始めに(特徴紹介)
レベッカの初期サウンドを支えたギタリスト、木暮武彦(通称シャケ)は、鋭さと独特の浮遊感を併せ持つ音色で多くのファンを魅了しました。彼のプレイはシンプルでありながらも強烈な存在感を放ち、NOKKOのボーカルと絡み合うことで唯一無二のバンドサウンドを形作っています。
特にRED WARRIORS期を含めた活動では、彼の代名詞とも言えるBill Lawrence製の“シャケギター”を中心に、力強いリフと伸びやかなリードを駆使。ファンの間では「直線的で鋭いカッティング」「泣きのリード」として語り継がれています。
楽曲「フレンズ」ではクリーントーンの繊細な響きが印象的で、アンプやエフェクトの使い分けがサウンドの要となっています。また「RASPBERRY DREAM」では、ハードエッジなディストーションが特徴的で、ギター1本で曲の色合いを決定づけています。
木暮武彦の音作りは、決して派手なエフェクトに頼るものではなく、ギターとアンプの持つポテンシャルを最大限に引き出し、EQやボリューム操作によって多彩な表現を実現するのが特徴です。このアプローチは現代のギタリストにとっても参考となる要素が多く、シンプルかつ説得力のあるトーンを追求するための指針になります。
彼の機材構成は、時代ごとの音楽シーンの変遷とともに変化しており、特に1980年代のジャパニーズ・ロックシーンにおけるエレキギターサウンドの代表的存在として評価されています。
以下では、木暮武彦(シャケ)がレベッカやRED WARRIORSで使用したアンプ、ギター、エフェクターを紹介し、その音作りの秘密に迫っていきます。
使用アンプ一覧と特徴【レベッカ・木暮武彦(シャケ)】
木暮武彦(シャケ)がレベッカやRED WARRIORS時代に使用していたアンプは、彼のサウンドの核心を形作っています。特に注目すべきは、トランジスタアンプの代表格であるYAMAHA F100-212。一般的にロックギタリストは真空管アンプを好む傾向にありますが、シャケはこのトランジスタアンプを使いこなし、シャープでエッジの効いたトーンを作り出していました。
YAMAHA F100-212は内蔵されたパラメトリックEQが非常に特徴的で、本人のブログでも「このEQこそがサウンドメイクの要」と語られています。ハードロック的な厚みというより、スピード感のあるドライなサウンドを得意とする点が、レベッカやRED WARRIORSの骨太なリフワークに合致しました。またBOSS DS-1との組み合わせが当時の定番とされ、歪みを補強しつつもトランジスタならではの切れ味を活かしたサウンドが特徴でした。
一方、近年の活動や本人のブログの写真では、VOXのブルーグリルを持つコンボアンプの存在も確認されています。これはAC30系と思われ、トランジスタYAMAHAに比べると倍音が豊かで温かみのあるトーンが得られるのが特徴です。スタジオワークや小規模ライブではこちらが選ばれることもあると考えられます。
また、雑誌『Player』のRED WARRIORS特集でも、独占機材取材でアンプが取り上げられたとされ、コミュニティ情報では一部でマーシャル系も使用したという言及があります。ただし、一次資料での確証はなく、主にステージごとの選択肢であった可能性が高いと考えられます。
総じて木暮武彦のアンプ選びは「ギターの特性を最大限に活かし、EQで細かく調整する」というアプローチが基本にありました。トランジスタでも真空管でも、自分の手癖や表現したい音楽にフィットさせることを優先していたのです。
したがって、彼のサウンドを再現したい場合はYAMAHA F100-212のように中域を緻密に調整できるアンプか、VOX AC30系のようにナチュラルなクランチと倍音を持つアンプを選ぶのが有効、と想定されます。
使用ギターの種類と特徴【レベッカ・木暮武彦(シャケ)】
木暮武彦(シャケ)のサウンドを語る上で、まず外せないのが彼の代名詞ともいえるBill Lawrence BC0R-55B、通称“シャケギター”です。1ピックアップ/1ボリュームのシンプルなストラトタイプで、リアピックアップにはBlack Label S3を非スラント寄りに搭載。この仕様が直線的で鋭いリフと泣きのリードを生み出す要因となりました。RED WARRIORS期を象徴する存在であり、ファンの間でも「シャケといえばこのギター」と言われるほどのアイコン機です。
同じくBill Lawrence製のカスタムギター(2ハム/銀ラメ仕様)もステージで確認されています。ドル型シェイプ、Flying Vタイプ、Firebirdタイプなど複数存在し、いずれもL-500ピックアップを2基搭載、コントロールは1Vol/1Toneという共通仕様。派手なルックスながら、音は硬質かつパワフルで、ヘヴィなリフやサステインの効いたソロで威力を発揮しました。特にRED WARRIORS期にはライブ映像でもよく目にすることができます。
さらに近年では、Fender Stratocasterのヴィンテージ系モデルを使用する姿も確認されています。公式写真やブログでの使用例があり、ストラト特有のレンジの広さとクリーントーンの美しさを活かして、往年の楽曲をよりシンプルかつ繊細に表現するスタイルを見せています。80年代の攻撃的なサウンドに比べると、現在は枯れたトーンでブルージーに演奏する傾向が強くなっています。
彼のギター選びの特徴は、いずれもピックアップの直線的な出力特性を活かし、アンプやEQで緻密に調整するスタイルにあります。多彩な形状やカラーリングの個体を使い分けながらも、狙うサウンドは一貫しており、「歌を支えつつもギター1本で曲の表情を変える」ことを目的としています。
また雑誌『Player』のRED WARRIORS特集でも、本人が語る形でこのギター群が取り上げられたとされ、ファンや研究者にとって重要な資料となっています。特にシャケギターは本人インタビュー記事の中で仕様やこだわりが解説されており、オリジナル性の高さが明確になっています。
したがって、木暮武彦のギター群は「シンプルで直線的な出力を持つ個体をベースに、EQとタッチでニュアンスを作り込む」という共通理念に基づいている、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
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Bill Lawrence BC0R-55B(シャケギター) | Bill Lawrence | Amazonで探す | レベッカ / RED WARRIORS | 木暮武彦(シャケ) | ストラトタイプ | 1PU/1Vol仕様。Black Label S3を搭載。RED WARRIORS期の代表機材。 |
Bill Lawrence カスタム(銀ラメ、2ハム) | Bill Lawrence | Amazonで探す | RED WARRIORS | 木暮武彦(シャケ) | 変形ギター(ドル型、V型、Firebird型) | L-500を2基搭載。1Vol/1Tone。派手なルックスと硬質なサウンド。 |
Fender Stratocaster | Fender | Amazonで探す | レベッカ(近年) | 木暮武彦(シャケ) | ストラトキャスター | 近年のライブや公開写真で確認。クリーンから枯れたトーンまで幅広く対応。 |
使用エフェクターとボード構成【レベッカ・木暮武彦(シャケ)】
木暮武彦(シャケ)の音作りは、派手なエフェクターボードではなく、必要最小限の機材を巧みに使いこなすスタイルが特徴です。レベッカ期やRED WARRIORS期においても、足元の機材はシンプルで、アンプの持ち味とギターの特性を最大限に活かすことを重視していました。
まず確認されているのはVOX Wah。本人のブログや写真でVOXロゴが確認でき、クラシックなワウサウンドをライブで使用していたことがわかります。楽曲のイントロやソロの一部で使われるフィルター的な効果は、このワウによるものでしょう。型番は不明ですが、VOXのワウは独特の中域が強調されるため、シャケの直線的なギタートーンに色気を与える役割を担っていたと考えられます。
次に、黄色筐体のオーバードライブ/ブースター。スタジオ写真で確認されていますが、刻印が不鮮明で特定には至っていません。BOSS SD-1やOD-1の可能性も指摘されており、アンプを押し出す役割として使われていたと想定されます。特にYAMAHA F100-212との組み合わせでは、硬質なトーンに丸みやドライブ感を与え、RED WARRIORS期のリードサウンドを支えました。
また、コミュニティ掲示板(Mixiなど)ではBOSS DS-1の使用が証言されています。オレンジの筐体で知られるこのディストーションは、シャープでドライな歪みが特徴で、トランジスタアンプと組み合わせることで切れ味の鋭いリフを生み出しました。確定情報ではないものの、当時の日本のロックシーンで最も普及していたディストーションの一つであるため、信憑性の高い情報といえます。
エフェクター群全体を見ても、シャケは「音色を大きく変える」のではなく、「ギターとアンプの素の音を補正・補強する」という使い方をしているのが特徴です。ワウで表情をつけ、オーバードライブ/ディストーションで押し出しを強化する、シンプルかつ実戦的な構成が基本でした。
そのため、彼のボードは決して複雑ではなく、ステージや楽曲に応じて最小限の機材を組み合わせていたと考えられます。近年は機材写真からマルチエフェクターなどの存在は確認されておらず、基本的には単体ペダル中心の構成を続けていると想定されます。
総じて、木暮武彦のエフェクト構成は「ギターとアンプの直線的な音を崩さず、必要な場面でキャラクターを足す」というアプローチに一貫している、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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VOX Wah | VOX | Amazonで探す | レベッカ / RED WARRIORS | 木暮武彦(シャケ) | ワウペダル | 本人写真で確認。型番不明。クラシックなワウ効果を付与。 |
黄筐体OD/Boost(推定BOSS SD-1など) | BOSS(推定) | Amazonで探す | RED WARRIORS | 木暮武彦(シャケ) | オーバードライブ/ブースター | スタジオ写真で確認。刻印不明。YAMAHAアンプとの組み合わせで使用と想定。 |
BOSS DS-1(参考) | BOSS | Amazonで探す | レベッカ / RED WARRIORS | 木暮武彦(シャケ) | ディストーション | Mixiコミュニティなどで使用証言あり。確定ではないが当時の定番機材。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【レベッカ・木暮武彦(シャケ)】
木暮武彦(シャケ)の音作りにおける最大の特徴は、ギターやエフェクターよりもアンプのEQと弾き方を重視した点にあります。特に使用していたYAMAHA F100-212のパラメトリックEQは、彼のサウンドを象徴する重要な要素でした。
このアンプでは、通常の3バンドEQに加えて中域を細かくコントロールできる機能があり、シャケはこれを駆使して「ボーカルを邪魔せず、かつ切り込む」帯域を作り出していました。具体的には、中域をややブーストし、ローエンドを軽く削ることで、バンド全体の中で埋もれずに存在感を発揮。トランジスタ特有の硬質さを生かしつつも、耳に痛すぎない絶妙なバランスを追求していました。
代表曲「フレンズ」では、クリーントーンが映えるようにTrebleはやや控えめ、Midをしっかりと上げ、Bassはタイトに調整する傾向が考えられます。ギターのピッキングニュアンスをそのまま響かせることで、楽曲の透明感と切なさを強調しました。一方「RASPBERRY DREAM」やRED WARRIORSの楽曲では、DS-1やODペダルを併用して歪みを加え、中域を鋭くカットインさせるセッティングが主流でした。
また、ライブ時には曲ごとにボリュームノブの操作で音量と歪みを調整していたことが知られています。アンプやペダルのセッティングを大きく変えず、手元でクリーンからドライブまで切り替えるスタイルは、シャケならではの職人的アプローチでした。
PAやミックス面でも、木暮のギターは「センターよりややサイドに寄せて定位」されることが多く、ボーカルを引き立てつつも存在感を失わないバランスが取られていました。EQ処理では、2~3kHz付近を軽く持ち上げ、200Hz以下を整理することで、タイトで抜けの良いギターサウンドが実現されます。特にレベッカのようにシンセサウンドが厚いバンドでは、このような帯域コントロールが不可欠でした。
エフェクトのかけ方もシンプルで、リバーブやディレイの使用は控えめ。必要に応じてホール感を加える程度で、基本はアンプ直結に近いドライなサウンドを好んでいました。これにより、バンド全体の音圧の中でギターが埋もれず、リズムの推進力を担うことができたのです。
シャケの音作りを現代の機材で再現する場合、アンプシミュレーターやマルチエフェクターのEQを活用して、中域を重視したセッティングを行うのが効果的です。例えば、Bassを4~5、Midを7~8、Trebleを5~6程度に設定し、必要に応じてブースターで押し出す形が近いニュアンスを得られるでしょう。
最終的に、彼の音作りの本質は「機材に頼りすぎず、自分のタッチとEQで曲ごとの最適解を導く」点にあります。これはエンジニア的な思考でもあり、同時にプレイヤーとしての感性でもあります。ギターを軸にしたシンプルかつ説得力のあるトーンこそが、木暮武彦のサウンドを唯一無二のものにしている、と想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【レベッカ・木暮武彦(シャケ)】
木暮武彦(シャケ)のサウンドを完全に再現するには、オリジナルの“シャケギター”やYAMAHA F100-212など、現在では入手困難な機材が必要になります。しかし、初心者やアマチュアでも比較的安価に近いニュアンスを作る方法は存在します。ここでは1万〜5万円程度の市販機材を中心に、再現性の高い機材を紹介します。
まずギターについては、Fender JapanやSquierのストラトキャスターが有効です。木暮のシャケギターは1ピックアップ仕様ですが、ストラトのリアPUを使用すれば近いニュアンスを得られます。シングルコイル特有の鋭さと抜けの良さが、彼のカッティングやリードのトーンに通じています。
アンプについては、オリジナルのYAMAHA F100-212は中古市場で稀少なため、現代ではVOX Pathfinder 10やRoland JC-22のようなトランジスタアンプが代替候補となります。これらはクリーンが硬質で、EQ調整によって木暮が好んだ直線的なトーンに近づけやすいのが利点です。
歪み系エフェクターでは、BOSS DS-1とSD-1が定番。特にDS-1はRED WARRIORS期の証言ベースの使用機材でもあり、シャープな歪みが再現可能です。SD-1は中域が持ち上がるため、YAMAHAアンプの直線的なトーンに温かみを加える効果があります。黄筐体ODの候補としても実用性が高いでしょう。
ワウペダルに関しては、VOX製のワウ(V847など)を選べば十分です。木暮が使っていたVOX Wahと同じブランドで、クラシックな中域の強調を再現できます。ソロやイントロにアクセントを加えることで、レベッカ期のライブ感を体感できます。
初心者向けの選択肢としては、BOSS GT-1などのマルチエフェクターもおすすめです。これ一台でアンプモデリングとエフェクトを網羅できるため、YAMAHA F100系のトランジスタ的サウンドや、VOX AC系のシミュレーションも可能。スタジオや自宅での練習にも最適です。
これらの機材を組み合わせることで、「直線的で鋭いカッティング」「泣きのリード」「クリーントーンの透明感」という木暮武彦の音の要素を、比較的安価に再現できると考えられます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ギター | Squier Stratocaster | Squier (Fender) | Amazonで探す | レベッカ | 木暮武彦(シャケ) | シャケギターの代替。リアPUで直線的なトーンを再現可能。 |
アンプ | VOX Pathfinder 10 | VOX | Amazonで探す | レベッカ | 木暮武彦(シャケ) | 小型トランジスタ。硬質なクリーントーンで近いニュアンスが得られる。 |
アンプ | Roland JC-22 | Roland | Amazonで探す | RED WARRIORS | 木暮武彦(シャケ) | トランジスタアンプの定番。クリアで直線的なサウンドが特徴。 |
ディストーション | BOSS DS-1 | BOSS | Amazonで探す | レベッカ / RED WARRIORS | 木暮武彦(シャケ) | 鋭い歪み。RED WARRIORS期の証言ベース機材。安価で再現性高い。 |
オーバードライブ | BOSS SD-1 | BOSS | Amazonで探す | レベッカ | 木暮武彦(シャケ) | 黄筐体ODの代替候補。中域が強調され、アンプを押し出すサウンド。 |
ワウペダル | VOX V847 Wah | VOX | Amazonで探す | レベッカ | 木暮武彦(シャケ) | 本人使用のVOX Wahの現行品。中域の表現力が高い。 |
マルチエフェクター | BOSS GT-1 | BOSS | Amazonで探す | レベッカ / RED WARRIORS | 木暮武彦(シャケ) | アンプモデリングと多彩なエフェクトを搭載。初心者に最適。 |
総括まとめ【レベッカ・木暮武彦(シャケ)】

木暮武彦(シャケ)の音作りを振り返ると、その本質は「シンプルな機材構成で最大限の表現力を引き出す」ことにあります。彼は決して派手なエフェクターや複雑な機材に頼らず、ギター、アンプ、そしてEQ操作とピッキングによって自らのサウンドを築き上げてきました。
特にYAMAHA F100-212に代表されるトランジスタアンプの使いこなしは異彩を放ちます。一般的には真空管アンプが好まれる中で、トランジスタの硬質でストレートな響きを積極的に取り入れ、さらにパラメトリックEQで音の輪郭を精緻に整えることで、自らの個性を確立しました。この選択こそが、シャケサウンドの独自性を決定づけています。
ギターにおいても、Bill Lawrenceの“シャケギター”や銀ラメ仕様のカスタムモデル、さらにFender Stratocasterといった個性的なモデルを使用しつつ、共通して「直線的で抜けの良いトーン」を追求していました。つまり、見た目の派手さや希少性よりも、自分の求める音を実現するための機能を優先した結果が、彼の選択に表れています。
エフェクターの使い方も一貫して実用的でした。VOX WahやBOSSの歪み系といったシンプルな機材を必要最小限で組み合わせ、ギターとアンプの音を補強する程度にとどめています。この姿勢は、彼が音作りにおいて「余計な装飾を排し、本質を磨き上げる」哲学を持っていたことを示しています。
総じて、木暮武彦の音作りの本質は「ミニマルな構成で曲に応じた最大の表現を得る」ことに尽きます。バンドの中でギターがどう響くべきかを常に考え、ボーカルやシンセとぶつからず、それでいて強烈な存在感を残す。そのための選択と工夫が彼のキャリア全体を貫いています。
現代のギタリストが彼の音を再現しようとする際に重要なのは、単なる機材コピーではなく「EQとピッキングのニュアンスを最優先する姿勢」です。安価な機材でも、適切なEQ調整と弾き方次第で、シャケ的な切れ味や透明感を持つトーンに近づけることができます。
レベッカやRED WARRIORSでのシャケの音色は、当時の日本ロックシーンの象徴ともいえる存在でした。そして今もなお、多くのギタリストが彼のサウンドに憧れる理由は、その音が「時代に左右されないシンプルな強さ」を持っているからにほかなりません。
つまり木暮武彦の音作りとは、「シンプルさの中に宿る説得力」であり、それを実現するための確固たる美学と技術の結晶だといえるでしょう。
“`
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
ギター
Bill Lawrence BC0R-55B(通称“シャケギター”)
1ピックアップ/1Volのストラトタイプ。Black Label S3、リアは非スラント寄り搭載の仕様が特徴。RED WARRIORS期の代表機。
Firebird
Bill Lawrence カスタム(2ハム/銀ラメ)
ドル型シェイプ、Flying Vタイプ、Firebirdタイプなど。いずれもL-500×2/1Vol 1Toneの共通仕様とされる。
Firebird
Fender Stratocaster
近年はヴィンテージ系ストラトを使用。公開写真でもストラト個体が確認できる。
Firebird
アンプ
YAMAHA F100-212(トランジスタ)
RED WARRIORS期のサウンド再現に言及。内蔵パラメトリックEQが鍵との本人ブログ記載あり。
psychodelicious.com
VOX(ACシリーズ系)〔画像確認〕
公式ブログの機材写真でVOXブルーグリルのコンボが確認できる。型番は明示なし。
エフェクター
VOX Wah〔画像確認〕
足元写真でVOXロゴのワウを確認。型番は不明。
(黄筐体のOD/Boost)〔画像確認〕
スタジオ写真に黄筐体のオーバードライブ/ブースターが見えるが刻印不鮮明のため機種特定せず。
BOSS DS-1〔証言ベース〕
REDS期のセットとしてYAMAHA F-100+BOSS DS-1の組み合わせがコミュニティ掲示板で言及。一次資料ではないため参考扱い。
Mixi
参考・補足(出典要点)
BC0R-55Bの由来・仕様:本人インタビュー引用を含む解説記事(Firebird Blog)。
Firebird
“機材特集”取材の存在:雑誌『Player』のRED WARRIORS特集(独占機材取材あり)※本文未確認。
amass
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