ギターアンプ JC-120 の音作りガイド:使い方と設定のポイント
ローランドの「ジャズコーラス(JC-120)」は、クリアで豊かなクリーントーンで知られる名アンプ。特にクリーンなサウンドを好むジャズやファンクのギタリストだけでなく、ロックでも幅広く愛用されています。ここでは、JC-120を使用した具体的な音作りの方法と、セッティング時のコツを解説します。
1. JC-120の基本セッティング:リターン刺し(RETURN L/MONO)
JC-120のリターン端子(RETURN L/MONO)を使用することで、外部エフェクターをアンプのパワーアンプ部に直接つなぐ「リターン刺し」が可能です。これは、音作りに柔軟性を与え、クリーンなアンプの特性をそのまま活かしながら多彩な音色を追加できます。
- リターン接続の設定方法
- LEVELスイッチ
- +4dBuポジションに設定し、ボリュームを0から少しずつ上げます。音がクリアであればこのポジションでOK。
- 音がこもる、またはクリップする場合は、-20dBuに切り替えてみましょう。
- LEVELスイッチ
- リバーブとコーラス
- リターン刺しにしても、アンプ内蔵のリバーブやコーラスは使用可能です。JC-120ならではの豊かなコーラスを取り入れたサウンドが楽しめます。
- LOOPスイッチ
- JC-120のLOOPスイッチは、リターン刺しの使用に関わらず、どちらの設定でも大丈夫です。
2. リターン刺し直挿しの際のポイント
リターン端子を使用する際には、いくつか注意点があります。以下の手順で機器を接続することで、安全かつ高品質な音作りが可能です。
- 接続する機器の出力レベルが調整可能であることを確認
- リターン端子に接続する機器は、マスターレベル(音量)が調整できるものが望ましいです。これにより、JC-120の入力が過大にならず、クリップを防げます。
- 電源オフの状態で接続する
- アンプとエフェクターの電源をオフにし、ケーブルをしっかりと接続してから、電源をオンにしましょう。
- 電源オン・オフの順序
- 電源をオンにする順序:リターンに接続したエフェクター(マスターボリュームが0であることを確認)→アンプ。
- 電源をオフにする順序:アンプ→リターンのエフェクター。
- SERIES(直列接続)設定の推奨
- LOOP設定では「SERIES(直列接続)」が推奨されます。これは、プリアンプから外部エフェクト、そしてパワーアンプというシンプルな接続順を確保するためです。
3. JC-120の音作りにおける基本設定
- クリーンサウンド作り
- JC-120はクリーンサウンドが持ち味のアンプです。音作りの際は「TREBLE」「BASS」「MIDDLE」のEQ設定を最初は全て5に合わせ、そこから自分の好みに合わせて微調整を加えます。
- クリーン音を基本にすることで、歪み系のエフェクターと組み合わせてもクリアで抜けの良いサウンドが得られます。
- 歪みの音作り
- JC-120自体に歪み機能がないため、外部エフェクターを通して音を歪ませるのが基本です。エフェクターの音量(ボリューム)は、クリーンサウンドよりも若干大きめに設定するのが理想です。
- 歪み量(ゲイン)を上げる際は、音量が増えるのでその都度ボリュームを調整し、音のバランスを取ると良いでしょう。
4. BOSSアダプターの活用によるノイズ対策
JC-120のリターン刺し使用時には、BOSSのACアダプターを利用するのもノイズ対策として有効です。BOSSのACアダプターはノイズフィルターを搭載しており、音作りの妨げとなる不要なノイズを抑える効果があります。音のクリアさが重要なクリーントーンで、その効果が発揮されやすいです。
まとめ
ローランドのJC-120は、クリーンで立体感のあるサウンドが持ち味で、様々なジャンルのギタリストにとって定番アンプです。リターン刺しによる柔軟な音作りや、内蔵コーラスの活用、エフェクターとの組み合わせで、理想的なトーンを追求してみてください。
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