始めに(特徴紹介)
Motörhead(モーターヘッド)のギタリスト、Phil Campbell(フィル・キャンベル)は、荒々しいハードロックサウンドを象徴する存在です。彼の音作りは、シンプルかつパワフルでありながらも、厚みと立体感を兼ね備えているのが特徴です。
フィルはLemmy Kilmisterの重低音ベースと炸裂するドラムサウンドに負けない、鋭く突き抜けるギターサウンドを作り上げることで知られています。特に「Ace of Spades」や「Overkill」などの代表曲では、タイトで攻撃的なリフと鮮やかなソロが光り、Motörheadサウンドの大黒柱となっています。
彼のプレイスタイルは、派手なテクニックよりもリフワークとグルーヴに重点を置き、ロックの本質である“直感的な爆発力”を体現しています。また、使用機材もクラシックなGibsonやMarshallを中心に据えつつ、シグネチャーモデルやカスタムギターを導入することで、唯一無二の音を確立しています。
本記事では、Phil Campbellの音作りの全貌を「アンプ」「ギター」「エフェクター」「EQセッティング」などの視点から徹底解説し、さらに初心者でも再現可能な代替機材までを網羅的に紹介していきます。
彼の音作りを理解することは、ハードロックやメタルギターを学ぶ上で大きなヒントとなるはずです。ぜひ参考にして、自身のサウンド作りに活かしてください。
使用アンプ一覧と特徴【Motörhead・Phil Campbell】
Phil Campbell(フィル・キャンベル)のアンプ選びは、Motörhead(モーターヘッド)のサウンドに欠かせない要素です。彼の音はLemmyのベースとドラムに埋もれず、前面に出るため、クラシックなMarshall系を中心に据えています。特にライブでは大音量・大出力のヘッドを使用し、分厚い壁のようなリズムギターを形成しました。
ライブで頻繁に使われていたのが「Marshall 1959RR Randy Rhoads Signature」。荒々しいクランチ感と突き抜けるハイゲインが特徴で、ステージ上での存在感を強調しました。また「Marshall JVM410H」や「JCM900 4100」などもセットアップに組み込み、多彩なサウンドバリエーションを作り分けています。
スタジオでは、Marshall以外にも「Bogner Uberschall」「ENGL」「Line 6」「Laboga」など多彩なアンプを試し、楽曲ごとに最適な音色を選択しています。特にBognerはラウドでモダンな歪みを得るために使われ、Marshallのクラシックなトーンとブレンドすることで、分厚さと切れ味を両立しました。
また、初期には「Gallien-Krueger」のアンプを使うこともあり、これはパンク寄りの鋭い質感を狙ったと考えられます。長年のキャリアの中で多様なアンプを導入してきた背景には、Motörheadのシンプルながらも爆発力あるサウンドを支えるための試行錯誤が見て取れます。
以下の表に、フィル・キャンベルが使用してきた主要アンプを整理しました。これらの機材を参考にすることで、彼の音色に一歩近づくことができるでしょう。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Marshall 1959RR Randy Rhoads Signature | Marshall | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | ライブで頻繁に使用。クラシックなMarshallトーンと爆発力を両立。 |
Marshall JVM410H / JVM410H-JS / JCM900 4100 | Marshall | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | ライブ用の定番モデル。ハイゲインとクリーンを柔軟に切替可能。 |
Bogner Uberschall 120W | Bogner | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | スタジオで使用。Marshallとブレンドして分厚い歪みを獲得。 |
ENGL アンプ各種 | ENGL | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | スタジオ用。タイトでモダンなメタル的歪みを補強。 |
Line 6 アンプ | Line 6 | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | スタジオ用。多彩なアンプシミュレーションで音作りを補助。 |
Laboga アンプ | Laboga | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | スタジオで使用。独特の歪み質感を追求。 |
Gallien-Krueger アンプ | Gallien-Krueger | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | 初期に時折使用。鋭いトーンが特徴。 |
Marshall JMP-1(プリアンプ)+EL34 100/100(パワーアンプ) | Marshall | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | ラックシステム構成。安定したサウンドメイクを可能にする。 |
以上のように、フィル・キャンベルはクラシックなMarshallを基盤としつつ、BognerやENGLなどのモダンアンプを補助的に導入し、楽曲ごとに音色を使い分けてきたと考えられます。彼のサウンドは「Marshallの王道トーンを土台に、多彩なアンプで厚みを加える」スタイルにまとめられると想定されます。
使用ギターの種類と特徴【Motörhead・Phil Campbell】
Phil Campbell(フィル・キャンベル)のギター遍歴は非常に多彩で、彼のサウンドを支える核となる存在です。ライブ・スタジオを問わず、クラシックなGibson系からシグネチャーモデル、さらには近年のモダンなビルダーのカスタムモデルまで幅広く使用しています。特に彼は「自分のリフとバンドのサウンドに最もフィットするもの」を重視しており、そのため同じ曲でも使用ギターを切り替えることが多いのが特徴です。
初期には「Gibson Les Paul」や「Flying V」といったクラシックなギターを使い、モーターヘッドのシンプルかつ爆音のスタイルに厚みを加えました。また「Gibson 335 リイシュー」ではソロ用に使用し、Les Paul Silver Burstではリズムパートを支えるなど、スタジオ録音時に明確な役割分担をしていたことも知られています。
彼のシグネチャーモデルとして有名なのが「LAG Explorer」。セイモア・ダンカン製ハムバッカー2基、シンプルなボリュームのみの設計で、まさにロックの荒々しさを体現したモデルです。その後も「Caparison Angelus M3B シグネチャー」や「Jackson King V シグネチャー」など、多数のカスタムモデルがステージを飾りました。
さらに、Brian Moore製のカスタムMC1や、Minarik Infernoといった独特なシェイプのギターも導入し、ライブパフォーマンスでの存在感を強調。近年ではスイスの「Relish シグネチャーモデル」も愛用しており、現代的な質感と操作性を取り入れています。TC Ellisによるビルド(Les Paul型やStrat型、Lemmy風カスタム)も使用歴があり、多彩なギターメーカーを渡り歩いたことが分かります。
こうしたギター選びの背景には、モーターヘッドというバンドのサウンドをいかに強化しつつ、自身の存在感を出すかという明確な意識が見て取れます。以下の表に主要ギターをまとめました。これらを参照すれば、フィルのサウンドの幅広さと実践的なギター運用を理解できるでしょう。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
LAG Explorer シグネチャー | LAG | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | エクスプローラー | セイモア・ダンカン製ハムバッカー2基搭載、ボリュームのみのシンプル設計。代表的シグネチャーモデル。 |
Framus カスタム | Framus | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | カスタム | ステージ上で使用。独特のルックスとトーンを持つ。 |
Gibson Les Paul | Gibson | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | レスポール | スタジオ・ライブ両方で使用。分厚いミッドレンジを支える。 |
Gibson Flying V | Gibson | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | フライングV | ライブで使用。鋭いトーンとルックスのインパクトが大きい。 |
Caparison Angelus M3B シグネチャー | Caparison | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | シグネチャー | 本人仕様のシグネチャーモデル。ハードロック向きの攻撃的トーン。 |
Brian Moore カスタム MC1 | Brian Moore | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | カスタム | 特徴的なルックスを持つカスタムモデル。ステージで視覚的存在感を発揮。 |
Jackson King V シグネチャー | Jackson | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | Vシェイプ | フィル用のシグネチャーモデル。ヘヴィなリフ向き。 |
Minarik Inferno | Minarik | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | 変形 | 派手な見た目と個性的なトーンを併せ持つ。 |
Relish シグネチャー | Relish | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | モダンカスタム | 近年使用。モダンなルックスと質感で、幅広いジャンルに対応。 |
TC Ellis カスタム(Les Paul型・Strat型・Lemmy風) | TC Ellis | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | カスタム | 本人仕様の特注品。Les PaulやStratタイプなど多彩に製作。 |
Gibson 335 リイシュー / Les Paul Silver Burst | Gibson | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | セミアコ/レスポール | スタジオで使用。ソロとリズムで役割を分担。 |
このようにフィル・キャンベルは、クラシックなGibson系から近代的なカスタムまで幅広く使用してきました。彼の音色は「王道のロックギターを土台に、多彩なシグネチャーやカスタムモデルで個性を追加する」スタイルにまとめられると想定されます。
使用エフェクターとボード構成【Motörhead・Phil Campbell】
Phil Campbell(フィル・キャンベル)は、Motörhead(モーターヘッド)の荒々しいサウンドを支えるために、シンプルながらも効果的なエフェクターボードを組んでいました。彼のスタイルは「ギター+アンプ」の直結的な爆音ロックを基本としつつも、必要な部分でエフェクターを駆使し、厚みや表情を加えている点に特徴があります。
特に使用頻度が高かったのは、Dunlop製ペダル群です。「95Q Wah」や「Slash Octave Fuzz」といった個性的なエフェクトでリードやブーストに変化を与え、「Micro Amp」でシンプルに音量を持ち上げ、ソロやリフを際立たせていました。また「Carbon Copy」ディレイを用いることで、ソロパートに奥行きと残響をプラス。これにより、Motörheadの無骨な音像の中でも彼のギターが前に出る工夫がなされています。
モジュレーション系では「Micro Chorus」や「Phase 90」「Corona Chorus」などを導入し、場面ごとに空間的な広がりを付加。さらに「Smart Gate」によるノイズリダクションで大音量ライブでも不要なハムノイズを抑制していました。加えて「Shaker Vibrato」や「The Dreamscape」といったTC Electronicのモジュレーション系ペダルも使用されており、ライブでは曲に応じた多彩な揺らぎを加えていたことが確認できます。
近年のセットアップでは「Flashback Delay / Alter Ego X4」などのディレイユニットや「PolyTune」チューナーもボードに組み込まれ、モダンで安定した運用を実現しています。また「Gurus Sexy Drive mk II」のようなブティック系オーバードライブも一部使用し、シンプルなアンプドライブに比べ、音の立ち上がりや倍音感を調整していました。
以下の表はフィル・キャンベルが使用していたエフェクター群を整理したものです。ハードロックやメタルギタリストが参考にする上で非常に有用なリストといえるでしょう。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Micro Amp | Dunlop | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | ブースター | シンプルに音量を上げるために使用。ソロで存在感を強調。 |
Micro Chorus | Dunlop | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | コーラス | シンプルな揺らぎで音に厚みを追加。 |
Phase 90(Script / EVH) | MXR | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | フェイザー | ソロやリフに揺らぎを加えるために使用。 |
Carbon Copy | Dunlop | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | ディレイ | アナログディレイでソロに奥行きを追加。 |
Smart Gate | Dunlop | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | ノイズリダクション | 大音量環境でもノイズを抑える。 |
Slash Octave Fuzz | Dunlop | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | ファズ | 荒々しい倍音を加えるエフェクター。リードで使用。 |
95Q Wah | Dunlop | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | ワウペダル | リードやソロで表情を加えるための定番ペダル。 |
Shaker Vibrato | TC Electronic | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | ビブラート | 揺らぎを強調するための空間系エフェクト。 |
Flashback Delay / Flashback X4 | TC Electronic | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | ディレイ | デジタルディレイ。近年のセットアップで活躍。 |
Alter Ego X4 Vintage Echo | TC Electronic | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | エコー | ビンテージ風のエコー効果で独特の質感を演出。 |
The Dreamscape | TC Electronic | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | モジュレーション系 | John Petrucciシグネチャー。空間的な広がりを追加。 |
Corona Chorus | TC Electronic | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | コーラス | クリアな揺らぎを付加する定番モデル。 |
PolyTune | TC Electronic | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | チューナー | ライブで安定したチューニングを実現。 |
Gurus Sexy Drive mk II | Gurus | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | オーバードライブ | ブティック系ドライブ。倍音や立ち上がりを調整。 |
以上のように、フィル・キャン벨は基本的にはMarshallの爆音サウンドを核としつつも、多彩なペダルで必要な場面に表情を加えていました。特にDunlop系の使用が多く、シンプルながらも攻撃的なサウンドに個性を与える構成であったと想定されます。
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Motörhead・Phil Campbell】
Phil Campbell(フィル・キャンベル)の音作りは、Motörheadの荒々しいバンドサウンドの中でギターが埋もれず、かつ全体を強固に支えることを意識したアプローチでした。彼のギターは決してテクニカル一辺倒ではなく、リフの重みと爆音ライブでの抜けを両立させるために、アンプ設定やEQの調整に工夫が凝らされています。
まずアンプ設定ですが、Marshall系をメインに使用する際は中域を強調することが重要です。特に「JVM410H」や「JCM900」を用いた際には、ベースを5〜6程度、ミドルを7〜8、トレブルを6程度に設定し、ギターリフがバンド全体の中で前に出るように調整していたと考えられます。プレゼンスは5前後に抑え、耳に痛い高域を避けつつも、アタック感はしっかり残すのがポイントです。
歪みに関しては、Marshallのナチュラルドライブを基盤に、必要に応じて「Micro Amp」や「Sexy Drive mk II」などでブーストし、倍音を強調。これによりリフに分厚さを加え、ソロ時には音量を持ち上げる形をとっています。特に「Carbon Copy」ディレイを少量かけることで、ソロの存在感と立体感を強化していました。
ミックスにおいては、Motörheadのサウンドバランスが大きく影響しています。Lemmyのベースが通常のベースというより「歪んだリズムギター的役割」を果たしているため、ギターの帯域は低域を削りすぎず、中域〜高域を強調することで両者の役割を分離させていました。PAエンジニアの視点から見ても、ギターの250Hz〜500Hz帯域を抑え、1kHz〜2kHzをしっかり持ち上げることで、リフのアタック感がより際立つミックスが実現できます。
またライブ時の音量は非常に大きいため、ノイズリダクション(Smart Gate)の設定は欠かせません。これにより、ゲインを高めても不要なハムノイズを排除し、クリアな爆音を確保していました。フェイザーやコーラスなどのモジュレーション系は多用しませんが、必要な場面で「Phase 90」や「Corona Chorus」を挟み、音に揺らぎを加えることで楽曲にダイナミズムを持たせています。
録音においては、MarshallヘッドとBognerやENGLをブレンドする方法も取られており、1本のギターで複数のアンプを鳴らしてトラックを重ねることで、分厚くも分離感のある音を実現しました。エンジニアリングの段階では、SM57や421といった定番マイクを組み合わせ、キャビ前で複数録音を行うことで音に奥行きを与えています。
総じてフィル・キャンベルの音作りは、「Marshallを基盤に中域を押し出すEQ」「シンプルなブーストでリフとソロを強化」「ミックスでは低域と中域の住み分けを意識」といった工夫に集約されます。これはMotörheadという特異な編成の中でギターがどう存在感を発揮するかを突き詰めた結果であり、彼のサウンド哲学の核であると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【Motörhead・Phil Campbell】
Phil Campbell(フィル・キャンベル)のサウンドはMarshallの爆音とGibson系ギターを中心に構築されていますが、初心者や予算に制限があるプレイヤーでも、比較的安価な機材を用いて近しい音を再現することは可能です。ここでは入門者でも入手しやすい製品を中心に紹介します。
まずアンプに関しては、フルスタックのMarshallを揃えるのは現実的ではありません。そのため、BOSS KatanaシリーズやMarshall Codeシリーズが手頃な選択肢となります。これらはヘッドとキャビネットを用意しなくても自宅練習からライブまで対応でき、Marshall的な歪みをシミュレーションできる点が魅力です。
ギターに関しては、Gibsonは高価ですが、Epiphoneの「Les Paul Standard」や「Flying V」は比較的手頃な価格で購入でき、見た目や音色の方向性も十分に再現可能です。また、JacksonやESP LTDからもVシェイプやExplorerタイプが発売されており、フィルの攻撃的なリフに近い演奏感を得られます。
エフェクターについては、Dunlopの「Cry Baby Wah」や「MXR Phase 90」は定番中の定番であり、手頃な価格で導入できます。さらに「BOSS DS-1」や「SD-1」などのオーバードライブ/ディストーションペダルは、Marshall系のアンプと組み合わせることで、フィルの荒々しいリードサウンドを模倣できます。ディレイに関しては「BOSS DD-8」や「TC Electronic Flashback Mini」などもおすすめで、ソロ時に奥行きを加えることができます。
以下の表では、比較的安価にフィル・キャンベルのサウンドへ近づけることができる代替機材をまとめました。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
アンプ | BOSS Katana-50 MkII | BOSS | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | Marshall系の歪みをシミュレート可能。自宅~ライブまで対応。 |
アンプ | Marshall Code 50 | Marshall | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | 手頃なデジタルモデリング。クラシックMarshallの質感を再現。 |
ギター | Epiphone Les Paul Standard | Epiphone | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | Gibsonの代替として人気。分厚い中域サウンドを再現可能。 |
ギター | Epiphone Flying V | Epiphone | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | 見た目とサウンドが本家に近く、ライブでの存在感も十分。 |
エフェクター | BOSS DS-1 Distortion | BOSS | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | シンプルな歪みでMarshall系アンプのキャラクターを引き立てる。 |
エフェクター | MXR Phase 90 | MXR | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | 定番のフェイザー。ソロに揺らぎを加えるのに最適。 |
エフェクター | Dunlop Cry Baby Wah | Dunlop | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | ワウペダルの定番。95Qの代替として使える。 |
エフェクター | TC Electronic Flashback Mini Delay | TC Electronic | Amazonで探す | Motörhead | Phil Campbell | 小型軽量で多彩なディレイ。Carbon Copyの代替にも。 |
以上のように、BOSSやEpiphone、MXR、Dunlopなどの比較的安価な機材を活用すれば、フィル・キャンベルの直線的でパワフルなサウンドに近づくことができます。特に「Marshall的な中域を強調するアンプ」と「王道のレスポール/Vシェイプ系ギター」を揃えることが、再現のカギとなるでしょう。
総括まとめ【Motörhead・Phil Campbell】

Phil Campbell(フィル・キャンベル)の音作りを振り返ると、その本質は「シンプルさの中に宿る爆発力」にあります。彼はギタリストとして派手なテクニックを披露するよりも、バンド全体のグルーヴを支え、Motörheadという唯一無二のサウンドを完成させるために徹底して機材とプレイを選択してきました。
Marshallを基盤とした爆音セッティングに、Gibsonやシグネチャーモデルのギターを組み合わせ、必要に応じてDunlopやTC Electronicのエフェクターで彩りを加えるというスタイルは、一見シンプルに見えます。しかし、そのシンプルさの中でいかに音を前に出し、埋もれない存在感を確保するかが彼の工夫の核心でした。
また、スタジオとライブでの使い分けも特徴的です。スタジオではBognerやENGLといったモダンアンプを活用し、レコーディングに必要な厚みや分離感を演出。一方でライブではMarshallをフルボリュームで鳴らし、圧倒的な迫力をオーディエンスに届けるという明確な役割分担を行っていました。
エフェクターの選択も実用性を重視しており、「必要最低限で最大限の効果」を発揮させるものばかりです。特にワウ、フェイザー、ディレイといった空間系や揺らぎ系は、リードパートを際立たせるために導入されており、フィルのソロがバンドサウンドの中で浮き立つ理由のひとつとなっています。
総じて彼の音作りは「Marshallの王道サウンドを基盤に、必要最小限のエフェクトで楽曲に適応させる」という哲学に集約されます。これはMotörheadの持つ荒々しさや爆音の美学に完璧にフィットしており、だからこそ彼のプレイはシンプルでありながら強烈なインパクトを残しているのです。
これからフィル・キャンベルの音を目指すプレイヤーにとって重要なのは、「豪快に弾く勇気」と「中域を支配するサウンドメイク」です。機材の選択はもちろん大切ですが、最終的に彼のサウンドを支えていたのは、プレイスタイルそのものとバンド全体の一体感でした。その点を理解し、自分自身の演奏に反映することこそが、彼の音作りを真に再現するカギになるといえるでしょう。
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
ギター
LAG Explorer シグネチャー(セイモア・ダンカン製ハンバッカー×2、ボリュームのみ)
reverb.com
+3
ウィキペディア
+3
ウィキペディア
+3
Framus カスタム(ステージ上で使用)
ウィキペディア
+2
ウィキペディア
+2
Gibson レスポール(スタジオ/ステージ両方で使用)
ウィキペディア
+1
Gibson フライングV
ウィキペディア
ウィキペディア
キャパリソン(Caparison)Angelus M3B シグネチャー
Equipboard
+3
ウィキペディア
+3
amass
+3
Brian Moore カスタム MC1
ウィキペディア
Jackson King V シグネチャー
ウィキペディア
Minarik Inferno 変形型
ウィキペディア
+2
ウィキペディア
+2
Relish シグネチャー(近年使用)
ウィキペディア
+1
ESP、PRS、Parker、Kramerなど所有との記述あり
reverb.com
+3
ウィキペディア
+3
ウィキペディア
+3
TC Ellis ビルドのギター(Les Paul型、Strat型、Lemmy風カスタムなど)
ウィキペディア
+1
Gibson 335 リイシュー(ソロ用)およびLes Paul Silver Burst(リズム用)(スタジオでの使用としてインタビュー言及)
ギターインターナショナル
画像から推察(想定)
写真やライブ映像から、Firebirdスタイルや他の特異なモデルも使っている可能性がありますが、公式記載なく推測であるためここではあえて記載を控えます。
アンプ・キャビネット
Marshall 1959RR Randy Rhoads Signature ヘッド(ライブでの使用)
Equipboard
+2
Pinterest
+2
Bogner Uberschall 120W ヘッド(他の音と混ぜて使用)
Equipboard
+1
Marshall JVM410H, JVM410H‑JS, JCM900 4100(ライブで使用)
ウィキペディア
+1
スタジオ機材として使用されたアンプ:Line 6、ENGL、Bogner、Laboga
ウィキペディア
+3
ウィキペディア
+3
ウィキペディア
+3
Gallien-Krueger アンプ(初期に時折使用)
ウィキペディア
+2
ウィキペディア
+2
エフェクター(主にDunlop/TCなど)
Dunlop 系:
Micro Amp(ブースト)
reverb.com
+10
ウィキペディア
+10
Equipboard
+10
Micro Chorus
ウィキペディア
Phase 90(Script または EVH)
Equipboard
+11
ウィキペディア
+11
amass
+11
Carbon Copy(ディレイ)
reverb.com
+10
Equipboard
+10
ウィキペディア
+10
Smart Gate
ウィキペディア
Slash Octave Fuzz
WhatGear
+15
ウィキペディア
+15
guitarworld.com
+15
95Q Wah
ウィキペディア
TC Electronic 系:
Shaker Vibrato
Equipboard
WhatGear
Flashback Delay / Flashback X4
Equipboard
+1
Alter Ego X4 Vintage Echo
WhatGear
+1
The Dreamscape(John Petrucci モジュレーション)
ウィキペディア
+6
WhatGear
+6
amass
+6
Corona Chorus
WhatGear
PolyTune(ポリフォニックチューナー)
WhatGear
その他:
Gurus Sexy Drive mk II
WhatGear
+1
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