- セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の歴史
- セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の特徴・基本性能・サウンド傾向
- セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の使用アーティスト
- セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の関連ギターブランド
- セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)ラインナップとおすすめモデル一覧
- セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)を実際に使用した人の声【レビュー要約+評判口コミ】
- セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の新品・中古価格比較と最安値先
- セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の類似・代替案おすすめギター紹介(比較付き)
- セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)のよくある質問(FAQ)
- セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の最新動向とトレンド
- セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の将来性とブランド価値
- セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)まとめ(初心者向け、プロ向け?選び方)
セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の歴史
セブンティセブンの創業者、創業年、発祥地について
セブンティセブン・ギターズは、2006年に設立された国産のセミアコースティック・フルアコースティックギターブランドです。ブランド名の由来は、母体となるアコースティックギターブランド「Headway」の設立年である1977年に敬意を表したものです。
製造元は長野県松本市に拠点を置く株式会社ディバイザーであり、1977年設立のヘッドウェイ工場で40年以上培われた技術とノウハウを継承しています。完全手工にこだわった高精度な作り込みと、素材の良さを最大限に引き出すことをポリシーとして製作が行われています。
セブンティセブンの代表的なモデル紹介
セブンティセブン・ギターズには、いくつかの代表的なモデルラインが存在します。
EXRUBATO(エクスルバート)シリーズは、ブランドの中核を担うモデルです。伝統的なジャズスタイルのデザインを踏襲しつつ、プレイヤー目線の弾きやすさとセミアコースティックギターに求められる理想的な鳴りを追求しています。スタンダードなメイプルトップのモデルから、装飾にこだわったCTM(カスタム)、スプルーストップのJAZZ、フルアコースティック仕様のONEまで、多彩なバリエーションを展開しています。
HAWK(ホーク)シリーズは、高音弦側にフローレンタインカッタウェイを取り入れたモデルで、プレイアビリティに優れています。特にDEEPタイプは深胴ボディを採用し、ヘッドウェイのアコースティックギター製造技術を受け継いだ豊かな生鳴りが特徴です。
ALBATROSS(アルバトロス)シリーズは、ダブルカッタウェイの小ぶりなボディが特徴のセミアコースティックモデルです。取り回しの良いボディサイズでありながら、独自のチャンバード構造により豊かな響きを実現しています。
STORK(ストーク)シリーズは、コリーナ材などの希少材を使用した限定モデルとして展開されています。
セブンティセブンが楽器シーンに与えた影響
セブンティセブン・ギターズは、日本製の箱物ギター市場において独自のポジションを確立してきました。アコースティックギター製作で培った「箱」製作のノウハウを活かし、ジャズやフュージョン、ネオソウルといった音楽シーンで支持を集めています。
特筆すべきは、和材を含む多様な木材を積極的に使用する姿勢です。栃(トチ)、桧(ヒノキ)、マグノリア(ホオノキ)など、日本の木材を使用したモデルは、他のブランドにはない独自の響きとビジュアルを提供しています。
2020年に追加された「Japan Tune-Upシリーズ」は、海外で製作されたギターを国内の専門部署「Workshop Deviser Guitars」で丁寧にセットアップすることで、初心者から中級者が手に取りやすい価格帯で高品質なギターを提供する試みとして注目されています。
セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の特徴・基本性能・サウンド傾向
セブンティセブンの音のキャラクター
セブンティセブン・ギターズの最大の特徴は、「良質な生鳴り」です。アコースティックギター製作の技術を応用したボディ構造により、アンプを通さない状態でも豊かで温かみのある響きを実現しています。
サウンド傾向は、ジャズやフュージョンに最適な、ふくよかで丸みのある中低音域が特徴です。セミアコ特有の空気感とアコースティックな響きを持ちながらも、ソリッドギターのような明瞭さも併せ持っています。
ピックアップには、セブンティセブン・オリジナルのものが搭載されており、ハムバッカー仕様はまとまりのある音で歪みとの相性も良く、P-90仕様は荒々しさと温かみを両立した独特のキャラクターを持っています。
セブンティセブンのボディ形状やピックアップの特徴
ボディ構造は、メイプルやスプルースをトップ材に採用したホロウ構造が基本です。特にJapan Tune-Upシリーズでは、以下のような細部へのこだわりが施されています。
- ナット&サドル加工:ナットでの弦高調整をシビアに行い、コード変更がスムーズに行えるよう調整。角を滑らかに処理することで美しく手触り良く仕上げています。
- フレットエッジの丸み加工:複数のヤスリやサンドペーパーを使い分け、フレット1本1本のエッジに手作業で丁寧に丸みを付けることで、左手の移動が滑らかになっています。
- 弦高調整:押さえやすさを重視した適正弦高に1本1本丁寧に調整されています。
ピックアップは、ハムバッカー仕様とP-90仕様が選択でき、モデルによってはフロント1発のジャズ志向の仕様も用意されています。コントロールは基本的に2ボリューム、2トーン、3ウェイセレクターの構成です。
他ブランドとの違い(セブンティセブン vs 他社)
セブンティセブンは、GibsonのES-335やES-175といったヴィンテージジャズギターの流れを汲みながらも、日本的な繊細さと現代的なプレイアビリティを融合させています。
Ibanezのアートコアシリーズと比較すると、セブンティセブンは生鳴りの豊かさとアコースティック的な響きに重点を置いています。Gretschと比べると、よりジャズ志向でモダンなサウンドアプローチを持っています。
国産ブランドの中では、FujigenやTokaiが製作するセミアコと比較されることがありますが、セブンティセブンは和材を含む木材の選択肢の広さと、ヘッドウェイ譲りのアコースティック的アプローチで差別化されています。
セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の使用アーティスト
セブンティセブンを使用する有名アーティスト
有賀教平は、セブンティセブンの代表的な使用アーティストです。Official髭男dism、松田聖子、フィロソフィーのダンス、竹内アンナなど、多数のアーティストのサポートやレコーディングで活躍するギタリストで、EXRUBATO-MAGNORIAを日頃から使用しています。2023年には有賀教平監修モデル「EXRUBATO-ZEBRA FINCH」もリリースされました。
井草聖二は、YouTube等でセブンティセブンのギターを使用した演奏動画を公開しており、EXRUBATOシリーズの魅力を広く発信しています。
磯貝一樹は、ALBATROSSシリーズを使用したデモンストレーション動画に出演し、その演奏性とサウンドを披露しています。
その他、ネオソウル、ジャズ、フュージョンシーンを中心に、多くのセッションミュージシャンやスタジオミュージシャンがセブンティセブンを使用しています。
セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の関連ギターブランド
セブンティセブンの姉妹ブランド
セブンティセブン・ギターズは、株式会社ディバイザーが展開する複数のブランドの一つです。同社が展開する主な姉妹ブランドには以下があります。
- Headway:1977年設立のアコースティックギターブランド。セブンティセブンの技術的母体となっています。
- Bacchus:コストパフォーマンスに優れたエレキギター・ベースブランド。
- Deviser:親会社ブランドとして、様々な製品を展開。
- Momose:高品質な日本製ギター・ベースブランド。
セブンティセブンのライバル・同ランクブランド
セミアコ・フルアコ市場において、セブンティセブンと競合するブランドには以下があります。
- Ibanez Artcoreシリーズ:同価格帯で人気のセミアコシリーズ。
- Epiphone:Gibsonの姉妹ブランドとして、ES-335タイプなどを展開。
- Greco:国産ヴィンテージブランドとして根強い人気。
- Heritage Guitars:元Gibsonの職人が立ち上げたブランド。
- Eastman:アーチトップやジャズギターで評価の高いブランド。
セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)ラインナップとおすすめモデル一覧
モデル名 | セブンティセブンの特徴 | 価格帯 | 使用アーティスト |
---|---|---|---|
EXRUBATO-STD-JT | Japan Tune-Upシリーズのスタンダードモデル。メイプルトップ、ハムバッカー2基搭載。バランスの良いセミアコサウンド。 | 中価格帯 | 有賀教平 |
EXRUBATO-STD/S-JT | P-90シングルコイル2基搭載のJTシリーズ。ヴィンテージライクなサウンド。 | 中価格帯 | 有賀教平 |
EXRUBATO-CTM-JT | カスタム仕様。マルチバインディング、ブロックインレイなど装飾性の高いモデル。 | 中価格帯 | – |
EXRUBATO-JAZZ-JT | スプルーストップ、フロントP-90×1のジャズ志向モデル。センターブロックなしのフルホロウ構造。 | 中価格帯 | – |
EXRUBATO-ONE | フルアコースティック仕様の上位モデル。国内製作。 | 高価格帯 | 有賀教平 |
EXRUBATO-ZEBRA FINCH | 有賀教平監修モデル。P-90タイプピックアップ、パステルカラーが特徴。 | 中価格帯 | 有賀教平 |
EXRUBATO-MAGNOLIA | マグノリア(ホオノキ)を使用した和材モデル。独特の響きと美しい杢目。 | 高価格帯 | 有賀教平 |
EXRUBATO-TOCHI | 栃(トチ)材を使用した限定モデル。鮮やかなカラーリングとフレイム杢が魅力。 | 高価格帯 | – |
HAWK-STD/DEEP-JT | 深胴フルアコースティックモデル。フローレンタインカッタウェイ。豊かな生鳴りが特徴。 | 中価格帯 | – |
ALBATROSS-JAZZ-JT | 小ぶりなダブルカッタウェイボディ。チャンバード構造。取り回しの良さが魅力。 | 中価格帯 | 磯貝一樹 |
ALBATROSS-HINOKI PP-SP | 桧(ヒノキ)を使用した限定モデル。日本的な響きを持つ。 | 高価格帯 | 磯貝一樹 |
STORK-KORINA | コリーナ材を使用した限定モデル。希少材の魅力を堪能できる。 | 高価格帯 | – |
セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)を実際に使用した人の声【レビュー要約+評判口コミ】
ポジティブ意見:セブンティセブンの音質・デザイン・使いやすさ
実際のユーザーや使用アーティストからは、以下のような高評価が寄せられています。
- 生鳴りの良さ:「アンプを通さない状態でも豊かな響きがあり、練習が楽しい」「この価格帯でこれだけ鳴るギターは珍しい」という声が多数。
- 演奏性の高さ:「フレットエッジが丁寧に処理されていて、ローポジションからハイポジションまで滑らかに移動できる」「Japan Tune-Upシリーズのセットアップの良さに驚いた」との評価。
- デザインの多様性:「和材モデルの杢目が美しい」「他のブランドにないカラーバリエーションが魅力」という意見。
- コストパフォーマンス:「この価格帯からは考えられないクオリティ」「初心者の2本目として最適」との評価が有賀教平氏からも寄せられています。
- 日本メーカーならではの細やかさ:「細部まで丁寧に作り込まれている」「木の鳴りが個々に良いものを持っている」という声。
ネガティブ意見:セブンティセブンの重量・調整の難しさ
一方で、以下のような改善点も指摘されています。
- 知名度の低さ:「素晴らしいギターなのに、まだまだ知られていない」「楽器店での取り扱いが少ない」という声。
- 日本製と海外製の差:「Japan Tune-Upシリーズと飛鳥工場製では、パーツや細かい部分で差がある」との指摘。ただし、「それでも十分なクオリティ」との評価も。
- モデルによる個体差:「木材の選別によって鳴りに差がある場合がある」という意見。これは自然素材を使用するギター全般に共通する点です。
総評コメント(AI要約)
セブンティセブン・ギターズは、アコースティックギター製作で培った技術を活かした「生鳴りの良さ」と「日本的な繊細さ」を持つ、高品質なセミアコ・フルアコブランドです。特にJapan Tune-Upシリーズは、海外製作でありながら国内で丁寧なセットアップを施すことで、優れたコストパフォーマンスを実現しています。
ジャズ、フュージョン、ネオソウルといった音楽ジャンルに最適なサウンド傾向を持ち、プロのセッションミュージシャンからも支持されています。和材を使用した限定モデルは、他ブランドにない独自性を提供しており、コレクターズアイテムとしても価値があります。
初心者の2本目として、また中級者以上のプレイヤーがジャズやフュージョン用のギターを探している場合に、非常におすすめできるブランドと言えるでしょう。
セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の新品・中古価格比較と最安値先
セブンティセブン安価販売先リンク一覧
セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の類似・代替案おすすめギター紹介(比較付き)
セブンティセブンと同価格帯や特徴が近いギター紹介
1. Ibanez Artcore AS73
Ibanezの人気セミアコシリーズ。セブンティセブンと同価格帯で、よりモダンなプレイアビリティを持ちます。サウンドはややロック志向で、多様な音楽ジャンルに対応可能です。セブンティセブンと比較すると、生鳴りよりもアンプを通した際のサウンドを重視した設計になっています。
2. Epiphone Dot
Gibson ES-335のデザインを踏襲したモデル。クラシックなジャズ・ロックサウンドを求める方に最適です。セブンティセブンと比較すると、よりヴィンテージライクなアプローチを持ち、ブランドのネームバリューがあります。一方、セブンティセブンは日本製ならではの丁寧な作り込みと生鳴りの良さで優位性があります。
3. Greco SA-700
国産セミアコとして長い歴史を持つGrecoのモデル。セブンティセブンと同様に日本製の品質を求める方におすすめです。サウンドはややヴィンテージ志向で、コレクターズアイテムとしての側面もあります。セブンティセブンはより現代的なプレイアビリティとアコースティック的アプローチを持つ点で差別化されています。
音・デザインの比較ポイント(セブンティセブン vs 他ブランド)
比較項目 | セブンティセブン | Ibanez Artcore | Epiphone Dot | Greco SA-700 |
---|---|---|---|---|
生鳴りの豊かさ | ◎ 非常に良い | ○ 良い | ○ 良い | ○ 良い |
プレイアビリティ | ◎ 非常に良い | ◎ 非常に良い | ○ 良い | ○ 良い |
サウンド傾向 | ジャズ/フュージョン志向 | オールラウンド | ヴィンテージ・ロック | ヴィンテージ・ジャズ |
デザインの独自性 | ◎ 和材モデルなど独自性高い | ○ モダンなデザイン | △ クラシックなデザイン | △ トラディショナル |
コストパフォーマンス | ◎ 非常に良い | ◎ 非常に良い | ○ 良い | ○ 良い |
ブランド認知度 | △ 発展途上 | ◎ 高い | ◎ 高い | ○ 国内では知られている |
セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)のよくある質問(FAQ)
Q1: セブンティセブンのギターは初心者でも使えますか?
A: はい、特にJapan Tune-Upシリーズは初心者の2本目のギターとして最適です。工場出荷時点から丁寧なセットアップが施されており、弾きやすさに配慮されています。ただし、セミアコ・フルアコは一般的にソリッドギターよりもボディサイズが大きいため、体格の小さい方は楽器店で実際に試奏してから購入することをおすすめします。
Q2: Japan Tune-Upシリーズと国内製作モデルの違いは何ですか?
A: Japan Tune-Upシリーズは海外の厳選された工場で製作された後、長野県松本市の「Workshop Deviser Guitars」で1本1本検品・セットアップが施されるモデルです。国内製作モデル(飛鳥工場製)は、製作から仕上げまで全て国内で行われます。パーツや木材の選別には差がありますが、Japan Tune-Upシリーズも演奏性や音質において高い評価を受けており、コストパフォーマンスに優れています。
Q3: セブンティセブンはどんな音楽ジャンルに向いていますか?
A: ジャズ、フュージョン、ネオソウル、R&Bに特に適しています。温かみのあるふくよかなトーンが特徴で、クリーンからクランチまで幅広いサウンドメイクが可能です。もちろん、ロックやポップスでも使用できますが、メタルやハードロックのような激しい歪みを多用するジャンルには他のギターの方が適している場合があります。
Q4: セブンティセブンのギターはハウリングしやすいですか?
A: セミアコースティック構造のため、大音量や高ゲインの設定ではハウリングが発生する可能性があります。ただし、EXRUBATOのスタンダードモデルなどはセンターブロックを持つセミホロウ構造なので、フルアコと比較するとハウリングに強い設計です。ライブで使用する際は、音量設定やアンプとの位置関係に注意することで、ハウリングを抑えることができます。
Q5: メンテナンスや調整は難しいですか?
A: 基本的なメンテナンス(弦交換、清掃など)は他のギターと同様です。ただし、ホロウボディ構造のため、ネック調整やピックアップ交換などの内部作業はソリッドギターより難易度が高くなります。大きな調整や修理が必要な場合は、セミアコ・フルアコの扱いに慣れた楽器店やリペアショップに依頼することをおすすめします。
Q6: 和材モデル(栃、桧、マグノリア)の特徴は何ですか?
A: 和材モデルは、日本の木材が持つ独特の響きと美しい杢目が最大の魅力です。栃(トチ)は鮮やかなフレイム杢と明るいトーン、桧(ヒノキ)は日本的な繊細な響き、マグノリア(ホオノキ)は温かみのある独特のサウンドが特徴です。数量限定生産のため、希少性も高く、コレクターズアイテムとしての価値もあります。
Q7: セブンティセブンの保証やアフターサービスはどうなっていますか?
A: セブンティセブンのギターには保証書が付属しており、製造上の欠陥に対する保証が提供されます。アフターサービスについては、正規取扱店やディバイザー公式を通じて対応が受けられます。長野県松本市には「Workshop Deviser Guitars」という専門部署があり、専門的なメンテナンスや調整も可能です。
セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の最新動向とトレンド
セブンティセブン・ギターズは、2020年に導入されたJapan Tune-Upシリーズの成功により、より多くのプレイヤーに手に取ってもらえるブランドへと成長しています。
最近のトレンドとしては、以下の動きが注目されています。
- アーティスト監修モデルの展開:有賀教平監修の「EXRUBATO-ZEBRA FINCH」のように、実際に活躍するアーティストとコラボレーションしたモデルが登場しています。プロの視点からの機能性とデザイン性を両立したモデルは、今後も増えていく可能性があります。
- 希少材・和材の積極的な使用:コリーナ、栃、桧、マグノリアなど、他ブランドでは見られない木材を使用した限定モデルが定期的にリリースされています。これらは「One Day Guitar Show」や「ディバイザー大商談会」などのイベントで発表されることが多く、ファンの注目を集めています。
- フルホロウ構造の拡充:2025年には、EXRUBATOシリーズにフルホロウ仕様の新モデルが追加されるなど、より生鳴りを重視したラインナップが強化されています。ジャズプレイヤーからの要望に応える形での展開です。
- デジタルマーケティングの強化:YouTubeでのデモンストレーション動画や、SNSでのキャンペーン(#夏ジャズ77など)を通じて、若い世代へのアプローチを積極的に行っています。
- カラーバリエーションの拡大:従来のナチュラル系カラーに加え、パステルカラーやバースト系など、多様なカラーオプションが用意されるようになっています。
セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の将来性とブランド価値
セブンティセブン・ギターズの将来性は、以下の点から非常に明るいと言えます。
技術的基盤の強さ
1977年から続くHeadwayの技術を継承し、40年以上のアコースティックギター製作のノウハウを持っています。この技術的基盤は、他の新興ブランドにはない大きなアドバンテージです。「箱」製作の技術は一朝一夕では習得できないため、この強みは今後も維持されるでしょう。
独自性の確立
和材を使用したモデルや、日本的な感性を反映したデザインは、海外ブランドにはない独自性を提供しています。グローバル市場においても、「メイド・イン・ジャパン」の品質と日本的な美意識は評価されており、海外展開の可能性も秘めています。
コストパフォーマンス戦略
Japan Tune-Upシリーズによる価格帯の拡充は、ブランドの裾野を広げる重要な戦略です。初心者や中級者が手に取りやすい価格設定でありながら、プロも満足できる品質を提供することで、長期的なブランドロイヤルティを構築しています。
アーティストとの関係構築
有賀教平をはじめとする実力派アーティストとの協力関係は、ブランドの信頼性と認知度向上に貢献しています。今後もこうした関係を拡大することで、音楽シーンにおける存在感を高めていくことが期待されます。
ブランド価値の成長性
現時点ではGibsonやFenderのような絶対的なブランド力はありませんが、日本国内のセミアコ・フルアコ市場において、着実にポジションを確立しつつあります。限定モデルの希少性や、和材モデルの独自性は、将来的にヴィンテージ市場での価値上昇も期待できます。
セブンティセブン(Seventy Seven Guitars)まとめ(初心者向け、プロ向け?選び方)
セブンティセブンがどんな人に向いているか
初心者におすすめのケース:
- ソリッドギターを持っていて、2本目にセミアコを検討している方
- ジャズやフュージョンを学びたいと考えている方
- 日本製の品質を求めているが、予算に限りがある方
- Japan Tune-Upシリーズのような、セットアップ済みのギターを求める方
中級者におすすめのケース:
- セミアコの音色に興味があり、信頼できるブランドを探している方
- ライブやレコーディングで使用できる実用的なギターを求める方
- 個性的なカラーやデザインのギターを探している方
- 和材など、独自の木材を使用したギターに興味がある方
プロ・上級者におすすめのケース:
- ジャズ、フュージョン、ネオソウルなどのジャンルで活動している方
- スタジオワークやセッションで使用できる信頼性の高いギターを求める方
- 生鳴りの良いギターをレコーディングで使用したい方
- 複数本のギターを使い分けており、特定のキャラクターを持ったギターを追加したい方
- 日本製の職人技を評価し、サポートしたい方
ジャンル別の適性:
- ジャズ:◎ 非常に適している – 特にEXRUBATO-JAZZやHAWK-DEEPがおすすめ
- フュージョン:◎ 非常に適している – ハムバッカー搭載モデルが最適
- ネオソウル/R&B:◎ 非常に適している – 有賀教平監修モデルが特におすすめ
- ブルース:○ 適している – P-90搭載モデルがおすすめ
- ロック/ポップス:○ 適している – セミホロウ構造のモデルが使いやすい
- メタル/ハードロック:△ あまり適していない – ハウリングの問題があるため他のギターを推奨
選び方のポイント
1. 予算と用途で選ぶ
- 中価格帯で高品質なギターを探している → Japan Tune-Upシリーズ
- プロ仕様の最高品質を求める → 飛鳥工場製の国内生産モデル
- 個性的なコレクション用 → 和材や希少材を使用した限定モデル
2. サウンドの好みで選ぶ
- ジャズの伝統的なサウンド → EXRUBATO-JAZZ(フロントP-90×1)
- 多様なサウンドメイクが必要 → ハムバッカー×2搭載のスタンダードモデル
- ヴィンテージライクなトーン → P-90×2搭載モデル
- 最大限の生鳴り → HAWK-DEEPやEXRUBATO-ONEのフルアコモデル
3. ボディサイズで選ぶ
- 小柄な方や取り回し重視 → ALBATROSSシリーズ(小ぶりなダブルカッタウェイ)
- 標準的なサイズ → EXRUBATOシリーズ
- 豊かな生鳴り重視 → HAWK-DEEPシリーズ(深胴タイプ)
4. デザインの好みで選ぶ
- クラシックなルックス → スタンダードモデル(ナチュラル、サンバースト系)
- 高級感のあるルックス → CTM(カスタム)モデル(バインディング、ブロックインレイ)
- 個性的なルックス → 和材モデル、限定カラーモデル
- モダンでポップ → ZEBRA FINCHなどのアーティスト監修モデル
購入時のチェックポイント
- 楽器店で実際に試奏し、生鳴りの響きを確認する
- ボディサイズが自分の体格に合っているか確認する
- フレットエッジの処理やセットアップの状態を確認する
- 木材の杢目や塗装の仕上がりを確認する(特に和材モデル)
- 保証書や付属品(ハードケース、六角レンチなど)が揃っているか確認する
最後に
セブンティセブン・ギターズは、Headwayが40年以上にわたって培ってきた「箱」製作の技術を継承し、ジャズやフュージョンシーンに最適なセミアコ・フルアコを提供するブランドです。
「良質な生鳴り」「日本的な繊細さ」「コストパフォーマンスの高さ」という三つの強みを持ち、初心者の2本目からプロのスタジオワークまで、幅広いニーズに応えることができます。
特に和材を使用した限定モデルは、他ブランドにはない独自性を持ち、演奏する楽しみだけでなく、所有する喜びも提供してくれます。
まだまだ発展途上のブランドですが、その品質と独自性は確実に音楽シーンに受け入れられつつあります。ぜひ楽器店で実際に手に取り、その響きとプレイアビリティを体感してみてください。きっとあなたの音楽表現を豊かにしてくれる1本が見つかるはずです。
- 公式サイト:セブンティセブン 公式
- 販売サイト:
本記事はセブンティセブン(Seventy Seven Guitars)の公式情報および主要販売サイトを参考にしています。
コメント