始めに(特徴紹介)
Coccoのサウンドを支えるギタリスト、西川進は、日本の音楽シーンでも特に個性的な音作りで知られています。
激しい歪みから繊細なクリーントーンまで幅広く操り、楽曲ごとに色彩豊かなサウンドを創出するのが大きな特徴です。
彼のプレイスタイルは、ライブでのエモーショナルな表現力と、レコーディングでの緻密な音作りの両立にあります。代表的な楽曲では、Coccoの楽曲「強く儚い者たち」に見られるようなクリーントーンの透明感、「樹海の糸」での深い空間系エフェクトを活かしたアプローチなどが挙げられます。
また、本人がブログやインタビューで語っているように、ギターごとに持つキャラクターを最大限に引き出すことで、歌と呼応するギターの存在感を構築しているのが印象的です。
さらに西川進は、単なる伴奏ギタリストにとどまらず、楽曲全体のダイナミクスを操作する役割も担っています。歪みを強調した場面ではバンドの熱量を押し上げ、アコースティックを用いる場面ではCoccoのボーカルを際立たせるような柔らかい音を届けます。
このような音作りは、アンプやエフェクターの選択と細やかな調整の積み重ねによって成り立っており、機材の背景を理解することで再現可能性も高まると言えるでしょう。
彼の音作りは「歌を引き立てながらも、自身のギターを一つの物語として表現する」ことに本質があります。次のセクションからは、実際に使用されているアンプ・ギター・エフェクターを具体的に解説し、その特徴を掘り下げていきます。
使用アンプ一覧と特徴【Cocco・西川進】
西川進の音作りを支える重要な要素が、アンプの選択です。彼はCoccoの活動を通じて、クリーントーンから激しい歪みまで自在にコントロールできるアンプを多用してきました。特にステージでは大出力のスタック型アンプ、スタジオでは多彩な音作りが可能なアンプを組み合わせていることが確認されています。
代表的なのが、白い外装のHIWATT DR-103と専用キャビネットSE4123の組み合わせです。これはブリティッシュロックを象徴するクリーン〜クランチトーンを得意とし、西川の透明感あるアルペジオやカッティングを際立たせています。本人のブログや音楽誌でも使用写真が確認されており、Coccoの楽曲でもその存在感は大きいと言えます。
また、VOX AC30H2Lも頻繁に登場するアンプです。VOX特有の煌びやかな高音域は、Coccoのボーカルを邪魔せずに空間を埋める役割を果たしており、ライブではV212Hキャビネットと組み合わせることで独自の音圧感を生み出しています。西川の音の立ち上がりの良さは、このアンプの特性に大きく依存している部分があります。
さらに、Fender ’65 Twin Reverbはスタジオやレコーディングで重要な役割を果たしています。フェンダー系のアンプらしいウォームなクリーントーンは、Coccoのバラード曲やアコースティック寄りの楽曲でのサウンド作りに欠かせません。リバーブを内蔵している点も、深みある空間表現に繋がっています。
このように、HIWATT、VOX、Fenderという異なるキャラクターを持つアンプを使い分けることで、Coccoの幅広い音楽性に対応しているのが西川進のスタイルです。歪みペダルや空間系エフェクトとの組み合わせでさらに音色が拡張され、楽曲ごとに緻密に変化するサウンドを作り上げていると想定されます。
使用ギターの種類と特徴【Cocco・西川進】
西川進のギターコレクションは、ロックの王道モデルから個性的なカスタムモデルまで幅広く揃えられており、Coccoの楽曲に多彩な彩りを加えています。彼のプレイを象徴するのはGibson製のギター群で、クリーンから歪みまで表情豊かな音色を作り分けています。
まず注目すべきは、白やPelham BlueのGibson SG Custom(Maestro付)です。ライブ写真やブログでも確認されており、鋭い中域の抜けと軽快なレスポンスが特徴。Coccoの疾走感ある楽曲で多用され、歌のエモーションを引き立てています。さらに、シンプルながらパワフルなSG Specialもレパートリーに加わり、荒々しいロックサウンドを奏でています。
また、Gibson Les Paul Classicは厚みのあるサウンドを提供し、バラードや重厚な楽曲で重宝されています。Firebirdも使用しており、独自のミッドレンジが個性的な音作りに寄与していると考えられます。これらはすべてCoccoの音楽性に合わせて、曲調ごとに使い分けられています。
Fender系では、Jazzmaster(’62系)が確認されています。ジャズマスター特有の甘いトーンと豊かな倍音は、繊細なアルペジオや空間系エフェクトとの相性が抜群です。さらに、G&L ASAT Classicも登場し、テレキャスター系の歯切れよいサウンドを活かしたプレイが印象的です。
リッケンバッカーの330/330/12やベースモデルも使用しており、煌びやかな12弦サウンドや独特のリズム感をCoccoの楽曲に導入。さらにGRETSCHのCountry Gentlemanも所持しているとされ、ロカビリー系や甘いトーンを求める場面で活躍していると推定されます。
アコースティックでは、Gibson J-45/J-200、Guild F-50、Takamine 12弦、Yamaha NCX2000FMなどを使用。これらはCoccoのバラードやアンプラグド編成でのライブに欠かせない存在で、繊細かつ力強いサウンドを支えています。また、本人モデルであるArimitsu Guitar 西川モデルもレコーディングやライブで活躍しており、個性を最大限に表現するカスタムギターとして位置づけられています。
このように多彩なギターラインナップを使い分けることで、西川進はCoccoの幅広い楽曲に応じた最適な音色を提供していると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Gibson SG Custom(Maestro付) | Gibson | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | エレキギター | 白・Pelham Blue個体を使用。ロックサウンドの主力。 |
Gibson SG Special | Gibson | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | エレキギター | 荒々しいロックトーンで使用。 |
Gibson Les Paul Classic | Gibson | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | エレキギター | 厚みのあるサウンドでバラードや重厚曲に使用。 |
Gibson Firebird | Gibson | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | エレキギター | 独自のミッドレンジで個性的なサウンド。 |
Fender Jazzmaster(’62系) | Fender | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | エレキギター | 甘いトーンと倍音が魅力。 |
G&L ASAT Classic | G&L | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | エレキギター | テレキャスター系サウンド。歯切れの良いトーン。 |
Rickenbacker 330/330/12、Rickenbacker Bass | Rickenbacker | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | エレキギター/12弦/ベース | 12弦の煌びやかなサウンドを楽曲に導入。 |
GRETSCH Country Gentleman | Gretsch | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | エレキギター | 情報少。甘いトーンを求める場面で使用と推定。 |
Gibson J-45/J-200 | Gibson | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | アコースティックギター | アンプラグド編成で多用。 |
Guild F-50 | Guild | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | アコースティックギター | 深みある低音が特徴。 |
Takamine 12弦 | Takamine | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | アコースティックギター | 煌びやかな12弦サウンドを演出。 |
Yamaha NCX2000FM | Yamaha | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | クラシックギター | フラメンコや特殊奏法に対応。 |
Arimitsu Guitar 西川モデル | Arimitsu Guitar | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | エレキギター(カスタム) | 本人モデル。ライブやレコーディングで使用。 |
使用エフェクターとボード構成【Cocco・西川進】
西川進の音作りにおいて、エフェクターは欠かせない要素です。彼のサウンドは「シンプルな歪み+緻密な空間系+独自の個性派エフェクト」という構成で成り立っています。特にライブでは、スイッチャーを活用した複雑なペダルボードを駆使しており、楽曲ごとに瞬時にサウンドを切り替えることが可能になっています。
代表的なのはMXR Distortion IIです。本人が「常用している」と明言しており、荒々しくも伸びやかな歪みを作り出すペダルとして知られています。クリーンアンプにこのペダルを組み合わせることで、西川らしいドライブサウンドが形成されているのです。加えて、BBE Bench Pressなどのコンプレッサーを併用することで、粒立ちを整えつつサスティンを伸ばしています。
スイッチングにはOne Control Crocodile Tail Loop OC10を採用。多彩なエフェクトを確実に制御するための要であり、曲中の操作性を向上させています。さらに近年はFractal Audio Axe-Fx IIIのようなハイエンドモデラーも導入され、アンプやエフェクトのモデリングによる幅広い音作りを可能にしています。
空間系ではElectro-Harmonix Deluxe Memory Man(ディレイ)、Holy Grail(リバーブ)、Roland SDE-3000といった定番から個性派まで使用。特にHoly Grailを歪みの前に繋ぐという独自の接続も試みており、深く幻想的なリバーブ感を演出しています。
また、表現力を広げるためにJim Dunlop Cry Baby(ワウ)やRoger Mayer Voodoo-Vibe(トレモロ/ビブラート系)、Z.Vex Fuzz Factoryなども導入。Gamechanger AudioのBigsby Pedalといった特殊なエフェクトも加わり、西川のボードは非常にユニークな構成になっています。
これらのエフェクトは、激しいロックサウンドから幻想的なサウンドスケープまで幅広い表現を可能にしています。彼のボードは「徹底的に楽曲に寄り添う」という思想のもとで組み上げられており、同時にギタリスト自身の個性を色濃く映し出すシステムであると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
MXR Distortion II | MXR | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | ディストーション | 本人が常用と明言。荒々しい歪みの核。 |
BBE Bench Press | BBE | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | コンプレッサー | 粒立ちを整え、サスティンを強調。 |
One Control Crocodile Tail Loop OC10 | One Control | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | スイッチングシステム | ライブで複数ペダルを効率的に制御。 |
Gamechanger Audio Bigsby Pedal | Gamechanger Audio | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | エクスプレッションペダル | ビグスビー風の揺らぎを足元で表現。 |
Electro-Harmonix Deluxe Memory Man | Electro-Harmonix | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | ディレイ | アナログディレイで幻想的な音像。 |
Electro-Harmonix Holy Grail | Electro-Harmonix | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | リバーブ | 歪み前に接続する独自セッティング。 |
Roland SDE-3000 | Roland | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | ディレイ | 80年代定番ラックディレイ。情報少。 |
Jim Dunlop Cry Baby | Jim Dunlop | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | ワウペダル | 楽曲の抑揚を演出する定番ワウ。 |
Roger Mayer Voodoo-Vibe | Roger Mayer | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | モジュレーション系 | トレモロ/ビブラートで揺らぎを追加。 |
Z.Vex Fuzz Factory | Z.Vex | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | ファズ | 過激なノイズを生む個性派ファズ。 |
Purple Plexi(詳細不明) | 不明 | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | オーバードライブ | マーシャル系ドライブとされる。要確認。 |
Fractal Audio Axe-Fx III | Fractal Audio | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | ギター用マルチエフェクター | 最新デジタル機材。アンプ・エフェクト両対応。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Cocco・西川進】
西川進の音作りは、単なる「機材の組み合わせ」にとどまらず、EQやセッティング、さらにPAやミックス段階まで意識した奥深いものです。彼はCoccoの楽曲において、ギターが「歌を邪魔せず、しかし確実に存在感を示す」ように配置されることを徹底しています。
アンプ設定においては、HIWATTやVOXなどのクリーンに強いアンプをベースにしています。クリーン時はトレブルを5〜6、ミドルを少し抑えて4程度、ベースを6前後に設定することで、耳に痛くないながらも芯のある音を作り出しています。VOX AC30を用いる場合はカットコントロールをやや下げ、ハイの暴れを抑える傾向も見られます。Twin Reverbではリバーブを2〜3程度に控えめにかけ、Coccoの声と溶け合う透明感を演出していると考えられます。
歪み系ではMXR Distortion IIを中心に据え、ゲインを5〜6に抑えることで音の粒を保ちながらラウドさを確保しています。強く歪ませるのではなく、バンド全体で鳴らしたときのバランスを重視しているのがポイントです。ここにコンプレッサー(BBE Bench Press)を加えることで、サスティンを維持しつつアタック感を損なわない音が作り込まれています。
空間系の扱いは非常に特徴的です。Electro-Harmonix Holy Grailを歪み前に繋ぐという独自の手法により、リバーブが音全体に「霞」をかけるような効果を生み、幻想的で儚いCoccoの楽曲世界観を際立たせています。Deluxe Memory ManやRoland SDE-3000といったディレイは、深めにかけるよりもシングルリピートに近い短めの設定で使い、リズムやフレーズの残響感を自然に補完しているのが特徴です。
ミックス段階では、ギターを左右に振り分けるパンニングやEQ処理も重要です。Coccoのボーカルが中央に位置するため、西川のギターはやや左右に広がるよう配置され、空間を埋める役割を担っています。EQでは2kHz前後を少し持ち上げてアタックを強調しつつ、低域は100Hz以下をカットしてボーカルやベースと干渉しないよう調整されています。
また、曲ごとにアンプやエフェクトの選択を大きく変える柔軟さも特徴です。例えば、アコースティック寄りの曲ではGibson J-45やYamaha NCX2000FMをラインで録り、必要に応じて軽くコンプレッションを加えることで生々しさを保持。ロックナンバーではSGやレスポールをHIWATTに直結し、MXRで歪ませつつミドルを押し出した音作りに切り替えます。空間系を強調する曲ではステレオディレイを多用し、音場全体を広げることで幻想的な雰囲気を作り出しています。
PAエンジニアとの連携も見逃せません。西川の音作りは「ステージ上のアンプサウンド」と「PA卓で処理される出音」がセットで完成するものです。アンプのセッティングをややフラットに保ち、PA側で微調整を任せるスタイルを採用することも多いとされます。これにより、どの会場でもCoccoのボーカルを中心に据えつつも、西川のギターが確実に浮き立つサウンドが実現されています。
まとめると、西川進のEQ・セッティングの工夫は「アンプをフラット気味に保ち、歪みは控えめ、空間系は独自の接続で幻想性を強調、ミックスではボーカルを最優先」という一貫した思想に基づいています。これにより、Coccoの楽曲が持つ独自の世界観を壊すことなく、ギター自体がドラマ性を担うサウンドを作り上げていると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【Cocco・西川進】
西川進の音を完全に再現するのは、ハイエンドな機材や特殊な接続を多用しているため簡単ではありません。しかし、初心者や中級者でも手に入れやすい市販機材を選べば、そのサウンドの本質に近づくことは可能です。ここでは、1〜5万円程度で入手できる代替機材を紹介します。
まず、西川の歪みサウンドの核となるMXR Distortion IIは入手困難ですが、代わりにBOSSのDS-1 DistortionやBD-2 Blues Driverがおすすめです。特にBD-2はゲインを抑えたクランチサウンドが得意で、アンプのクリーンと組み合わせることで西川的な粒立ちの良い歪みに近づけます。
コンプレッションについては、BBE Bench Pressが高価で流通も少ないため、代替としてBOSSのCS-3 Compression Sustainerが手軽です。アタックを調整することで、西川が多用する粒立ちの整ったサスティンを再現できます。
空間系エフェクトは、西川のサウンドにおいて大きな役割を果たします。Electro-Harmonix Deluxe Memory ManやRoland SDE-3000のような機材はプロ仕様ですが、初心者ならBOSSのDD-8 Digital DelayやRV-6 Reverbで十分対応可能です。特にRV-6はモジュレーションリバーブやシマーなど多彩なモードを持ち、西川がHoly Grailで演出する幻想的な空気感を模倣できます。
モジュレーション系では、Roger Mayer Voodoo-Vibeの代替としてBOSSのTR-2 TremoloやCE-2W Chorus(技 WAZA CRAFT)が適しています。自然な揺らぎを加えることで、アルペジオやバラード曲に独特の深みを与えることができます。
アンプについては、HIWATTやVOX AC30を揃えるのは現実的に難しいため、モデリングアンプや小型の真空管アンプが有効です。BOSSのKATANA-50 MkIIは低価格ながら多彩なアンプモデリングを備えており、クリーン〜クランチ、ディレイやリバーブまで一台でカバーできます。さらにFractal Audio Axe-Fx IIIの代替として、Line 6のPOD GoやZOOMのG5nといったマルチエフェクターを導入するのも良い選択です。
これらの機材を組み合わせれば、初心者でも「透明感のあるクリーン」「荒々しくも粒立ちの良い歪み」「幻想的な空間処理」といった西川進らしい要素を手に入れることが可能です。重要なのは高額機材を揃えることではなく、Coccoの楽曲に寄り添う音色を意識しながら調整することにあります。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディストーション | DS-1 Distortion | BOSS | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | MXR Distortion IIの代替。安価で入手しやすい。 |
オーバードライブ | BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | クランチサウンドで西川的な粒立ちを再現。 |
コンプレッサー | CS-3 Compression Sustainer | BOSS | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | BBE Bench Pressの代替として粒立ちを整える。 |
ディレイ | DD-8 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | 多機能ディレイでMemory ManやSDE-3000を代替。 |
リバーブ | RV-6 Reverb | BOSS | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | Holy Grailの代替に最適。多彩なモード搭載。 |
モジュレーション系 | TR-2 Tremolo | BOSS | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | Voodoo-Vibe代替。シンプルなトレモロ表現。 |
アンプ/モデラー | KATANA-50 MkII | BOSS | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | HIWATTやVOXの代替として幅広い音色に対応。 |
マルチエフェクター | POD Go | Line 6 | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | Axe-Fx IIIの廉価代替。アンプモデリング搭載。 |
マルチエフェクター | G5n | ZOOM | Amazonで探す | Cocco | 西川進 | 安価で高性能。初心者におすすめ。 |
総括まとめ【Cocco・西川進】

西川進の音作りを振り返ると、その本質は「Coccoの歌を引き立てるためのギター」であることが見えてきます。彼は決してギターを前に出しすぎることなく、楽曲の世界観を壊さないように細心の注意を払いながらも、随所で鋭い存在感を放っています。歪みひとつをとっても荒々しいだけでなく、歌を包み込むような温かみを持ち、リバーブやディレイを通じて幻想的な響きを生み出す。その絶妙なバランス感覚こそが、西川進の音作りの核と言えるでしょう。
機材の選択においても、西川は「定番」と「個性派」を巧みに使い分けています。HIWATTやVOXのような王道のアンプを軸に据えながら、Holy Grailのリバーブを歪み前に配置するなど独自のセッティングを導入。MXR Distortion IIの荒々しさと、繊細なジャズマスターの響きを同じセットで操る姿は、まさに“歌に寄り添いながらも自己主張を忘れないギタリスト”の象徴です。
また、彼のサウンドは単なる機材の集合体ではなく、曲ごとに最適化された「物語的なサウンドデザイン」によって完成しています。疾走感ある曲ではSGを使って鋭いリフを刻み、バラードではアコースティックで声を支え、幻想的なナンバーでは空間系を駆使して深い余韻を描く。そこには「ギターは主役にも脇役にもなれる」という西川の柔軟な美学が存在しています。
さらに重要なのは、彼がPAやミックスの観点まで含めて音作りを考えている点です。会場の響きや観客の受け取り方を見越して音量・EQを調整し、ギターが埋もれることなく自然にCoccoの歌と共存できるよう緻密にコントロールされています。つまり彼の音は、スタジオやステージだけでなく「聴き手に届く最終形」を常に意識して作られているのです。
初心者が西川進の音に近づこうとする場合、まずは「機材そのものを真似る」のではなく、「歌を邪魔せずに響きをデザインする姿勢」を学ぶことが重要です。そのうえで、シンプルなオーバードライブ、コンプレッサー、リバーブを組み合わせるだけでも、彼の音作りのエッセンスは十分再現できます。最終的に求められるのは「音の厚みや派手さ」ではなく、「歌を包み込むギターの温度感」なのです。
総じて、西川進のサウンドは「楽曲に寄り添うギターの理想像」と言えます。彼の音作りの背景を理解することで、Coccoの楽曲をより深く楽しむことができ、また自らの演奏にも新たな視点を取り入れられるでしょう。ギターを手にする誰にとっても、西川のアプローチは音楽における「聴き手への心遣い」の見本となるはずです。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸ギター
Gibson SG Custom(Maestro付/白・Pelham Blue個体の使用言及)。
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Instagram
Gibson SG Special。
西川進
ウィキペディア
Gibson Les Paul Classic。
西川進
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Gibson Firebird。
西川進
ウィキペディア
Fender Jazzmaster(’62系の記載・写真あり)。
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G&L ASAT Classic。
西川進
ウィキペディア
Rickenbacker 330/330/12、Rickenbacker Bass。
ウィキペディア
GRETSCH Country Gentleman(情報少・要確認)。
ハロプロワールド
アコースティック:Gibson J-45/J-200、Guild F-50、Takamine 12弦、Yamaha NCX2000FM。
ウィキペディア
Arimitsu Guitar 西川モデル(レコーディング/ライブ使用言及)。
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Ari Mitsu Guitar
🔊アンプ
HIWATT DR-103(White)、キャビネット:HIWATT SE4123 White。
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note(ノート)
スマッシュルーム公式サイト
VOX AC30H2L(キャビ:V212H)。
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Fender ’65 Twin Reverb(情報元の公式ページに記載)。
西川進
🎛️エフェクター
MXR Distortion II(本人が常用と明言/複数ソース)。
Sheet Music Store
note(ノート)
魔法の箱研究所 – エフェクターレビューサイト
BBE Bench Press(コンプレッサー)。
Sheet Music Store
One Control Crocodile Tail Loop OC10(スイッチャー)。
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Gamechanger Audio Bigsby Pedal(ペダル式ビグスビー)。
Minet
Electro-Harmonix Deluxe Memory Man。
西川進
ハロプロワールド
Jim Dunlop Cry Baby(ワウ、情報少だが本人ページ/Wiki系に記載)。
西川進
ハロプロワールド
Roger Mayer Voodoo-Vibe。
西川進
ウィキペディア
Z.Vex Fuzz Factory(情報少・要確認)。
ハロプロワールド
ウィキペディア
Electro-Harmonix Holy Grail(リバーブ。歪み前に接続の記述あり/要確認)。
Full10
ウィキペディア
Roland SDE-3000(ディレイ。情報少・要確認)。
ウィキペディア
Purple Plexi(マーシャル系ドライブ。Facebookで導入言及/ブランド未記載のため要確認)。
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Fractal Audio Axe-Fx III(マルチ/モデラー)。
スマッシュルーム公式サイト
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