始めに(特徴紹介)
04 Limited Sazabys(通称:フォーリミ)のギタリストHIROKAZは、卓越したアンサンブル感覚と攻撃的なリフワークで、バンドサウンドに絶妙な輪郭を与えるプレイヤーです。
HIROKAZの音作りの特徴は、ハイゲインながらもバンド全体のサウンドを損なわない「分離感」と、複数のギターと役割を自然に分担できる「可変性」にあります。ステージ上では2台のアンプをシームレスに切り替え、歪みの質感を曲やフレーズごとにコントロールしています。
代表曲「swim」や「fiction」、「fade」などでは、鮮やかなバッキングとソリッドなソロが共存しており、ペダルやギターの使い分けに加え、ミックス・EQの工夫が光ります。
とくに印象的なのは、自身のシグネチャーモデルであるESP「レオン」に込められた実戦仕様のカスタム内容。ピックアップはBearknuckle Aftermathに換装され、トーンノブはすべてバイパス。ライブ中の素早い操作や暴れるフィードバックを意識した設計で、実用性に全振りされた構造が彼のプレイスタイルを支えています。
音源や映像作品からは、演奏のニュアンスを保ったままラウドに鳴らしきる「スピード感と制御の絶妙なバランス」が感じられ、SNS(@hirokaz04ls)でも使用機材や改造について度々言及されており、ギタリストからの注目度も非常に高いです。
本記事では、ギターマガジン公式Webの記事群(ギター/アンプ/ペダルボード)や、みずまるブログ(2022年まとめ)など信頼性の高い出典を基に、HIROKAZの機材・セッティング・音作りの詳細を丁寧に解説していきます。
次章では、彼のギターサウンドの心臓部とも言えるアンプ構成から見ていきましょう。
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使用アンプ一覧と特徴【04 Limited Sazabys・HIROKAZ】
HIROKAZのギターサウンドにおいて、アンプは極めて重要な役割を果たしています。彼はライブ・レコーディングの両面で、複数台のハイゲインアンプを使い分けており、楽曲やパートによって音のキャラクターを緻密に制御しています。
主に使用されているのは、Soldano SLO-30とBogner Ecstasy 3534の2台。Soldanoはミドルが前に出る特性を持ちつつ、出力30Wのコンパクトなサイズで、ライブハウスでもしっかりと鳴らし切れる構成。バッキング用として使用されることが多く、過剰に歪ませず、音の芯を残したまま分離感をキープしています。
一方のBogner Ecstasy 3534は、より太く、サステインに富んだトーンを持ち、HIROKAZのソロ用アンプとして位置づけられています。チャンネル構成とEQの設定によって、BASSを控えめにすることで、バンド内での低域の被りを避け、明瞭かつ前に出るサウンドを確保しています。
キャビネット構成も特徴的で、Bogner 212CキャビネットやMarshallの1975年製Model 2045キャビネットなどを組み合わせ、上下異なるブランドのキャビで鳴らすことで、倍音成分や指向性の差異を利用した立体的な音像を演出。さらに、Mesa/Boogie Mark I Combo BlondeやReissueもスタジオワークや特定楽曲において使用されているようです。
音作りにおいて「BASSを上げすぎない」「MIDDLEを削りすぎない」「トータルでバンドに馴染ませる」というバランス感覚が、HIROKAZのアンプ選びとEQに強く現れており、それはPAやエンジニアの現場でも非常に好まれる音像です。
以下に、確認できたアンプ構成を表形式でまとめています。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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SLO-30 | Soldano | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | 中域が抜ける、バッキング用アンプ |
Ecstasy 3534 | Bogner | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ソロ用。BASSを控えめに設定 |
Shiva | Bogner | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | 白いヘッド、ライブ使用あり |
1936V | Marshall | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | キャビネット。ロゴは非表示で使用 |
212OS | Bogner | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | 赤いオープンバックのキャビ |
Mark I Combo Blonde | Mesa/Boogie | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ヴィンテージモデル、スタジオ使用か |
Mark I Reissue | Mesa/Boogie | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | 再発モデル。価格帯は15万円前後 |
2045 | Marshall | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | 1975年製ヴィンテージキャビネット |
使用ギターの種類と特徴【04 Limited Sazabys・HIROKAZ】

HIROKAZのギター選びには一貫して「実戦仕様」という明確な美学が貫かれています。彼の使用ギターはESPを中心としたオリジナルモデルや、Navigator、Fenderなどをベースにした改造モデルが大半を占めており、プレイヤー視点での実用性を重視した選定が特徴です。
まず最も代表的なギターは、ESPのレオン(HIROKAZ Signature Model)。ホンジュラス・マホガニーボディ、ハードメイプルトップ、エボニー指板という重厚な材構成に加え、ピックアップはBearknuckle Aftermathへ換装。トーンノブはすべてバイパスされ、ボリューム1つのみというシンプル構造は「ライブ中に無駄な操作をさせない」ことを目的としたこだわりです。
その流れを汲むのが、同じくESP製のレオン2号(ラメ)。ブラックスパークル塗装+オレンジバインディングの見た目とは裏腹に、レオンとは異なる明るく抜けるトーンを意識した個体で、今後市販化の可能性もあるとのことです。
また、カスタムオーダーによるオフセットボディのESP Custom Modelや、その中古ギターをベースに全パーツを換装した魔改造ギターもステージで登場。これらはミドルテンポの楽曲でのメロウなトーンや、エッジの立ったバッキングに使用されており、1曲ごとにトーンの使い分けがなされています。
Navigator製のレスポールタイプも多数使用されており、P90搭載のN-LP-STD/Pは「Letter」「milk」などでの使用が確認されています。黒ボディにビグスビーを追加したN-LP-CTM Black、白ボディのVintage Whiteモデルもあり、ライブにより持ち替えている様子が伺えます。
他にも、ストラトに見えるがヘッドがテレキャス仕様の改造Fenderモデル、緑色をベースにしたESPジャガー風ギター、さらには見た目はGretschに近いが中身はESPというグレッチ風ジャズマスターまで、多彩なルックスとサウンドを兼ね備えた個体を駆使しています。
これらのモデルには、見た目の遊び心とは裏腹に「即戦力であること」「音に個性があること」「手に馴染むこと」といった基準がしっかりと存在しており、改造・選定・用途のどれを取っても徹底されています。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
レオン | ESP | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | レスポールタイプ | Aftermath PU、トーンバイパス、シグネチャー |
レオン2号(ラメ) | ESP | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | レスポールタイプ | 明るく抜ける音、開発中プロトタイプ |
Custom Model | ESP | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | オフセット | オーダー品、メロウなサウンド |
魔改造ギター | ESP | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | 改造モデル | 中古ギターベース、ハムバッカー×2搭載 |
N-LP-CTM | Navigator | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | レスポール | ビグスビー付き、黒&白モデルあり |
N-LP-STD/P | Navigator | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | レスポール | P90 PU搭載、2019年武道館で使用 |
グレッチ風ジャズマスター | ESP | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ジャズマスター | ピックアップをグレッチ製に交換 |
N-JM-ALR | Navigator | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ジャズマスター | シンプルなストック仕様 |
70s Telecaster Custom | Fender | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | テレキャスター | knifeのPVで確認、黒ボディ |
使用エフェクターとボード構成【04 Limited Sazabys・HIROKAZ】
HIROKAZの足元には、実に20台を超えるペダルが配置され、メインとサブの2つのボードに分かれています。その構成は複雑ながらも明確な意図に基づいており、アンプのチャンネル切り替えと歪み系ペダル、空間系ペダルを完全に役割分担させた構造が特徴です。
歪み系ペダルは、右側のメインボードに集約。Bondi Effects Sick As Overdriveはソロ時の粘り気あるサウンド、Mad Professor Sweet Honey Overdriveは軽めのバッキング時、FRIEDMAN BE-ODは激しめのリフに使用されることが多く、楽曲やセクションに応じて使い分けられています。
また、DigiTech Whammy5やDROPといったピッチ系エフェクトも登場し、1曲内での音程変化やトリッキーなアレンジに対応。加えて、EP Boosterによるゲインブーストもソロ時に使用されるなど、シーンに応じたフットワークの速さを支える機材群が揃います。
空間系エフェクトは左のサブボードに設置されており、BOSS DD-500やstrymon FLINT、Mu-Tron Micro-Tron III、Maxon CS9 Proなどが並びます。空間系を切り離した設計は、ノイズの軽減と操作性の確保を目的としたものと考えられます。
それらの信号は、Providence PEC-2やPEC-4などのスイッチングシステムを通じて制御され、演奏中に最適な構成を瞬時に呼び出せる構造です。JCB-4SMやVA-ST1といったジャンクションボックスも導入されており、信号経路の整合性と音質の安定を実現しています。
ペダルボード全体は、VooDoo Lab Power Plus 2とEventide Power Maxによって電源が安定供給されており、あらゆるステージにおいてもノイズレスな運用を可能とする堅牢なシステムとなっています。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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Sick As Overdrive | Bondi Effects | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | オーバードライブ | ソロ時に使用。粘りあるドライブ感 |
Sweet Honey Overdrive | Mad Professor | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | オーバードライブ | クリーン寄りバッキングに最適 |
BE-OD | FRIEDMAN | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ディストーション | ハードなリフや重心低めのプレイで使用 |
Whammy 5 | DigiTech | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ピッチシフター | トリッキーなパートで登場 |
EP Booster | Xotic | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ブースター | リードのブースト用 |
PS-5 | BOSS | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ピッチシフター | 特殊効果や下げチューニング再現 |
FLINT | strymon | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | リバーブ/トレモロ | 柔らかな残響と揺れで空間演出 |
Micro-Tron III | Mu-Tron | Amazonで検索 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | オートワウ・エンベロープフィルター | カッティングでのアクセントに |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【04 Limited Sazabys・HIROKAZ】

HIROKAZのサウンドメイクは「ライブでの輪郭の強さ」と「アンサンブル内での存在感」の両立を常に意識して設計されています。彼のセッティングには、アンプのチャンネル選定、EQポイント、エフェクターの組み合わせなど、緻密な計算が見られます。
メインのアンプ構成は、Soldano SLO-30とBogner Ecstasy 3534という低出力ながらパンチのある2台のヘッドを使い分けています。SLO-30はバッキングパートでの使用を想定しており、特に中域の抜けに優れるのが特長。本人はこの特性を活かすため、EQでは「MIDDLEをあえて下げ気味」に調整し、BASSとTREBLEで全体のバランスを取るようにしています。
一方のEcstasy 3534は、ギターソロやメロディラインの際に使用。チャンネルスイッチングによって音量と歪みのニュアンスを切り替え、BASSつまみを抑えることで、バンド内で抜けすぎずに前に出る音を実現。特に中〜高域の張りを重視し、あえてPRESENCEは控えめというセッティングが多く見られます。
また、ライブやスタジオセッションでは、キャビネットの組み合わせも巧みに行われており、Bogner製212CとMarshallのModel 2045(1975年製ヴィンテージ)を上下でミックス。ソルダーノにBognerキャビ、ボグナーにMarshallキャビというブランドミックスを行うことで、低域と中域の特性を補完し合うような設計がされています。
空間系エフェクトでは、strymon FLINTによるプレートリバーブ+トレモロの組み合わせが印象的。空間の広がりを加えながらも原音を損なわず、バンド全体の音像に馴染ませるよう意識されています。また、ディレイはBOSS DD-500を使用し、楽曲によってモジュレートディレイやテープエコー系のセッティングを選択することで、楽曲の雰囲気に応じた質感が得られます。
ミックス面では、録音された音源に対してもHIROKAZは積極的に意見を出すスタイル。ギターが「ただの壁」にならずに「動きのあるリズム楽器」として機能するよう、パン振りやEQバランス、さらにはリバーブのかかり具合にまで配慮されているようです。特にミドルの帯域を意識し、他の楽器との「帯域被り」を避けるようにEQ設計が行われている点は、ミックス担当のエンジニアとも密に連携している証左でしょう。
チャンネルの切り替えによってプレイスタイルを柔軟に切り替えることができるように、足元のスイッチャーには厳密なルーティングが施されており、Providence PEC-2とPEC-4によって歪み系や空間系エフェクトの出入りを瞬時にコントロール。特にライブでは楽曲内で瞬間的にソロやクリーンに切り替える場面も多く、スイッチャーがなければ再現不可能なシーンが多々あります。
このようにHIROKAZの音作りは、機材スペックの高さだけでなく、「場面に応じた音の使い分け」や「ミックスまで見据えた構造設計」がされており、単なるハイゲインギタリストにとどまらない奥深さを感じさせる構築です。
比較的安価に音を近づける機材【04 Limited Sazabys・HIROKAZ】
HIROKAZのサウンドはシグネチャーモデルや高級アンプ、エフェクター群に支えられており、再現には本来多額の投資が必要になります。しかし、初心者~中級者が「それっぽい音」に近づけるための再現性高い機材もいくつか存在します。ここでは、1~10万円程度で導入可能な“コスパ重視の代替機材”を紹介していきます。
まず、ギターに関して。HIROKAZのESPレオンはレスポールスタイルで、ピックアップはBearknuckle Aftermathに換装されています。これに近いサウンドが得られる代替機としては、Epiphone Les Paul Studioなどが好適。Epiphone製は比較的安価かつ、しっかりとした中域の粘りがあり、オーバードライブとの相性も良好です。
アンプに関しては、彼が使うSoldano SLO-30やBogner Ecstasy 3534といったハイエンドモデルの代替として、BOSS Katanaシリーズ(特にKatana-100 MkII)が非常におすすめです。多彩なアンプモデリングを備えており、クランチ~リード、空間系の組み込みまで一台で完結します。しかも出力切り替えやUSB録音にも対応しており、初心者の練習用途としても優秀です。
歪み系ペダルとしては、Bondi EffectsやFRIEDMAN BE-ODなどが本機材ですが、代替としてはJHS AT+やBOSS DS-1Xが非常に似たレスポンスを持っています。特にJHS AT+はミッドが出て、粒立ちの良いクランチ〜リードを実現。BE-ODのような「ハイゲイン&存在感」を求める場合は、Amptweaker Tight Metalも選択肢に入ります。
ピッチシフターとして導入されているDigiTech DropやWhammyに関しては、MOOER Pitch Boxなども候補です。反応速度や追従性こそプロ機には及ばないものの、エントリー用途としては十分活躍します。
空間系では、strymon FLINTやDD-500が用いられていますが、BOSS RV-6(リバーブ)やDD-3T(ディレイ)は特におすすめ。FLINTのようなプレート・スプリングリバーブに近い音色や、DD-500の持つ立体感あるディレイをある程度再現できます。
全体としては、BOSSのGT-1000COREやLine6 HX Stompといったマルチエフェクターも「HIROKAZ風」音作りには有効です。IR読み込み対応、外部スイッチ連携もできるため、実際のライブ・スタジオ運用にも対応しやすいでしょう。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ギター | Les Paul Studio | Epiphone | 検索リンク | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ESPレオンの代替機として、厚みあるミッドが特徴 |
アンプ | Katana-100 MkII | BOSS | 検索リンク | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | 多彩なサウンドとCH切り替えが可能な万能機 |
ディストーション | DS-1X | BOSS | 検索リンク | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | BE-OD風の粒立ちとレンジの広さが特長 |
リバーブ | RV-6 | BOSS | 検索リンク | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | FLINTの代替。多彩なリバーブモードを搭載 |
ピッチシフター | Pitch Box | MOOER | 検索リンク | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | Dropの代替。追従性は若干劣るが価格対効果高い |
総括まとめ【04 Limited Sazabys・HIROKAZ】

HIROKAZ(ひろかず)の音作りは、一言で表すなら“硬派でありながら遊び心を忘れない職人系ギターサウンド”です。レオンをはじめとした個性豊かなシグネチャーモデル、ハムバッカーやP90を駆使した厚みのあるトーン、ミドルを巧みにコントロールしたアンプ設定など、どの要素にも彼ならではの緻密なこだわりがにじみ出ています。
特筆すべきは、ソルダーノSLO-30やボグナーEcstasy 3534といった高級アンプをあえて“低出力”で運用することで生まれる、密度の高いラウドさ。ハイゲインに頼りすぎず、中域の立ち上がりと粘り感で抜けの良さを演出するその手法は、ポップパンクに軸足を置く04 Limited Sazabysの中でも非常に際立っています。
また、メイン・ギターの「ESPレオン」に代表されるように、ライブでの使いやすさを重視した“実戦型”のカスタマイズも特徴的です。トーンノブのバイパス配線、PU交換、スイッチャーを駆使したボード構成に至るまで、実際のステージを想定した設計が随所に見られます。
一方で、ジャガー風・グレッチ風のレトロスタイルを取り入れたギターを使ったり、ヴィンテージキャビネットやレアなラックチューナーを使い続けるなど、プレイヤーとしての“遊び”の感性も光ります。これは単なる機材マニアではなく、自身の音楽性とバンドのアンサンブルを最適化する「音職人」としてのアプローチと言えるでしょう。
読者がHIROKAZの音を再現しようとする際には、単なる「機材の真似」に留まらず、バンド全体のサウンドバランスを踏まえた設計思想に注目することが大切です。使用機材の中域特性、CH切替と歪みペダルの使い分け、ピッキングの強弱やアンサンブルの中での“抜け方”までを含めて真似してこそ、HIROKAZサウンドの核心に近づくことができます。
“ギターはライブで鳴らしてなんぼ”という彼の思想は、ステージでの存在感と音圧、そして観客を巻き込む推進力に直結しています。あなたの音作りにも、ぜひこの「実用と美学の両立」を取り入れてみてください。
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