【K.A.Z】VAMPS風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

K.A.Z(VAMPS/Oblivion Dust)は、日本のロックシーンを代表するギタリストの一人です。彼のプレイスタイルは、ラウドでヘヴィながらも繊細さを併せ持つ点に特徴があります。特に、VAMPSでのライブにおける圧倒的な音圧と立体感のある空間系サウンドは、多くのギタリストに影響を与えています。

K.A.Zのサウンドは、ハードロックやインダストリアル要素を取り込みながら、クリーン〜クランチ、そして激しいディストーションまで自在に操れる点にあります。代表曲では「EVANESCENT」「ANGEL TRIP」「LOVE ADDICT」などが挙げられ、それぞれに異なる音作りが施されています。特に「LOVE ADDICT」では、歪みながらもコード感を失わないバランスの取れたトーンが印象的です。

また、K.A.ZはESPやZodiacworksといったブランドのカスタムギターを多数所有し、その見た目からも存在感を放っています。さらにBognerやDiezelなどのハイゲインアンプを駆使し、時にTwo-Rockのようなクリーン主体のアンプと組み合わせることで、楽曲ごとに幅広いサウンドを表現しています。

彼の音が注目される理由は、単に機材の豪華さだけでなく、「音像設計力」にあります。曲中でのダイナミクスの作り方、エフェクトのかけ方、EQのチューニングに至るまで一貫して音楽性を重視し、バンド全体のサウンドに溶け込ませています。

つまり、K.A.Zのサウンドを再現するには、「ハイゲインの迫力」と「立体感のある空間処理」の両立が重要なポイントになります。

以下では、実際に使用されているアンプ・ギター・エフェクターを詳しく解説し、音作りの手法や再現に必要な機材を紹介していきます。

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使用アンプ一覧と特徴【VAMPS・K.A.Z】

K.A.Zの音作りを語るうえで欠かせないのが、アンプの選択肢の多さとその使い分けです。ライブやレコーディングによって異なるアンプを組み合わせることで、多彩なトーンを生み出しています。特にBogner、Diezel、Two-Rockといった一流アンプブランドを使い分ける姿は、彼のサウンドの幅広さを象徴しています。

ライブで最もよく使用されているのは、Bogner UberschallとUberkabキャビネットの組み合わせです。このアンプはハイゲインアンプの中でも特にヘヴィな音圧と輪郭のあるディストーションで知られ、VAMPSのラウドな楽曲には欠かせません。さらに、Bogner 2*12Fキャビネットをセンターに配置し、分厚い中音域を強調したセッティングを取ることが確認されています。

一方で、クリーントーンやブルージーな質感を出す際には、Two-Rock Opal Signatureが使用されます。Two-Rockはスティーヴィー・レイ・ヴォーン系統のトーンをイメージさせるクリーンアンプで、広がりのあるサウンドを作ることが可能です。VAMPSのバラード曲やアルバムのレコーディングでは、特に空間系エフェクトと組み合わせて重用されました。

また、ヘヴィロック寄りの場面ではDiezel HERBERTやCornford mk-50hを導入。Diezelはモダンで硬質なディストーション、CornfordはUK的なハイゲインサウンドが特徴です。それに加え、Mesa Boogie Dual Rectifierも一部の楽曲で確認されており、よりラウドな方向性の音作りに貢献しています。

さらに、スタジオではCustom Audio OD-100を用いたナチュラルな歪みや、Marshall JMP-1(プリアンプ)+Marshall 9200(パワーアンプ)のラックシステムも取り入れられています。これらはライブ時よりも整った音像を求める際に使用されることが多いようです。加えて、Line6 POD X3 PROやTech21 SansAmp PSA-1といったアンプシミュレーターも使用され、宅録やリハーサル、補助的な役割を果たしています。

つまりK.A.Zは、楽曲の方向性に応じて「BognerやDiezelの爆音ヘヴィ系」「Two-Rockの透明感」「CornfordやMesaの硬質感」といった特徴をシーンごとに使い分けています。この柔軟なアンプ選びが、VAMPSの多彩なサウンドを支えているのです。したがって、必ずしも1台に固執するのではなく、複数のアンプを楽曲ごとに選び抜いている、と想定されます。

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Bogner UberschallBognerAmazonで探すVAMPSK.A.Zライブのメイン。爆音ハイゲイン。
Bogner Uberkab cabinetBognerAmazonで探すVAMPSK.A.ZUberschallと組み合わせて使用。
Two-Rock Opal SignatureTwo-RockAmazonで探すVAMPSK.A.Zクリーンやバラードに使用。
Diezel HERBERTDiezelAmazonで探すVAMPSK.A.Z硬質でモダンなハイゲイン。
Cornford mk-50hCornfordAmazonで探すVAMPSK.A.Zブリティッシュハイゲイン。
Mesa Boogie Dual RectifierMesa BoogieAmazonで探すVAMPSK.A.Zヘヴィロック定番のラウドサウンド。
Marshall JMP-1MarshallAmazonで探すVAMPSK.A.Zラックプリアンプとして使用。
Marshall 9200MarshallAmazonで探すVAMPSK.A.ZJMP-1と組み合わせて駆動。
Custom Audio OD-100Custom AudioAmazonで探すVAMPSK.A.Zスタジオでのナチュラルな歪みに使用。
Line6 POD X3 PROLine6Amazonで探すVAMPSK.A.Z宅録やシミュレーション用途。
Tech21 SansAmp PSA-1Tech21Amazonで探すVAMPSK.A.Zプリアンプ的に使用。補助的役割。

使用ギターの種類と特徴【VAMPS・K.A.Z】

a close up of a man's chest with no shirt on

K.A.ZはVAMPSにおいて圧倒的な存在感を放つサウンドを作り上げるために、ESPやZodiacworksを中心に多数のカスタムギターを使用しています。ライブやレコーディングで見られるギターは、ビジュアル的にも特徴的で、白やサンバースト、緑の網目模様など多彩です。

ESPの「KZ.V-1」「KZ.V-ONE」は代表的なメイン機材で、ホワイトとサンバーストが特に有名です。鋭角的なボディシェイプが視覚的インパクトを与えると同時に、分厚いディストーションにも埋もれない存在感あるトーンを持ちます。さらに「ESP KZ.P-ONE-W & Fire」や「ESP POTBELLY K.A.Z Custom」といった個体は、本人仕様のカスタムモデルで、フレーズごとに使い分けがされています。

特筆すべきはZodiacworks製の数々のカスタムモデルです。「ZPG Re-viv K.A.Z Custom」はメイン機材として頻繁に使われ、SLVやBチューニング仕様の465モデルなども確認されています。これらは低音域の安定感とハードなリフに最適化された設計が施され、VAMPS特有の重厚なサウンドの核を担っています。

また、ESP VP-K350(ブラック/シルバー/赤×黒ライン入り7弦)やESP VP-200(ゴールド/シースルーレッド/パールホワイト)などのFlying V系ギターも多く使用。7弦仕様を導入することで、ダウンチューニング時の迫力をより増大させています。さらに、ESP TE-K300やESP SG-TYPEといったシンプルなモデルもステージで確認されており、曲ごとに適材適所で使い分けていることがわかります。

PRS 20th Anniversary SinglecutやMcCarty Soapbarは、ハムバッカーとP-90の違いを生かし、モダンロックからブルージーな曲まで対応。NavigatorのLP-380LTDは、よりトラディショナルなレスポールサウンドを狙う際に用いられます。さらにJames TrussartのSteel Caster Rusty Starなど、メタルボディを持つ個性的なギターも所有しており、独特の倍音感を音作りに取り込んでいます。

加えて、Fender JazzmasterやGibson ES-295といったビンテージ系のギターも時折登場し、VAMPSの多彩なサウンドを彩っています。dragonfly製のB6やCUSTOM 27インチモデルは拡張レンジとモダンな音色を得るための選択であり、スタジオワークでは特に活躍するケースがあります。

このようにK.A.Zのギターは、シグネチャーモデルとカスタム品を軸に、時にビンテージやモダンギターを組み合わせることで、VAMPSの音楽性を幅広く表現しています。つまり「豪快なルックス」と「多彩なトーン」が共存するセットアップだといえるでしょう。と、想定されます。

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ESP KZ.V-1 / KZ.V-ONEESPAmazonで探すVAMPSK.A.ZVシェイプメイン使用。ホワイトとサンバースト。
ESP KZ.P-ONE-W & FireESPAmazonで探すVAMPSK.A.Zカスタムモデル本人仕様の特注品。
Zodiacworks ZPG Re-viv K.A.Z CustomZodiacworksAmazonで探すVAMPSK.A.Zオリジナルメインの一本。低音に強い。
ESP VP-K350ESPAmazonで探すVAMPSK.A.Z7弦Vシェイプブラック/シルバー/赤×黒ライン仕様。
ESP VP-200ESPAmazonで探すVAMPSK.A.ZVシェイプゴールド、シースルーレッド、パールホワイト。
James Trussart Steel Caster Rusty StarJames TrussartAmazonで探すVAMPSK.A.Zテレキャスタータイプメタルボディ特有の倍音感。
PRS McCarty SoapbarPRSAmazonで探すVAMPSK.A.ZシングルカットP-90搭載でブルージーな質感。
Navigator LP-380LTDNavigatorAmazonで探すVAMPSK.A.Zレスポールタイプトラディショナルな厚みあるトーン。
dragonfly CUSTOM 27″dragonflyAmazonで探すVAMPSK.A.Zロングスケール拡張レンジサウンド用。
Gibson ES-295GibsonAmazonで探すVAMPSK.A.Zセミアコビンテージ感を楽曲に付与。

使用エフェクターとボード構成【VAMPS・K.A.Z】

K.A.Zの音作りにおけるもう一つの重要な要素がエフェクターボードです。彼は歪み系・空間系・モジュレーション系を中心に、幅広いエフェクターを組み合わせて音像を作り出しています。特に、ライブではディストーションとディレイの組み合わせを多用し、分厚く広がるトーンを形成しています。

歪み系では、SHARK WARZY DRIVEをプリアンプ的に使用するほか、伝説的なオーバードライブ「Klon Centaur」を2台所有し、クランチ〜リードトーンの幅広い表現に用いています。さらに、weedブランドの改造ペダル(TS-9DX MOD、BEEF EQブースター、Sweet Drive)が複数導入され、オリジナリティのある歪みを追求していることが特徴的です。加えて、Keeley DS-1(BOSS DS-1 MOD)やFulltone OCDといったペダルも確認されています。

コンプレッサーやブースターも多彩で、Providence VELVET COMPやDiamond COMPRESSOR、Strymon OB1などを組み合わせ、ピッキングニュアンスを強調しつつサステインを確保しています。これにより、VAMPSのラウドな楽曲でも音の粒立ちを失わない仕上がりになっています。

空間系では、Eventide TIME FACTOR(ディレイ)、MOD FACTOR(モジュレーション)、Empress Superdelay、BOSS DD-20など多彩なディレイを駆使し、深みのあるサウンドを作成。また、T.C. Electronic TC2290やLexicon PCM70といったラック型デジタルディレイ/マルチエフェクトも導入し、スタジオレコーディングでの厚みを演出しています。

モジュレーション系では、Diamond HALO CHORUSを筆頭に、コーラスやフランジャーを随所で使用。特にクリーンパートやアルペジオでは、音の広がりを演出するために欠かせない存在です。さらに、Fulltone Clyde Deluxe WahやDigitech WHAMMY(WH-II含む)といった表現力の高いペダルも導入し、ライブ中のダイナミックな音色変化を担っています。

ボード構成は時期によって異なりますが、ライブでは「Klon Centaur+歪みペダル」→「コンプレッサー」→「空間系ディレイ」→「モジュレーション」→「ノイズサプレッサー」という流れが基本。ノイズ処理にはiSP DECIMATORが必須で、ハイゲイン環境でもクリアなサウンドを保っています。

このようにK.A.Zは、ハイゲイン環境でも埋もれない音作りを徹底するために、ブースターやコンプを多用し、さらにラック系エフェクトを加えることで立体的なサウンドスケープを実現しているのです。と、想定されます。

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SHARK WARZY DRIVESHARKAmazonで探すVAMPSK.A.Zオーバードライブプリアンプ的に使用。
Klon CentaurKlonAmazonで探すVAMPSK.A.Zオーバードライブ2台所有、クランチ用途。
weed TS-9DX MODweedAmazonで探すVAMPSK.A.ZオーバードライブIbanez TS-9DXのMOD版。
Fulltone OCDFulltoneAmazonで探すVAMPSK.A.Zオーバードライブリードブーストに使用。
Providence VELVET COMPProvidenceAmazonで探すVAMPSK.A.Zコンプレッサー粒立ちを揃える目的。
Diamond COMPRESSORDiamondAmazonで探すVAMPSK.A.Zコンプレッサーナチュラルコンプ。
Eventide TIME FACTOREventideAmazonで探すVAMPSK.A.Zディレイ多彩なディレイを実現。
Eventide MOD FACTOREventideAmazonで探すVAMPSK.A.Zモジュレーション系コーラス、フランジャー用途。
iSP DECIMATORiSPAmazonで探すVAMPSK.A.Zノイズリダクションハイゲイン環境で必須。
Digitech WHAMMYDigitechAmazonで探すVAMPSK.A.Zピッチシフターライブで表現力を拡張。
Fulltone Clyde Deluxe WahFulltoneAmazonで探すVAMPSK.A.Zワウペダルリードや効果的な演出に使用。
T.C. Electronic TC2290T.C. ElectronicAmazonで探すVAMPSK.A.Zディレイラック型。スタジオ用。
Lexicon PCM70LexiconAmazonで探すVAMPSK.A.Z空間系マルチエフェクターリバーブ/マルチで使用。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【VAMPS・K.A.Z】

a close up of a guitar with a bunch of knobs on it

K.A.Zのサウンドは単に機材の組み合わせだけではなく、そのセッティングやEQ処理、さらにはPA・レコーディング段階でのミックスワークに大きく支えられています。彼の音作りは「ハイゲインでありながらも潰れない明瞭さ」と「空間的な広がり」を同時に満たすことに特徴があり、そのために細かい調整が随所で行われています。

まずアンプのセッティングにおいて、Bogner Uberschallなどのハイゲインアンプを使用する際は、ゲインを過剰に上げすぎず、6〜7割程度に留める傾向が見られます。これにより音が団子状に潰れることを避け、エフェクターやミックス処理で音像をコントロールしやすくしています。TrebleとPresenceは比較的高めに設定し、ステージで埋もれがちな高域を補強。逆にBassは控えめにして、リズム隊との棲み分けを意識していると考えられます。

EQ処理の面では、10バンドEQ(MXR TEN BAND EQ)を活用して周波数帯域を細かく整えています。特に低域(80Hz前後)をややカットし、200Hz〜400Hzの範囲で適度な厚みを加えることで、バスドラムやベースと干渉しにくいクリアな歪みを実現。中域(1kHz前後)は強調されるケースが多く、ギターリフやソロをバンド全体のサウンドにしっかりと前に出す効果を担っています。

楽曲ごとの使い分けでは、たとえば「LOVE ADDICT」のような代表曲ではハイゲインを軸にしながらもコンプとディレイで空間的広がりを加えています。一方で「ANGEL TRIP」のようにメロディアスな要素が強い楽曲では、歪みを抑え、クリーン寄りのサウンドにコーラスを重ねることで浮遊感を演出。バラード曲ではTwo-Rockアンプを用いたクリーントーンにリバーブやディレイを重ね、立体的で幻想的な空間を作り出しています。

また、ライブではPAと密接に連携し、左右のステレオイメージを意識した音作りを徹底。ステージ上ではBognerとTwo-Rockの組み合わせをLRで配置し、片方をやや歪ませ、もう片方をクリーン気味に設定することで、音圧と透明感を両立しています。これにより、リフやソロがバンド全体の爆音の中でもしっかり聴こえるよう工夫されているのです。

さらに、ラックエフェクト(Lexicon PCM70やTC2290など)はリハーサル時に細かくプリセットを作り込み、曲ごとに最適なパラメータを呼び出せるようにしています。ライブ中はスイッチャーを介して瞬時に切り替えられるため、イントロ・サビ・ソロといった場面ごとに全く異なる音色を展開することが可能です。

ミックスにおいては、K.A.Zのギターは左右に大きく振り分けるよりも、センター寄りに据えることが多いとされます。これはHYDEのボーカルとのバランスを重視し、ギターが主旋律を補完する役割を果たすためです。特にハードなリフでは、ギターの存在感を強調しつつもボーカルの帯域を邪魔しないよう、2kHz以上の帯域を整える処理が行われていると推測されます。

総じてK.A.Zのセッティングは、「ギター単体で完結するトーン」ではなく、「バンド全体のサウンドに溶け込みながらも存在感を示すトーン」を目指している点に特徴があります。そのため、同じアンプやエフェクターを使用しても、EQやミックス処理を考慮しなければ再現は難しいでしょう。と、想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【VAMPS・K.A.Z】

K.A.Zが実際に使用している機材は、ESPやZodiacworksのカスタムギター、BognerやDiezelといった高級アンプ、そしてKlon Centaurやラック型ディレイなど非常に高額でプロフェッショナル仕様のものが多いです。しかし、初心者〜中級者でも市販の製品を使えば、ある程度近いサウンドを再現することは可能です。ここでは比較的手に入れやすい市販モデルを紹介します。

まず歪み系の要となるオーバードライブ。K.A.Zが多用するKlon Centaurはプレミア価格で数十万円しますが、そのトーンに近いとされる「Electro-Harmonix Soul Food」や「Wampler Tumnus」は非常に再現度が高く、1〜2万円程度で入手可能です。また、Ibanez TS9 Tubescreamerは彼のweed TS-9DX MODに通じるサウンドを持っており、王道ブースターとしておすすめです。

アンプに関してはBognerやDiezelを揃えるのは困難ですが、BOSSのマルチエフェクター「GT-1000」や「GT-1」、LINE6の「HX Stomp」「POD Go」などを用いることで近い質感を得られます。特にハイゲインモデリングやIRキャビネット機能を駆使することで、ライブや宅録でも迫力あるVAMPS風トーンを再現可能です。

空間系については「BOSS DD-200」や「TC Electronic Flashback Delay」が非常にコストパフォーマンスに優れており、EventideやLexiconに近いディレイ/リバーブの広がりを模倣することができます。また、コーラス系は「MXR Analog Chorus」や「BOSS CE-5」がDiamond HALO CHORUSの代替として有効です。

さらに、ノイズ対策としては「BOSS NS-2」が定番であり、iSP Decimatorの廉価代替として十分に機能します。ハイゲイン環境で音が潰れることを防ぎ、輪郭を保つ上で重要です。

ギターに関しては、ESPやZodiacworksのカスタムは高額なため、代替として「ESP LTD EC-1000」や「Edwards E-LP」シリーズをおすすめします。7弦モデルが欲しい場合はIbanezの「RGシリーズ」やSchecterの「Hellraiser」が良い選択肢です。ビジュアル面では再現できなくとも、ピックアップやスケール感が近いことから音質的には十分な効果が得られます。

このように、「ソウルフード系のOD+チューブスクリーマー系」「マルチエフェクターでBogner/Diezelをシミュレート」「BOSSやMXRの空間系ペダル」という組み合わせで、比較的安価にK.A.Zの分厚く立体的なサウンドを再現することが可能です。と、想定されます。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
オーバードライブSoul FoodElectro-HarmonixAmazonで探すVAMPSK.A.ZKlon Centaur系。低価格で似たトーン。
オーバードライブTS9 TubescreamerIbanezAmazonで探すVAMPSK.A.Zweed TS-9DX MODの廉価代替。
マルチエフェクターGT-1000BOSSAmazonで探すVAMPSK.A.ZBogner/Diezel系アンプをシミュレート可能。
マルチエフェクターHX StompLine6Amazonで探すVAMPSK.A.ZPODの進化系。宅録やライブに最適。
ディレイDD-200BOSSAmazonで探すVAMPSK.A.ZEventide/TC2290の代替に有効。
コーラスCE-5 Chorus EnsembleBOSSAmazonで探すVAMPSK.A.ZDiamond HALO CHORUSの代替。
ノイズリダクションNS-2 Noise SuppressorBOSSAmazonで探すVAMPSK.A.ZiSP Decimatorの廉価代替。
エレキギターLTD EC-1000ESP LTDAmazonで探すVAMPSK.A.ZESPカスタムの代替として有効。
エレキギターRG Series 7弦IbanezAmazonで探すVAMPSK.A.ZESP 7弦モデルの代替候補。

総括まとめ【VAMPS・K.A.Z】

まとめイメージ

K.A.Zの音作りは、一言でいえば「ラウドでありながらも立体的で美しい」という点に尽きます。VAMPSというバンドの性格上、爆音の中でもHYDEのボーカルを支えつつ、楽曲全体を包み込むようなギタートーンが求められます。そのために彼は、ESPやZodiacworksのカスタムギター、BognerやDiezelのハイゲインアンプ、そしてEventideやLexiconといった高級ラックエフェクトまで、多数の機材を駆使しています。

ただし、K.A.Zの真の魅力は「豪華な機材」そのものではなく、それをどう使うかという「音像の設計力」にあります。例えば、ハイゲインでも埋もれないようにゲインを控えめに設定し、EQで中域を強調する。さらにコンプレッサーやブースターで粒立ちを揃え、ディレイやリバーブで空間的広がりを持たせる。こうした積み重ねによって、VAMPSの楽曲にふさわしいサウンドが完成するのです。

また、K.A.Zは単にラウドな音を作るだけではなく、曲ごとに「音の役割」を切り替える柔軟さも持ち合わせています。バラードでは透明感のあるクリーン、ラウドチューンではゴリゴリのディストーション、さらには浮遊感のあるコーラスや空間系処理。これらを的確に切り替えられるのは、豊富な機材と長年の経験によるものです。

読者がK.A.Zのサウンドを再現したい場合、大切なのは「同じ機材を揃えること」よりも、「音をどう組み立てるか」を学ぶことです。安価なマルチエフェクターや定番ペダルでも、EQバランスや空間系エフェクトの工夫次第で驚くほど近い雰囲気を作り出すことができます。つまり、本質は「音の厚みと広がりをどう設計するか」にあるのです。

総じて、K.A.Zの音作りは「ヘヴィネスと繊細さの両立」を追求する姿勢の表れといえるでしょう。ギター単体で完結させず、バンド全体の音像にどう寄与するかを考え抜いた結果が、あの圧倒的なライブサウンドに結実しています。これこそが、VAMPSのK.A.Zサウンドを語るうえでの最大のポイントです。

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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

■ ギター

ESP KZ.V-1 / KZ.V-ONE(白・サンバースト/メイン機の1つ)

ESP KZ.P-ONE-W & Fire

ESP POTBELLY K.A.Z Custom(POTBELLY系カスタム)

ESP VP-K350(3本:ブラック/シルバー/赤×黒ライン入り7弦)

ESP VP-200(3本:ゴールド/シースルーレッド/パールホワイト)

ESP TE-K300(白/ナチュラル)

ESP K.A.Z Model(テレキャスシェイプ)(白/緑×網ボディ)

ESP SG-TYPE

Navigator LP-380LTD

Zodiacworks ZTC-MT Ⅱ 2H “The Dead”

Zodiacworks ZTC-MT Ⅲ K.A.Z

Zodiacworks ZPG Custom

Zodiacworks ZPG Re-viv K.A.Z Custom(別記事でメイン使用)

Zodiacworks ZPG Re-viv SLV

Zodiacworks ZPG Re-viv SLV-465 B Tune

Zodiacworks SG TYPE

PRS 20th Anniversary Singlecut

PRS McCarty Soapbar

Jack Gretz CUSTOM GUITAR

Devid Thomas McNaught V Type(青/黒)

Fender JAZZMASTER

Fender Japan JAZZMASTER

Gibson ES-295

dragonfly B6

dragonfly CUSTOM 27″

James Trussart Steel Caster Rusty Star

■ アンプ & キャビネット

Bogner Uberschall(サブ含め複数所有)

Bogner Uberkab cabinet

Bogner キャビネット(2*12F下に配置)

Divided by 13 LDW 17/39

Divided by 13 2*12F キャビネット(センター配置)

Two-Rock Opal Signature

Two-Rock キャビネット(左右×2基/スピーカーはEVに換装)

Cornford mk-50h

Diezel HERBERT

Custom Audio OD-100

Mesa Boogie Dual Rectifier

Marshall 9200(パワーアンプ)

Marshall JMP-1(プリアンプ)

Line6 POD X3 PRO(アンプシミュレーター)

Tech21 SansAmp PSA-1(アンプシミュレーター)

■ エフェクター & 周辺機材

SHARK WARZY DRIVE(OD/プリアンプ的に使用)

Klon Centaur(2台所有/OD・クランチ用途)

weed BEEF(EQ/ブースター)

weed TS-9DX(Ibanez TS-9DX MOD)

weed Sweet Drive

Keeley DS-1(BOSS DS-1 MOD)

Fulltone Wah(Clyde Deluxe Wah含む)

Fulltone OCD

Providence VELVET COMP

Diamond COMPRESSOR

Diamond HALO CHORUS

Strymon OB1(アナログコンプ/ブースター)

Empress Superdelay

Eventide TIME FACTOR(ディレイ)

Eventide MOD FACTOR(コーラス/フランジャー等)

MXR TEN BAND EQ

iSP DECIMATOR(ノイズサプレッサー)

Digitech WHAMMY / WH-II

EARNIE BALL Volume Pedal(+Shin’s製も使用)

E-bow

platinum dual drive(OD)

T.C. Electronic G-Force

T.C. Electronic TC2290(デジタルディレイ)

BOSS DD-20(デジタルディレイ)

Lexicon PCM70(マルチエフェクト)

▼ プロ音作りの参考資料はこちら

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