先に爆発します(そして家族会議が始まる)。でも安心してください。ロイネの本質は“機材の値段”ではなく、もっとロジカルなところ――「ピッチの良さ」「中域の歌い方」「濁らない空間系」「場面転換の設計」です。

つまり逆に言うと、ここを押さえれば1万円〜5万円クラスでもかなり近づけます。特にThe Flower Kingsのサウンドは、メタルみたいにハイゲインで塗り潰す方向ではなく、クリーン〜クランチの情報量で勝負するタイプ。だから“安い機材でも成立しやすい”ジャンルなんです(ありがたい)。

このセクションでは「初心者でも買える」「再現性が高い」「なぜ似るかを説明できる」機材だけに絞って紹介します。ロイネ本人の核であるTrue Temperament(TT)フレットまでは難しくても、代替案として“ピッチが安定しやすいセッティング”に寄せる機材も含めます。

種類機材名メーカーAmazon楽天Yahoo!メルカリ石橋楽器サウンドハウス備考
マルチエフェクターBOSS GT-1BOSS検索検索検索検索検索検索ロイネのように「場面転換が多い」プログレではマルチが超有利。クリーン/クランチ/リード/空間系をプリセット化でき、再現性が高い。
マルチエフェクターZOOM G3nZOOM検索検索検索検索検索検索ディレイ/リバーブ/モジュレーションの組み合わせが得意。ロイネ的な「広がりのあるが濁らない」空間処理の練習に向く。
オーバードライブIbanez TS MiniIbanez検索検索検索検索検索検索ロイネは「ブースターでアンプを押す」思想が濃い。TS系は中域密度を作りやすく、ソロが“歌う”方向へ寄るので再現性が高い。
ブースターMXR Micro AmpMXR検索検索検索検索検索検索“音量UP”というより“密度UP”に使う。アンプ/歪みの前段で押すと、ロイネっぽい中域の粘りが作りやすい。
コンプレッサーBOSS CS-3 Compression SustainerBOSS検索検索検索検索検索検索クリーンアルペジオの粒立ちを揃えるとロイネの“透明なコード感”に近づく。潰しすぎず軽め設定がコツ。
ワウペダルVOX V847VOX検索検索検索検索検索検索ロイネのDunlop 95Qの代替として。ワウは“短いアクセント”で使うとプログレの展開に効く。
ボリュームペダルERNIE BALL VPJRERNIE BALL検索検索検索検索検索検索ロイネ的“歌う表現”の近道。スウェル奏法+ディレイで、The Flower Kingsの空間レイヤーが作りやすい。
イコライザーBOSS GE-7 EqualizerBOSS検索検索検索検索検索検索ロイネ再現の裏ボスはEQ。200〜350Hzを少し削り、800Hz〜1kHzを少し足すだけで“太いのに分離する”方向へ寄る。
ディレイTC Electronic The Prophet Digital DelayTC Electronic検索検索検索検索検索検索ロイネの空間系の根幹。ディレイは“残す”より“隙間に出す”のがコツ。短めミックスで使うと一気にそれっぽい。
リバーブTC Electronic Skysurfer ReverbTC Electronic検索検索検索検索検索検索ロイネの“広がり”担当。プレディレイ感覚で奥行きを作り、原音の芯は残す運用が向く。

■安価機材でロイネに近づける「実戦セッティング」
ここが最重要で、買うより効きます。おすすめは以下の順番。

1) まずEQ(BOSS GE-7等)で濁りを取る
・200〜350Hzを-2〜-4dB(濁り削り)
・800Hz〜1kHzを+1〜+3dB(歌う帯域)
・3.2kHzは上げすぎ注意(痛くなる)
これだけで「太いのに分離する」方向へ寄ります。

2) アンプは“歪む手前”に固定
クリーン100%にしない。ピッキング強で少し割れるくらいが、ロイネの真空管感に近いです。歪みはペダルで作るより、アンプを押して作るほうが自然になります。

3) ブースター or TS系ODで押す
TS MiniやMicro Ampで、レベルを上げてアンプを押す。ゲインを上げるより「密度」を上げるのがロイネ流です。

4) ディレイ/リバーブは“少なめが正義”
ディレイ:ミックス10〜18%
リバーブ:曲の隙間にだけ見える程度
空間系は足すより、邪魔帯域を減らして“綺麗に残す”のがプログレ向きです。

こうして見ると、ロイネ再現は「高級機材が必要」というより「整理整頓が必要」。True Temperament(TT)フレットの思想=ピッチと分離への執着を、EQ・ブースト・空間系の運用で代替する。これが一番コスパ良くThe Flower Kingsの世界観に近づける方法であり、上記機材で十分再現できる、と想定されます。

⑦総括まとめ【The Flower Kings・Roine Stolt(ロイネ・ストルト)】

The Flower Kings(ザ・フラワー・キングス)のRoine Stolt(ロイネ・ストルト)風サウンドを再現したいなら、最初に捨てるべき幻想があります。それは「高級ギターと高級アンプがあればロイネになれる」という夢。もちろん彼の実機は豪華です。True Temperament(TT)フレット搭載の改造Telecaster Thinline、TT仕様のStratやES-335、’53 Les Paul Goldtop、ES-175、Parker Fly(DiMarzio+Fishmanピエゾ)…と、普通に見たら“博物館”です。

でも、ロイネの音作りの本質は機材リストの豪華さじゃない。もっと地味で、もっと再現可能なところにあります。それは一言で言うと「整った音程と分離の上で、歌わせる」。TTフレットを長年メインで使い続けている時点で、彼の哲学は完全にそこに固定されています。プログレは転調やテンションコードが多く、音程が少しでも怪しいと濁りが増幅します。だからロイネは、プレイの前提条件として“ピッチの正確さ”を確保している。ここが他のギタリストと根本的に違うポイントです。

■この音作りの本質とは何か?
ロイネのサウンドは「歪みで押す」のではなく、「情報量で魅せる」タイプです。クリーン〜クランチの段階で、コードの響き、倍音、ピッキングニュアンスが成立している。だからこそ、ソロに入っても音が潰れず、分離したまま太い。つまり“ゲイン”より“密度”が重要で、その密度はEQとブーストで作るのがロイネ流です。

本人も「その日セットされているアンプを使い、ブースターや良い歪みペダルでプッシュする」方向の発言があるとされ、アンプを固定して歪みペダルで全部作るというより「アンプのキャラを活かして押す」スタイル。これがOrange、Mesa Boogie、Marshall、Vox、Fenderといった複数アンプ運用に繋がっています。要は、音作りは“アンプの性格+押し方”で成立しているんです。

■何が特徴的か(ロイネらしさの3要素)
1) ピッチの正確さ(TTフレット思想)
音作りの前に、音程が整っている。これが和音の透明度を生みます。ロイネはここに執着しているから、複雑なコードでも濁らない。

2) 中域が歌っている(ミッドの作り方が上手い)
ロイネのギターは“太い”のに“前に出る”。この両立はミッドの設計で決まります。低域を欲張らず、800Hz〜1kHzあたりを丁寧に作る。これがプログレで埋もれない秘訣。

3) 空間系がドラマを作る(濁らせない使い方)
ディレイ/リバーブは派手ではなく「隙間に見える」。そして邪魔帯域を削っている。だから広がるのに芯が残る。TC Electronicのフロアボード(G-System等)が核になりやすいのも納得です。

■再現するために必要な視点(読者への実戦アドバイス)
ここからが一番大事です。ロイネ再現で勝つ人は、機材を増やす人ではなく、整理整頓できる人です。具体的には次の3つをやるだけで、音の方向性が一気に寄ります。

①EQで濁りを取る(これが最短ルート)
・HPF:80〜120Hz(低域はギターに任せない)
・200〜350Hz:-2〜-4dB(濁り削り)
・800Hz〜1kHz:+1〜+3dB(歌う帯域)
・LPF:7〜10kHz(ジャリつき整理)
この帯域整理だけで“太いのに分離する”方向へ近づきます。

②アンプは歪ませ切らない(クランチ入口固定)
ピッキング強で少し割れる程度。ここにブースターやTS系ODで押して密度を足す。ゲインを上げて潰すのは逆方向になりやすいです。

③空間系は少なめ、でも上品に
ディレイはミックス10〜18%、フィードバック控えめ。リバーブはプレディレイ感覚で奥行きを作り、原音の輪郭は残す。派手にしないのに“広い”のがロイネです。

■結論:ロイネの音作りは「哲学の勝利」
ロイネのサウンドは、機材の豪華さというより「設計思想」が作っています。True Temperament(TT)フレット=ピッチと分離への執着。真空管アンプ=歌う中域と自然なコンプレッション。ブースター/歪み=音量ではなく密度を足す。空間系=濁らせずドラマだけ残す。

この4点を押さえると、たとえBOSS GT-1やGE-7、TS Miniのような“手が届く機材”でも、The Flower Kingsの空気感にかなり近づけます。逆に言えば、ここを無視して機材だけ揃えてもロイネにはならない。音作りって結局、思想なんですよね。

以上を踏まえてセッティングすれば、Roine Stolt(ロイネ・ストルト)風の透明感あるプログレ・サウンドが再現できる、と想定されます。

タイトルとURLをコピーしました