【ムーンギター・エレキギター種類一覧】Moon Guitarsのまとめ

エレキギター
  1. ムーンギター(Moon Guitars)の歴史
    1. ムーンギターの創業者、創業年、発祥地について(Moon Guitars)
    2. ムーンギターの代表的なモデル紹介(Moon Guitars)
    3. ムーンギターが楽器シーンに与えた影響(Moon Guitars)
  2. ムーンギター(Moon Guitars)の特徴・基本性能・サウンド傾向
    1. ムーンギターの音のキャラクター(Moon Guitars)
    2. ムーンギターのボディ形状やピックアップの特徴(Moon Guitars)
    3. 他ブランドとの違い(ムーンギター vs 他社)(Moon Guitars)
  3. ムーンギター(Moon Guitars)の使用アーティスト
    1. ムーンギターを使用する有名アーティスト(Moon Guitars)
      1. スティーブ・ルカサー(Steve Lukather)
      2. 角松敏生
      3. 安藤正容(まさみち)
      4. ラリー・グラハム(Larry Graham)
      5. その他の使用アーティスト
  4. ムーンギター(Moon Guitars)の関連ギターブランド
    1. ムーンギターの姉妹ブランド(Moon Guitars)
    2. ムーンギターのライバル・同ランクブランド(Moon Guitars)
  5. ムーンギター(Moon Guitars)ラインナップとおすすめモデル一覧
  6. ムーンギター(Moon Guitars)を実際に使用した人の声【レビュー要約+評判口コミ】
    1. ポジティブ意見:ムーンギターの音質・デザイン・使いやすさ(Moon Guitars)
    2. ネガティブ意見:ムーンギターの重量・価格・調整の難しさ(Moon Guitars)
    3. 総評コメント(AI要約)(Moon Guitars)
  7. ムーンギター(Moon Guitars)の新品・中古価格比較と最安値先
    1. ムーンギター安価販売先リンク一覧(Moon Guitars)
  8. ムーンギター(Moon Guitars)の類似・代替案おすすめギター紹介(比較付き)
    1. ムーンギターと同価格帯や特徴が近いギター紹介(Moon Guitars)
      1. Sugi Guitars(スギギターズ)
      2. Momose(モモセ)
      3. Suhr Guitars(サー・ギターズ)
    2. 音・価格・デザインの比較ポイント(ムーンギター vs 他ブランド)(Moon Guitars)
  9. ムーンギター(Moon Guitars)のよくある質問(FAQ)
    1. Q1. ムーンギターはオーダーメイドのみですか?既製品は購入できますか?
    2. Q2. ムーンギターのメンテナンスはどこで受けられますか?
    3. Q3. ムーンギターはベースのイメージが強いですが、ギターの品質はどうですか?
    4. Q4. AT-TERRYとレゲエマスターはどう違いますか?
    5. Q5. ムーンギターの納期はどのくらいかかりますか?
  10. ムーンギター(Moon Guitars)の最新動向とトレンド
  11. ムーンギター(Moon Guitars)の将来性とブランド価値
  12. ムーンギター(Moon Guitars)まとめ・(初心者向け、プロ向け?選び方)
    1. ムーンギターがどんな人に向いているか(初心者/中級者/プロ/ジャンル別)(Moon Guitars)
      1. プロミュージシャン・上級者向け
      2. 中級者向け
      3. 初心者への推奨度
      4. ジャンル別の適性
    2. ムーンギター選びのポイント

ムーンギター(Moon Guitars)の歴史

ムーンギターの創業者、創業年、発祥地について(Moon Guitars)

ムーンギターズ(Moon Guitars)は、1978年に日本で始動したカスタム・コンポーネント・メーカーです。創業メンバーには表克美や乳井和彦をはじめとするESPの元経営陣やビルダーが含まれており、ESPを辞職した後、東京都に営業・販売を行う株式会社ムーンコーポレーションと、乳井和彦を代表とするビルダー集団で組織された楽器製作・セットアップ会社PGM(Professional Guitar Manufacturing)を設立しました。

翌1979年には、現在もムーンギターズを製作する埼玉県比企郡のPGM工房での生産が開始されました。ムーンギターズは世界で初めてエレキギターにコンポーネントという概念を体系化させたパイオニアとして、数多くのミュージシャンの厳しい要求を形にし、進化させてきた歴史があります。1999年には社名をムーンコーポレーションからムーンギターズに変更し、現在に至っています。

ムーンギターの代表的なモデル紹介(Moon Guitars)

ムーンギターズには、長年にわたって愛され続けている象徴的なモデルがいくつか存在します。

AT-TERRY(アット・テリー)は、ムーンギターズのフラグシップモデルとして知られています。1982年にボルトオンネックで初登場し、1992年にセットネックの2代目が製作されました。そして2017年に25年ぶりの復活を遂げた3代目は、再びボルトオンネックを採用し、テレキャスターをベースにハムバッカーを2個搭載したスタイルで、メイプルトップ/マホガニーバックの構成となっています。フェンダーのフォルムでギブソン的なサウンドを出すという基本コンセプトを持ち、カッティングのキレと音の立ち上がりを重視した設計が特徴です。

Reggae Master(レゲエマスター)は、1983年に登場したテレキャスタースタイルにP-90ピックアップを搭載したユニークなモデルです。AT-TERRYと同じく「フェンダーフォルムでギブソン的なサウンド」というコンセプトを共有しており、テレキャスターのシャープさとP-90の太さを併せ持つサウンドが魅力です。現在でもムーンギターズの中で最も生産本数が多く、知る人ぞ知る人気モデルとなっています。

STタイプ(ストラトキャスタータイプ)は、ムーンギターズが最も得意とするモデルの一つです。1980年代にコンポーネント・ストラトキャスターが流行した時代に、優れたネック材と丁寧な製作で高い評価を得ました。ネックの素性がサウンドに大きく影響するストラトタイプにおいて、ムーンのネックは特別に高級なメイプルを使っていないにもかかわらず、強靭なニュアンスと小気味よいサウンドを生み出すことで知られています。

ムーンギターが楽器シーンに与えた影響(Moon Guitars)

ムーンギターズは、日本の楽器製造シーンに多大な影響を与えてきました。特にコンポーネント・ギターの概念を世界で初めて体系化したことは、カスタムギター業界に革命をもたらしました。プレイヤーの求める音を実現するために、厳選されたボディやネック、ピックアップなどのパーツを組み合わせて理想の楽器を製作するという手法は、今日のカスタムギター製作の基礎となっています。

また、PGM代表の乳井和彦氏は、ST用ツバ出し22フレットネックや洋銀(シルバーニッケル)ナット、真鍮ナット、カーボンロッドの採用、オイルフィニッシュの日本初導入など、現在ではスタンダードとなっている数々のアイデアを生み出しました。これらの技術革新は、日本のギター製作技術の向上に大きく貢献しています。

1980年代には、TOTOのスティーブ・ルカサーが真っ赤なボディとゴールドパーツのSTモデルを使用したことで、ムーンギターズの名は日本だけでなく世界に広まりました。この影響により、多くのプロミュージシャンがムーンギターズに注目し、日本製カスタムギターの品質の高さを世界に知らしめる結果となりました。

ムーンギター(Moon Guitars)の特徴・基本性能・サウンド傾向

ムーンギターの音のキャラクター(Moon Guitars)

ムーンギターズのサウンドは、「品位の高さ」と「現代的な音作りの柔軟性」を兼ね備えていることが最大の特徴です。ストラトタイプでは、ストラトらしさをたっぷり残しながらも、現代的な音作りができる使い勝手の良さが魅力とされています。

特筆すべきは、ネックの強靭さがもたらす小気味よいサウンドです。ムーンのネックは特別に高級なメイプルを使用していないにもかかわらず、強靭なニュアンスがあり、非常に小気味よいサウンドを生み出します。これは、ネックとボディを製作時にトーンとバランスを考えてマッチングさせる、ムーンギターズ独自の製作手法によるものです。

ボディ材によるサウンドの違いも顕著で、スワンプアッシュやウォルナットなど、材によって異なる個性が表現されます。特にウォルナットボディの個体は、中音域に「吠えるような」トーンがあり、ソロパートで強い存在感を生み出すことができます。

ムーンギターのボディ形状やピックアップの特徴(Moon Guitars)

ムーンギターズは、フェンダータイプのボディ形状を基本としながら、独自のアレンジを加えることで個性を発揮しています。AT-TERRYでは、メイプルトップ/マホガニーバックというPaul Reed Smith(PRS)Gibsonレスポールに見られる組み合わせをテレキャスター形状に採用し、アーチトップ加工を施すことで、視覚的にも音響的にも高級感を演出しています。

ボディ厚はPRS Custom 24よりも薄く設計されており、これによりレスポールのような重厚感ではなく、カッティングに適したキレのあるサウンドを実現しています。この絶妙なバランスが、ムーンギターズのトレードマークとなっています。

ピックアップについては、モデルや時代によって様々な選択肢が用意されてきました。初期にはバルトリーニやSeymour Duncanが使用されていましたが、近年のAT-TERRYにはOxalis(オギザリス)製のカスタムカバードピックアップが採用されています。これは、ビンテージテイストながらもクリアさとミッドの押し出し感を持つ独特なサウンドを実現しています。

レゲエマスターではP-90ピックアップを採用し、テレキャスターのシャープさとギブソンの太さを両立させています。ストラトタイプでは、クオーターパウンドのポールピースを使ったピックアップや、リンディー・フレイリンなどのブティックピックアップが選択されることも多く、プレイヤーの求める音に応じた柔軟なピックアップ選択が可能です。

他ブランドとの違い(ムーンギター vs 他社)(Moon Guitars)

ムーンギターズと他ブランドの最も大きな違いは、完全受注生産による個体ごとの丁寧なマッチングです。FenderGibsonなどの大手メーカーが大量生産によるコストパフォーマンスを重視するのに対し、ムーンギターズは一本一本のギターに対して、ネックとボディのトーンとバランスを考えてマッチングする手間を惜しみません。

SuhrTom Andersonなどの海外ブティックブランドと比較すると、ムーンギターズは日本人ビルダーならではの繊細な感性と技術が反映されています。特にネックの製作技術においては、日本のトップビルダーとして知られる乳井和彦氏の経験と知識が存分に活かされています。

また、ESPFujigenなどの国内大手メーカーと比べて、ムーンギターズはより少量生産で、一人ひとりのプレイヤーの要求に応えるカスタムオーダーに重点を置いています。メインストリームなモデルではなく、「知る人ぞ知る」存在でありながら、確かな品質と独自性を持つことが、ムーンギターズの大きな魅力となっています。

サウンド面では、「フェンダーフォルムでギブソン的なサウンド」というコンセプトが特徴的で、FenderテレキャスターのキレとGibsonレスポールの太さを両立させる設計思想は、他のブランドにはない独自のポジショニングとなっています。

ムーンギター(Moon Guitars)の使用アーティスト

機材名 メーカー Amazon最安値URL アーティスト ギタリスト 備考 列 1
ST-NISHIYAMA MODEL MOON GUITARS Amazon最安値 Linked Horizon 西山毅 ストラトシェイプ Floyd Rose搭載。DiMarzio Air Zone×2 + True Velvet。本人のメインモデル。

ムーンギターを使用する有名アーティスト(Moon Guitars)

スティーブ・ルカサー(Steve Lukather)

TOTOのギタリストとして世界的に知られるスティーブ・ルカサーは、ムーンギターズを世界的に有名にした最大の立役者です。1980年代初頭、彼が使用した真っ赤なボディとゴールドパーツのストラトタイプは、TOTOの名曲「Africa」が収録されたアルバム「TOTO IV」の裏ジャケットにも写っており、象徴的な存在となりました。当時はSchecterのギターだと思われていましたが、実は日本の老舗工房ムーンギターズが製作したものでした。このギターは1980年のHydra World Tourの際に日本で受け取り、その後のツアーで使用し続けました。

角松敏生

日本を代表するフュージョン・AORギタリストである角松敏生は、ムーンギターズのベースモデルの愛用者として知られています。彼のシグネチャーモデル「ST-KADOMATSU MODEL」は、ムーンギターズのラインナップの中でも特別な位置を占めており、角松氏の求める繊細で表現力豊かなサウンドを実現しています。彼の使用により、ムーンギターズは日本のフュージョンシーンにおいて高い評価を得ています。

安藤正容(まさみち)

日本のトップセッションギタリストである安藤正容は、ムーンギターズのストラトタイプを愛用するアーティストとして知られています。彼の使用により、プロのセッションワークにおけるムーンギターズの信頼性と表現力の高さが証明されています。スティーブ・ルカサーと安藤正容という二人のトップギタリストの使用により、ムーンギターズのストラトタイプのイメージが形作られてきました。

ラリー・グラハム(Larry Graham)

スラップ奏法の創始者として知られる伝説的ベーシスト、ラリー・グラハムもムーンギターズのベースを愛用しています。彼のシグネチャーモデル「JJ-5 LARRY GRAHAM MODEL」は5弦ベースとして、ムーンギターズのアーティストモデルラインナップに加わっています。海外のトップアーティストがムーンギターズを信頼して使用していることは、その品質の高さを物語っています。

その他の使用アーティスト

その他にも、山本恭司、鮎川誠、近藤房之助、西山毅、吉田拓郎、桑田佳祐、今沢カゲロウ、菊田俊介、THE LET’S GO’sのCOCOなど、国内外の多くのトップミュージシャンがムーンギターズを愛用しています。近年では若手アーティストの使用も増えており、新たな世代にもムーンギターズの魅力が広がっています。

ムーンギター(Moon Guitars)の関連ギターブランド

ムーンギターの姉妹ブランド(Moon Guitars)

PGM(Professional Guitar Manufacturing)は、ムーンギターズと密接な関係にある製作会社です。1978年に乳井和彦氏によって設立されたPGMは、ムーンギターズの実際の製作を担当しており、ムーンギターズの歴史はPGMとともに作り上げられてきたと言っても過言ではありません。PGMブランドでのギター製作も行っており、ムーンと同様の高品質な楽器を提供しています。

O.N.Gは、1999年に帰国した表克美氏により設立された関連会社で、ムーンギターズグループの一員として活動しています。

ムーンギターのライバル・同ランクブランド(Moon Guitars)

ムーンギターズと同じく、日本のカスタムギター製作を代表するブランドとして、Sugi Guitarsがあります。杉本眞氏が率いるSugi Guitarsも、一本一本丁寧に製作される高品質なカスタムギターで知られており、プロミュージシャンからの信頼も厚いブランドです。

Momoseも、日本の職人技が光るカスタムギター・ベースメーカーとして、ムーンギターズと同等の評価を得ています。特にビンテージスタイルの再現と現代的なプレイアビリティの両立において高い評価を受けています。

Bacchusは、より手頃な価格帯でありながら高品質な日本製ギターを提供するブランドとして知られています。ムーンギターズと比べると量産体制がより整っており、入手しやすさという点で異なりますが、日本の職人技が活かされた楽器を製作しています。

Crews Maniac Soundも、日本のカスタムギターシーンを代表するブランドの一つで、特にビンテージスタイルのギターにおいて高い評価を得ています。

海外ブランドでは、SuhrTom AndersonSadowskyなどが、ムーンギターズと同様にカスタムメイドの高品質ギターを製作するブランドとして競合関係にあります。これらのブランドは、プレイヤーの細かな要求に応える柔軟性と、確かな品質で共通しています。

ムーンギター(Moon Guitars)ラインナップとおすすめモデル一覧

モデル名 ムーンギターの特徴(Moon Guitars) 使用アーティスト
AT-TERRY フラグシップモデル。メイプルトップ/マホガニーバックのテレキャスター形状にハムバッカー2基を搭載。カッティングのキレと音の立ち上がりに優れ、レスポールの重厚感とテレキャスターのシャープさを両立。Oxalisカスタムピックアップを搭載した3代目が2017年に復活。 ピート・タウンゼント(初代使用)
Reggae Master 1983年登場のテレキャスタースタイルにP-90ピックアップを搭載したユニークなモデル。テレキャスターのシャープさとP-90の太さを併せ持つサウンドが特徴。ムーンギターズで最も生産本数が多いモデル。シンライン・ボディのRM-TLIIもラインナップに追加。 多数のプロミュージシャン
STタイプ ムーンギターズが最も得意とするストラトキャスタータイプ。強靭なネックがもたらす小気味よいサウンドと、ストラトらしさと現代的な音作りの両立が魅力。スワンプアッシュ、ウォルナットなど様々なボディ材から選択可能。35周年記念モデルST-35th ANV TR/M GOも製作された。 スティーブ・ルカサー、安藤正容
JJ-4 / JJ-5 ジャズベーススタイルのベースモデル。4弦と5弦をラインナップ。クラシックスタイルとアクティブモデルの両方が用意されており、プレイヤーの好みに応じて選択可能。ラッカーフィニッシュやカスタムカラーなど、様々なバリエーションが存在。 ラリー・グラハム(JJ-5 LARRY GRAHAM MODEL)
ST-KADOMATSU MODEL 角松敏生氏のシグネチャーベースモデル。角松氏の求める繊細で表現力豊かなサウンドを実現。フュージョン・AORシーンにおいて高い評価を得ているアーティストモデル。 角松敏生
RM COCO MODEL Rock’n Roll Star THE LET’S GO’sのリードボーカル兼ギタリストCOCO氏のシグネチャーモデル。レゲエマスターをベースとした仕様で、ロックンロールスタイルに最適化されたモデル。 COCO(THE LET’S GO’s)
DjentMaster レゲエマスターをヘヴィ仕様にブラッシュアップしたカスタムモデル。リバースヘッド採用の斬新なデザインで、モダンヘヴィサウンドに対応。渋谷店オリジナルオーダーとして製作された特別なモデル。

ムーンギター(Moon Guitars)を実際に使用した人の声【レビュー要約+評判口コミ】

ポジティブ意見:ムーンギターの音質・デザイン・使いやすさ(Moon Guitars)

実際のユーザーからは、「すごくいい音」「品位の高いギター」という評価が多く寄せられています。特にストラトタイプについては、「ネックの素性が良く、強靭なニュアンスがあり、非常に小気味よいサウンド」「ストラトらしさたっぷりながら、現代的な音作りもできる使い勝手の良さ」といった点が高く評価されています。

音質面では、「サラサラとした心地よい歪みで高域の伸びも張りも優秀」「エフェクト乗りの良さ」「中音域に吠えるようなトーンがあり、ソロパートで強い存在感」といったコメントが見られます。特にウォルナットボディの個体は、素朴に抜けるという印象を超えた豪放な吠え方をするという評価もあります。

デザイン面では、「キャンディーアップルレッドが美しい」「アーチトップの高級感」など、視覚的な魅力も高く評価されています。また、「各個体それぞれのバランスが良く、それぞれの特徴もしっかりと出る」という点で、一本一本が個性を持ちながらも高い完成度を保っていることが評価されています。

使いやすさについては、「ボディの薄さによる取り回しの良さ」「バランスの良さ」が特に評価されており、長時間の演奏でも疲れにくいという声が多く聞かれます。AT-TERRYについては、「パキッとしていてカッティングも綺麗にできるけど、歪ませたらちゃんとガツンとくる」という万能性が高く評価されています。

ネガティブ意見:ムーンギターの重量・価格・調整の難しさ(Moon Guitars)

一方で、いくつかの課題も指摘されています。初期セットアップの精度にバラつきがあるという意見があり、特にトレモロシステムを搭載したモデルでは、「アーミングでチューニングが狂いまくる」という問題が報告されています。ただし、これは専門のリペアショップでの適切な調整により解決可能な問題です。

ネックに関しては、「細いくせに頑固で、弦を張ったまま放置すると逆反りを起こす」という特性を持つ個体もあり、定期的なメンテナンスが必要とされる場合があります。

また、完全受注生産であるため納期が長いという点も、急いでギターを手に入れたいプレイヤーにとっては課題となります。クオリティを維持するために製作ペースを上げていないため、オーダーから納品まで時間がかかることを理解しておく必要があります。

認知度については、「ベースのイメージが強く、ギターの認知度がまだ少ない」という声もあります。実際には高品質なギターを製作しているにもかかわらず、ベースメーカーとしてのイメージが先行している面があるようです。

総評コメント(AI要約)(Moon Guitars)

ムーンギターズは、「知る人ぞ知る」高品質な日本製カスタムギターとして、確固たる地位を築いています。一本一本のネックとボディを丁寧にマッチングする製作手法により、個体ごとに個性がありながらも高いバランスを保った楽器が生み出されています。

サウンド面では、「フェンダーフォルムでギブソン的なサウンド」というコンセプトが見事に実現されており、カッティングのキレとパワフルなサウンドの両立が可能です。特にストラトタイプにおけるネックの強靭さがもたらす小気味よいサウンドは、多くのプロミュージシャンから高く評価されています。

初期セットアップや納期といった課題はあるものの、それを補って余りある音質と品位の高さがムーンギターズの魅力です。真剣に自分の音を追求するギタリストにとって、検討する価値のある選択肢と言えるでしょう。メインストリームではない「隠れた名器」を求めるプレイヤーには、特におすすめのブランドです。

ムーンギター(Moon Guitars)の新品・中古価格比較と最安値先

ムーンギター安価販売先リンク一覧(Moon Guitars)

ムーンギター(Moon Guitars)の類似・代替案おすすめギター紹介(比較付き)

ムーンギターと同価格帯や特徴が近いギター紹介(Moon Guitars)

Sugi Guitars(スギギターズ)

Sugi Guitarsは、日本を代表するカスタムギターメーカーの一つです。ムーンギターズと同様に、一本一本丁寧に製作される高品質な楽器で知られており、特にネックの製作技術においては世界的にも高い評価を得ています。杉本眞氏が率いるSugi Guitarsは、プレイヤーの細かな要求に応える柔軟性と、確かな品質で多くのプロミュージシャンから信頼されています。

Momose(モモセ)

Momoseは、ビンテージスタイルの再現と現代的なプレイアビリティの両立において高い評価を受けている日本のカスタムギター・ベースメーカーです。ムーンギターズと同じく少量生産で丁寧な製作を行っており、特にビンテージトーンを求めるプレイヤーに人気があります。フェンダースタイルの楽器を得意としており、ムーンギターズのストラトタイプやレゲエマスターを検討しているプレイヤーにとって、魅力的な選択肢となります。

Suhr Guitars(サー・ギターズ)

Suhrは、アメリカのカスタムギターメーカーとして、ムーンギターズと同様にプロミュージシャンから高い評価を得ています。特にストラトタイプやテレキャスタータイプにおいて、モダンなプレイアビリティとビンテージトーンを両立させる設計が特徴です。ムーンギターズよりも海外での認知度が高く、入手性も比較的良好ですが、価格帯はやや高めとなります。

音・価格・デザインの比較ポイント(ムーンギター vs 他ブランド)(Moon Guitars)

音質面での比較では、ムーンギターズは「フェンダーフォルムでギブソン的なサウンド」という独自のコンセプトを持っています。Sugi Guitarsがより伝統的なフェンダートーンやギブソントーンを忠実に再現する傾向があるのに対し、ムーンギターズは両者の良いところを組み合わせた独自のサウンドを追求しています。Momoseはビンテージトーンの再現に重点を置いており、ムーンギターズはより現代的な音作りの柔軟性を重視しています。

デザイン面では、ムーンギターズは伝統的なフェンダー形状をベースとしながらも、AT-TERRYのようなアーチトップやメイプル/マホガニーの組み合わせなど、独自のアレンジを加えています。Sugi GuitarsMomoseがよりクラシックなルックスを保つのに対し、ムーンギターズは伝統と革新のバランスを取ったデザインと言えます。

製作アプローチの面では、ムーンギターズは完全受注生産で、ネックとボディのマッチングに特に注力しています。これはSugi GuitarsSuhrと共通するアプローチですが、ムーンギターズは特にPGM乳井和彦氏の長年の経験と独自の技術革新が反映されている点が特徴です。

入手性については、ムーンギターズは完全受注生産のため納期が長く、即納での入手は難しい場合が多いです。MomoseSuhrの方が在庫を持っている楽器店が多く、比較的入手しやすい傾向があります。

ムーンギター(Moon Guitars)のよくある質問(FAQ)

Q1. ムーンギターはオーダーメイドのみですか?既製品は購入できますか?

A. ムーンギターズは基本的に完全受注生産を採用していますが、楽器店によっては在庫として置かれている個体もあります。ただし、プレイヤーの細かな要求に応えるカスタムオーダーこそがムーンギターズの真骨頂であり、自分だけの一本を製作できる点が大きな魅力です。納期については、クオリティを維持するために製作ペースを上げていないため、ある程度の待ち時間を見込む必要があります。

Q2. ムーンギターのメンテナンスはどこで受けられますか?

A. ムーンギターズの製作を担当するPGM(埼玉県比企郡)では、セットアップやメンテナンスも受け付けています。また、全国の信頼できるリペアショップでもメンテナンス可能ですが、ムーンギターズの特性を理解した技術者に依頼することが重要です。トレモロシステムの調整など、専門的な知識が必要な場合もあるため、実績のあるリペアショップを選ぶことをおすすめします。

Q3. ムーンギターはベースのイメージが強いですが、ギターの品質はどうですか?

A. ムーンギターズは確かにベースで高い評価を得ていますが、ギターも同等以上の品質を誇ります。スティーブ・ルカサーや安藤正容といったトップギタリストが愛用していることがその証明です。特にストラトタイプやAT-TERRY、レゲエマスターなど、フェンダースタイルのギターにおいて高い完成度を持っています。近年はギターの生産本数も増えており、新たな世代のギタリストにも認知されつつあります。

Q4. AT-TERRYとレゲエマスターはどう違いますか?

A. どちらも「フェンダーフォルムでギブソン的なサウンド」というコンセプトを共有していますが、AT-TERRYはハムバッカー2基搭載のフラグシップモデルで、メイプルトップ/マホガニーバックの高級仕様です。一方、レゲエマスターはP-90ピックアップを搭載したシンプルな構造で、よりテレキャスター的なキレとP-90の太さを併せ持ったサウンドが特徴です。AT-TERRYがレスポール的なポジションであるのに対し、レゲエマスターはレスポールJr的な存在と言えます。

Q5. ムーンギターの納期はどのくらいかかりますか?

A. 完全受注生産のため、オーダー内容や製作状況によって納期は異なります。一般的には数ヶ月から半年程度を見込む必要がありますが、特殊な仕様や素材を使用する場合はさらに時間がかかることもあります。ムーンギターズでは、個々のオーダーに忠実に従い、十分に乾燥させたボディ、ネックの加工、塗装の各ステップを通って丁寧に組み上げているため、品質を優先した結果として納期が長くなっています。

ムーンギター(Moon Guitars)の最新動向とトレンド

2017年には、25年ぶりにフラグシップモデルAT-TERRYが復活し、ムーンギターズの新たな時代の幕開けとなりました。3代目AT-TERRYはボルトオンネックを採用し、Oxalis製のカスタムカバードピックアップを搭載するなど、伝統を受け継ぎながらも新たな進化を遂げています。

近年では、若手アーティストによる使用も増えており、THE LET’S GO’sのCOCO氏のシグネチャーモデル「RM COCO MODEL Rock’n Roll Star」がラインナップに加わるなど、新世代への展開も活発化しています。また、DjentMasterのようなモダンヘヴィサウンドに対応したモデルも登場しており、時代のニーズに応える柔軟性を見せています。

2023年にはブランドデビュー45周年を迎え、記念ライブが開催されるなど、長年の歴史と実績を再評価する動きも見られます。菊田俊介氏率いる「Shun Kikuta Funky Trio」や「ムーン・ブルース・バンド」の出演により、ムーンギターズのサウンドを体験する機会も提供されました。

製作面では、カスタム・コンポーネントによる柔軟な対応が引き続き行われており、TE-C BK/R GO、TE-C ON/FM CR KORINA、JM-C TOR/M CRなど、様々な仕様の制作事例がギャラリーページに追加されています。プレイヤーの個性的な要求に応える姿勢は、創業以来変わらぬムーンギターズの特徴です。

国際的には、ジョン・メイヤーのオーダーモデルが製作されるなど、海外トップアーティストからの注目も集まっています。日本国内だけでなく、世界的にムーンギターズの品質が認められつつある状況です。

ムーンギター(Moon Guitars)の将来性とブランド価値

ムーンギターズは、45年以上の歴史を持つ確立されたブランドとして、今後も安定した展開が期待されます。PGM乳井和彦氏の豊富な経験と技術が継承されていく体制が整っており、長期的なブランド価値の維持が見込まれます。

「知る人ぞ知る」というポジショニングは、ムーンギターズの強みでもあります。メインストリームではないからこそ、真剣に音を追求するプレイヤーに選ばれ続け、コアなファン層を形成しています。この独自のポジションは、大量生産メーカーとの差別化要因として今後も重要性を増していくでしょう。

近年のギターの生産本数増加傾向は、ベースだけでなくギターでも認知度が高まっていることを示しています。若手アーティストの使用も増えており、新世代への訴求力も向上しています。AT-TERRYの復活やDjentMasterのような新モデルの投入により、時代の変化に対応する柔軟性も示されています。

ブランド価値の面では、スティーブ・ルカサーや角松敏生といったレジェンドアーティストとの関係が、ムーンギターズの歴史的価値を高めています。特に1980年代のルカサーモデルは、現在でも高い人気を誇り、ビンテージ市場でも注目されています。

完全受注生産という製作スタイルは、量より質を重視するムーンギターズの哲学を体現しており、この姿勢は今後も維持されるでしょう。大量生産への移行ではなく、一本一本に魂を込めた楽器作りを続けることで、ブランドの独自性と価値が保たれていくと考えられます。

また、「厳選されたボディ、ネックを使用することによりナチュラルな『木』本来の響きを大切にする」という理念は、デジタル時代においてアナログの重要性が再評価される現在のトレンドとも合致しており、今後さらに支持を集める可能性があります。

ムーンギター(Moon Guitars)まとめ・(初心者向け、プロ向け?選び方)

ムーンギターがどんな人に向いているか(初心者/中級者/プロ/ジャンル別)(Moon Guitars)

プロミュージシャン・上級者向け

ムーンギターズは、自分の音を確立しているプロや上級者に最も適しています。完全受注生産による細かなカスタマイズが可能で、ネックとボディのマッチングによる高いバランスは、レコーディングやライブで確かな表現力を発揮します。スティーブ・ルカサー、角松敏生、安藤正容といったトップアーティストが愛用している実績は、プロレベルでの信頼性を証明しています。

中級者向け

ある程度演奏経験を積み、自分の音の方向性が見えてきた中級者にもムーンギターズはおすすめです。ストラトタイプやレゲエマスターは、ストラトらしさやテレキャスターらしさを保ちながらも現代的な音作りが可能なため、様々なジャンルに対応できます。特に「メインストリームではない楽器を使いたい」という個性を求めるプレイヤーには最適です。

初心者への推奨度

初心者には、ムーンギターズはやや敷居が高いかもしれません。完全受注生産で納期が長く、価格帯も高めであることから、まずはFenderSquierYamahaなどのブランドで基本を学ぶことをおすすめします。ただし、最初から本格的な楽器で始めたいという強い意志がある場合は、長く愛用できる一本として選択する価値はあります。

ジャンル別の適性

フュージョン・AOR:角松敏生氏の使用実績があるように、ムーンギターズはフュージョンやAORに非常に適しています。繊細な表現力と現代的な音作りの柔軟性が、このジャンルの要求に応えます。

ロック・ブルース:AT-TERRYやレゲエマスターは、カッティングのキレとパワフルなサウンドを両立しており、ロックやブルースにも適しています。P-90搭載のレゲエマスターは、特にブルースロックに最適です。

モダンヘヴィ:DjentMasterのような新しいモデルは、モダンヘヴィサウンドにも対応しており、幅広いジャンルへの対応力を示しています。

ポップス・セッションワーク:安藤正容氏のようなセッションギタリストに愛用されていることから、様々なジャンルに対応できる万能性があります。ストラトタイプは特にセッションワークに適しています。

ムーンギター選びのポイント

ムーンギターズを選ぶ際は、以下のポイントを考慮してください:

  • 自分の音の方向性:フェンダートーンとギブソントーンのどちらを重視するか、あるいは両方の良いところを求めるかを明確にしましょう。
  • モデル選択:フラグシップのAT-TERRY、個性的なレゲエマスター、オールラウンドなSTタイプなど、自分のスタイルに合ったモデルを選びましょう。
  • カスタマイズ:ボディ材、ネック材、ピックアップなど、細かなカスタマイズが可能です。自分の求める音を実現するための仕様を検討しましょう。
  • 納期への理解:完全受注生産のため、数ヶ月から半年程度の納期を見込む必要があります。
  • 試奏の重要性:可能であれば楽器店にある個体を試奏し、ムーンギターズのサウンドと弾き心地を体験してください。

ムーンギターズは、真剣に音を追求するすべてのギタリストに価値を提供できるブランドです。1978年の創業以来、世界で初めてコンポーネントの概念を体系化し、数多くのトップアーティストに愛用されてきた実績は、その品質の高さを証明しています。メインストリームではない「隠れた名器」を求めるあなたにとって、ムーンギターズは最高のパートナーとなるでしょう。

本記事はムーンギター(Moon Guitars)の公式情報および主要販売サイトを参考にしています。

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