【谷川 正憲】UNCHAIN風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

谷川正憲(たにがわ まさのり)は、京都発のバンドUNCHAIN(アンチェイン)のフロントマン兼ギタリストです。シルキーで伸びやかな歌声と、ソウルフルかつジャジーなギタープレイが絶妙に絡み合うスタイルで、多くのリスナーを魅了しています。

彼のギタープレイは、ジャズ、ソウル、R&B、ロックを横断するクロスオーバー的なサウンドが大きな特徴です。代表曲「Show Me Your Height」や「Change」では、クリーントーンと繊細なコードワークをベースに、必要な場面でオーバードライブを重ねることで、豊かな表現力を実現しています。

谷川のサウンドは「単なる伴奏」ではなく「歌の一部」として機能する点が注目すべきポイントです。シンガーでありながらギターでリードも取るため、コード感とメロディ感を同時に表現できるセッティングが求められます。特に、セッションで培われたジャズ的なボイシングと、ソウルフルなリズムギターは、UNCHAINの独自性を強く押し出しています。

また、ライブでは空間系エフェクトやプリアンプを駆使し、立体的なミックスを実現。宅録やレコーディングにおいても、コンプレッションやEQを丁寧に使い分け、アンサンブル全体を引き立てるプレイスタイルが見られます。

彼の音作りを研究することは、単にUNCHAINのサウンドを再現するだけでなく、ジャズ・ソウル・ロックを横断する「ボーダーレスなギタープレイ」を理解するうえで非常に参考になるでしょう。

谷川正憲の音作りは「歌とギターの共鳴」を軸に設計されている、といえるのです。

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使用アンプ一覧と特徴【UNCHAIN・谷川正憲】

谷川正憲のサウンドを支える上で重要な要素のひとつがアンプの選択です。UNCHAINの楽曲はジャズ、ソウル、R&B、ロックといったジャンルを横断するため、クリーントーンの美しさと、ドライブサウンドのバランスが極めて重要になります。そのため、谷川は音の立ち上がりが良く、奥行きのあるサウンドを持つアンプを好んで使用していると考えられます。

代表的な使用アンプとして挙げられるのが、GROOVE TUBE SOUL-Oです。このアンプは真空管特有のウォームなサウンドを持ち、クリーントーンでもリッチで厚みのある出音が特徴。谷川のプレイスタイルであるジャジーなコードワークやカッティングを、心地よい倍音とともに響かせることが可能です。また、ドライブを加えた際にも暴れすぎず、歌を引き立てるバッキングに最適なレンジを持っています。

さらに、谷川が使用しているとされるもう一つの重要なアンプが、Dumble Overdrive Specialクローン(プリアンプとして使用)です。オリジナルは入手困難な伝説的アンプですが、クローンモデルをプリアンプとして利用することで、極めて滑らかで歌うようなリードトーンを実現しています。谷川のギターソロやメロディアスなフレーズが耳に残るのは、このアンプの影響が大きいと考えられます。

ライブにおいては、メインでGROOVE TUBEを使用しつつ、Dumble系プリアンプを組み合わせることで、状況に応じた音色の切り替えを実現している可能性が高いです。スタジオ録音では、この組み合わせに加えてDI(Direct Box)を経由して音の輪郭を調整しているとも推測されます。

これらのアンプはクリーントーンとドライブサウンドの両立に優れており、UNCHAINの幅広い楽曲を支える重要な要素となっています。谷川のサウンドの核心に触れるためには、クリーン基調でありながらも、適度なコンプレッションと倍音を持つアンプを選ぶことが必須条件になるでしょう。総じて、彼のアンプ選びは「歌を引き立てるトーン作り」に重きを置いていると想定されます。

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SOUL-OGROOVE TUBEAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲ライブでのメイン使用。クリーントーンとドライブの両立に優れる。
Overdrive Special CloneDumble系Amazonで探すUNCHAIN谷川正憲プリアンプ用途。歌うようなリードトーンを実現。クローンモデルを使用。

使用ギターの種類と特徴【UNCHAIN・谷川正憲】

a close up of a guitar neck and strings

谷川正憲の音作りの中心となるのは、彼が愛用するギターの数々です。UNCHAINの楽曲はクリーンを基調にしながらも、ファンク的なカッティングやジャズ的なコードワーク、さらにはブルージーなリードフレーズを駆使するため、ギター選びは非常に重要です。彼が使用するギターはセミアコ、ストラト系、テレキャスター系、アコースティックと多岐にわたり、音楽性の広さを支える源になっています。

まず象徴的なのが、Gibson ES-335(ラリー・カールトン・シグネチャーモデル)です。セミアコ特有のウォームな中域と、ラリー・カールトンモデルならではの滑らかで伸びやかなトーンが魅力。UNCHAINのライブでも頻繁に登場し、コードワークやリードの両面で活躍しています。特にソウルフルな楽曲やバラードにおいて、存在感を放つ重要な1本です。

次に注目すべきは、Grosh Guitars Retro Classic Vintage TGrosh Guitars NOS Retro。Groshはアメリカのブティックブランドで、ヴィンテージをベースにしながらもモダンなプレイアビリティを兼ね備えている点が特徴です。テレキャスターライクなRetro Classic Tはカッティングやコードワークに強く、ストラトライクなNOS Retroはリードやアルペジオに適しています。谷川のファンク〜ジャズ要素を支えるギターとして大きな役割を果たしています。

日本製のHISTORY HS-LSも使用しており、信頼性の高い国産ギターでライブのサブとして活用されているようです。レスポールスタイルのシングルカッタウェイは、より厚みのあるロック寄りのトーンを補完する役割を担っていると考えられます。

アコースティックでは、Martin D-28(2003年製推定、L.R. Baggs Anthem搭載)をメインに使用。煌びやかな倍音と豊かな低域が特徴で、弾き語りやアコースティックセットでのパフォーマンスを支えています。また、クラシックギターとしてShunpei Nishino NR-3 CW(2006年製)を使用。繊細なニュアンス表現に優れ、バンドの楽曲の幅を広げる存在です。

さらに、ヴィンテージのGibson J-50(1966年製推定、L.R. Baggs M1 Active搭載)も愛用しており、ブルージーで温かみのあるアコースティックトーンを実現。これらのアコースティックギターは、エレキでは表現しきれない温度感を音楽に与えています。

総じて谷川正憲のギター選びは「楽曲の雰囲気を最大限に引き出すこと」を目的としており、エレキとアコギを自在に使い分けながら、多彩な表現を可能にしています。使用ギターの幅広さこそが、UNCHAIN独自のサウンドを作り出す大きな鍵だと想定されます。

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ES-335 Larry Carlton ModelGibsonAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲セミアコースティックラリー・カールトンモデル。ジャズ/ソウル系楽曲で頻繁に使用。
Retro Classic Vintage TGrosh GuitarsAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲テレキャスタータイプファンク系カッティングに最適。モダンとヴィンテージの両立。
NOS RetroGrosh GuitarsAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲ストラトキャスタータイプアルペジオやリード向き。歌との相性が良い。
HS-LSHISTORYAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲レスポールタイプ厚みのあるロックサウンドを補完するサブギター。
D-28(2003年製推定)MartinAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲アコースティックギターL.R. Baggs Anthem搭載。煌びやかな倍音と低域。
NR-3 CW(2006年製)Shunpei NishinoAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲クラシックギターAUGUSTINE BLACK弦使用。繊細なニュアンスを再現。
J-50(1966年製推定)GibsonAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲アコースティックギターL.R. Baggs M1 Active搭載。ブルージーなトーン。

使用エフェクターとボード構成【UNCHAIN・谷川正憲】

谷川正憲のサウンドを特徴づける大きな要素のひとつが、緻密に組まれたエフェクターボードです。UNCHAINの楽曲は、クリーンからドライブ、さらには空間系まで幅広い音作りが要求されるため、彼のエフェクト構成は実に多彩です。特にコンプレッサーやオーバードライブの選択は入念で、楽曲のニュアンスを最大限に引き出す工夫が感じられます。

まず目立つのは、TRIAL製のペダル群です。ABボックスやBite Distortion、オリジナルのYOU OVER DISTORTION IIを使用しており、谷川のサウンドの基盤を作っています。TRIALは国産ハンドメイドブランドで、自然なドライブ感と高い解像度を持つ点が特徴。彼が重視する「歌と溶け合うギターのトーン」を支えていると言えるでしょう。

オーバードライブ系は特に多く、VEMURAM Jan RayJHS Morning GloryZahnrad by nature sound ZVKCといったペダルがラインナップ。いずれも透明感を保ちながら音の芯を前に出せる特性を持ち、フレーズごとに最適なキャラクターを切り替えられる構成となっています。

コンプレッサーとしては、Demeter Opto CompulatorLimetone Audio focusを併用。前者は光学式で自然なサステインを付与し、後者は国産らしい高い解像度で粒立ちを揃えます。谷川のクリーントーンが心地よく伸びる背景には、これらのコンプの存在があると考えられます。

空間系では、SOURCE AUDIO COLLIDERTC Electronic Nova DelayTBCFX Blackface Reverbを使用。特にCOLLIDERはディレイとリバーブを統合したペダルで、楽曲に立体感を持たせる役割を担っています。さらに、Line6 M5というマルチエフェクターも取り入れ、多彩な音色を瞬時に呼び出せる柔軟性を確保しています。

その他にも、MusicomLAB EFX MK-Vによるスイッチャーで複雑なルーティングを制御し、Fire-Eye Red-Eye TwinMXR micro ampでプリアンプ/ブースター的な使い方を実現。ライブでも録音でも、音量や質感のバランスを素早く整えられるよう工夫されています。

これらの構成を見ても分かる通り、谷川正憲のボードは「ただ音を変える」ためではなく、「歌を引き立てるために音を整える」ことを目的としているのが大きな特徴です。国産ブランドから海外ブティックブランドまで幅広く取り入れつつ、自身のサウンドに合うよう組み合わせた結果、UNCHAIN独自の洗練されたサウンドが形作られていると想定されます。

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ABボックスTRIALAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲ジャンクションボックスシンプルな切替用。ライブでのライン制御に使用。
Bite DistortionTRIALAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲ディストーション国産らしい高解像度。荒さを抑えたドライブ感。
YOU OVER DISTORTION IITRIALAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲ディストーション本人オリジナルモデル。歌を邪魔しないナチュラルドライブ。
Opto CompulatorDemeterAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲コンプレッサー光学式で自然なコンプ。サステインを伸ばす。
focusLimetone AudioAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲コンプレッサー国産ハンドメイド。粒立ちを揃え、クリーンに最適。
CLYDEFulltoneAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲ワウペダルヴィンテージ系ワウ。リードやカッティングで使用。
Jan RayVEMURAMAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲オーバードライブ透明感と芯のあるドライブ。定番のブティックOD。
Morning GloryJHS PedalsAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲オーバードライブナチュラルドライブ。ブースター的にも使用可能。
ZVKCZahnrad by nature soundAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲オーバードライブ国産ハンドメイド。独自の中域が特徴的。
COLLIDERSource AudioAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲空間系マルチエフェクターディレイ+リバーブ統合。立体感を演出。
Nova DelayTC ElectronicAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲ディレイデジタル系。正確でクリアなリピート。
Blackface ReverbTBCFXAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲リバーブフェンダー系リバーブを再現。ウォームな残響。
M5Line6Amazonで探すUNCHAIN谷川正憲マルチエフェクター多彩な音色を一台で補完。ライブの柔軟性に寄与。
EFX MK-VMusicomLABAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲スイッチングシステム複雑なルーティングを制御。ライブの要。
Red-Eye TwinFire-EyeAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲プリアンプ/アンプシミュレーターアコギやライン出力で音質補正に使用。
micro ampMXRAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲ブースターソロ時の音量UP。音質も太くする役割。
Direct2-JTwhirlwindAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲ダイレクトボックスステージとPAをつなぐ重要機材。音質劣化を防ぐ。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【UNCHAIN・谷川正憲】

a close-up of a key chain

谷川正憲の音作りは、ギター・アンプ・エフェクターの個々の選択に加えて、EQやミックスでの工夫が大きな鍵となっています。UNCHAINの楽曲はジャズやソウル、R&Bにルーツを持つため、一般的なロック系の分厚い歪みや派手な空間処理とは異なり、「クリーンの美しさ」「コードの分離感」「歌とのバランス」を第一に設計されているのが特徴です。

EQ設定の基本は中域重視です。特にギターの帯域がボーカルと被らないように、低域はカット気味にし、ローエンドの濁りを避けています。逆に高域はアンプやエフェクター側で自然な倍音を活かすように調整され、アタック感と煌びやかさを保ちつつ、耳障りにならない程度に抑制。クリーンでも埋もれず、ドライブしても過度に暴れないバランスが作られています。

アンプのセッティングとしては、GROOVE TUBE SOUL-Oではクリーンチャンネルを主体に使用し、ゲインは控えめ。EQはBASSを3〜4割、MIDを5〜6割、TREBLEを6〜7割程度に設定することが多いと想定されます。これによりコード感の明瞭さとリード時の抜けを確保しています。Dumble系クローンをプリアンプ的に用いる場合は、中域を少し持ち上げ、ソロやメロディラインに歌心を与えるように設定されています。

エフェクターの使い分けにおいては、クリーン+コンプレッサーで粒立ちを揃えた「ファンク的なカッティング」、軽いオーバードライブ+リバーブで「ソウルバラードのアルペジオ」、Jan RayやMorning Gloryでブーストして「歌を包み込む厚み」を加える、というように場面ごとに最適化がなされています。過剰な歪みを避けることで、UNCHAINの楽曲に必要な「余白のある音空間」を維持しています。

空間処理では、ディレイとリバーブを分けて使うことが多く、リードフレーズでは短めのディレイを軽くかけて奥行きを演出し、バッキングではリバーブで自然な広がりを与える手法が中心です。特にSource Audio COLLIDERのような多機能ペダルは、これらの処理を柔軟に切り替えられるため、楽曲ごとに空間の「深さ」を変えられる利点があります。

ミックス面では、ギターの定位はセンターより少し外側に配置されることが多いと考えられます。これにより、ボーカルを中央に据えながら、ギターが左右の広がりを担い、全体のバランスを崩さずに存在感を発揮します。録音時にはダイレクトボックス(whirlwind Direct2-JTなど)を通してライン録りとマイキングを組み合わせ、後段のEQで帯域整理を行っている可能性も高いです。

さらに特徴的なのは、プレイアビリティそのものを音作りの一部としている点です。強弱のコントロールやピッキングニュアンスを活かすため、機材設定は過度に加工せず、ニュートラルな状態をベースにしています。特にジャズやソウル的なコードワークでは、手元のタッチでトーンの濃淡を変えることを重視しているため、PA側でもコンプレッションは控えめにして、ダイナミクスをそのまま伝えるミックスを志向していると考えられます。

まとめると、谷川正憲のセッティングは「クリーンを基盤にしつつ、必要な場面だけ軽く味付けする」ことに徹底されており、その結果としてUNCHAINらしいボーダーレスなサウンドが完成していると言えるでしょう。エフェクトやEQはあくまで補助であり、最も大切にされているのは「歌との共鳴」と「ニュアンス表現の余地」であると想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【UNCHAIN・谷川正憲】

谷川正憲のサウンドは、ブティック系のギターやアンプ、そして高品位なエフェクターを駆使することで成立しています。しかし、すべてを同じ機材で揃えるのは現実的に難しく、特に初心者や予算に制約のあるギタリストにとってはハードルが高いのも事実です。そこで、比較的安価で市販されている製品を使い、谷川のサウンドに近づける方法を紹介します。

まずギターに関しては、谷川が多用するセミアコやテレキャスタータイプを模したモデルが有効です。例えば、Epiphone ES-335は本家Gibsonのセミアコのエントリーモデルで、ジャズ〜ソウル寄りのウォームなクリーントーンを再現しやすい一本です。また、テレキャスター系ではFender Player Telecasterが手に入りやすく、ファンク的なカッティングやクリーンリードに対応可能です。

アンプについては、真空管アンプが理想ではありますが、コスト面や扱いやすさを考えると、モデリングアンプのYamaha THR30IIBOSS Katana-50 MkIIが最適解となります。どちらもクリーンの透明感と軽いドライブサウンドを兼ね備え、さらにリバーブやディレイも内蔵しているため、谷川が得意とするソウルフルなサウンドをシンプルに再現できます。

オーバードライブに関しては、谷川が使用するVEMURAM Jan RayやJHS Morning Gloryは高額ですが、そのキャラクターを意識した代替品としてBOSS BD-2 Blues DriverCaline Pure Skyが挙げられます。どちらも透明感があり、クリーンブーストや軽いドライブとして使用でき、ファンクやジャズのリズムギターに自然に馴染むのが強みです。

コンプレッサーは音作りの中核となる部分ですが、DemeterやLimetone Audioは価格が高めです。代替としてBOSS CS-3 Compression SustainerXotic SP Compressorを選ぶと良いでしょう。CS-3は扱いやすく、粒立ちを均一にすることでクリーントーンが心地よくまとまります。一方、SP Compressorは小型ながらナチュラルな掛かり具合で、ソウルやポップスにマッチします。

空間系では、谷川が使用するSource Audio ColliderやTC Electronic Nova Delayを再現するのは難しいですが、初心者向けにはNUX Atlantic Delay & ReverbBOSS DD-8 Digital Delayが効果的です。これらはディレイとリバーブをシンプルに設定でき、ライブや宅録でも扱いやすいのが魅力です。

総じて、谷川正憲の音作りの本質は「透明感のあるクリーン」「ナチュラルなドライブ」「空間処理による立体感」です。すべてを揃えなくても、上記のような比較的安価な機材を組み合わせることで、そのエッセンスを再現することが可能です。特に、クリーントーンを大切にする姿勢と、空間系の適度な使い方を意識することが、サウンドを近づける最短ルートになるでしょう。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ギターES-335EpiphoneAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲本家Gibsonの代替。ウォームなクリーンを安価に再現可能。
ギターPlayer TelecasterFenderAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲ファンク的カッティングやポップ寄りのサウンドを狙いやすい。
アンプKatana-50 MkIIBOSSAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲安価ながら多機能。クリーンと軽い歪みの両立に強い。
アンプTHR30IIYamahaAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲宅録・小規模ライブに最適。空間系内蔵で多用途。
オーバードライブBD-2 Blues DriverBOSSAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲透明感のあるクリーンドライブ。Jan Rayの代替候補。
オーバードライブPure SkyCalineAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲Morning Gloryに近いサウンド特性を持つ低価格OD。
コンプレッサーCS-3 Compression SustainerBOSSAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲安定した定番。粒立ちを均一化してクリーンを際立たせる。
コンプレッサーSP CompressorXoticAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲小型でナチュラル。ソウルやポップス系に適応。
ディレイ/リバーブAtlantic Delay & ReverbNUXAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲ディレイとリバーブの統合型。COLLIDERの代替候補。
ディレイDD-8 Digital DelayBOSSAmazonで探すUNCHAIN谷川正憲正確で多機能なディレイ。シンプルに空間を加えたい人向け。

総括まとめ【UNCHAIN・谷川正憲】

まとめイメージ

谷川正憲(UNCHAIN)の音作りを通して見えてくるのは、「ギターと歌を一体化させる」という明確なコンセプトです。彼は単にリードギタリストではなく、シンガーソングライターであり、楽曲の表情をコントロールする存在でもあります。そのため、使用機材は派手さよりも「透明感」「温かさ」「表現力」を重視して選ばれているのが特徴です。

ギターに関しては、セミアコのGibson ES-335やブティックブランドGroshのテレキャスター/ストラトタイプを駆使し、ソウルフルでありながらモダンなプレイを支えています。アコースティックでもMartinやGibson J-50といった名機を使用し、エレキだけでは得られない有機的な響きを取り入れています。つまり「ジャンルを越えて最適な響きを得る」という姿勢が彼のサウンドを形成しているのです。

アンプやプリアンプの選択も同様で、GROOVE TUBEやDumble系クローンといった「クリーンとドライブの中間を自由に操れる」機材が中心。これにより、バッキングとリードの両立を自然に実現し、UNCHAINの幅広い楽曲を下支えしています。

さらに、エフェクターボードの構成からは「必要な要素を必要な場面でだけ使う」実用主義が見て取れます。TRIALやVEMURAM、JHSなどの高品位なペダルを組み合わせ、歌を邪魔せずに表現を増幅する仕組みを作り上げています。コンプレッサーや空間系は特に重要で、プレイの粒立ちを整えたり、アンサンブル全体に奥行きを与えたりする役割を担っています。

このように谷川の音作りを学ぶ上で重要なのは、「同じ機材を揃える」こと以上に、「音をどう響かせたいか」という考え方を理解することです。彼のサウンドは、過剰な加工を避けて「ギターそのものの響き」と「歌との調和」を大切にしている点が最大の特徴といえるでしょう。

もし彼の音に近づけたいのであれば、機材の細部よりも「クリーンを基調にした設定」「必要最小限の歪み」「空間系での奥行き」といったポイントを意識することが大切です。そして最終的には、ピッキングの強弱やリズム感、タッチといった「プレイヤー自身の表現力」がサウンドの決め手となります。

谷川正憲の音作りの本質は、「歌とギターの共鳴」にあります。UNCHAINの楽曲が多くの人の心を揺さぶるのは、技術や機材だけでなく、その背景にある「音楽をどう届けたいか」という強い意志が反映されているからだといえるでしょう。

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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

🎸 ギター

Gibson ES-335(ラリー・カールトン シグネチャーモデル)

Grosh Guitars Retro Classic Vintage T

Grosh Guitars NOS Retro

HISTORY HS-LS

Martin D-28(2003年製推定、L.R. Baggs Anthem搭載、JOHN PEARSE 600L弦)

Shunpei Nishino NR-3 CW(2006年製、AUGUSTINE BLACK SET弦)

Gibson J-50(1966年製推定、L.R. Baggs M1 Active搭載、D’Addario EJ16弦)

🎚️ エフェクター / ペダルボード

カスタムジャンクションボックス

TRIAL ABボックス

TRIAL Bite Distortion

TRIAL YOU OVER DISTORTION II(オリジナル)

Demeter Opto Compulator(コンプレッサー)

Limetone Audio focus(コンプレッサー)

Fulltone CLYDE(ワウ)

Limetone Audio LTV-30(ボリュームペダル)

BOSS EV-30(エクスプレッションペダル)

KORG Pitchblack Portable(チューナー)

KORG Pitchblack Custom(チューナー)

VEMURAM Jan Ray(オーバードライブ)

JHS Pedals Morning Glory(オーバードライブ)

Zahnrad by nature sound ZVKC(オーバードライブ)

Line6 M5(マルチエフェクター)

SOURCE AUDIO COLLIDER(ディレイ・リバーブ)

MusicomLAB EFX MK-V(スイッチャー)

Fire-Eye Red-Eye Twin(プリアンプ)

MXR micro amp(プリアンプ)

TBCFX Blackface Reverb(リバーブ)

TRIAL Line Selector(バッファー/ループボックス)

TC Electronic Nova Delay(ディレイ)

whirlwind Direct2-JT(DI)

🔊 アンプ

GROOVE TUBE SOUL-O

Dumble Overdrive Special クローン(プリアンプとして使用)

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