始めに(特徴紹介)
Journey(ジャーニー)のギタリスト、Neal Schon(ニール・ショーン)は、1970年代から現在までアメリカンロックを象徴する存在として君臨しています。彼のギターサウンドは「メロディアスで伸びやか」「泣きのトーン」「サステイン豊かなリード」といった特徴で語られ、ポップロックとハードロックを融合させたジャーニーの音楽性を支えてきました。
特に代表曲「Don’t Stop Believin’」「Separate Ways」「Lights」などでは、Neal Schonの美しいトーンが全面に出ており、シンプルながらもエモーショナルなフレーズと強烈なサスティーンが印象的です。リズムギターのカッティングでもクリーンとクランチを絶妙に切り替え、ライブでは即興的なソロを交えつつ観客を熱狂させます。
彼の音が注目される理由のひとつは「ギターと機材の融合」です。GibsonやPRSを中心とした個性的なギターに加え、マーシャルやEVHアンプの組み合わせでクラシカルかつモダンなロックサウンドを生み出しています。また、Fractal Axe-Fxなど最新のモデリング機材も積極的に取り入れ、時代に合わせて進化し続けている点も大きな魅力です。
さらにNeal Schonはギターシンセや多彩なエフェクトを導入し、壮大なバラードから激しいロックまで対応できる柔軟性を持ちます。そのため「Journeyサウンドを再現したい」と考えるギタリストにとって、彼の機材構成と音作りの研究は避けて通れない道といえるでしょう。
この解説記事では、Neal Schon(ニール・ショーン)の使用アンプ、ギター、エフェクターを時代ごとに整理しつつ、どのようにしてあの独特な音が生み出されているのかを掘り下げていきます。最後には初心者でも真似できる「低価格帯の代替機材」も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
使用アンプ一覧と特徴【Journey・Neal Schon】
Neal Schon(ニール・ショーン)のアンプ選びは時代ごとに変化しており、そのサウンド傾向にも強く影響を与えています。1970年代〜80年代初期はMarshall JCM800や1959SLPを中心に使用し、力強いハードロック系のトーンを展開していました。特に「Separate Ways」や「Stone in Love」といった楽曲では、このマーシャルらしい図太い歪みが印象的に響いています。
80年代後半からはRoland Jazz Chorus(JC-120やJC-160など)も併用し、透明感あるクリーンにコーラスを加えた美しいサウンドを演出しました。これは「Faithfully」や「Lights」といったバラード曲でよく聴かれる空間的な広がりのあるクリーントーンに直結しています。
90年代以降はラックシステムやプリアンプ(Marshall JMP-1、Marshall EL-34 100/100)を導入し、スタジオでも安定したトーンを得られるよう工夫していました。2000年代にはハイゲイン系アンプの進化に伴い、Diezel VH-4やBlackstar Series One 100といったモダンアンプも導入しています。
2010年代以降はEVH 5150 III S EL34をメインにし、クラシカルなマーシャル的トーンを保ちながらもモダンで厚みのあるドライブを得ています。さらにFriedman Brown EyeやPRS Archonなどもライブで使用しており、より現代的で切れ味のある歪みを追求しています。加えて、Fractal Audio Axe-Fx IIIを併用し、アンプシミュレーションと実機アンプを柔軟に使い分けるスタイルを確立しました。
また、アンプだけでなくキャビネットも重要です。Marshall 4×12やBlackstar 4×12、Meyersound Powered Cabsを用いて、フルレンジでの出力やFractalからのライン出力も可能にしています。このあたりの設計はPA的な観点からも安定性が高く、ツアーでのサウンド再現性を確保する要素といえます。
このように、Neal Schonのアンプ遍歴は「マーシャル直系の力強さ」から始まり、「Roland JCの透明感」、そして「モダンハイゲインやデジタルとの融合」へと発展してきました。ライブ映像や音源からも確認できるように、彼は時代に応じて最適なアンプを選びつつも、一貫して「伸びやかでメロディアスなリードトーン」を追求し続けていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
EVH 5150 III S EL34 | EVH | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | 近年のメインアンプ。マーシャル風のトーン。 |
Marshall JCM800 (100W / 2203) | Marshall | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | 80年代の代表アンプ。 |
Roland Jazz Chorus (JC-120, JC-160) | Roland | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | バラードのクリーントーンで使用。 |
Friedman Brown Eye | Friedman | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | 2014年以降のお気に入りアンプ。 |
PRS Archon | PRS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | モダンハイゲイン。Blackstar 4×12と併用。 |
Diezel VH-4 | Diezel | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | 2000年代に使用。分離感のある歪み。 |
Marshall JMP-1 Preamp + EL-34 100/100 | Marshall | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | ラックシステム構成の要。 |
使用ギターの種類と特徴【Journey・Neal Schon】
Neal Schon(ニール・ショーン)のサウンドを語る上で欠かせないのが、彼が愛用してきたギター群です。Santana時代からJourney結成、そして近年の活動に至るまで、時代に応じて様々なギターを使い分けています。メインは長らくGibson Les PaulとPRSを中心に展開しつつ、特定楽曲ではFender Stratocasterやギターシンセ用モデルも使用しており、そのバリエーションの広さが彼の音楽性を支えています。
初期のJourneyでは、Gibson Les Paul Custom(3PU)やLes Paul Pro Deluxeを使用。改造を施した個体(Floyd RoseやP-90+ハムバッカー搭載)によって、パワフルかつ個性的なトーンを獲得していました。また、サンタナ時代にはGibson Les Paul Goldtopを使用し、後に2ハム仕様へ改造するなど、当時からギター改造に積極的だったことがうかがえます。
80年代以降はNeal Schon自身がデザインに関わったギターや、より多彩な表現を求めたPRSへと移行していきます。特にPRS Neal Schon NS-15 SignatureやNS-14は彼のメインギターであり、軽量ボディ、セミホロウ構造、そして本人仕様のピックアップ搭載によって、唯一無二のトーンを実現しています。2014年頃からはこのPRSシグネチャーを中心にツアーを展開し、D’Addario .009–.042ゲージを基本に、ドロップチューニング時には6弦.046を使用していました。
また、特定の楽曲に合わせてFender Stratocasterを使用していたことも有名です。代表的なのは「Lights」のPVやライブで使われた60s系ストラト(HSHやSSHに改造された個体)や、カスタムショップ製のレリック加工ストラト。これらはリバースブリッジPUやリバースヘッドを備え、煌びやかな高音域と独特のアタック感を持ち味としています。バックアップとしてMichael Landauモデルのストラトもステージで確認されています。
さらにユニークなのは、70〜80年代に使用していたRoland G-505やGS-500などのギターシンセ対応モデル、そして近年ではBOSS EURUS GS-1を導入している点です。これらは通常のロックギターサウンドだけでなく、シンセライクなリードやパッド的サウンドを生み出し、バンドサウンドに壮大な広がりを与えています。
日本製のARIA PEやBurny RLC-85といった個体も使用歴があり、Schon Guitar(本人設計モデル)も存在するなど、ギターへの探究心は常に続いています。総じて、Neal Schonは「レスポール系の太さ」「PRSのモダンなバランス」「ストラトの煌びやかさ」「シンセギターの拡張性」をシーンに応じて使い分け、Journeyサウンドを支えてきたと想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Gibson CUSTOM SHOP Signature Collection Neal Schon Les Paul (Green Gold) | Gibson | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | エレキギター | 本人仕様のFloyd Rose+サスティナー搭載モデル。 |
PRS Neal Schon NS-15 Signature Model | PRS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | セミホロウ・シグネチャーモデル | 2014年メイン使用。軽量で表現力豊か。 |
Fender Custom Shop Stratocaster (レリック加工) | Fender | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | エレキギター | 「Lights」で使用。リバースPU+リバースヘッド仕様。 |
Roland G-505 / BOSS EURUS GS-1 | Roland / BOSS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | ギターシンセ対応ギター | 70〜80年代に使用。近年はEURUS GS-1を導入。 |
ARIA PE | Aria | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | エレキギター | 日本製の薄型ボディ。初期に使用。 |
Burny RLC-85 | Burny | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | エレキギター | 日本製レスポールカスタムタイプ。 |
使用エフェクターとボード構成【Journey・Neal Schon】
Neal Schon(ニール・ショーン)のペダルボードは、時代に応じて大きく変化してきました。70〜80年代はシンプルにワウやオーバードライブを中心に組み合わせていましたが、90年代以降はラックシステムやデジタルマルチを積極的に導入し、現代ではFractal Axe-Fxを軸としたデジタルとアナログの融合型ボードを使用しています。
初期にはDunlop Crybaby系のワウペダルや、Boss SD-1 Super Overdriveを組み合わせたオーソドックスな構成が多く確認されています。Neal Schonはリードでのサスティーンを重視するため、Boss CS-1/CS-3(コンプレッサー/サスティナー)やFernandes Sustainer付きギターとの併用で無限サステインを得る工夫も行っています。
80年代にはRoland RE-301 Chorus EchoやBoss RE-202 Space Echoといったエコー系エフェクトを活用し、広がりのある空間系サウンドを強調しました。さらにElectro-Harmonix Big Muff Pi(Germaniumバージョン)やFuzz Faceといったファズ系も導入し、リードトーンに独特の粘りを加えています。
90年代以降はEventide EclipseやTC Electronic G-Systemといったラック/マルチエフェクターを導入し、複雑なディレイやモジュレーションを駆使しました。この時代からはEQ(Boss GE-6/GE-7)やXotic RC/AC Boosterによる細かなトーンコントロールも積極的に活用されています。
2000年代以降はFractal Audio Axe-Fx II/IIIやFM9をメインとし、MFC-101やRJM Amp Gizmoと連携させたMIDI制御の大規模システムを構築しています。これによりライブでも楽曲ごとに瞬時にセッティングを切り替えることが可能になり、再現性と柔軟性を両立しています。特に「Don’t Stop Believin’」や「Separate Ways」といった定番曲では、リバーブやディレイを繊細に設定することで、原曲に忠実なトーンをライブで再現しています。
また、近年ではRoland Fantom XR+GI-20を用いたシンセ制御やBoss RC-50 Loop Stationを活用し、ソロパフォーマンスや即興的な演奏を拡張。これによりギター1本で楽曲全体を構築できるようなプレイスタイルを実現しています。総じてNeal Schonのエフェクト遍歴は「クラシックな歪み+ワウ」から始まり、「ラック系空間処理」、そして「デジタル統合システム」へと発展してきたと想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Fractal Audio Axe-Fx III | Fractal Audio | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | ギター用マルチエフェクター | ライブとスタジオのメイン。MIDI制御と連携。 |
Dunlop Crybaby 535Q Wah | Dunlop | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | ワウペダル | ソロでの定番。音抜けと表現力向上。 |
Boss SD-1 Super Overdrive | BOSS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | オーバードライブ | 初期から愛用。マーシャル系アンプとの相性抜群。 |
Electro-Harmonix Germanium Big Muff Pi | Electro-Harmonix | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | ファズ | リードトーンの厚みを増強。 |
Boss RE-202 Space Echo | BOSS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | エコー | 80年代からの愛用。空間系サウンドの要。 |
Boss CS-3 Compression Sustainer | BOSS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | コンプレッサー | リード時のサスティーン強化に活用。 |
Xotic RC Booster | Xotic | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | ブースター | ソロでの音量・トーン補強。 |
Boss GE-7 EQ | BOSS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | イコライザー | 帯域補正用。アンプのキャラを整える。 |
Boss RC-50 Loop Station | BOSS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | ルーパー | ソロや即興演奏の拡張。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Journey・Neal Schon】
Neal Schon(ニール・ショーン)の音作りは、シンプルな「レスポール+マーシャル」的発想にとどまらず、曲ごとに緻密なEQやエフェクトの調整を行うことで完成されています。ここではアンプ設定、EQ、エフェクトの使い分け、さらにはミックス段階での工夫について詳しく解説します。
まずアンプ設定について。彼の基本サウンドは「太く、伸びるリードトーン」と「煌びやかなクリーン」の両立にあります。Marshall JCM800やEVH 5150 IIIを使う場合、ゲインは5〜6程度に設定し、過剰に歪ませずピッキングのニュアンスを残すことを重視しています。ミドルをしっかり上げ(6〜7程度)、プレゼンスを控えめにすることで、耳に刺さらないまろやかなリードトーンが得られます。ベースは4〜5にとどめ、ローが出すぎないようバンド全体のミックスを意識して調整する傾向があります。
クリーントーンはRoland Jazz Chorusの透明感あるキャラクターを活かし、Trebleを5、Bassを4前後に設定。コーラスを軽く加え、空間系の深みで「Faithfully」や「Lights」のようなドラマチックなサウンドを演出しています。ライブではアンプのCH切り替えやA/Bボックスを駆使し、クリーンからリードまで瞬時に移行できるシステムを構築してきました。
エフェクト面では、ディレイやリバーブの設定が特に重要です。リードソロでは400〜450ms程度のディレイタイムを設定し、リピートは2〜3回程度に抑えています。これにより、音の残響が歌うように伸びつつも、混濁せず明瞭さを保ちます。リバーブはプレート系やホール系を選び、深すぎず浅すぎず中程度に設定することで、壮大さと輪郭のバランスを実現しています。
また、ミックス全体での工夫も見逃せません。Neal SchonのギターはJourneyのサウンドにおいて「ボーカルの次に存在感を持つ」ポジションを担っているため、エンジニアはギターの帯域をしっかり確保する必要があります。具体的には2kHz〜4kHz付近を少し持ち上げ、歌と溶け合いつつも輪郭を際立たせています。逆にローエンド(100Hz以下)は抑制し、ベースやキックと被らないよう処理されています。
ライブではFractal Axe-Fxやマルチエフェクターを利用し、曲ごとにプリセットを切り替えることで、スタジオ音源に近いトーンを再現。例えば「Don’t Stop Believin’」のイントロではコーラス+クランチを組み合わせ、「Separate Ways」ではミドルを強調したディストーションに切り替える、といった具合です。
さらに、サスティナーやコンプレッサーを用いて、リードトーンの持続感を人工的に補強しています。特にバラードでの長いチョーキングやスライドでは、これらの処理がNeal Schonならではの「泣きのギター」を支えています。
総じてNeal Schonの音作りは「中域を活かした伸びやかなリード」「透明感あるクリーン」「曲ごとに緻密に設計された空間系処理」を核としており、バンド全体のミックスを踏まえたうえで最適化されていると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【Journey・Neal Schon】
Neal Schon(ニール・ショーン)のような壮大でメロディアスなサウンドを完全に再現するには高価なギターやアンプ、複雑なラックシステムが必要ですが、初心者や中級者でも比較的安価に近づける方法があります。ここでは1〜10万円程度の機材を中心に、「なぜ似た音が作れるのか」を具体的に解説します。
まずアンプについて。マーシャル系の太く中域の効いたドライブサウンドがNeal Schonの基本です。そのため、Marshall CodeシリーズやBOSS Katanaシリーズのようなモデリングアンプがおすすめです。これらは低価格ながらマーシャルやEVH系の歪みをシミュレートでき、EQやエフェクトも内蔵されているため、初心者でも扱いやすい環境を構築できます。
ギターに関しては、レスポールタイプが最も雰囲気を再現しやすいでしょう。Epiphone Les Paul Standardは価格も手頃で、Neal Schonのような「粘りあるサスティーン」を得やすいモデルです。また、PRS SEシリーズも彼のシグネチャーモデルに通じるトーンバランスを持っており、モダンなニュアンスを求める場合に有効です。
エフェクターでは、Neal Schonが多用するオーバードライブ、ディレイ、リバーブが必須です。BOSS SD-1は定番のオーバードライブで、Marshallアンプとの組み合わせでSchonらしい粒立ちの良い歪みを作ることができます。ディレイはBOSS DD-8やTC Electronic Flashbackがコストパフォーマンスに優れており、400ms前後に設定することで「Don’t Stop Believin’」風のリードトーンを再現可能です。リバーブはBOSS RV-6が万能で、バラード向きのプレートリバーブやホールリバーブを簡単に得られます。
さらに、Neal Schonがライブで重視する「サステイン」を安価に再現するなら、Electro-Harmonix FreezeやBOSS CS-3コンプレッサーも効果的です。これらを組み合わせることで、長く伸びるリードトーンや厚みのあるクリーンが得られます。
また、総合的にコストを抑えるならLine 6 HX StompやZoom G5nといったマルチエフェクターも選択肢です。これらはアンプシミュレーションから空間系まで網羅しており、Neal Schonの多彩な音作りを手軽に体験することができます。
まとめると、Neal Schonのサウンドを手に入れるためのカギは「レスポール系ギター」「マーシャル系アンプ」「オーバードライブ+空間系エフェクト」の3点にあります。高価なシグネチャーモデルがなくても、上記のような入門〜中級機材で十分に雰囲気を再現できるといえるでしょう。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
アンプ | Marshall Code 50 | Marshall | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | マーシャル系の歪みを安価に再現可能。 |
アンプ | BOSS Katana-50 MkII | BOSS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | 多彩なアンプタイプを内蔵し汎用性が高い。 |
ギター | Epiphone Les Paul Standard | Epiphone | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | レスポール系の太いサウンドを低価格で入手可能。 |
ギター | PRS SE Custom 24 | PRS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | シグネチャーモデルに通じるモダンなトーン。 |
オーバードライブ | BOSS SD-1 Super Overdrive | BOSS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | 粒立ちが良く、マーシャル系と好相性。 |
ディレイ | BOSS DD-8 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | 400ms前後に設定すれば代表曲の雰囲気が出せる。 |
リバーブ | BOSS RV-6 Reverb | BOSS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | プレートやホールリバーブで壮大な空間を再現。 |
コンプレッサー | BOSS CS-3 Compression Sustainer | BOSS | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | リード時の伸びやかなトーンを補強。 |
マルチエフェクター | Line 6 HX Stomp | Line 6 | Amazonで探す | Journey | Neal Schon | アンプシミュから空間系まで網羅。携帯性抜群。 |
総括まとめ【Journey・Neal Schon】

Neal Schon(ニール・ショーン)の音作りを総合的に見ていくと、その本質は「メロディアスなリードを中心に据えたバンドサウンドの構築」にあるといえます。彼のギターは単なる伴奏やリフにとどまらず、楽曲全体をドラマチックに彩る「もう一つのボーカル」のような存在感を放っています。特に「Don’t Stop Believin’」「Separate Ways」「Lights」といった代表曲では、その伸びやかで歌うようなリードトーンが聴き手の心をつかみ続けています。
その音の源泉は、レスポール系ギターやPRSシグネチャーモデルが持つ太く粘りのあるトーン、マーシャルやEVHアンプによる中域重視の歪み、そしてディレイやリバーブによる空間演出の組み合わせにあります。さらに彼は時代ごとに機材をアップデートし、Roland Jazz Chorusの透明感あるクリーンや、Fractal Axe-Fxによるデジタル処理も積極的に取り入れてきました。この「クラシカルとモダンの融合」こそが、彼の音作りの核といえるでしょう。
また、Neal Schonは「サステイン」に特別なこだわりを持ち続けています。サスティナー搭載ギターやコンプレッサーを駆使し、泣きのチョーキングやロングトーンを支えることで、リスナーに強烈な感情を伝えるスタイルを確立しました。これは単なる機材の選択ではなく、音楽的表現力を最大化するための戦略的アプローチといえます。
総じて、Neal Schonのサウンドを再現するためには「中域をしっかり出した歪み」「煌びやかなクリーン」「空間系エフェクトの緻密な設定」が重要です。高価なシグネチャーモデルやラックシステムがなくても、レスポール系ギター+マーシャル系アンプ+ディレイ&リバーブで十分に雰囲気を近づけることが可能です。さらに練習やライブでの弾き方においても「伸びやかに歌わせる」という意識を持つことで、音そのものがNeal Schon的なニュアンスへと近づいていきます。
最後に強調すべきは、Neal Schonの音作りは「機材そのもの」よりも「どう鳴らすか」に大きな価値があるという点です。プレイスタイル、ピッキングの強弱、フレーズの組み立て方といった要素が、Journeyサウンドを唯一無二のものにしています。機材を参考にしつつ、自分自身の表現力を磨いていくことこそ、真に彼のサウンドへ近づくための道といえるでしょう。
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 ギター
Gibson CUSTOM SHOP Signature Collection Neal Schon Les Paul (Green Gold)
Floyd Roseトレモロ+サスティナー搭載、Dimarzio Fast Track / Fernandes Sustainer / Burstbucker Pro。細部は本人仕様。
Gibson Les Paul Goldtop
サンタナ時代使用。後に2ハム仕様へ改造。
Gibson Les Paul Limited Edition
スクエアインレイが特徴。
Gibson Les Paul 25/50th Anniversary
Gibson Les Paul Pro Deluxe
Floyd Rose、P-90+ハムバッカー搭載。
Gibson Les Paul Custom (3PU)
ジャーニー初期で使用。
PRS Neal Schon NS-15 Signature Model
2014年メイン。弦はD’Addario .009–.042(ドロップ時6弦.046)。
PRS Neal Schon NS-14
ツアーで複数本使用。
PRS Custom 22 / Custom 24
Fender Custom Shop Stratocaster (レリック加工)
「Lights」用。リバースブリッジPU+ヘッド。
Fender Michael Landau Strat (ストック)
バックアップ。
Fender Stratocaster (60s系 / ローズ指板)
「Lights」PVで使用。HSHやSSHに改造された個体も。
BOSS EURUS GS-1 (ROLAND G-505後継)
70〜80年代はRoland G-505, GS-500, G-808を使用。シンセサウンドに活用。
ARIA PE
日本製。薄いボディ+ヒールレス。
Burny RLC-85
Schon Guitar (本人設計モデル)
Roland Synth Pickup
ギターシンセ用PU。
🔊 アンプ & キャビネット
EVH 5150 III S EL34
近年メイン。EL34管でマーシャル系トーン志向。
Marshall JCM800 (100W / 2203)
80年代愛用。
Marshall 1959SLP / 1987X Head
Marshall SV20 (Studio Vintage)
Marshall SC20 (Studio Classic)
Marshall Originシリーズ (5/20/50W)
Marshall 50W Head / JVM Head
Marshall EL-34 100/100 Power Amp
Marshall JMP-1 Preamp
Marshall 4×12 Cabinet
Roland Jazz Chorus (JC-160, JC-120, JC-40, JC-22)
透明感あるクリーン+コーラスで愛用。
Friedman Brown Eye
2014年以降のお気に入り。
PRS Archon(2台、Blackstar 4×12+Celestion 75W)
Diezel VH-4
Blackstar Series One 100
Peavey Mace VT
Fender SUPER SIX / CyberTwin / ’64 Vibroverb
Hiwatt Custom 100
Leslie Speaker
Line 6 HD147
Meyersound Powered Cabs(Fractal出力用)
🎛️ エフェクター / プロセッサー
Fractal Audio Axe-Fx III / II / FM9
モデリング、エフェクト、MIDIコントロール用。MFC-101やRJM Amp Gizmoと連動。
Roland M-120 rack mixer
Gibson Digital Echoplex / Maestro Echoplex(ルーパー)
Roland Fantom XR synth module + GI-20 MIDI I/F
Dunlop Wah系(Classic Wah, Crybaby 535Q, BG-95 Buddy Guy)
Boss CS-1/CS-3 (Comp Sustainer)
ブースト的に使用。
Electro-Harmonix Germanium Big Muff Pi
Wampler Nirvana Chorus
Marshall Overdrive Pedal (1959/JCM800)
Electro-Harmonix Hot Tubes
Boss SD-1 Super Overdrive
Boss GE-6/GE-7 EQ
Boss RE-202 Space Echo / Roland RE-301 Chorus Echo(80sは2台使用)
Fuzz Face
Vox Wah / Vox Satchurator
TC Electronic G-System
Boss GT-6
Eventide Eclipse
Boss DS-1
Boss RC-50 Loop Station
Xotic AC Booster / RC Booster
Voodoo Lab Pedal Power
VHT Valvulator
Dirty Boy Germanium Fuzz
Landgraff MO-D Distortion
Framptone 3-Banger
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