始めに(特徴紹介)
田中和将(たなか かずまさ)は、GRAPEVINEのフロントマンであり、ボーカルとしての存在感に加えて、ギタリストとしての独特なサウンドメイクでも高く評価されています。彼のギターは決して派手さを狙うものではなく、楽曲の世界観を支える“奥行きのあるトーン”が大きな特徴です。
特に、Epiphone CasinoやJazzmasterといったセミアコ/シングルコイル系のギターを軸に、温かくドライなクリーントーン、あるいは軽く歪ませたオーバードライブサウンドを織り交ぜるスタイルが印象的です。代表曲「スロウ」や「光について」では、繊細かつ透明感のあるカッティングやアルペジオが耳を引き、近年の「放浪フリーク」や「here」では、低音を効かせた厚みのあるサウンドも聴かせています。
田中のプレイスタイルは、リフよりもコード感・アルペジオ・ニュアンス重視であり、エフェクトも多用するというより“必要なときに必要なだけ”を加える設計です。そのため、楽曲ごとにギターとアンプ、エフェクトを緻密に使い分けることで、GRAPEVINEの多彩な音像を作り上げているといえるでしょう。
音作りの根底にあるのは、シンプルながらも豊かな中域と、アナログ感のある奥行きです。ブルースやオルタナティブ・ロックに通じるアプローチを、邦ロックの文脈で洗練させたのが田中和将のギタートーンの真髄といえます。
代表的なライブやPVでは、Casinoの乾いたコードストローク、SG Specialの荒々しいドライブトーン、そしてBlues Deluxe Reissueアンプのウォームな響きが大きな役割を果たしています。ファンやプレイヤーから「なぜあの音になるのか」と注目される理由は、こうしたギターとアンプの選択、そして控えめながらツボを押さえたエフェクトの組み合わせにあるのです。
使用アンプ一覧と特徴【GRAPEVINE・田中和将】
田中和将のサウンドを語るうえで外せないのが、フェンダー系のアンプを中心にしたクリーントーンの美しさと、歪ませたときの中域の豊かさです。GRAPEVINEはオルタナティブな質感を持ちながらも歌心を大切にするバンドであり、田中のアンプ選びはその音楽性を支える重要な要素となっています。
初期から中期にかけては Fender Super Sonic 60 がメインアンプとして使用されていました。クリーンチャンネルの煌びやかさと、ドライブチャンネルで得られる骨太なサウンドが特徴で、CasinoやSGとの組み合わせで多彩なトーンを生み出していました。特に「風待ち」や「ここにある」など、ライブで骨格の太いリフを支える場面で効果を発揮しています。
現在のメインは Fender Blues Deluxe Reissue(40W)です。クラシックなフェンダーのトーンを持ちながら、クリーン〜クランチの領域に強く、温かみのある音が特徴です。ライブではエフェクトループを活用しており、空間系やブレンダーを組み合わせることで、立体感あるサウンドを作り出しています。例えば「目覚ましはいつも鳴りやまない」で聴ける分厚いコードワークは、このアンプの中域の心地よさが大きく寄与していると考えられます。
さらに、サブとして使用されているのが VOX MV50 です。小型のアンプヘッドながら真空管風の質感を持ち、リハーサルや小規模ライブで使われることが多いとされています。フェンダー系とは異なるVOXらしい歯切れの良さを加えることで、楽曲にアクセントをつける意図があると推測されます。
このように、田中はフェンダーを基盤としながら、楽曲や場面に応じてアンプを使い分けています。結果として、GRAPEVINEの楽曲に漂うアナログ的な温かさと都会的なクールさが両立しているのです。最新ツアーでも依然としてBlues Deluxe Reissueが軸になっていることから、彼のサウンドの核はフェンダー的な中域とクリーントーンにある、と想定されます。
使用ギターの種類と特徴【GRAPEVINE・田中和将】
田中和将の音作りにおいて、ギターの選択はアンプ以上にサウンドキャラクターを左右しています。彼はセミアコ、フルアコ、ソリッドと幅広いギターを使い分け、その曲ごとに最適な質感を選び抜いています。以下はこれまでに確認された主要な使用ギターです。
まず欠かせないのが Epiphone Casino です。デビュー期から使われ、ナチュラルフィニッシュの個体は「スロウ」「光について」などで確認されています。チェリーサンバーストの1966年製も長年愛用され、「会いにいく」「放浪フリーク」のPVに登場。ピックガードを外したセッティングが特徴で、乾いたアタックと箱鳴りが田中の歌と調和します。Casinoのクリーントーンは、バンドサウンドに独特の空気感を与えています。
Epiphone Century(60年代後半ヴィンテージ) も特徴的な選択肢のひとつ。「here」のPVで確認されており、テールピース変更や“E”ロゴ剥がれなど、かなり個性的な仕様。シンプルな構造と枯れたサウンドが、アコースティックライクなコードプレイに適しています。
Gibson SG Special は荒々しいオーバードライブサウンドを担います。オールブラックの2本を所有し、1本は半音下げ専用として「ふれていたい」「lamb」で使用。ピックアップはリアにDuncan、フロントにPAFが搭載されており、ライブでの重心の低い音を支えます。また、P-90搭載のレッドSGも一部で使用され、CasinoやCenturyとは対照的に、切れ味鋭いロックサウンドを実現しています。
Fender Jazzmaster(1964年製) は2001年以降の定番機材。プリセットスイッチを外した仕様で、レンジの広いシングルコイルサウンドが持ち味。特にアルペジオやクリーンパートで存在感を放ち、GRAPEVINEのモダンな雰囲気を支えています。
Fender Telecaster も複数使用しており、代表的なのは「青いテレキャスター」として知られるFSR AV ’60s(Lake Placid Blue、日本限定カラー)。2007年導入以来、ライブで定番となり、ナローで優しい音色を提供します。さらにCandy Apple Red系カラーのモデルも確認され、「Reverb」で半音下げ時に使用されたとされています。比較的近年導入された赤いTelecasterはハイエンドが強く、若々しいトーンを持っています。
アコースティックでは Gibson J-45 / J-50 をライブで愛用。ピックアップを内蔵しており、バンドサウンドの中でも埋もれない明瞭なトーンを提供します。また、Epiphone Texan ’66製 は「アイボリー」の弾き語りで登場。PUが無いためライブではマイク録音が基本ですが、枯れた響きは田中の歌声と絶妙にマッチします。
さらに12弦ギターも一部楽曲で使用され、「KINGDOM COME」「少年?」などで確認されます。モデル詳細は不明ですが、楽曲に奥行きを与える役割を担っています。
このように田中のギターセレクトは、楽曲のテーマやアレンジに合わせて綿密に行われています。CasinoやSGで荒さを、JazzmasterやTelecasterで透明感を、J-45やTexanで有機的な響きを、というように、組み合わせの妙でGRAPEVINE独自の音像を形成していると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Epiphone Century(60年代後半) | Epiphone | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | フルアコ | 「here」PVで確認。個性的な改造仕様。 |
Epiphone Casino | Epiphone | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | セミアコ | ナチュラル/チェリーサンバーストを使用。代表曲で多数確認。 |
Gibson SG Special | Gibson | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | ソリッド | ブラック2本(通常/半音下げ)、P-90搭載レッドも使用。 |
Fender Jazzmaster(1964年製) | Fender | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | ソリッド | 2001年以降の定番機材。プリセットスイッチ無し。 |
Fender Telecaster(Lake Placid Blue/FSR AV ’60s) | Fender | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | ソリッド | 2007年導入。ライブでの定番「青いテレキャスター」。 |
Gibson J-45 / J-50 | Gibson | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | アコースティック | ピックアップ内蔵。ライブでの定番アコギ。 |
Epiphone Texan ’66 | Epiphone | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | アコースティック | 「アイボリー」で使用。PU無しのためマイク録音。 |
使用エフェクターとボード構成【GRAPEVINE・田中和将】
田中和将のペダルボードは、シンプルなギターとアンプの組み合わせに繊細な表情を加える重要な役割を担っています。彼の音作りは過剰に歪ませたり派手に空間系を使うわけではなく、曲ごとに必要なニュアンスを丁寧に重ねるスタイル。そのため、オーバードライブを中心に複数の選択肢を揃え、曲の質感やライブハウスの響きに応じて切り替える運用が行われています。
歪み系では Mad Professor Supreme FAC や CHELLEE Ponyboy、Xotic Soul Driven、Paul Cochrane Timmy、Bondi Del Mar Overdrive など、世界的に評価の高い“透明系オーバードライブ”を複数導入。曲によって軽いブースト、粘りあるクランチ、ブルージーな歪みなどを自在に作り分けています。特に「風待ち」や「FLY」など中低域を活かしたフレーズで、これらのペダルが効いていると考えられます。
ファズ系は Skreddy BC109 Fuzz や Pigtronix Octava Micro を使用。荒々しい質感やオクターブ成分を加えることで、GRAPEVINEのオルタナティブな側面を強調します。「lamb」や「ふれていたい」のような、ダークかつラウドな楽曲でその存在感が際立ちます。
コンプレッサーは T.Sfactory TT-Comp や Empress Compressor MKII を中心に、サブで Keeley 4Knob も控えています。アルペジオやクリーンカッティングで均一な音量感を保ちつつ、歌を邪魔しないナチュラルなサスティンを実現している点が特徴です。
空間系は特に充実しており、Strymon FLINT(トレモロ/リバーブ) や Providence CHRONO DELAY、Catalinbread Belle Epoch(テープエコー系)などを活用。田中のリバーブやディレイは「かけっぱなし」ではなく、曲の隙間を彩るように短めで上品に使用されます。これにより「Reverb」「超える」などの楽曲で、浮遊感のあるサウンドスケープが生み出されています。
ユーティリティ面では Providence PEC-4V(スイッチャー) や GigRig Wet Box(ブレンダー) を導入。複数のオーバードライブをシーンに応じて切り替えたり、空間系のブレンドを調整することで、ライブにおける安定感と再現性を高めています。またパワーサプライには Strymon Ojai R30 や FREE THE TONE PT-3D を使い、ノイズレスで安定した電源供給を実現しています。
アコギ用にはシンプルなサブボードを組んでおり、KORG DT-10 チューナーと Mad Professor Sweet Honey Overdrive を中心に、弾き語りやアコースティック主体の楽曲で使用。ここでも「必要最小限」の思想が貫かれているのが印象的です。
全体的に田中のボードは、豪華なブランドが並んでいる一方で「質感重視」「音楽的に必要なときだけ使う」という姿勢が感じられます。彼のプレイスタイルと同じく、エフェクトの音色は“主張しすぎずに曲に溶け込む”方向に設計されていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Supreme FAC | Mad Professor | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | オーバードライブ | ナチュラルな歪みを加えるメインドライブの一つ。 |
Ponyboy | CHELLEE GUITARS & EFFECTS | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | オーバードライブ | ブースト的に使用、透明感のある歪み。 |
Timmy Overdrive | Paul Cochrane | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | オーバードライブ | 自然なクランチ感を作るために使用。 |
GLADIO SC | Cornerstone | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | オーバードライブ | Dumble系を意識した質感。深みのあるドライブ。 |
BC109 Fuzz | Skreddy Pedals | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | ファズ | 荒々しいオルタナ系サウンド用。 |
Octava Micro | Pigtronix | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | オクターブ | オクターブファズ的な役割で特殊効果を付与。 |
FLINT | Strymon | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | トレモロ/リバーブ | 上品な揺らぎとリバーブを提供。 |
CHRONO DELAY | Providence | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | ディレイ | 精密なディレイタイムで曲に厚みを加える。 |
Belle Epoch | Catalinbread | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | エコー | テープエコー的な揺らぎを再現。 |
PEC-4V | Providence | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | スイッチングシステム | 複数のペダルを切り替え可能にする中心機材。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【GRAPEVINE・田中和将】
田中和将の音作りは「シンプルに見えて非常に緻密」である点が特徴的です。彼はギター、アンプ、エフェクターの基本的なセッティングを大きく変えることは少なく、PAや楽曲アレンジに応じた細やかな調整で“聴かせる音”を作っています。以下に具体的なEQやミックスの工夫をまとめます。
アンプの基本セッティングでは、Fender Blues Deluxe Reissueを中心に使用しており、クリーンチャンネルのEQは以下のような傾向があります。
- Treble(高音域):4〜5程度。過度に上げず、耳に刺さらない丸みを重視。
- Middle(中音域):6〜7程度。ギターの存在感を保ちつつ、ボーカルと干渉しない帯域を確保。
- Bass(低音域):4〜5程度。アンプ特性を活かしつつ、バンド全体の低域とバランスを取る。
- Volume:楽曲や会場規模に応じて調整。クリーン〜クランチの境目を意識。
特に中域のコントロールが重要で、CasinoやJazzmasterのシングル系サウンドはミドルを強めに、SGのような力強いギターはミドルを抑え気味にして、バンド全体での棲み分けを意識していると推測されます。
歪みのコントロールでは、オーバードライブを「常時ON」ではなく「曲の要所で踏む」スタイル。例えば「風待ち」ではMad Professor Supreme FACで粘りを出し、「lamb」ではSkreddy BC109 Fuzzで荒々しさを加える、といった使い分けが確認できます。EQ的には歪みを加えてもローミッドを中心に厚みを作り、過度にハイを強調しないのが田中流です。
リバーブとディレイは短めのセッティングが多く、空間を埋めすぎないのがポイント。Strymon FLINTやProvidence CHRONO DELAYを使い、Decayを2〜3秒以内、ディレイタイムは300〜450ms程度に設定することが多いと考えられます。「Reverb」や「指先」で聴ける浮遊感は、ディレイのFeedbackを少なめにしてリズムに絡める手法の結果です。
トレモロ・ビブラートは特定曲で使用され、揺らぎを加えることでシンプルなコード進行に奥行きを与えます。FLINTのトレモロを浅く設定し、リズムに合わせるように使うことが多く、楽曲のムードチェンジに効果的です。
アコースティックでの工夫では、J-45やTexanはマイク録音、もしくはピックアップを通して出力されますが、田中はコンプレッサーを軽くかけてアタックを均一化し、リバーブで自然な奥行きを加えます。「アイボリー」など弾き語り曲では、歌とのバランスを重視して低域を抑え、倍音を際立たせています。
PA/ミックスの観点では、エンジニアが田中のギターをボーカルに干渉させないよう、EQで2〜3kHz帯域を少し抑え、中域の厚み(500Hz〜1.2kHz)を残す処理がされていると想定されます。結果として、田中の声とギターが自然に共存し、バンド全体の音に立体感が生まれています。
また、スタジオレコーディングでは、CasinoとTelecasterのダブルトラックで左右にパンを振り、クリーンなギターとドライブ感のあるギターを重ねることが多いです。「here」や「放浪フリーク」などの近年楽曲では、この手法で奥行きのあるサウンドを実現しています。
まとめると、田中和将のEQや音作りの工夫は「中域を基盤に置きつつ、楽曲ごとに微調整する」という点に尽きます。華美なセッティングではなく、バンドの音を引き立てるための引き算を駆使する姿勢が、GRAPEVINEサウンドを唯一無二のものにしていると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【GRAPEVINE・田中和将】
田中和将の音作りは、ヴィンテージのEpiphone CasinoやGibson SG、Fender Blues Deluxe Reissueなど、プロ仕様の機材が中心ですが、入門者やコストを抑えたいプレイヤーでも「音の雰囲気」を掴むことは十分可能です。ここでは市販されている比較的安価な機材を活用し、田中のサウンドに近づける方法を紹介します。
アンプに関しては、Fender Blues Deluxe Reissueの代わりに Fender Champion 40 や Fender Mustang LT25 がおすすめです。どちらも3〜4万円台で入手可能で、フェンダー系のウォームなクリーントーンを体験できます。特にChampion 40はシンプルな操作性で、田中のような中域重視の音作りを練習するのに適しています。
ギターに関しては、Epiphone Casinoのサウンドを模倣するには Epiphone Casino Coupe が実用的。中古市場では5万円前後から手に入り、セミアコ特有の空気感を得られます。Telecasterに関しては Squier Classic Vibe Telecaster が優秀で、4〜5万円台ながらクリーン〜クランチのトーンが非常に素直で、田中の透明感あるアルペジオサウンドを再現しやすいです。
エフェクターに関しては、田中が使用するハイエンド・オーバードライブの代替として BOSS BD-2 Blues Driver を推奨します。価格は1.5万円前後ですが、ゲインを抑えて使用することで透明感と粘りを両立でき、Mad Professor Supreme FACやTimmy系の質感に近いトーンを得られます。また、空間系では BOSS DD-8 Digital Delay が汎用性抜群で、短めのディレイを設定することで「Reverb」や「指先」のような浮遊感を演出可能です。
さらにリバーブに関しては、TC Electronic Hall of Fame 2 がコストパフォーマンスに優れており、温かみのある残響を作り出せます。Strymon FLINTの上品さを完全に再現するのは難しいですが、セッティングを工夫すればかなり近い雰囲気を得られるでしょう。
アコースティック用の環境としては、安価なピックアップ付きアコギ(YAMAHA FSXシリーズなど)に BOSS CS-3 Compressor を軽くかけ、必要に応じて BOSS RV-6 Reverb を追加するだけでも、ライブに近いバランス感が得られます。
総じて言えることは、「高価なヴィンテージを揃えなくても、中域を重視したセッティングとシンプルなペダルの組み合わせでGRAPEVINE的な音像は再現可能」という点です。初心者はまずフェンダー系アンプとBOSSのオーバードライブ/ディレイを導入するだけで、田中のサウンドの入口に立つことができます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
アンプ | Champion 40 | Fender | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | Blues Deluxe Reissueの代替に。自宅練習からライブまで対応可能。 |
ギター | Casino Coupe | Epiphone | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | Casinoの廉価版。箱鳴り感を安価に体験可能。 |
ギター | Classic Vibe Telecaster | Squier | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | 青いテレキャスターの代替。透明感あるクリーンが特徴。 |
オーバードライブ | BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | 透明感と粘りを両立。Supreme FACの代替に有効。 |
ディレイ | DD-8 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | 短め設定でReverbや指先の浮遊感を再現。 |
リバーブ | Hall of Fame 2 | TC Electronic | Amazonで探す | GRAPEVINE | 田中和将 | FLINTの代替として、温かみのある残響を提供。 |
総括まとめ【GRAPEVINE・田中和将】

田中和将の音作りの本質は「中域を大切にした歌心あるサウンド」にあります。ギターの選択にしても、アンプやエフェクターの組み合わせにしても、派手なソロや速弾きではなく、バンド全体の空気を支えるためのトーン設計が徹底されているのが特徴です。特にEpiphone CasinoやJazzmaster、Telecasterといったギターの透明感と枯れた響き、Blues Deluxe Reissueの温かいクリーンが、GRAPEVINE特有の都会的かつオーガニックなサウンドを形作っています。
また、オーバードライブの使い方は非常に抑制的で、楽曲の「ここぞ」という部分でのみ踏むことが多い点も特徴的です。Mad Professor Supreme FACやTimmy Overdriveなど、世界的に評価の高い透明系オーバードライブを複数使い分け、同じ曲でもライブとレコーディングで質感を微妙に変える柔軟性を見せています。歪みを強くかけすぎず、中域の芯を崩さないセッティングが、彼のギターを“歌の伴奏”として機能させています。
空間系エフェクトも同様に「控えめに使う」ことで真価を発揮。リバーブやディレイは、サウンドスケープを埋め尽くすものではなく、バンドの隙間を補い、余韻を演出するためのもの。これがGRAPEVINEのサウンドに漂う“都会的な孤独感”や“浮遊感”を生み出しています。特にFLINTやCHRONO DELAYを用いた短めの残響は、田中ならではのセンスを物語っています。
さらに、PAやミックスの観点から見ても田中のギターはボーカルと同居する設計になっており、2〜3kHz付近を削って歌を前に出しつつ、中域の厚みを残すバランス調整が行われています。これにより、彼の声とギターが一体となり、GRAPEVINE独特の立体感が形成されているのです。
もし読者が田中の音を再現したいのであれば、高価なヴィンテージ機材を揃える必要は必ずしもありません。大切なのは「中域を意識したEQ」「控えめで上品な歪み」「シンプルだが効果的なリバーブとディレイ」の3点を押さえることです。BOSS BD-2やDD-8といった手軽なペダルでも、十分に田中らしいニュアンスを体験できるでしょう。
総じて、田中和将のサウンドは“引き算の美学”によって成立しています。余計なものを削ぎ落とし、歌と調和する音を残す。このシンプルで誠実なアプローチこそが、GRAPEVINEサウンドを支える最大の要素であり、多くのプレイヤーが学ぶべきポイントだと言えるでしょう。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 使用ギター
エレキギター
Epiphone Century(60年代後半ヴィンテージ、テールピース変更/PG“E”ロゴ剥がれ)
「here」PVで確認。
Epiphone Casino
ナチュラル(デビュー~2nd期、「白日」「スロウ」「光について」PV)
チェリーサンバースト ’66製(4th~近年、「会いにいく」「放浪フリーク」PV)
どちらもピックガード無し。
Gibson SG Special
オールブラック2本(通常用と半音下げ用)
半音下げは「ふれていたい」「lamb」で使用。
PU:リア=Duncan、フロント=PAF(入手時から)
レッド(PU=P-90)も使用。
Fender USA Jazzmaster(1964年製/2001年より使用)
プリセットスイッチ無し仕様。
Epiphone Riviera(レッド)
「羽根」PV、1999年ワンマン@日比谷野音などで使用。
Fender USA Telecaster(Lake Placid Blue/FSR AV ’60s、2007導入、日本限定カラー)
「青いテレキャスター」としてライブ定番。音がナローで優しい。
Fender Telecaster(赤)
比較的近年モデル。ハイエンドが強く“若い音”。
Fender Telecaster(Candy Apple Red?)
一部ライブ(「Reverb」など半音下げ時)で目撃情報あり(本人所有未確認)。
Stratocaster(詳細不明)
『新しい果実』制作時に使用と発言あり。
アコースティックギター
Gibson J-50 / J-45(ピックアップ内蔵、現行品、ライブ使用)
Epiphone Texan ’66製
「アイボリー」弾き語り。PU無しのためライブではマイク録音。
12弦ギター
モデル不明(KINGDOM COME/少年?で使用)
🎛️ ペダルボード
田中和将(Tanaka)
歪み/オーバードライブ
Mad Professor/Supreme FAC
CHELLEE GUITARS & EFFECTS/Ponyboy
Xotic/Soul Driven
Paul Cochrane/Timmy Overdrive
Cornerstone/GLADIO SC
Bondi Effects/Del Mar Overdrive
Neotenic Sound/Magical Force(プリアンプ)
ファズ/特殊系
Skreddy Pedals/BC109 Fuzz
PIGTRONIX/Octava Micro(オクターブファズ)
コンプレッサー
T.Sfactory/TT-Comp
Empress Effects/Compressor MKII
Keeley/Compressor 4Knob(控え)
空間系
MXR/Analog Chorus
strymon/FLINT(トレモロ/リバーブ)
J.Rockett/Immortal Echo
Catalinbread/Belle Epoch(テープエコー)
Providence/CHRONO DELAY
Way Huge/Aqua-Puss(トレモロ/リバーブ)
DRY BELL/Vibe Machine V-2(ビブラート/コーラス)
Electro-Harmonix/NEO CLONE(コーラス)
Foxpedal/THE WAVE(ディレイ、アンプLoop用)
ユーティリティ
Providence/PEC-4V(スイッチャー)
GigRig/Wet Box(ブレンダー)
TC Electronic/polytune
Providence/STV-1JB(チューナー)
パワーサプライ
strymon/Ojai R30、Zuma R300
FREE THE TONE/PT-3D
アコギ用ボード
KORG/DT-10(チューナー)
Mad Professor/Sweet Honey Overdrive
VOCU/Baby Power Plant Type-B(パワー)
🔊 アンプ
Fender Super Sonic 60(以前のメイン)
Fender Blues Deluxe Reissue(現在のメイン、40W、エフェクトLoop使用)
VOX MV50(サブアンプヘッド)
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