- ① 始めに(特徴紹介)
- ②使用アンプ一覧と特徴【Periphery(ペリフェリー)・Misha Mansoor(ミーシャ・マンソー)】
- ③使用ギターの種類と特徴【Periphery(ペリフェリー)・Misha Mansoor(ミーシャ・マンソー)】
- ④使用エフェクターとボード構成【Periphery(ペリフェリー)・Misha Mansoor(ミーシャ・マンソー)】
- ⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Periphery(ペリフェリー)・Misha Mansoor(ミーシャ・マンソー)】
- ⑥比較的安価に音を近づける機材【Periphery(ペリフェリー)・Misha Mansoor(ミーシャ・マンソー)】
- ⑦総括まとめ【Periphery(ペリフェリー)・Misha Mansoor(ミーシャ・マンソー)】
① 始めに(特徴紹介)
現代のメタルシーン、特に「Djent(ジェント)」というジャンルを語る上で、PeripheryのリーダーでありギタリストのMisha Mansoor(ミーシャ・マンソー)を外すことはできません。
彼のサウンドは、極限までタイトに引き締まった低域と、クリスタルのように澄み切ったクリーン、そして複雑なコード感もしっかりと聴かせる分離感の良さが最大の特徴です。
ミーシャのプレイスタイルは、超高速のパームミュートを駆使したリズムワークから、ジャズやフュージョンのエッセンスを取り入れたテクニカルなリードまで多岐にわたります。
特に「Bulb」というプロジェクト名で活動していた初期から、彼は宅録機材を駆使して「いかにしてハイゲインでも音が潰れないか」を追求し続けてきました。
その探究心が、現在のHorizon Devicesや数々のシグネチャーモデルの開発に繋がっています。
なぜ彼の音が世界中のギタリストに注目されるのか。それは、単に歪ませるだけでなく、ピッキングのニュアンス一つで表情を変える「ダイナミクス」と、
多弦ギター(7弦、8弦)を用いても音が濁らない「明瞭さ」を両立しているからです。
Peripheryの楽曲を聴けば分かるとおり、重低音の中でも旋律が浮き上がるような彼のサウンドは、モダンメタルの教科書とも言える完成度を誇っています。
②使用アンプ一覧と特徴【Periphery(ペリフェリー)・Misha Mansoor(ミーシャ・マンソー)】
ミーシャ・マンソーのアンプ選びは、常に「速いレスポンス」と「タイトなボトムエンド」が基準となっています。
初期から中期にかけてはPeavey 6505シリーズやEVH 5150IIIなど、ブラウンサウンドをルーツに持つハイゲインアンプを愛用していましたが、
自身のシグネチャーモデルであるPeavey invective.120が登場してからは、それが彼のサウンドの核となりました。
invective.120は、6505のサウンドをベースにしながらも、クリーンチャンネルの質を劇的に向上させ、さらにノイズゲートやブースト機能を内蔵した「Djentをプレイするための究極のアンプ」です。
また、ライブ現場ではFractal AudioのAxe-Fxを長年併用しており、デジタルとアナログの利点を完全に融合させています。
スタジオ録音ではMarshall Silver JubileeやBogner Shivaなど、中域に特徴のあるアンプをレイヤー(重ね録り)することで、音の厚みとキャラクターを作り出しているのが彼らしい拘りと言えます。
| 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| invective.120 | Peavey | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ミーシャのシグネチャー。6505を究極まで進化させたモダンハイゲイン。 |
| EVH 5150III 50 | EVH | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | コンパクトながら強力な歪み。ライブでの使用頻度も高かった一台。 |
| 6505+ | Peavey | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | Djentサウンドの雛形を作った歴史的ハイゲイン。 |
| 6534+ | Peavey | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | EL34パワー管を搭載したモデル。英国的なミッド感が特徴。 |
| 2555X Silver Jubilee | Marshall | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | スタジオ録音で中域の厚みを加えるために使用される名機。 |
| Shiva | Bogner | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ブティックアンプならではの上質なトーン。クリーンの美しさが鍵。 |
上記機材は本人のSNSやインタビューに基づいたものであり、時期や楽曲によって使い分けられていると想定されます。
③使用ギターの種類と特徴【Periphery(ペリフェリー)・Misha Mansoor(ミーシャ・マンソー)】
ミーシャ・マンソーは、世界屈指のギターコレクターとしても知られており、その所有機材はハイエンドなカスタムギターからビンテージまで幅広いです。
しかし、彼を象徴するメインギターといえば、Jacksonからリリースされている「Juggernaut HT」シリーズです。
このギターは、ミーシャ本人が「究極の弾きやすさと音の分離」を求めて設計したもので、Bare Knuckle製のシグネチャーピックアップを搭載し、低音弦がボヤけないタイトなレスポンスを実現しています。
また、新素材「アリウム」を使用したAristides(アリスティデス)や、人間工学に基づいたStrandberg(ストランドバーグ)など、先進的なギターを積極的に採用するのも彼の特徴です。
特にAristides 070は、木材の個体差に左右されない安定感と、非常に速い音の立ち上がりを持っており、複雑なコードワークを多用するPeripheryの楽曲において大きな役割を果たしています。
一方で、MayonesやSkervesen、Blackmachineといったポーランドやイギリスの工房系ギターも多数所有しており、それらはスタジオでの繊細なトーン作りにおいて使い分けられています。
ミーシャのギター選びの根底にあるのは、「プレイヤーの意図を正確に出力すること」です。
速いフレーズでも一音一音が明瞭に聴こえ、同時にロングサスティーンが得られること。
そのために彼は、ピックアップの直流抵抗値やボディ材の密度に至るまで徹底的に拘っています。
近年ではFenderのストラトやテレキャスターをレコーディングのアクセントとして使用することもあり、単なる「メタルギタリスト」の枠に留まらないサウンドバリエーションを持っています。
| 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | ギターの種類 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Juggernaut HT | Jackson | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ソリッド(シグネチャー) | ミーシャのメインギター。Bare Knuckle PU搭載で圧倒的な明瞭度。 |
| 070 | Aristides | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | アリウム一体成型 | 木材不使用の革新的なギター。驚異的なサスティーンを誇る。 |
| B6 | Blackmachine | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ハイエンドソリッド | 幻のギターブランド。Djentムーブメントの象徴。 |
| Boden 8 | Strandberg | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ヘッドレス | 8弦の複雑なフレーズを快適に弾くための人間工学設計。 |
| Raptor 7 | Skervesen | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ソリッド7弦 | ポーランド製の美しさと攻撃性を兼ね備えたギター。 |
| Cimmerian | Daemoness | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ハイエンドソリッド | UKのカスタムメイド。芸術的なインレイと強力なトーン。 |
| Duvell | Mayones | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ソリッド | 非常に硬質なアタック感が得られるモダンメタル定番機。 |
| Regius | Mayones | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | スルーネックソリッド | 11プライの頑強なネックによる、揺るぎない低域の分離感。 |
| JP | Music Man | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ソリッド | ドリーム・シアターへのリスペクトも込めて、テクニカルな楽曲で使用。 |
| Stratocaster | Fender | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ソリッド(シングルコイル) | クリーン〜クランチのテクスチャを足すためにレコーディングで使用。 |
| Telecaster | Fender | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ソリッド | 鋭い立ち上がりのサウンドを求める際、アクセント的に導入。 |
上記はミーシャの膨大なコレクションの一部であり、ツアーやレコーディングのコンセプトに合わせて柔軟に選択されていると想定されます。
④使用エフェクターとボード構成【Periphery(ペリフェリー)・Misha Mansoor(ミーシャ・マンソー)】
ミーシャのエフェクターボードは、まさに「Djentサウンドの実験室」と言える充実度を誇ります。
最も重要なのは、彼自身が開発に携わったHorizon Devicesの「Precision Drive」です。
このペダルは、オーバードライブとしての歪みを足すことよりも、低域をカットし、内蔵のノイズゲートで音のキレを極限まで高めるための「トーン整形器」として機能しています。
また、Peripheryの幻想的なクリーンパートを支えるのは、Strymon MobiusやWalrus Audio、EarthQuaker Devicesといったブティック系の空間系エフェクターたちです。
彼は「アンビエント」な響きを非常に重視しており、複数のリバーブやディレイを重ねることで、ギター一本とは思えない広がりを演出します。
特にWalrus AudioのJanusのような個性的なペダルや、MerisのOttobit Jrといったビットクラッシャーを使用し、シンセサイザーのような質感を作ることも得意としています。
システムの核はFractal AudioのAxe-FxやBOSS MD-500/DD-500といった多機能なデジタル機材ですが、その手前にはMaxon OD808やKlon Centaurといった往年の名機が配置されることもあります。
これは、デジタルで全体のコントロールをしつつ、ギターの入力直後にアナログの質感を加えたいという彼のこだわりです。
ライブではこれらの膨大なペダルをスイッチングシステムで一括管理し、楽曲の展開に合わせて一瞬でトーンを切り替えています。
| 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | エフェクターの種類 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Precision Drive | Horizon Devices | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | オーバードライブ | ミーシャの音作りの核。低域をタイトにし、ゲートでキレを出す。 |
| Bulb Deluxe Overdrive | Pro Tone | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | オーバードライブ | 初期シグネチャー。アタックの強調に特化した仕様。 |
| OD808 | Maxon | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | オーバードライブ | 定番のブースター。ミッドを持ち上げリードを際立たせる。 |
| Mobius | Strymon | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | モジュレーション系 | あらゆるモジュレーションを網羅。クリーンパートで使用。 |
| Avalanche Run | EarthQuaker Devices | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | リバーブ | 幻想的で広がりのあるアンビエントサウンドの要。 | |
| Axe-Fx | Fractal Audio Systems | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | マルチエフェクター | アンプシミュレーターから空間系まで全てを統括する中枢。 | |
| NS-2 | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ノイズリダクション | ハイゲイン時のノイズをカットするために欠かせない。 |
※その他、Centaur, Sick As, BE-OD, 385, Ecstasy Blue, Janus, Nano Attack, MD-500, Shapeshifter, Gravitas, Monument, Bellwether, Disaster Transport, Tonal Recall, Kilobyte, FT-2Y, DD-500, Carbon Copy (Bright/Analog), Polymoon, Belle Epoch, Echorec, Supa-Puss, RV-500, Afterneath, Descent, Eterna Gold, Space Reverb, Luminary, Ottobit Jr, Smart Gate, Sentry, Decimator II, Saffron Squeeze, Deep Six, Vise Grip, Custom Comp, HyperGravity, 4-Knob Compressor, TU-3 等がライブやスタジオで併用されていると想定されます。
⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Periphery(ペリフェリー)・Misha Mansoor(ミーシャ・マンソー)】
ミーシャ・マンソーの音作りにおける最大の秘訣は、「ゲインを上げすぎないこと」と「ローカット」の徹底です。
多くの初心者がハイゲインサウンドを作ろうとしてアンプのGainを上げすぎてしまいますが、ミーシャはアンプの歪みは6〜7分目程度に抑え、
その分をPrecision Driveのようなペダルでブーストし、ピッキングに対する反応を鋭くしています。
具体的なEQセッティングにおいて、彼は「Low」を意外にも削ります。
Djentは重低音が重要に思われがちですが、ギターが低域を出しすぎるとベースの領域(80Hz〜150Hz付近)と干渉し、バンド全体で聴いた時に音がボヤけてしまいます。
彼は100Hz〜200Hz付近をアンプやプラグインの大胆なハイパスフィルター(ローカット)で整理し、その代わりに「Low Mid(300Hz〜500Hz)」を適度に残すことで、
パームミュートをした時の「ズンッ」という肉厚な質感を作り出しています。
高域(High/Presence)については、耳に痛い4kHz〜5kHz付近はピンポイントでカットしつつ、
さらに上の「空気感(Air)」を司る10kHz以上を薄くブーストすることで、ハイゲインでも抜けの良いモダンなトーンを実現しています。
また、ミーシャはレコーディング時、同じフレーズを「異なるアンプ設定」や「異なるギター」で最低2回(L/Rに振るため)録音します。
これにより、ミックス時に位相の問題を回避しつつ、壁のような厚みを生み出しています。
さらに、彼のリードトーンでは、ディレイのフィードバックをあえて多めに設定し、ミックスの奥の方で鳴らすことで、
フレーズの隙間を埋めるアンビエントな質感を作ります。
「アンプのチャンネル切り替え」においても、彼は瞬時の切り替えによるノイズを嫌い、
Fractal Audioなどのシーン機能を使用して、エフェクトの残響を残しながらスムーズにクリーンから歪みへ移行する工夫を凝らしています。
こうしたエンジニア視点での緻密な調整が、Peripheryの複雑なアンサンブルを支えていると想定されます。
⑥比較的安価に音を近づける機材【Periphery(ペリフェリー)・Misha Mansoor(ミーシャ・マンソー)】
ミーシャのような超ハイエンドな機材を全て揃えるのは、初心者にとっては現実的ではありません。
しかし、現代のモデリング技術や低価格なペダルを賢く選べば、そのエッセンスを十分に再現することが可能です。
まず、音の核となる「タイトな歪み」を手に入れるには、安価なチューブスクリーマー系ペダルとノイズゲートの組み合わせが必須です。
また、マルチエフェクターであれば、1台でミーシャのような複雑なルーティング(クリーン、リード、バッキングの切り替え)をシミュレートできます。
| 種類 | 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| マルチエフェクター | GT-1000core | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | Axe-Fxの代用として。5150系のモデリングや強力なゲートを搭載。 |
| オーバードライブ | TS Mini | Ibanez | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 安価に低域をカットし、ミッドをブーストするDjentの必須アイテム。 |
| ノイズゲート | Sentry Noise Gate | TC Electronic | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | マルチバンドゲート。不要な帯域のノイズだけを狙って消せる。 |
| ディレイ/リバーブ | MS-70CDR+ | ZOOM | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ミーシャ愛用のアンビエントな質感を、複数のエフェクト重ねがけで再現可能。 |
⑦総括まとめ【Periphery(ペリフェリー)・Misha Mansoor(ミーシャ・マンソー)】
ミーシャ・マンソーの音作りの本質は、「トータルプロデュース能力」にあります。
彼は自分を単なるギタリストではなく、楽曲全体をコントロールするエンジニアやプロデューサーとして捉えています。
そのため、機材一つを選ぶにしても「バンドアンサンブルの中でどう聴こえるか」という視点が常に最優先されています。
彼のようなサウンドを再現するために最も必要なのは、高級な機材を揃えることよりも、自分の音を客観的に聴く耳を持つことです。
「歪ませすぎではないか?」「低音が他の楽器の邪魔をしていないか?」「一音一音がはっきりと発音できているか?」
これらの問いに対して、彼はシグネチャー機材の開発という形で答えを出してきました。
読者の皆さんが彼の音を目指すなら、まずはノイズゲートとオーバードライブの設定を見直し、
「パームミュートをした時に、余韻が全く残らずピタッと止まる」ようなセッティングを追求してみてください。
それがDjentというジャンルにおける第一歩であり、ミーシャ・マンソーという偉大なギタリストが提唱し続けている「明瞭なヘヴィネス」の正体です。
彼の音は複雑で手が届かないように見えますが、その根底にあるのは「良い音で、楽しく、効率的にプレイしたい」という、
一人のギターキッズとしての純粋な情熱であると想定されます。

