① 始めに(特徴紹介)
Pearl Jam(パール・ジャム)のリードギターを語るなら、Mike McCready(マイク・マクレディ)の「ストラトで火を噴く系ブルースロック」が核です。
通称“マイク”の音は、ザラついたピッキングの粒立ちと、歌うように伸びるビブラートがセットで成立していて、いわゆる“気持ち良い歪み”の教科書みたいな質感。
代表曲で言うと「Even Flow」のソロ、そして「Yellow Ledbetter」の泣きフレーズ。この2つで“マイク味”はだいたい掴めます。
プレイスタイル的には、Jimi Hendrix〜SRV系のブルース語彙を、90年代以降のロックバンドのアンサンブルに落とし込んだ人、という感じ。
だから音作りも「ギターで倍音を作り、アンプで鳴らし、ペダルは“押し上げる”役」に寄りやすいです。
クリーン〜クランチの手触りを大事にして、ソロの瞬間だけもう一段ギアを上げる。ここが一番のポイント。
あと地味に重要なのが、マイクの音は“単体だと派手”だけど“バンドでちょうど良い”こと。
中域の芯(1kHz前後)と、ピッキングのアタック(2〜4kHz)が前に出る設計で、ベースとドラムの上にスッと乗ります。
つまり、家で同じ音量で再現しようとすると「思ったより明るい/硬い」と感じがち。そこを、EQと弾き方で“ライブの耳”に寄せるのがコツです。
②使用アンプ一覧と特徴【Pearl Jam・Mike McCready】
マイクのアンプ観はかなり一貫していて、「まずフェンダー系で土台(クリーン〜クランチ)を作り、必要に応じてマーシャル系でリードの押し出しを足す」という発想です。
長年の主軸として語られやすいのはFender Bassman(AB165系/’59リイシュー系)で、ここが“指先のニュアンスがそのまま出る”土台。
Ten期〜現在までの“太いけど抜ける”クランチの正体は、この系譜の可能性が高いです。
一方で近年の大きなトピックが、2022年以降のツアーでFender Tone Master(Deluxe Reverb / Twin Reverb)をライブに導入したこと。
デジタル化=妥協ではなく、重量・安定性・PAへのライン運用も含めて「現場で勝つ」方向に寄せた選択で、本人もチームでA/B比較して納得した上で切り替えた旨が語られています。
つまり“ライブ再現の近道”はTone Masterやモデラーに寄せても全然アリ、というのが重要ポイントです。
マーシャル系ではJCM800(2203)や50W Plexiが文脈に上がりやすく、ソロでの伸び・コンプレッション・上の倍音が欲しい場面で効いてきます。
ただしマイクの歪みは「ハイゲインというより、強めのクランチ〜クラシックなリード」。ここを勘違いしてモダンメタル寄りにすると一気に遠ざかります。
アンプ歪みは“8割は中域”、残り2割が“ピッキングの角”。そんなイメージで調整すると近づきます。
さらに上位記事や機材系データベースでよく出てくるのが、65 Amps(Empire / London Pro)、Satellite Atom、Savage Blitz 50あたり。
これらは「フェンダーの気持ち良さ」と「マーシャルの押し出し」の間を埋める“別解”で、現場でのチャンネル切替やキャラクター分けに使われている、という説明が多いです。
時期や個体差の情報が混ざりやすいので、確定できないものは備考に“想定”として明記しつつ、役割(クリーン土台/押し出し/ソロ用)で整理していくのが安全です。
以上を踏まえると、マイクのアンプ運用は「フェンダー系の土台+(必要なら)別キャラを重ねる」運用で、時期によってTone Masterへ置き換わったり、65 AmpsやSatelliteが混ざったりする流れ、と考えておくのが現実的です。
| 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Fender Bassman AB165 / ’59 Bassman Reissue | Fender | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | クリーン〜クランチの土台。本人のリグ文脈で頻出。時期・仕様は混在しやすいので“Bassman系の運用”として捉えるのが安全。 |
| Fender Tone Master Deluxe Reverb | Fender | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 2022年以降のライブ導入が本人インタビューで言及されやすい。軽量・安定・ライン運用の面で“現場向き”。 |
| Fender Tone Master Twin Reverb | Fender | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | Deluxe Reverbと組み合わせる文脈が多い。より広いヘッドルームでクリーンの芯を確保。 |
| Marshall JCM800 2203 | Marshall | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 90年代初頭からのメイン級として語られやすい“押し出し担当”。ソロの伸び・中域の粘りを作りやすい。 |
| Marshall 50W Plexi | Marshall | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | リードサウンド用として言及されがち。クラシックな倍音感を足す“上モノ”として想定。 |
| 65 Amps Empire | 65 Amps | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 近年のリグ文脈で登場。フェンダーとマーシャルの間を埋めるキャラとして語られることが多い。 |
| 65 Amps London Pro | 65 Amps | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ライブ/レコーディングで使用報告が散見。実機確認が難しい場合は“想定枠”。 |
| Satellite Atom | Satellite Amps | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 本人コメント由来の“65とSatelliteを組み合わせる”文脈で登場。独自ドライブの担当地帯として想定されやすい。 |
| Savage Blitz 50 | Savage Audio | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ラック/サブヘッドとして語られることが多い。クリーン用途の説明もあり、時期差が出やすいので要注意。 |
| Rola Lead Custom(スピーカー/キャビ想定) | Rola | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 2022ツアー周辺のリグ記述で併記されやすい。詳細は情報混在のため“想定枠”。 |
③使用ギターの種類と特徴【Pearl Jam・Mike McCready】
マイクのギターは「ストラトが母語、レスポールが第二言語」みたいな構造です。
メイン枠として最も象徴的なのは、1960年前後のFender Stratocaster。本人が長年愛用してきた個体を元に、Fender Custom Shopが“傷や打痕まで再現する”レベルでシグネチャー化した話も出ています。
つまりマイクのストラトは単なる“ストラト”じゃなくて、長年の改造・摩耗・弾き癖込みで完成した「本人専用の鳴り」になっている、ということ。
代表曲の多くで聞こえる、あの粘る中域と高域の抜けは、ストラトの2〜4番ポジション由来の“空気感”と、ブリッジ寄りで作る硬さのミックスに聞こえます。
SRVっぽいブルース味があるのに、バンドアンサンブルではきちんとロックとして成立するのは、ここが理由。
もしあなたが「家だと細い」と感じたら、ギターを変える前に“弦ゲージを上げる/ピックを硬くする/右手を強くする”が効きます。マイクの音は、手の情報量が多い。
レスポール枠では1959 Les Paul Standardが大きく取り上げられがちで、本人が入手時期やこだわりを語る映像/記事も見つかります。
ストラトよりも密度が欲しい曲、より“太いソロ”が必要な場面、あるいはドロップ/半音下げなどの運用で出番が増えるタイプ。
ただしレスポールに寄せすぎると“マイクらしい抜け”が消えやすいので、アンプEQやブーストで高域の輪郭を残すのがコツです。
その他のギターとしては、P-90搭載のLes Paul Juniorや、TVイエロー系のLes Paul Special、Bigsby搭載のTelecaster、近年のライブで見られるGretsch White Falcon、さらにRickenbacker 660/12TP(トム・ペティ由来の贈り物として語られる)などが上位記事で頻出します。
このラインナップの意味は明確で、「ストラトだけだと出ない“キャラ”を曲ごとに足す」ための色替え。12弦は空間の広がり、P-90は荒さと前に出る中域、フルアコ寄りは太い中低域と見栄え、という役割分担です。
まとめると、主役は1960前後のストラトで、曲や時期によってレスポール、P-90勢、12弦、Gretsch系が混ざっていく編成で運用されている、と想定されます。
| 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | ギターの種類 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Fender Stratocaster 1960(Mike McCready系) | Fender | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ストラトキャスター | 本人のメインとして語られやすい。Custom Shopで再現モデルが出た話もあり、象徴的な“マイク味”の核。 |
| Fender Stratocaster 1959 Sunburst | Fender | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ストラトキャスター | 初期からの愛用個体として語られることが多い。年式表記が混在しやすいので“59-60前後のヴィンストラト”として把握推奨。 |
| Gibson Les Paul Standard 1959 | Gibson | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | レスポール | 1998年購入のメイン級レスポールとして語られやすい。太さ・密度が必要な曲/ソロで効く。 |
| Gibson Les Paul Junior 1959(P-90) | Gibson | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | レスポール(P-90) | P-90の荒さで“前に出る中域”を作りやすい。特定曲で使用報告があるが時期差は出やすい。 |
| Gibson Les Paul Special 1950s(TV Yellow) | Gibson | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | レスポール(P-90系) | TVイエロー系として言及されやすい。P-90の“荒い芯”を狙う枠。 |
| Fender Telecaster 1968 Bigsby | Fender | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | テレキャスター | Mad Season期などで言及されやすい枠。曲の雰囲気替え・アタックの硬さに寄与、という想定。 |
| Gretsch White Falcon(G6136T-59系) | Gretsch | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | フルアコ/セミアコ系 | 近年ライブ写真で見られるという記述が多い。見た目だけでなく中低域の厚み・存在感にも寄与。 |
| Rickenbacker 660/12TP | Rickenbacker | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 12弦エレキ | トム・ペティから贈られた個体として語られ、「Not For You」録音で使用されたという説明がある。空間の広がり担当。 |
④使用エフェクターとボード構成【Pearl Jam・Mike McCready】
マイクの足元は「ヴィンテージ系の定番を、現場で使いやすい形に積み上げる」思想が強いです。
まず歪みの核として頻出するのがIbanez TS9 Tube Screamer。これは“歪みを作る”というより「中域を押し出して、アンプを気持ちよく割らせる」用途が本命。
つまりTS9単体の音より、TS9+アンプの相互作用が主役です。ここを分離して考えると再現が楽になります。
同じく語られやすいのがBOSS BD-2(Keeleyモディファイ系の文脈)。BD-2は上の倍音が出やすく、ストラトのブリッジ寄りでソロを抜けさせる時に効きます。
TS系が“中域の塊”なら、BD-2系は“粒立ちと抜け”。この2つを使い分けると、Pearl Jamの曲間でのキャラ変化が作りやすいです。
ブースト枠ではXotic AC Booster / EP Boosterが名前に上がりやすく、これは「音量を上げる」だけじゃなく「質感を整える」のが仕事。
特にEP Boosterは、コンプ感と艶を足してくれるので、クランチのままソロを持ち上げる時に便利です。
また近年ボードで見かける、とされるのがTone Freak Effects Naked OD。クリーン〜クランチの延長線で“もう少しだけ”を作る役として扱われがちです。
空間・モジュレーションの要は、ワウ(Dunlop Cry Baby 535Q / MC404 CAE)と、MXR Phase 90、MXR Uni-Vibe、そしてLine 6 DL4 / MM4のような多機能系。
マイクのソロは、実はディレイが深すぎないことが多いので、DL4的な“テンポ感のある短めディレイ”がハマります。
アナログディレイとしてBOSS DM-3が長年の定番として語られ、さらにオクターブの色付けとしてEHX POG2が挙がります。
ネット上の上位記事は“時期で載っている機材が入れ替わる”ことが多いので、再現する時は役割で捉えるのが安全です。
(1)TS9で中域を作る、(2)BD-2系で抜けを足す、(3)ワウとフェイザー/ユニヴァイブで要所の演出、(4)短めディレイで奥行きを足す。
以下の表は指定機材を必ず入れた上で、確定しにくいものは備考に“想定”として明記しつつ整理したものです。
| 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | エフェクターの種類 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| TS9 Tube Screamer | Ibanez | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | オーバードライブ | “中域を押し出してアンプを割らせる”定番枠。Keeleyモディファイ使用の言及もあり、時期で仕様が揺れる可能性。 |
| BD-2 Blues Driver | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | オーバードライブ | Keeleyモディファイ系の文脈で語られやすい。ストラトの抜けを強化したい時に相性が良い。 |
| AC Booster | Xotic | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ブースター | ブースト兼トーン補正枠。曲間で“あと一段”を作る用途として想定されやすい。 |
| EP Booster | Xotic | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ブースター | 艶と押し出しを足す用途で便利。クランチのままソロを持ち上げる時に相性が良い。 |
| Naked OD | Tone Freak Effects | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | オーバードライブ | 近年ボードで見られるとされるOD。クリーン〜クランチの延長線で“もう少しだけ”を作る想定。 |
| Cry Baby 535Q | Dunlop | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ワウペダル | ワウの定番枠。ソロの“語り口”を作る重要パーツ。 |
| Cry Baby MC404 CAE | Dunlop / CAE | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ワウペダル | 535Qと並んで挙がるワウ。時期やボード構成で入れ替わる可能性が高い。 |
| Phase 90 | MXR | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | フェイザー | ソロや特定セクションで多用される定番。音像を揺らして“広がり”を作る。 |
| Uni-Vibe | MXR | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ビブラート | ヘンドリックス系の揺らぎを作る用途として語られやすい。曲の“空気”を変える系。 |
| DL4 | Line 6 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ディレイ | 多機能ディレイの定番。短めディレイでソロに奥行きを足す用途に向く。 |
| MM4 | Line 6 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | モジュレーション系 | 多機能モジュレーション。曲ごとの色替えに便利で、上位記事で言及されやすい。 |
| DM-3 | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ディレイ | アナログディレイの定番として語られやすい。派手すぎない奥行き作りに向く。 |
| POG2 | Electro-Harmonix | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | オクターブ | オクターブ/倍音で厚みを出す用途。曲の“広がり”担当として想定されやすい。 |
⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Pearl Jam・Mike McCready】
マイクの音作りを「機材」だけで追うと迷子になります。正体は“中域の設計”と“右手の情報量”。この2つが噛み合って初めて、あの「泣くのに前に出る」音になります。
ここでは、現場(PA/エンジニア)視点も混ぜながら、再現のために使える具体策をまとめます。
1) まずアンプは「クリーン寄りクランチ」を基準にする
目標は「弾き方でクリーン〜歪みが行き来できる状態」。ゲインを上げすぎると、マイク特有の“弦の鳴りの粒”が潰れます。
Fender系ならVolumeを上げて軽く割れるところまで持っていき、MasterがあるならMasterで音量を調整。Tone Master系やモデラーなら“Deluxe/Twin系のクリーン”を選んで、Driveは低め、Presenceは上げすぎない。
Marshall系に寄せる場合も、ハイゲインチャンネルではなく“クランチが美味しい領域”を狙う方が近いです。
2) EQは「中域を作り、低域を整理し、高域は刺さらない範囲で残す」
具体例(あくまで出発点):
・Bass:3〜4(低域は出しすぎない。ベースとキックの領域を避ける)
・Middle:6〜8(ここがマイクの生命線。TS9の中域と連動させる)
・Treble:5〜7(家だと明るく感じるが、バンドだと必要になりやすい)
・Presence:2〜4(上げすぎると刺さる。ピッキングが硬い人は特に)
PA側でよくやるのは、ギターのロー(80〜120Hz)をハイパスで切って、箱鳴り(200〜350Hz)を整理し、1kHz前後で芯を作り、2〜4kHzでアタックを調整する、という処理。
マイク風にするなら「1kHzが痩せない」ことを最優先に考えるのが近道です。
3) TS9は“歪み”ではなく“ミッドブースト+コンプ”として使う
TS9のつまみの定番発想は、Drive低め(9〜11時)、Level高め(1〜3時)、Toneは曲に合わせる(11〜1時)。
これでアンプを押して、ソロで前に出る中域を作りやすい。BD-2系は逆に、Driveを上げすぎずに“抜け”を足す用途がハマります。
ポイントは「どっちも単体で気持ちよくしない」。バンドで良い=単体で少し物足りない、くらいが勝ちです。
4) 曲ごとの使い分け(超ざっくり)
・「Even Flow」系:ストラト+ミッド強めのクランチ+短めディレイ(少量)。ソロはTS9/ブーストで押す。
・「Yellow Ledbetter」系:ストラト+ワウ(必要なら)+少し揺らぎ(Uni-Vibe/Phase)+ディレイは温かめ。ピッキング強弱を大きく。
・もっと太さが欲しい曲:レスポール(またはP-90)+アンプの中域を維持しつつ、低域を増やしすぎない。
この“役割分担”を守ると、曲が変わっても「マイクっぽさ」が残ります。
5) チャンネル切り替え/段階設計(ライブ向け)
最も再現性が高いのは、音量段階を3つに分けること。
①リズム(クランチ手前)→②サビ/押し出し(ブーストorTS9)→③ソロ(②+もう一段:EP BoosterやBD-2系)
これを作ると、バンドでの“前に出方”が一気にマイクに近づきます。
逆に、最初から歪ませすぎていると②③の差が作れず、結果的に“マイクっぽい盛り上がり”が出ません。
6) ミックスでの処理(宅録/配信で超効く)
・ギターはモノラル中心、空間はディレイ/ルームで薄く作る(深いリバーブは避ける)
・ディレイはハイカット(3〜6kHzあたり)して、原音のアタックを残す
・ダブルトラックするなら、片方を少し明るく、もう片方を少し太くして“帯域で住み分ける”
・ソロは1kHz付近を殺さない。ここを削ると一気に前に出なくなる
PA現場でも宅録でも、結局勝負は“中域の芯”です。
以上を踏まえると、マイク風サウンドの再現は「中域設計+弾き方+段階的ブースト」で成立し、機材はそのための道具として選ばれている、と想定されます。
⑥比較的安価に音を近づける機材【Pearl Jam・Mike McCready】
マイクの“ヴィンテージ機材”をそのまま揃えるのは現実的じゃないです。
でも音の本質は「中域の作り方」と「弾き方の情報量」なので、1〜5万円帯でもかなり近づけます。
ここでは“なぜ似せやすいか”を理由付きで、初心者〜中級者が買って失敗しにくい候補を挙げます。
近づけ方の結論:
・アンプは「クリーンが強い」モデルを選び、歪みはペダルで段階化する
・TS系(ミッドブースト)を軸に、必要ならワウ・フェイザー・短めディレイを足す
・家で気持ちいい音より、バンドで抜ける音(中域)を優先する
| 種類 | 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アンプ | KATANA-50 MkII | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | クリーンの土台が作りやすく、ブースト段階やEQも組みやすい。マイクの“中域設計”を練習するのに最適。 | |
| アンプ | Mustang GTX50 | Fender | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | フェンダー系クリーンの方向性に寄せやすい。ストラト+TS系の“土台”を作る練習に向く。 | |
| オーバードライブ | TS Mini | Ibanez | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | “中域で前に出る”というマイクの根幹を安価に体験できる。Drive低め・Level高めがコツ。 | |
| オーバードライブ | BD-2 Blues Driver | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ストラトの抜けを作りやすい。TS系と組み合わせて“中域+抜け”を分業すると一気に近づく。 | |
| ワウ | V847A | VOX | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | “Ledbetter系”の語り口を作る必需品。Cry Baby系の代替として安価で取り入れやすい。 | |
| フェイザー | Phase 90(または類似) | MXR | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | マイクの“要所の揺れ”を最短で作れる。薄く掛けるのがコツ(深すぎると別物になる)。 | |
| ディレイ | DD-8 | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | DL4やDM-3の代替として扱いやすい。短め設定+ハイカット意識で“奥行きだけ足す”と近い。 | |
| マルチ | ME-90 | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ワウ/OD/フェイザー/ディレイが一通り入る。初心者が“段階設計”を作るのに再現性が高い。 |
⑦総括まとめ【Pearl Jam・Mike McCready】
Mike McCready(マイク・マクレディ)の音作りって、見た目は「ヴィンテージの山」なんですが、本質はもっとシンプルです。
結論を一言で言うと、「中域が歌うクランチを、弾き方とブースト段階で“物語”にする」。これです。
ストラトが主役なのは、単に本人が好きだからじゃなくて、バンドの中で“前に出る帯域”と“抜けの良さ”を作りやすいから。
そこにBassman系やDeluxe/Twin系の土台を置くと、右手の情報量(アタック、ミュート、強弱)がそのまま音になる。
そしてTS9系で中域を押し、必要ならBD-2系で抜けを足し、ワウやフェイザーで要所の演出を入れる。ここまでが“マイクの文法”。
重要なのは、家での単体音に騙されないこと。マイクの音は“バンドで完成する音”です。
だから宅録や自宅練習で再現するなら、低域を整理して1kHzの芯を残し、ディレイは深くしすぎず、段階的にブーストを設計する。
この視点を持つだけで、機材が多少違っても「あ、Pearl Jamっぽい」と言われるところまで行けます。
最後に、マイク風を目指す人にいちばん効くアドバイスを置いておきます。
「歪ませる前に、まず“クランチで気持ちよく歌う”音を作れ」。
ここが決まると、TS9もワウもディレイも、全部“意味のある道具”になります。

