【TORUxxx】THE MAD CAPSULE MARKETS風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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① 始めに(特徴紹介)

THE MAD CAPSULE MARKETSのギタリストTORUxxx(トール)は、1990年代から2000年代初頭にかけて日本のロック・ミクスチャー・デジタル・パンクシーンを牽引したバンドサウンドの核を担う存在です。そのサウンドは、デジタルハードコアな打ち込みビートに鋭く食い込むメタリックかつタイトなギターサウンドが特徴で、機械的な冷たさと人間らしい粗さのバランスが絶妙です。

代表曲「Pulse」「SCARY」「Good Girl ~Dedicated to bride 13~」などでは、7弦ギターによるダウンチューニングや、空間系・モジュレーション系エフェクトの巧みな使用が光ります。ライブにおいても音の輪郭を強く意識したEQ設計や、ピックアップ直付け、フロントピックアップを使わないスイッチング奏法といったギタリストとしての哲学が垣間見えます。

使用機材に関しては、本人の公式SNS(@toruxxx_gtr)やESP公式サイトのアーティストページ(ESP Gallery – TORUxxx)にて、その詳細を確認することができます。特にESPとのシグネチャーモデルは、TORUxxxの要求を忠実に再現した1本としてファンにも高い人気を誇っています。

この記事では、そんなTORUxxxの音作りを「使用アンプ」「ギター」「エフェクター構成」「EQセッティング」「安価な代替機材」などの観点から徹底的に解説していきます。ギター機材からプレイスタイルの特徴まで掘り下げて紹介することで、あなたの音作りにも確実に活きるヒントが見つかるはずです。

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②使用アンプ一覧と特徴【THE MAD CAPSULE MARKETS・TORUxxx】

TORUxxxのギターアンプセッティングは、THE MAD CAPSULE MARKETSのヘヴィなサウンドを支える上で極めて重要な役割を果たしています。彼の音は、メタリックでタイトなディストーションと、低音の押し出し、さらにはエフェクターとの親和性を意識した設計がなされており、使用アンプにもそのこだわりが明確に表れています。

使用アンプとしては、特にMarshallのJCM2000シリーズやMesa/BoogieのDual Rectifierなど、高出力でハイゲインに強い真空管アンプを中心に使用されている例が多く見られます。1990年代〜2000年代初期のライブ映像や写真からは、Marshall系アンプのキャビネットとヘッドを併用している姿が確認されており、この時期のサウンドは特に中高域にエッジの効いたサウンドが特徴です。

Mesa/Boogieは、よりミッドが引き締まり、ローエンドにパンチが出る傾向があり、打ち込みベースとの住み分けがしやすいのが特徴。これにより、ギターがミックスで埋もれず、なおかつ音圧感のあるトーンを得ることができます。

一方で、リハーサルやコンパクトなライブ環境ではLINE6 PODやBOSS GTシリーズといったプリアンプ機能付きマルチエフェクターをアンプシミュレータとして使用していた可能性も高く、特にループ素材との同期ライブが多かったTHE MAD CAPSULE MARKETSにおいては、ライン出力を前提としたセットアップも非常に理にかなった選択といえるでしょう。

また、彼のSNSではラックタイプのプリアンプやキャビネットシミュレーターの使用もほのめかされており、ライブハウスの環境や音響特性に応じて柔軟に機材を使い分けていることが読み取れます。このように、TORUxxxのアンプ選びは「いかにバンド全体の中でギターが立つか」「どんな場面でも再現性の高い音を出せるか」を考慮したものとなっています。

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JCM2000 DSL100MarshallリンクTHE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxx90年代後半のライブで使用。中域の張り出しとエッジ感に優れる。
Dual RectifierMesa/BoogieリンクTHE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxx太くて締まったローが特徴。打ち込みとの棲み分けに適している。
POD HD Pro XLINE6リンクTHE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxライン出力向けのアンプシミュレータ。ライブでの安定性重視。

③使用ギターの種類と特徴【THE MAD CAPSULE MARKETS・TORUxxx】

TORUxxxがTHE MAD CAPSULE MARKETSで使用していたギターの中核を成すのが、ESP製の本人シグネチャーモデルです。ESP公式サイト(ESPギャラリー:TORUxxx)でも紹介されている通り、このギターは7弦仕様、ピックアップの直付け、特殊なネック加工など、彼の音楽的嗜好を徹底的に反映した仕様になっています。

まず最大の特徴は、7弦ギターである点。ダウンチューニングとの組み合わせにより、打ち込みベースやドラムの低域に負けない重厚かつ明確なローエンドを実現します。7弦ギターのネックは一般的に太くなりがちですが、TORUxxxモデルではグリップ感の良さと早弾きへの対応を両立するためにネックのリシェイプ(削り加工)が施されています。

また、ピックアップはSeymour Duncan製の「JB」(SH-4-7)や「59」(SH-1-7)が採用されており、リアとフロントで明確な音色の違いを使い分けることが可能です。ライブ演奏やレコーディングにおいては、主にリアピックアップのJB系を用いて、輪郭のはっきりしたメタリックなトーンを作り出しており、実際にフロントピックアップを意図的にスイッチングしない構造も確認されています。

ボディ形状はダブルカッタウェイを採用しており、ハイポジションへのアクセスが良好。これはライブ中に高速かつ上下動するフレーズを弾くことが多いTORUxxxのプレイスタイルに適した構造です。

ピックアップはボディへ直付けされており、これによりサウンドの振動伝達効率が向上し、特にハイの立ち上がりが良くなる効果があります。ピッキングのニュアンスがそのまま出音に反映される仕様は、彼の「機械的でありながらも人間的なグルーヴを持つ音」を可能にしています。

ギターはESPのフルカスタム仕様であるため、市販品とは異なる部分も多いですが、近いサウンドを得るためには、Seymour Duncan JBピックアップや7弦仕様、ボルトオン構造のギターを選ぶと良いでしょう。ESPやEDWARDSブランドにはTORUxxx風のスペックに近いモデルも存在しているため、チェックする価値は大いにあります。

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ESP TORUxxxモデルESPリンクTHE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxエレキギター(7弦)シグネチャーモデル。ピックアップ直付け・7弦・ネックリシェイプ仕様。
SH-4 JB Model 7thSeymour DuncanリンクTHE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxピックアップリアに搭載。硬質でエッジの効いたサウンドを実現。
SH-1 59 Model 7thSeymour DuncanリンクTHE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxピックアップフロントに搭載。実際には切り替えず、サウンド重視の構成。

④使用エフェクターとボード構成【THE MAD CAPSULE MARKETS・TORUxxx】

TORUxxxのエフェクターボード構成は、THE MAD CAPSULE MARKETSの激しいステージングと多彩なサウンド要求に応えるべく、極めてシンプルかつ実践的な設計がなされています。彼は多くのインタビューで「音色は指とギターとアンプで決まる」と述べており、必要最低限のエフェクトだけを厳選している点が特徴的です。

まず、音色のトーンチェンジやバイパスを自在に制御するための中心的存在が「C.A.J Switch selecter」。このスイッチングシステムを用いることで、演奏中に瞬時に複数のエフェクターを切り替えることが可能になります。ライブではスムーズかつ正確なトーンコントロールが求められるため、彼のような高速展開を行うバンドにとっては必須の機材といえます。

空間系エフェクトとしては「DIGITECH WHAMMY」や「Boss Digital Delay」「Boss Flanger」「Boss Phaser」などが確認されています。特にWHAMMYは、ピッチシフトによる非現実的なフレーズの演出やソロ時の倍音処理に使用され、彼の機械的かつ鋭角的なプレイスタイルと絶妙にマッチしています。

「YAMAHA Chorus」や「Boss Flanger」などのモジュレーション系は、空間の広がりや揺らぎを演出する際に活用され、打ち込みトラックとのレイヤー感を高める役割を果たしています。また、エフェクトボード全体の電源供給は「YAMAHA Power Supply」で安定的に行われ、ノイズレスかつ確実な駆動が実現されています。

近年のプレイスタイルでも、エフェクトの数は少ないものの、1つ1つが非常に効果的に選ばれており、特にディレイやコーラスなどの空間系は絶妙なバランスで使われています。また、前述のようにスイッチングシステムを活用することで、複雑な音の構築や切り替えをシンプルに処理している点も大きなポイントです。

全体として、TORUxxxのエフェクターボードは「少数精鋭・ライブでの再現性重視」という思想が貫かれており、派手な多エフェクト志向とは一線を画した、ストイックなプロフェッショナリズムを感じさせます。

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C.A.J Switch SelecterC.A.JリンクTHE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxスイッチングシステムライブ時の複数エフェクト切替に対応する中心機材。
DIGITECH WHAMMYDIGITECHリンクTHE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxピッチシフターソロ時のオクターブ変化や飛び道具的表現に活用。
YAMAHA ChorusYAMAHAリンクTHE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxコーラス空間の広がりを演出。中高域に厚みを持たせる。
Boss Digital DelayBOSSリンクTHE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxディレイ原音との距離感を生み出し、奥行きあるサウンドに。
Boss FlangerBOSSリンクTHE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxフランジャーイントロや特殊パートでの金属的な揺れを表現。
Boss PhaserBOSSリンクTHE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxフェイザー中域の揺れをコントロールして立体的な音作りに。
YAMAHA Power SupplyYAMAHAリンクTHE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxパワーサプライ安定した電源供給でノイズレスなボード構成を実現。

⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【THE MAD CAPSULE MARKETS・TORUxxx】

TORUxxxの音作りは、バンド全体の中でギターがどのように存在感を持たせるかに重きが置かれています。彼のEQ設定は、ミドルを強調しつつも、低音が埋もれないように配慮されています。

特に、ミックスの段階では、ギターの中高域をやや強調することで、デジタルビートやベースとの境界線を明確にし、トラック全体の中でギターの存在感を際立たせています。また、空間系エフェクトを使う際には、ディレイタイムを楽曲のBPMに合わせることで、リズムとの一体感が生まれるよう工夫されています。

さらに、ダウンチューニングされた7弦ギター特有の重厚なローエンドを活かすために、コンプレッサーを使用してダイナミクスを整え、ミックス全体に安定感とパンチを与えています。このようなセッティングにより、TORUxxxのギターサウンドは、THE MAD CAPSULE MARKETSの楽曲において重要な一翼を担っています。

⑥比較的安価に音を近づける機材【THE MAD CAPSULE MARKETS・TORUxxx】

TORUxxx氏のサウンドは、デジタルハードコアとインダストリアルメタルを融合させた攻撃的かつ多彩な音色が特徴です。彼の音を再現するためには、7弦ギター、ハイゲインアンプ、ピッチシフター、モジュレーション系エフェクト、ディレイなどが重要な要素となります。以下に、初心者でも手に入れやすく、彼のサウンドに近づけるための機材を紹介します。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ギターRG7421IbanezAmazonで検索THE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxx7弦ギターで、TORUxxx氏の使用するESPモデルに近い仕様。ハイゲインサウンドに適しており、低価格で入手可能。
ディストーションMT-2 Metal ZoneBOSSAmazonで検索THE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxハイゲインディストーションで、メタルサウンドに最適。EQの幅が広く、細かな音作りが可能。
ピッチシフターWHAMMY RicochetDIGITECHAmazonで検索THE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxコンパクトなピッチシフターで、TORUxxx氏の使用するWHAMMYの代替としておすすめ。
コーラスCH-1 Super ChorusBOSSAmazonで検索THE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxx透明感のあるコーラスサウンドで、デジタルハードコアの空間演出に適している。
ディレイDD-7 Digital DelayBOSSAmazonで検索THE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxx多機能なデジタルディレイで、ルーパー機能も搭載。ライブでの多彩な演出が可能。
アンプCODE50MarshallAmazonで検索THE MAD CAPSULE MARKETSTORUxxxモデリングアンプで、多彩なアンプサウンドを再現可能。自宅練習からライブまで対応。

これらの機材を組み合わせることで、TORUxxx氏のサウンドに近づけることが可能です。特に、7弦ギターとハイゲインディストーションの組み合わせは、彼の重厚なリフを再現する上で重要です。また、ピッチシフターやモジュレーション系エフェクトを駆使することで、彼の独特な音の揺らぎや空間感を演出できます。初心者の方でも手に入れやすい価格帯の機材を選定しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

⑦総括まとめ【THE MAD CAPSULE MARKETS・TORUxxx】

TORUxxx氏のギタープレイは、THE MAD CAPSULE MARKETSの革新的なサウンドの中核を成す存在です。メタル、ハードコア、エレクトロニカを融合させたバンドの音楽性において、彼のギターは「破壊力」と「秩序」の両方を巧みに操りながら、楽曲に独特の推進力を与えています。

その音作りは単にハイゲインなディストーションに頼るだけでなく、ピッチシフターやモジュレーション系エフェクトを駆使して、機械的でありながら有機的な揺らぎを持たせる構築的なサウンドが特徴です。ESP製のオリジナル7弦ギターに、Seymour Duncan JBや59モデルなどを直付けする設計思想からも、「不要な干渉を排除して純粋な信号を増幅する」という哲学がうかがえます。

また、彼のSNS(@toruxxx_gtr)を追うと、ライブ環境によってボードの仕様を柔軟に変化させたり、サウンドチェックに非常にシビアな耳を持っている様子が見て取れます。それは単なる音色の再現にとどまらず、「バンドサウンド全体にどう貢献するか」という視点に立った音作りをしている証拠です。

今後、TORUxxx氏のようなサウンドを目指すギタリストにとって重要なのは、「自分の音を持つ」という意識です。TORUxxx氏は決して既存のサウンドに甘んじることなく、楽曲の展開やライブの空気感に応じてサウンドを進化させてきました。これは機材のチョイスやセッティングだけでなく、日々の耳と感性の鍛錬によるものです。

この記事で紹介したような使用機材や、代替となる安価なモデルを活用することで、読者の皆さんも「自分なりのTORUxxx像」に近づくことができるはずです。音作りの試行錯誤こそが、ギタリストとしての成長に直結する工程です。ぜひ、楽しみながら研究と実践を重ねてみてください。

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ギター機材・虎の巻

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