始めに(特徴紹介)
リンキン・パークのギタリスト、ブラッド・デルソンは、ヘヴィなリフとシンプルながらも的確なギターアレンジで、バンド全体のサウンドを支える存在です。彼の音作りは、メタルの重厚さとオルタナティブの実験性を融合させたもので、攻撃的なディストーションと空間系エフェクトを巧みに組み合わせています。
代表曲「One Step Closer」や「Papercut」では、MarshallやMesa/Boogieのハイゲインアンプを駆使し、鋭いリフと分厚い音圧を構築。一方で「In the End」や「Breaking the Habit」では、クリーン〜クランチのニュアンスを生かしたバッキングが印象的です。ライブではノイズゲートやワウを積極的に活用し、独自のプレイスタイルを確立しています。
また、ブラッドの特徴は「音数を減らしつつバンド全体の厚みを生む」というバランス感覚にあります。彼のギターは派手なソロよりも、バンド全体の世界観を演出するためのテクスチャとして機能しており、その結果リンキン・パーク独自のモダンでエモーショナルなサウンドが完成しています。
さらに、使用機材の幅広さも彼の魅力のひとつ。PRSやIbanez、Fender、Gibsonなどジャンルを超えたギターを使い分け、アンプはMarshall、Mesa、Randallなどを状況に応じて選択。ブティック系エフェクターを組み合わせることで、スタジオレコーディングでもライブでも存在感のある音を作り上げています。
そのため、彼の音作りを研究することは、リフ主体のヘヴィサウンドを志向するギタリストだけでなく、バンド全体を支えるプレイスタイルを学びたいプレイヤーにとっても大きな参考になります。
使用アンプ一覧と特徴【リンキン・パーク・ブラッド・デルソン】
ブラッド・デルソンはリンキン・パークのサウンドにおいて、ハイゲインかつ分厚いリフを支えるため、主にMarshall、Mesa/Boogie、Randallといったメタル/ハードロック定番アンプを中心に使用しています。初期の『Hybrid Theory』期には、Mesa/Boogie Dual RectifierやMarshall JCM800の組み合わせで、鋭く攻撃的なディストーションサウンドを実現。ライブではこれに加えてRandall MTSシリーズを導入し、多彩な音色を切り替える柔軟さも確保しています。
ミドル〜後期のアルバムでは、Bogner UberschallやENGL Fireball 100といったハイゲインアンプも用いられ、よりモダンでヘヴィなトーンが強調されました。特に「Given Up」や「Bleed It Out」などの攻撃的な楽曲では、Mesa/BoogieとRandallの組み合わせが鉄壁のリズムギターを構築。また、バラード調の楽曲ではVOX AC30やHiwatt Custom 50などクリーン寄りのアンプが選択され、幅広い音楽性に対応しています。
加えて、アンプヘッドとキャビネットの組み合わせにも工夫が見られます。Mesa/Boogie 4×12 Rectifier CabinetやRandall MTS Cabinetを使用し、ステージでの音圧を最大限に引き出す工夫が確認できます。Marshall JMP-1(プリアンプ)やMarshall EL34 100/100(ステレオパワーアンプ)などラックシステムも導入されており、ライブ時の安定したサウンド再現に寄与しています。
このように、ブラッドはハイゲインを軸にしながらも、アンプの個性を活かして曲ごとにトーンを切り替える点が特徴的です。結果として、リンキン・パークの楽曲全体を通じて「重厚でありながらバンドサウンドに埋もれないギター」を実現しています。使用アンプは以下の通りと、想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Marshall 1959SLP(Plexi Super Lead) | Marshall | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | クラシックロック寄りの倍音豊かな歪み。初期ライブで使用。 |
Marshall JCM800 Head | Marshall | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | 鋭いミッドが特徴。スタジオレコーディングにも使用。 |
Mesa/Boogie Dual Rectifier Solo Head | Mesa/Boogie | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | 初期の代表リフを支えたアンプ。分厚い歪みが特徴。 |
Mesa/Boogie 4×12 Rectifier Cabinet | Mesa/Boogie | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | Dual Rectifierと組み合わせて使用。 |
Soldano SLO100 Super Lead Overdrive Head | Soldano | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | ハイゲインながらも明瞭感がある。レコーディング用に確認。 |
VOX AC30 Combo | VOX | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | クリーン〜クランチに使用。バラードやアルバム後期で採用。 |
Bogner Uberschall | Bogner | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | モダンメタル寄りのサウンド。攻撃的なリフに使用。 |
Orange TH100 | Orange | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | ミドルが強調された歪み。ライブ用に確認あり。 |
ENGL Fireball 100 | ENGL | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | モダンでタイトな歪み。スタジオでの使用例あり。 |
Randall MTS RM4 Preamp / RT 2/50 Power Amp | Randall | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | モジュール式で音色切替に対応。ライブ時のメイン。 |
Hiwatt Custom 50 Head | Hiwatt | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | クリーントーンが美しい。静かな楽曲での使用例。 |
Marshall JMP-1(プリアンプ)+ Marshall EL34 100/100(パワーアンプ) | Marshall | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | ラックシステムで使用。ライブ再現性向上に寄与。 |
使用ギターの種類と特徴【リンキン・パーク・ブラッド・デルソン】
ブラッド・デルソンはリンキン・パークのサウンドを支えるために、多彩なブランドとモデルのギターを使い分けています。ライブやレコーディングで確認されるギターはPRS、Ibanez、Fender、Gibsonと幅広く、ジャンルに合わせて音作りを変化させてきました。代表的なリフが印象的な「One Step Closer」や「Papercut」などの楽曲では、7弦モデルのIbanez RG7620を使用して重低音を強調。これにより、当時のニューメタル特有の厚いサウンドが生まれています。
一方で、クリーンや中域を活かすパートではPRS Custom 24やPRS SC 245といったモデルを多用し、モダンかつ安定感のあるトーンを実現。Fender StratocasterやRory Gallagher Tribute Stratocasterは、アルバム後期のクリーントーン主体の楽曲やライブでの表現力を広げるために採用されています。また、Gibson ES-335やLes Paul Classic、SGといったモデルは、よりロック寄りの分厚いサウンドに活かされており、ブラッドのギターサウンドの核を担ってきました。
アコースティックでは、Gibson J-45やJ-200といった定番機種に加え、Takamine EG461SCやGibson HG-22を使用。これにより、スタジオレコーディングやアコースティックセッションに対応しています。さらに、Epiphone WilshireやFernandes Dragonfly Proといった少し珍しいモデルや、Roland GS-500 Guitar Synthesizerのようなシンセギターを取り入れることで、リンキン・パークの実験的な音作りに貢献してきました。
総じてブラッドは、ギターのキャラクターを曲に応じて選び分けることで、バンド全体のサウンドバランスを整えています。派手なソロよりも「リフと空間を支える」プレイに徹しており、その結果リンキン・パークの音楽性が多層的に仕上がっているのです。使用ギターは以下の通りと、想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
PRS Custom 24 | PRS | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | エレキギター | モダンなトーンでメイン使用率が高い。 |
PRS SC 245 | PRS | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | エレキギター | クランチ〜リードで活用。 |
Ibanez RG7620(7弦) | Ibanez | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | エレキギター(7弦) | 「One Step Closer」などの低音リフに使用。 |
Fender Stratocaster | Fender | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | エレキギター | アルバム後期のクリーン系で使用。 |
Fender Rory Gallagher Tribute Stratocaster | Fender | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | エレキギター | 独特なビンテージサウンドを再現。 |
Gibson ES-335 | Gibson | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | セミアコ | クリーンと歪みの両立が可能。 |
Gibson J-200 | Gibson | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | アコースティック | アコースティックライブやバラードに使用。 |
Takamine EG461SC | Takamine | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | アコースティック | ステージ向けエレアコ。クリアな音質。 |
Roland GS-500 Guitar Synthesizer | Roland | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | ギターシンセ | 実験的なサウンド作りに使用。 |
使用エフェクターとボード構成【リンキン・パーク・ブラッド・デルソン】
ブラッド・デルソンのエフェクターボードは、BOSSを中心とした定番ペダルに加え、Z.VexやEarthQuaker Devicesといった個性的なブティック系ペダルを組み合わせることで構成されています。ライブではノイズリダクションやチューナーなど実用性重視の定番機材をしっかり組み込みつつ、ブースターやファズをポイントで使用し、スタジオと同等のサウンドを再現できるよう工夫されています。
BOSS NS-2やTU-2は、常にペダルボードに組み込まれ、安定した演奏環境を確保。MXR Micro AmpやCAEブースターはリードや重いリフでの音量を補強する役割を果たしています。さらに、Dunlop Crybaby WahやIbanez LF7 Lo-Fiは、独特のフレーズや効果的な音色変化を与える重要な存在です。ラック系ではTC Electronic G-MajorやVoodoo Lab GCXが導入され、マルチエフェクト処理や切り替えの効率化も実現しています。
また、Holy Grail ReverbやStrymon BigSkyといったリバーブ類、EarthQuaker Devicesのディレイやトレモロなど、空間系のペダルを組み込むことで、リンキン・パーク特有のシネマティックなサウンドをライブでも表現。Z.Vex MastotronやDevi Ever Shoe Gazerといったファズ系は、ノイジーかつ実験的なサウンドを構築するために選ばれています。無線システムにはAudio-TechnicaやShureが使われ、パワーサプライやノイズ除去系を含め、非常に安定性を重視したセッティングが組まれています。
このように、ブラッドのエフェクターボードは「堅実な基盤+個性的なペダル」で構成されており、ライブとスタジオでの一貫性を保ちながらも独創的なサウンドを追求する仕組みになっています。以下に使用エフェクターをまとめます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
BOSS NS-2 Noise Suppressor | BOSS | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | ノイズリダクション | ライブのノイズ管理用。必須ペダル。 |
BOSS BF-3 Flanger | BOSS | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | フランジャー | 空間系で厚みを追加。 |
MXR M-133 Micro Amp | MXR | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | ブースター | ソロやリフで音量をプッシュ。 |
Dunlop Crybaby 95Q Wah | Dunlop | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | ワウペダル | ライブでの表現力を拡張。 |
Electro-Harmonix Holy Grail Reverb | Electro-Harmonix | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | リバーブ | 定番リバーブで奥行きを付加。 |
Strymon BigSky Reverb | Strymon | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | リバーブ | シネマティックな広がりを演出。 |
Z.Vex Mastotron | Z.Vex | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | ファズ | ノイジーで実験的な音作りに使用。 |
Devi Ever Shoe Gazer | Devi Ever | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | ファズ | 轟音系ファズサウンドを追加。 |
EarthQuaker Devices Disaster Transport | EarthQuaker Devices | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | ディレイ | ライブでの空間演出用。 |
TC Electronic G-Major | TC Electronic | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | マルチエフェクター | ラックに組み込まれた定番マルチ。 |
Voodoo Lab GCX Audio Switcher | Voodoo Lab | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | スイッチングシステム | ライブでの効率的なエフェクト切替。 |
Shure UHF Wireless | Shure | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | ワイヤレス | ライブ用。安定した信号伝送。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【リンキン・パーク・ブラッド・デルソン】
ブラッド・デルソンの音作りは「バンド全体の音像を支えること」に重きを置いており、ギター単体の派手さよりも、ミックス全体での役割を強く意識したセッティングが特徴です。リンキン・パークはヒップホップ的なビートとヘヴィロックを融合させたサウンドが持ち味であり、ギターが暴走しすぎると全体のバランスを壊してしまいます。そのため、彼のEQやゲインの調整は非常に緻密で、ミックスにおける居場所をきちんと確保する工夫がなされています。
アンプの設定は基本的にゲインは高め、中域はやや削り気味、低域を厚めに設定する傾向があります。Mesa/Boogie Dual Rectifierを使う場合は、低音を深く出しつつも、モダンモードでタイトさをキープ。Marshall JCM800ではプレゼンスを高めにして、バンド全体の中で埋もれないように調整しています。RandallのMTSシステムを使用した際は、曲によってクリーン〜ヘヴィなディストーションまでモジュールを切り替え、ステージ上での即応性を確保しました。
EQのポイントとしては、80Hz以下をカットし、200Hz付近でローミッドを調整してベースとの住み分けを図り、さらに3kHz〜4kHzあたりを持ち上げてリフのアタック感を強調する手法がよく用いられます。これにより、DJジョー・ハーンのサンプルやエレクトロニカ的要素とぶつからず、ボーカルも際立つバランスを維持することが可能になります。
エフェクト面では、BOSS NS-2によるノイズリダクションが常時ONになっているケースが多く、ハイゲイン環境での安定感を確保。リードやブレイクダウンではMXR Micro AmpやCAEブースターを使って音量を持ち上げ、ワウペダルでフレーズに表情を加えます。さらに、クリーンやアンビエントなセクションではStrymon BigSkyやElectro-Harmonix Holy Grailのリバーブを活用し、楽曲全体を広がりのあるサウンドに仕立てています。
レコーディングでは、同じリフを異なるギターとアンプで重ね録りすることが多く、例えば片側をMesa、もう片側をBognerで録音することで、厚みと立体感を生み出しています。さらに、エンジニアはギターの定位をL/Rに大きく振り分け、真ん中にボーカル・ドラム・ベースを据える典型的なミックスバランスを採用。これにより、ギターは壁のような迫力を持ちながらも、中心に配置された要素を邪魔しない役割を果たしています。
楽曲ごとの使い分けとしては、「One Step Closer」や「Papercut」などの初期代表曲ではゲインを高めに設定し、分厚い壁のようなリフを形成。一方で「Numb」や「Leave Out All the Rest」では、クリーン〜クランチのトーンを活用し、リバーブを広めにかけることで幻想的な空気感を演出しています。アルバム『Minutes to Midnight』以降ではディレイやトレモロを積極的に取り入れ、より広がりのあるギターサウンドを構築しました。
PAやエンジニア目線で言えば、ブラッドの音作りは「ギターを前に出すのではなく、全体のミックスの一部として融合させる」ことに重点が置かれています。そのため、彼の音を再現するには単にアンプやエフェクターを真似るだけでなく、バンド全体の中でギターをどう位置付けるかを考える必要があります。これはリンキン・パークの音作りの本質に直結していると言えるでしょう。
以上のように、ブラッド・デルソンのEQやセッティングは、重厚さとタイトさを両立させながら、曲ごとに適切な表現を引き出すための工夫に満ちています。音作りの本質は「ヘヴィでありながら整理された音像」にあり、そのバランス感覚がリンキン・パークの独自性を支えていると、想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【リンキン・パーク・ブラッド・デルソン】
ブラッド・デルソンの音作りは高価なPRSやMesa/Boogieといった機材に支えられていますが、初心者や中級者でも比較的安価な市販機材を用いて近いサウンドを再現することが可能です。特にリンキン・パークのギターは「分厚いハイゲインリフ」「クリーンで広がりのあるトーン」「空間系エフェクトによる奥行き」がポイントです。これらを再現するために、コストパフォーマンスの高い製品を選択することが重要になります。
まずアンプに関しては、MarshallやMesaの代替として、BOSS KatanaシリーズやLine 6 Catalystといったモデリングアンプが有効です。これらは多彩な歪みモードを搭載し、クリーンからメタルまで幅広く対応できるため、リンキン・パーク的なモダンな音作りに適しています。特にKatanaは1〜5万円程度で入手可能で、初心者にも扱いやすい仕様です。
エフェクターに関しては、ブラッドが愛用するBOSS NS-2(ノイズゲート)やMXR Micro Amp(ブースター)は、比較的手頃な価格で導入できます。また、ディレイやリバーブに関しては、NUX Atlantic Delay & ReverbやTC Electronic Hall of Fame 2 Reverbといったペダルがコストを抑えながらも十分なクオリティを発揮します。これにより、空間系の広がりを再現しやすくなります。
ギターに関しては、PRSやIbanezの廉価版シリーズが狙い目です。例えば、PRS SE Custom 24は本家PRSに比べてリーズナブルながら、モダンで安定感のあるトーンを実現可能。Ibanez RGシリーズの入門モデル(RG350やRG421など)も、低価格でブラッドが用いた7弦やモダンメタル的なニュアンスを取り込めます。さらにFender Player Stratocasterは、クリーントーン主体の楽曲に適しており、リンキン・パーク後期のサウンドに近づける選択肢となります。
以下に、比較的安価にブラッド・デルソンの音を近づけられる具体的な機材例をまとめます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
アンプ | BOSS Katana-50 MkII | BOSS | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | 多彩な歪みモードでRectifier系サウンドを再現可能。 |
アンプ | Line 6 Catalyst 60 | Line 6 | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | モデリングアンプ。クリーンからハイゲインまで対応。 |
ギター | PRS SE Custom 24 | PRS | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | モダンでバランスの良いサウンド。主力ギターの廉価版。 |
ギター | Ibanez RG421 | Ibanez | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | 低価格帯でメタル寄りのリフに適したモデル。 |
ギター | Fender Player Stratocaster | Fender | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | クリーン系楽曲の再現に有効。 |
エフェクター | BOSS NS-2 | BOSS | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | ハイゲイン環境でのノイズをカット。 |
エフェクター | MXR Micro Amp | MXR | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | 音量の底上げ。ソロやリフで効果的。 |
エフェクター | NUX Atlantic Delay & Reverb | NUX | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | コスパの高い空間系。ディレイとリバーブ両搭載。 |
エフェクター | TC Electronic Hall of Fame 2 Reverb | TC Electronic | Amazonで探す | リンキン・パーク | ブラッド・デルソン | 多彩なリバーブモードでアンビエントな音作りが可能。 |
総括まとめ【リンキン・パーク・ブラッド・デルソン】

ブラッド・デルソンの音作りは、単に「重いディストーションを鳴らす」というものではなく、リンキン・パークというバンド全体のサウンドを支えるための緻密な設計にあります。彼はギターソロを前面に押し出すタイプではなく、リフやバッキングの構築によって楽曲の骨格を強固にし、その上でボーカルやDJ、エレクトロニカ的要素が自由に飛び交うための「土台」を提供しています。
使用する機材はMarshallやMesa/Boogieといった定番のハイゲインアンプから、BognerやRandallなどのモダンアンプまで幅広く、その都度必要なサウンドキャラクターを選び抜いています。ギターにおいてもPRSやIbanezのモダンモデルをメインにしつつ、FenderやGibsonを使い分け、クリーンからヘヴィまでをシームレスに切り替える柔軟さを備えています。さらに、エフェクターではBOSSを基盤にしながら、Z.VexやEarthQuaker Devicesといったブティック系を取り入れることで独特の質感を加えています。
EQやセッティングの面では、「低音域を厚く、中域を整理し、高域でアタックを強調する」という明確な方向性が見えます。これは、バンド全体が重層的なサウンドを持つリンキン・パークにおいて、ギターが他の楽器やサンプルと干渉しすぎず、それでいて存在感を維持するために不可欠な工夫です。特にレコーディングでは異なるアンプやギターを重ね録りし、ステレオ定位を駆使することで「壁のようなギターサウンド」を生み出してきました。
初心者が音を近づけるためには、必ずしも高価な機材が必要ではなく、BOSS Katanaのようなモデリングアンプや、PRS SEやIbanez RGシリーズの廉価版で十分にニュアンスを再現可能です。重要なのは機材よりも「音をどう配置するか」という発想であり、これはプロのエンジニアリング視点とも共通しています。
総じて、ブラッド・デルソンの音作りの本質は「ヘヴィさと空間性のバランス」にあります。ギター単体ではなくバンド全体の響きを意識したセッティングと選択眼こそが、リンキン・パークのサウンドを唯一無二のものにしているのです。そのため、彼の音作りを研究することは、単なる機材の模倣ではなく「バンドサウンドを支えるギタリストとしての哲学」を学ぶことにつながるでしょう。
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 ギター
PRS Custom 24
PRS Custom 22
PRS SE Custom 24
PRS SE Tim Mahoney
PRS DC3
PRS SC 245
Ibanez RG7620(7弦)
Ibanez RG370DX
Ibanez RG(汎用モデル)
Ibanez S(薄ボディ)
Fender Stratocaster
Fender Rory Gallagher Tribute Stratocaster
Fender Jazzmaster
Fender Jaguar
Gibson ES-335(セミアコ)
Gibson Les Paul Classic
Gibson SG
Gibson Les Paul Junior Double Cut
Gibson HG-22 Acoustic
Gibson J-45(アコギ)
Gibson J-200(アコギ)
Epiphone 1966 Worn Wilshire
Epiphone Wilshire
Fernandes Dragonfly Pro
Vox SDC-55
Terry C. McInturff Taurus Sportster
Roland GS-500 Guitar Synthesizer
Takamine EG461SC
備考:
・Fender、PRS、Ibanezを中心に幅広く使用。
・アコースティックもGibsonやTakamineなど複数。
・ローランドのギターシンセ(GS-500)など特殊機材も確認。
・ピックアップは Dimarzio DP192 Air Zone を搭載していることがある。
🔊 アンプ
Marshall 1959SLP(Plexi Super Lead)
Marshall JCM800 Head
Mesa/Boogie Dual Rectifier Solo Head
Mesa/Boogie 4×12 Rectifier Cabinet
Soldano SLO100 Super Lead Overdrive Head
VOX AC30 Combo
Bogner Uberschall
Bogner Amp(その他モデル)
Orange TH100
ENGL Fireball 100
Hiwatt Custom 50 Head
Randall MTS RM4 Preamp
Randall MTS Module
Randall RT 2/50 Power Amp
Randall MTS Cabinet
Line 6 Amp
備考:
・メインはMarshall、Mesa/Boogie、Randallなどのハイゲインアンプ。
・Bogner、ENGL、Orangeも確認されており、モダンメタル〜クラシックロックまで幅広く対応。
🎛️ エフェクター
Boss NS-2 Noise Suppressor(ノイズリダクション)
Boss BF-3 Flanger
Boss CS-3 Compression Sustainer
Boss CE-5 Chorus Ensemble
Boss TU-2 Chromatic Tuner
Dunlop 95Q Crybaby Wah
MXR M-133 Micro Amp
MXR/CAE MC-401 Boost/Line Driver
Ibanez LF7 Lo-Fi
TC Electronic G-Major(マルチ)
Voodoo Lab GCX Audio Switcher
Voodoo Lab Ground Control Pro Foot Controller
Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus
Whirlwind Selector A/B Box
Ebtech Hum Eliminator
Electro-Harmonix Holy Grail Reverb
Electro-Harmonix HOG2(シンセ/オクターバー)
Z.Vex Mastotron(ファズ)
Z.Vex Super Hard On(ブースター)
Devi Ever Shoe Gazer(ファズ)
Caroline Guitar Company Kilobyte(デジタルディレイ)
EarthQuaker Devices Disaster Transport / Disaster Transport Sr.(ディレイ)
EarthQuaker Devices Hummingbird / Repeat Percussions(トレモロ)
Strymon BigSky Reverb
Audio-Technica UHF Wireless
Shure UHF Wireless
Furman PL-Plus C Power Conditioner
備考:
・BOSSの定番ペダル(ノイズゲート、コーラス、フランジャーなど)を中心に構築。
・Z.VexやDevi Ever、EarthQuaker Devicesなど個性的なブティック系ファズ/ディレイも使用。
・ラックやスイッチャー系(Voodoo Lab, TC G-Major)も導入。
・ワイヤレスは Shure と Audio-Technica を併用。
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