始めに
桑原彰さんといえば、RADWIMPSの楽曲において非常に多彩でエモーショナルなギターサウンドを生み出してきたギタリストです。
特に、煌びやかで透明感のあるクリーントーンから、骨太で芯のあるディストーションサウンドまで幅広く操るその音色は、バンドの世界観に強く寄与しています。
特徴的なのは「音の引き算」や「音色の空間的配置」に長けており、リズム隊とのバランスを活かしつつも存在感のあるトーンを実現している点です。
今回は、そんな桑原彰さん(RADWIMPS)の音作りを徹底解剖し、実際の使用機材や、音作りの工夫、初心者向けの代替機材なども紹介していきます。
使用アンプ一覧と特徴【RADWIMPS・桑原彰】
桑原彰さんは、ライブ・レコーディング問わず「MATCHLESS」アンプを使用する姿が度々確認されています。
特に「MATCHLESS DC-30」は彼のクリーン〜クランチトーンを支える屋台骨ともいえる存在で、パワー管にEL84を採用した明瞭かつナチュラルな中域の膨らみが特徴です。
このアンプはギター本体や弾き手のニュアンスを素直に反映してくれるため、繊細なフレーズにおいても一音一音の輪郭が崩れません。
また、サブとして「VOX AC30」も使用されており、こちらも独特の高域の煌びやかさとウォームなトーンで知られています。
使用ギターの種類と特徴【RADWIMPS・桑原彰】
桑原彰さんが使用しているギターの中でも代表的なのは、Fender製の「テレキャスタータイプ」と「ジャズマスタータイプ」です。
特にFender American Vintageシリーズのテレキャスターは、カッティングでのキレや、コードストロークでのバランスの良さがあり、RADWIMPSの楽曲においてリズムギターの役割を担うことが多いです。
ジャズマスターはエフェクトとの相性がよく、浮遊感のあるサウンドに適しています。
また、ピックアップのキャラクターによってローが膨らみすぎない点も、ミックス内で音が埋もれにくい重要な要素です。
使用エフェクターとボード構成【RADWIMPS・桑原彰】
桑原さんのエフェクターボードは、空間系とダイナミクス系がバランスよく組み合わされているのが特徴です。
ライブでの映像やSNSで確認されるエフェクターには、「BOSS DDシリーズのディレイ」や「Electro-HarmonixのSmall Clone(コーラス)」が見受けられます。
また、ドライブには「Fulltone OCD」や「Ibanez TS9」などの定番を使用する傾向もあり、サウンドにウォームさを加える役割を担っています。
空間系では「Strymon blueSky(リバーブ)」や「MXR Carbon Copy(アナログディレイ)」なども使用が確認されており、クリーンセクションでの広がりを演出します。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
OCD | Fulltone | Amazonで探す | RADWIMPS | 桑原彰 | オーバードライブ | ウォームな歪み、ニュアンス重視 |
TS9 | Ibanez | Amazonで探す | RADWIMPS | 桑原彰 | オーバードライブ | 中域が強調される定番ドライブ |
DD-7 | BOSS | Amazonで探す | RADWIMPS | 桑原彰 | ディレイ | ライブ映像で確認、デジタルディレイ |
blueSky | Strymon | Amazonで探す | RADWIMPS | 桑原彰 | リバーブ | 豊かな空間表現が可能 |
Small Clone | Electro-Harmonix | Amazonで探す | RADWIMPS | 桑原彰 | コーラス | ビブラート的な揺れを加える |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【RADWIMPS・桑原彰】
桑原彰さんの音作りの核は「空間の使い方」と「サウンドの配置」です。
彼のトーンは、他のパートを邪魔しない絶妙な帯域に配置されるよう工夫されており、特にミッドレンジのEQ調整が秀逸です。
アンプのEQは中域をやや強調しつつ、プレゼンスは控えめに設定されており、高域が刺さらず、暖かみのある音が得られます。
空間系エフェクトでは、リバーブやディレイのミックスバランスに注意が払われており、「奥行き」を演出するためにセンドリターン方式を用いる場面もあります。
また、ギターの定位は楽曲によって左右にパンニングされたり、複数テイクを重ねるダブリングも多く見られます。
レコーディングでは、基本のクリーントーンに軽くリバーブやコーラスをかけ、必要に応じてブースターやプリアンプを加えることで、ピッキングニュアンスを活かした立体的な音像を作り上げています。
なお、桑原さんのギターは「音を出す」というより「空気を動かす」ようなアプローチで、演奏自体も非常に繊細です。
このようなアプローチを再現するためには、エフェクターやアンプだけでなく、ピッキングの角度や力加減、ボリュームコントロールにも意識を向けることが大切です。
比較的安価に音を近づける機材【RADWIMPS・桑原彰】
初心者でも桑原彰さんのサウンドに近づけたい場合、コストパフォーマンスに優れた以下の機材が有効です。
「BOSS」製のペダルは安定した品質と再現性の高さで人気があり、特に「BD-2」や「CH-1」は非常に汎用性が高く、桑原さんの音作りの基礎を体感できます。
また、マルチエフェクターでは「ZOOM G3Xn」や「LINE6 POD GO」が空間系・歪み系のバリエーションを豊富に備えており、音作りのシミュレーションにも適しています。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーバードライブ | BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | RADWIMPS | 桑原彰 | ウォームで繊細な歪み。OCDの代用におすすめ。 |
コーラス | CH-1 Super Chorus | BOSS | Amazonで探す | RADWIMPS | 桑原彰 | Small Cloneの代替。空間感のある音作りに。 |
マルチエフェクター | G3Xn | ZOOM | Amazonで探す | RADWIMPS | 桑原彰 | 空間系から歪みまで網羅。1台で再現性が高い。 |
マルチエフェクター | POD GO | LINE6 | Amazonで探す | RADWIMPS | 桑原彰 | アンプシミュレーター内蔵で実機に近い音が出せる。 |
総括まとめ【RADWIMPS・桑原彰】

桑原彰さんのギターサウンドは、決して派手なエフェクトや過度な歪みに頼るものではありません。
あくまで楽曲やバンド全体のバランスを意識した「引き算の美学」によって成り立っており、その中でも豊かな表現力と音の立体感が際立ちます。
アンプはMATCHLESS DC-30やVOX AC30のような透明感ある中域が特徴のモデルを選び、ギターはFender製のナチュラルな響きを持つ機種を軸に据えるのが基本です。
エフェクトの選定も控えめながら的確で、ディレイやリバーブの設定一つで空気感を大きく変化させています。
その音作りは、初心者でも再現できる構成に落とし込むことが可能でありながら、奥深さと個性を兼ね備えたものです。
この記事を参考に、自身のギター環境でも桑原彰さんのような豊かな音色に一歩近づいてみてください。
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