【ミヤ】MUCC風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

MUCC(ムック)のギタリスト・ミヤは、90年代以降のヴィジュアル系シーンを支えてきた重要人物のひとりです。彼のプレイスタイルは、激しいラウドロックのリフから、エモーショナルなクリーントーン、さらには実験的なノイズサウンドまで多岐にわたります。

ミヤのサウンドの最大の特徴は「多彩な音色と緻密な構築力」です。例えば「蘭鋳」では重厚なリフと鋭いカッティングが共存し、「フライト」では透明感のあるクリーントーンとディレイを駆使した空間的な響きを聴かせます。また最新作では7弦ギターを活かした低音の迫力あるサウンドメイクも目立ちます。

ライブにおいてもスタジオ作品同様に「音色の切り替え」が重要視されており、大規模なエフェクトボードや複数台のアンプを駆使し、曲ごとに緻密に音を組み上げています。そのため、彼の機材遍歴をたどることは、そのままMUCCサウンドの進化を知る手がかりにもなります。

この記事では、ミヤが実際に使用しているギター・アンプ・エフェクターを詳細に紹介し、彼の音作りの秘密を徹底的に解説していきます。特に、彼のサウンドを再現するために必要なEQ設定やエフェクターの使い方についても触れていきますので、ギター初心者から上級者まで参考にできる内容になるはずです。

MUCCの楽曲は、ハードなラウドロックから繊細なバラード、さらにはエレクトロ的な要素まで網羅しています。そのため、ミヤのサウンドを追求することは、幅広いジャンルに対応できる音作りを学ぶことにも直結します。彼のアプローチを理解すれば、自分のプレイや作曲にも新しいアイデアが取り入れられるでしょう。

以下では、まずアンプやギターの詳細から解説を始め、その後にエフェクターボードやEQ設定の工夫、さらに初心者向けの代替機材も紹介していきます。ぜひ最後まで読み進めて、自分の音作りに役立ててください。

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使用アンプ一覧と特徴【MUCC・ミヤ】

MUCCのギタリスト・ミヤは、ラウドなギターリフから繊細なクリーントーンまで幅広く表現するために、複数のアンプを組み合わせて使用しています。特にMesa Boogie製のRectifierシリーズは長年の定番であり、彼の音作りの中心を担っています。代表的なのが「Dual Rectifier Road King II Head」で、4チャンネル仕様をフル活用し、クリーン、ファズライクな歪み、タイトなディストーション、そしてリード向けの伸びやかなサウンドをシーンごとに切り替えています。さらに、真空管もEL34と6L6を使い分け、楽曲の雰囲気やツアーの演奏環境に応じて音色を微調整している点も特徴です。

また、サブとして「Dual Rectifier Road King II 2×12 Combo」を運用しており、メインヘッドが不調の際や、小規模会場でのライブでも安定したサウンドを提供できるようにしています。過去には「Mesa Boogie Triple Rectifier Solo Head」もメインとして使用しており、こちらはよりアグレッシブで重厚な歪みを得られることから、初期〜中期MUCCのサウンドに欠かせない存在でした。

キャビネットは「Bogner 412SL 4×12 Cabinet」を採用。16Ωに改造を加えており、Marshallのキャビネットに比べてタイトでクリアな音質を得られるため、低音を強調した7弦ギターのリフや、複雑なディレイ・リバーブを重ねても輪郭を保ちやすい点が評価されています。Bognerキャビネットの採用は、音圧が必要なラウド曲だけでなく、繊細なクリーントーンを際立たせるための選択でもあると考えられます。

さらに、近年のインタビューやSNSなどからは、デジタルアンプシミュレーター「KEMPER Rack & Head」も導入されていることが確認されています。これはスタジオで作り込んだトーンをそのままライブに持ち込める利点があり、特に海外ツアーや短期間のセッションで音作りの再現性を高めるために活用されていると推測されます。

総じて、ミヤのアンプ選びは「真空管アンプによる生々しい迫力」と「デジタルによる再現性と利便性」をバランスよく両立させる方向性にあります。ライブとレコーディングの両面で最適解を模索し続けているのが彼の特徴であり、その時々のツアーやアルバム制作に応じて柔軟に機材を使い分けている、と想定されます。

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Mesa Boogie Dual Rectifier Road King II HeadMesa BoogieAmazonで探すMUCCミヤメインアンプ。4CH仕様で多彩な歪みとクリーンを切替。
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Mesa Boogie Triple Rectifier Solo HeadMesa BoogieAmazonで探すMUCCミヤ過去メイン。より強力な歪みで初期〜中期MUCCの音を支えた。
Bogner 412SL 4×12 CabinetBognerAmazonで探すMUCCミヤ16Ω改造済み。Marshallよりタイトでクリアな出音。
KEMPER Rack & HeadKemperAmazonで探すMUCCミヤスタジオサウンドをライブで再現可能なデジタルアンプ。

使用ギターの種類と特徴【MUCC・ミヤ】

brown guitar headstock in close up photography

MUCCのギタリスト・ミヤは、ジャンルレスで多彩なサウンドを操るために、非常に幅広いギターコレクションを使い分けています。彼のメインギターとして知られるのは、日本製のオーダーメイドを含むdragonflyです。6弦・7弦ともに使用しており、特に7弦モデルはヘヴィな低音リフに威力を発揮します。dragonfly特有のクリアな出音は、ラウドなアンサンブルでも埋もれず、ディレイやリバーブを駆使した広がりのあるプレイに適しています。

近年はドイツ製のHapas Guitars SLUDGE 727もライブで多用。テレキャスタイプの7弦で、SNSで一目惚れしたという逸話が残っており、複数本所有していることも有名です。その独特なデザインとタイトなローエンドは、現代的なメタル・ラウドロック寄りのサウンドに強く寄与しています。

イギリス製のMAYBURY Guitars UPSCALER RAMは、古材を利用したボディ構造が特徴的で、独自の倍音感と奥行きを持ったサウンドを生み出します。Fender系も多数所有しており、「Made in Japan Modern Telecaster HH」や「Fender Limited Ken Stratocaster Experiment #1」、「Fender Gold Foil Telecaster」などを使い分けています。KenモデルやGold Foilモデルは、改造を加えて高域の調整やハーフトーンの表現を重視しており、ラウドな歪みとクリーントーンの両方を活かすセットアップが施されています。

さらに、借り物ながら長年使用した「Gibson 1987 Les Paul Standard」もMUCCの歴史を語る上で欠かせません。Seymour Duncan JBやFishman Fluence ClassicへのPU交換が施され、ラウドな歪みにもモダンなクリーントーンにも対応可能に仕上げられています。

初の7弦ギターである「Brian Moore Guitars i2000 i7」は、ライブで酷使された後はレコーディング専用機材となっており、彼のキャリアの重要な転換点を支えた一本です。また、「Sugi Guitars DH500C」はFishman Fluence Classicを搭載し、よりモダンでラウドな方向性を強調したサウンドが特徴です。

さらに珍しいギターとして、大阪製のハンドメイド・セミアコ「B by W BW-910」や、YAMAHA Revstarシリーズ(RSP02T、RSP20CR)、PRS SE Paul’s Guitarなどもステージやレコーディングで使用。これらはクラシック的なニュアンスやP-90特有のハリのあるトーン、安定感のあるトーンを必要とする際に選ばれています。

総じてミヤのギター選びは「楽曲ごとに異なる世界観をギターで表現する」ことを目的としており、ラウドロックの重量感から透明感のあるバラード、さらには実験的なエフェクトサウンドまで幅広く対応できるよう設計されている、と想定されます。

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Hapas Guitars SLUDGE 727Hapas GuitarsAmazonで探すMUCCミヤ7弦テレキャスタータイプSNSで一目惚れし複数所有。タイトな低音が特徴。
MAYBURY Guitars UPSCALER RAMMAYBURY GuitarsAmazonで探すMUCCミヤテレキャスタータイプ古材を利用した独特な構造。倍音豊か。
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使用エフェクターとボード構成【MUCC・ミヤ】

MUCCのギタリスト・ミヤは、膨大なエフェクターコレクションをライブやレコーディングで巧みに使い分けることで知られています。その規模は圧倒的で、メインボードだけでも大小複数構成があり、さらにラック上やテック用のボードも用意されています。これにより、1曲ごとに必要な音色を的確に呼び出すことが可能になっています。

まず、大型のメインボードでは、FREE THE TONE製のJB-82SやARCシリーズを中心にシグナル管理を徹底しています。これらはスイッチングシステムやシグナルジャンクションとして機能し、複雑なエフェクター群をスムーズに切り替え可能にしています。その上で、JHS MuffulettaやJHS The VCR、Guyatone FL-2といった個性的な歪み・モジュレーション系を駆使し、曲ごとの質感を演出しています。

また、EarthQuaker DevicesのRainbow MachineやOrganizer、Disaster Transportなど、独特なサウンドメイキングが可能な機材を多用している点も特徴的です。これらはMUCCの楽曲に漂うサイケデリックで幻想的な雰囲気を支える重要な要素であり、彼が「ラウド+実験性」を両立させている所以でもあります。さらに、BOSS CE-1やDMシリーズ、Digitech Whammyなども長年の愛用品としてセットされており、伝統的なサウンドから先鋭的なエフェクトまで幅広くカバーしています。

小型ボードはよりシンプルにまとめられており、TC Electronic Nova ReverbやMXR M108 EQなどを中心に、ライブでの即応性と機動力を確保しています。一方で、ラック上のボードやテック用ボードには、Leqtique ProVoostやVemuram Jan Rayといった高品位ブースターやコンプレッサー、さらにはChase Bliss Audio CXM 1978のような先鋭的なリバーブも組み込まれ、最新のスタジオワークにも対応できる仕様です。

総じてミヤのエフェクターボードは「伝統的な定番+実験的な個性派」を融合させたスタイルで、MUCCの幅広い音楽性を支えています。そのため、同じボード構成でも楽曲によって使い方が変化し、毎回異なる表情を持つ音を表現できるのです。これこそがミヤ独自のサウンドアプローチであり、音作りの核心に迫るポイントと言えるでしょう。と、想定されます。

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FREE THE TONE JB-82SFREE THE TONEAmazonで探すMUCCミヤジャンクションボックスシグナルジャンクション。複雑な配線を統括。
FREE THE TONE ARC-3FREE THE TONEAmazonで探すMUCCミヤスイッチングシステム複数エフェクターを自在に切替可能。
JHS MuffulettaJHS PedalsAmazonで探すMUCCミヤファズクラシックBig Muffを再現。重厚な歪み。
EarthQuaker Devices Rainbow MachineEarthQuaker DevicesAmazonで探すMUCCミヤピッチシフター独特のモジュレーションと倍音効果。
BOSS CE-1BOSSAmazonで探すMUCCミヤコーラス定番アナログコーラス。温かみのある揺れ。
Digitech Whammy PedalDigitechAmazonで探すMUCCミヤピッチシフター音程を自在に変化。ソロやフレーズで多用。
MXR M108 10Band EQMXRAmazonで探すMUCCミヤイコライザー周波数帯域を細かく調整。低音強調などに活躍。
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Leqtique ProVoostLeqtiqueAmazonで探すMUCCミヤブースター透明感のあるクリーンブースト。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【MUCC・ミヤ】

black audio mixer turned on at 4

MUCCのミヤは、ギターの音作りにおいて非常に緻密で実験的なアプローチを取っています。その根底にあるのは「曲の世界観をいかにギターで具現化するか」という視点です。単に歪ませるだけでなく、EQやエフェクト、さらにはアンプのチャンネル切り替えやマイキング方法まで含めて、トータルでサウンドデザインを行っています。

まずアンプの設定について、Mesa Boogie Dual Rectifier Road King IIを基盤にした場合、CH1はクリーントーンに設定し、ゲインを控えめにしつつミドルをしっかり残すことでバンドサウンドに埋もれない透明感を作ります。CH2ではファズライクな歪みを担当し、低域を強調しすぎないようローをややカット、ハイを軽く持ち上げることでアンサンブル内での存在感を確保します。CH3とCH4ではディストーションとリードを切り分け、ディストーションはローをしっかり残しつつもハイミッドを持ち上げ、リードではサステインを重視したミドル寄りのEQを施すのが特徴的です。

EQの工夫は特に重要で、MXR M108 10Band EQを使用して低域を60〜120Hz付近で抑え込みつつ、250Hz〜400Hzを軽く持ち上げてギターの胴鳴りを強調します。さらに2kHz〜4kHzを強調することで、ディストーションでも抜けの良いサウンドを確保しています。高域(8kHz〜16kHz)は過剰にならない程度に軽く持ち上げ、空気感を演出する程度に留めています。

空間系の使い分けも巧みで、クリーントーンではTC Electronic Nova ReverbやEarthQuaker Devices Disaster Transportを組み合わせ、奥行きを持たせた広がりのある音像を形成します。ディレイはステレオで設定されることも多く、特に左右の空間で異なるディレイタイムを使用することで立体的な広がりを生み出しています。例えばリズムギター側を350ms、リード側を450msに設定し、深みを加えつつもリズムの明瞭さを保っています。

また、ノイズリダクションやゲートの使い方も特徴的です。BOSS SE-70やDrawmer DS201を活用し、ラウドなディストーションでもノイズを最小限に抑え、タイトで迫力あるサウンドを実現しています。これにより、切れ味のあるカッティングや高速リフでも音の輪郭が崩れにくくなっています。

ミックスにおいては、ギターの音を単体で完成させるのではなく、ドラムやベース、さらにはシンセサウンドを含めた「全体の音像」の中で最適化する意識が強いです。たとえば7弦を使用する際にはベースとローの帯域が被らないように、ギターは250Hz以下を大胆にカットしてタイトさを出し、代わりにベースに重心を任せています。一方で中域(1kHz〜3kHz)を強調することで、ギターがバンド全体を引っ張る役割を果たしています。

レコーディングではマイク選びも工夫されており、Royer R-121リボンマイクでキャビネットの温かみを収録し、Shure Beta 56やSennheiser Black Fire 521を組み合わせてアタック感を補強するなど、多層的に音を積み上げています。これにより、ライブではラウドに、レコーディングでは緻密で立体的なサウンドが表現可能になっています。

総じて、ミヤの音作りの本質は「複雑さと明瞭さの両立」にあります。ヘヴィなリフや実験的なエフェクトを駆使しながらも、バンドアンサンブルの中でギターがしっかりとした役割を果たせるよう緻密に調整されています。これらの工夫は、単に機材を揃えるだけでは再現できず、EQや空間処理、そして全体のミックスバランスを意識して初めて近づけることができる、と想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【MUCC・ミヤ】

ミヤの機材はdragonflyやHapasなどのハイエンドギター、FREE THE TONEやChase Blissといった高額エフェクターが中心で、すべてを揃えるのは容易ではありません。しかし、特徴的なサウンド傾向を理解し、代替機材を選ぶことで、比較的安価に彼の音に近づけることが可能です。ここでは初心者から中級者向けに、手に入れやすい価格帯(1万円〜5万円前後、上限10万円程度)で再現性の高いモデルを紹介します。

まずギターですが、7弦ギターを導入することがミヤの低音リフを再現する第一歩です。YAMAHA RevstarやIbanezの7弦シリーズは、手頃な価格帯でタイトな低音を得られるためおすすめです。特にIbanezのRGシリーズ7弦は、ラウド系バンドでも多く使われており、PUを工夫すればMUCCのようなモダンなトーンに近づけます。

アンプに関してはMesa Boogieは高価ですが、BOSSやLine 6のアンプシミュレーターで代替が可能です。BOSS Katanaシリーズは幅広い歪みからクリーンまで網羅し、EQの調整幅も大きいため、ミヤが多用するRectifier系の厚みあるディストーションをある程度再現できます。またLine 6 POD GoやHX Stompも、Mesa系アンプモデリングを搭載しており、空間系エフェクトとの組み合わせも容易です。

エフェクターでは、彼のボードの要となる「ファズ」「ピッチシフター」「空間系」を押さえることが重要です。ファズ系はBOSS FZ-5やElectro-Harmonix Big Muff Nanoで代替可能です。ピッチシフターはBOSS PS-6 Harmonistがコストパフォーマンスに優れ、Whammyライクなフレーズやコーラス的なハーモニーも作れます。空間系ではBOSS DD-8(ディレイ)やTC Electronic Hall of Fame(リバーブ)が有効で、シンプルながらも奥行きのあるトーンを構築できます。

イコライザーはMXRの10Bandが高価なので、BOSS GE-7が現実的な選択肢となります。中域を持ち上げてローを抑えることで、ミヤ特有の「ラウドなのにクリアな音」を作り出せます。さらに、コンプレッサーとしてBOSS CS-3を加えれば、タイトなリフと安定したクリーンが両立できます。

総じて、「7弦ギター+Mesa系モデリングアンプ+空間系とファズ/ピッチシフター」の組み合わせを揃えることが、コストを抑えつつもMUCCのサウンドを再現する近道です。高級機材の導入は後回しにしても、これらの基本構成を押さえることで十分にミヤらしい音色に近づけるでしょう。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ギター(7弦)RG Series 7弦IbanezAmazonで探すMUCCミヤ低音リフを再現しやすい定番7弦。比較的安価。
アンプシミュレーターKatana-50 MkIIBOSSAmazonで探すMUCCミヤMesa系の厚みある歪みを再現可能な入門アンプ。
アンプシミュレーターHX StompLine 6Amazonで探すMUCCミヤMesa Boogie Rectifierモデリングを収録。
ファズBig Muff NanoElectro-HarmonixAmazonで探すMUCCミヤJHS Muffulettaの廉価代替として最適。
ピッチシフターPS-6 HarmonistBOSSAmazonで探すMUCCミヤWhammy的な飛び道具として代用可能。
ディレイDD-8 Digital DelayBOSSAmazonで探すMUCCミヤステレオ対応ディレイで空間系を再現。
リバーブHall of Fame 2TC ElectronicAmazonで探すMUCCミヤNova Reverbの廉価版的に利用可能。
イコライザーGE-7 EqualizerBOSSAmazonで探すMUCCミヤMXR 10Bandの代替として安価で導入可能。
コンプレッサーCS-3 Compression SustainerBOSSAmazonで探すMUCCミヤクリーンの安定感を高め、ラウドなリフをタイトに。

総括まとめ【MUCC・ミヤ】

まとめイメージ

MUCCのギタリスト・ミヤの音作りを振り返ると、その核心は「多彩さと緻密さの融合」にあるといえます。彼のギターサウンドは、ラウドで重厚なリフから、透明感のあるクリーン、さらには実験的で独創的なエフェクトサウンドまで幅広く展開されています。それを支えるのは、膨大な機材群と徹底したセッティングの工夫です。

ギター選びではdragonflyやHapasといった個性派ブランドから、定番のFenderやGibson、YAMAHA Revstarまでを曲ごとに使い分けています。この柔軟な選択が、楽曲の雰囲気に合わせた音色表現を可能にしています。アンプに関してはMesa Boogieを中心に、Rectifierの厚みある歪みを基盤としつつ、Kemperなどのデジタル機材も併用することで再現性と利便性を兼ね備えています。

さらにエフェクターボードは、FREE THE TONEのシステムを中心にした管理体制のもと、ファズやピッチシフター、空間系エフェクトを大胆に組み合わせることで、MUCCのサウンドに不可欠な「激しさと幻想性の共存」を支えています。このアプローチは他のギタリストではなかなか見られない独特なものであり、ミヤが「実験精神を持ったサウンドクリエイター」として評価される理由のひとつです。

また、EQやミックスの工夫も重要な要素です。バンド全体の音像の中でギターの居場所を明確に確保するため、ローを大胆に整理し、ミドルからハイミッドを持ち上げる調整が多用されています。これにより、7弦の重低音リフでも音が濁らず、ベースやドラムと共存できるタイトなサウンドが実現されています。さらに、空間系を駆使して立体感を演出することで、クリーンからディストーションまで一貫して存在感のあるギターが構築されているのです。

総じてミヤの音作りの本質は、「機材の多さ」ではなく「目的に応じた徹底的な取捨選択と調整」にあります。つまり彼のようなサウンドを再現したい場合、まずは7弦ギターやMesa系のアンプモデリングを導入し、EQで中域を意識的に調整することから始めるのが近道です。そのうえで空間系エフェクトやピッチシフターを加えれば、MUCC特有の広がりと実験性を持った音色に近づけるでしょう。

「重さと透明感」「攻撃性と幻想性」という二面性を両立させることが、ミヤの音作りの最大の特徴であり、MUCCの楽曲を特別なものにしている要素です。単なるコピーではなく、自分自身の音作りの中でその哲学をどう活かすかを考えることで、ギタリストとしての表現の幅を大きく広げることができるでしょう。

下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

🎸 ギター

dragonfly(6弦/7弦、オーダーメイド含む) – メインとして愛用。

Hapas Guitars SLUDGE 727 – ドイツ製7弦テレキャスタイプ。SNSで一目惚れ、複数所有。

MAYBURY Guitars UPSCALER RAM – 英国製テレキャスター。古材を活用した独特なボディ構造。

Fender Made in Japan Modern Telecaster HH – ロッキングチューナー/ブロックサドル。PUセレクターをトーン位置へ移設。

Fender Limited Ken Stratocaster Experiment #1 – L’Arc〜en〜Ciel Kenモデル。リア+センターのハーフトーン主体、改造なし。

Fender Gold Foil Telecaster – コンデンサーをKen Strat仕様に交換し高域調整。

Gibson 1987 Les Paul Standard – 借り物。PUはSeymour Duncan SH-4 JBまたはFishman Fluence Classicに交換して使用。

Brian Moore Guitars i2000 i7 – 初の7弦ギター。長年のライブ使用後、現在はレコーディング専用。

Sugi Guitars DH500C – Fishman Fluence Classic搭載。モダン&ラウド向け。

B by W BW-910 – 大阪製ハンドメイドのセミアコ。クラシックギター的弾き心地。

YAMAHA Revstar RSP02T – P-90タイプPU搭載。元楽屋用→ステージ用へ。

YAMAHA Revstar RSP20CR – 外観・サウンド共に好みで愛用。

PRS SE Paul’s Guitar – 打ち込み曲に馴染む安定感のあるトーン。

🎚 アンプ/キャビネット

Mesa Boogie Dual Rectifier Road King II Head – 4ch仕様。クリーン/ファズ/ディストーション/リード用。EL34・6L6を使い分け。

Mesa Boogie Dual Rectifier Road King II 2×12 Combo – サブ用。

Mesa Boogie Triple Rectifier Solo Head – 過去メイン機、現在は予備。

Bogner 412SL 4×12 Cabinet – 16Ωに改造。マーシャルよりタイトでクリア。

🎛 エフェクター
メインボード(大)

FREE THE TONE JB-82S(シグナルジャンクション)

FREE THE TONE ARC-3(オーディオルーティング)

EarthQuaker Devices Organizer

BOSS DM-3

BOSS PS-3

Guyatone FL-2

JHS The VCR

JHS Muffuletta

JHS Colour Box

EarthQuaker Devices Disaster Transport

BOSS CE-1

FREE THE TONE PT-2

FREE THE TONE PT-1D

EarthQuaker Devices Rainbow Machine

Digitech Whammy Pedal

Morley Bad Horsie

Sonic Research ST-200

メインボード(小)

TC Electronic Nova Reverb

BOSS TE-2

BOSS DM-2W

EarthQuaker Devices Disaster Transport SR

MXR M108 10Band EQ

MASF Raptio

BOSS PS-5

JHS Red Remote

Noah’sark AC/DC-1

ラック上ボード

FREE THE TONE JB-21

FREE THE TONE ARC-3

FREE THE TONE ARC-53M

Leqtique ProVoost

Vemuram Jan Ray

EarthQuaker Devices The Warden

Vemuram Rage e

JHS Charlie Brown V4

JHS The VCR

Sonic Research ST-200

KORG Pitchblack Custom

FREE THE TONE PT-1D

ボードC(テック用)

FREE THE TONE ARC-53M(×2台)

FREE THE TONE EFS-3

Lee Custom Amplifier 12AU7(バッファー+ブースター)

GFI System Specular Tempus

Ibanez Tube Screamer 40th Anniversary

Voigt-Kampff Big Muff Mod

Valkyrie Spear Violence Booster MK II

Chase Bliss Audio CXM 1978

FREE THE TONE MB-5

Sonic Research ST-200 / ST-300

Peterson StroboStomp HD

📦 ラック機材

SHURE UR4D+(ワイヤレス)

ONE CONTROL A/B Box

FURMAN PL-PLUS DMC J(パワーコンディショナー)

DRAWMER DS201(ノイズゲート)

BOSS SE-70(×2)

YAMAHA SPX990

FREE THE TONE ARC-53M

FREE THE TONE Flight Time FT-1Y

BOSS OC-3

KEMPER Rack & Head

OLD NEVE 3415X(マイクプリ)

Shadow Hills Industries Mono Gama(マイクプリ)

NEVE 1073DPA(マイクプリ)

Black Lion Audio PG-1(パワーコンディショナー)

🎙 マイク/ミキサー

Solid State Logic BiG SiX(ミキサー)

Royer Labs R-121(リボンマイク)

Shure Beta 56(ダイナミック)

Sennheiser Black Fire 521(ダイナミック)

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