始めに(特徴紹介)
ギターウルフのフロントマン兼ギタリストであるセイジは、唯一無二の爆音ガレージロック・サウンドを体現する存在です。彼のプレイスタイルは、激しいノイズと荒削りなリフを前面に押し出しつつも、観客を圧倒する圧倒的なエネルギーに満ちています。ギターを投げつけ、修理しながらもステージに立ち続ける姿は、まさに“ロックンロールサムライ”の象徴ともいえるでしょう。
代表曲「ジェット・ジェネレーション」や「ワイルド・ゼロ」では、シンプルながら攻撃的なコードワークが炸裂し、アンプ直結による骨太な歪みと荒々しい倍音が特徴的です。セイジの音は、技巧よりもフィーリングを重視し、音楽というよりはエネルギーの爆発としてリスナーに伝わってきます。
このスタイルが注目される理由は、機材の豪華さや複雑なエフェクトではなく、「アンプ直結」「爆音」というシンプルで原始的な哲学を貫いている点にあります。結果として、彼のサウンドは一度聴けば忘れられないほど強烈な印象を残し、世界中のガレージロックファンを魅了し続けています。
セイジの音作りを紐解くことで、シンプルさの中に潜む奥深さや、ロックンロールの本質を再発見できるでしょう。
使用アンプ一覧と特徴【ギターウルフ・セイジ】
セイジ(ギターウルフ)の音作りにおける最大の特徴は、「アンプ直結」であることです。本人のインタビューやファンコミュニティ、ライブレポートなどからも明らかになっている通り、彼は基本的にエフェクターを使用せず、シールドをそのままアンプに突き刺し、爆音で鳴らすスタイルを貫いています。つまり、音色を作るのはギターとアンプの組み合わせ、そして弾き手のピッキングやフィードバック操作に集約されています。
確定情報として、特定の「専用アンプ」の使用は確認されていません。ただし、ライブハウスやツアー会場でのバックライン状況を考慮すると、日本国内外でよく常設されているMarshall JCM900やJCM2000シリーズ、そして定番の1960A/B 4×12キャビネットを借用しているケースが多いと考えられます。特に90年代以降の日本のライブハウスでは、これらのMarshallスタックが常設機材としてほぼ必ずと言っていいほど用意されており、爆音志向のギターウルフに最適でした。
JCM900は、ハイゲインながらも荒々しい歪みと直線的な中高域の抜けが特徴で、セイジの荒々しいピッキングをそのまま増幅させます。JCM2000はより多機能ですが、セイジのシンプルな使い方では、クリーンチャンネルや追加機能をほとんど使わず、ひたすらボリュームとゲインを上げて音を作るだけと推測されます。
このスタイルにより、彼のギターはエフェクトに頼らずにフィードバックノイズや轟音を作り出し、まるで「ギター自体がスピーカーの一部」となったかのような強烈な音圧を放ちます。特に海外ツアーでも現地会場にあるMarshallを借りてライブを行う事例が多く、固定のアンプというよりも「その場のスタックを爆音で使う」運用が常識になっています。
したがって、セイジのアンプセッティングを再現する際は、特定の機種よりも「Marshall系のハイゲインスタックを、余計なエフェクトを通さず、ゲインとボリュームを最大に近づけて鳴らす」ことが重要となります。これがセイジ流の“直結ロックンロール”の真髄と言えるでしょう。
以上のように、セイジのアンプは特定の所有物というよりも、現場に常設されているMarshallを借用して直結で鳴らすスタイルが基本、と想定されます。
使用ギターの種類と特徴【ギターウルフ・セイジ】
セイジの音作りにおいて最も重要なのは、数々のエピソードを持つギター群です。彼のキャリアは1980年代初頭から始まり、当時入手した初期ストラトキャスターにブルース・リーのステッカーを貼った“カンフーギター”が原点となります。荒削りな演奏とステージアクションを象徴するこのギターは、今なおファンの記憶に残るアイコン的存在です。
その後、彼はGibson SG Standardを愛用するようになり、1994年に購入した赤のSGは、ステージでの投擲によるダメージを修理しながらも使い続けられ、内部に鉄補強まで施されたという逸話があります。1997年にはクランプスのツアーに帯同し、Poison Ivyのサインが入った白のSGを手に入れましたが、日本凱旋公演でネックが折れるという劇的なエピソードも本人のブログに残されています。
また、ガレージロックのルーツを感じさせるギターとして、Link Wrayからの影響を受けたDanelectro Longhorn(星柄ボディ)や、1987年に購入したGuyatone LG-350T CUSTOMなども所有。後者はブルースやボトルネック奏法に使われたのち長期保管されているとされます。さらに、2000年代には贈呈されたGibson SG Juniorをレコーディング用に使用するなど、時期ごとに用途を分けたギター選びを行っています。
特に2000年代以降はEpiphone SG G-310をメインとしており、ブラックボディに「Guitar Wolf」のロゴ入りや映画『ワイルド・ゼロ』仕様など、多彩な派生モデルが存在します。フロントPUを撤去し、リアのみの仕様にした個体も多く、DiMarzio DP222やSeymour Duncan SH-8b Invaderへの換装が確認されており、爆音直結スタイルをさらに際立たせています。また、Joan Jettのサイン入りモデルなど、象徴性の高いギターも所有している点が特徴的です。
これらのギターはいずれも派手な改造や特殊仕様ではなく、むしろ「壊れても直して使う」「現場に適応する」というセイジのロック哲学を体現しています。結果として、どのギターを使っても彼の指先とアンプ直結スタイルによって、セイジならではの轟音へと変貌します。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
初期ストラト(カンフーギター) | Fender | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | ストラトキャスター | 1982年頃入手、ブルース・リーのステッカー付き。 |
Gibson SG Standard(赤) | Gibson | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | SG | 1994年購入、ステージ投擲で損傷→鉄補強修理。 |
Gibson SG Standard(白・Poison Ivyサイン入り) | Gibson | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | SG | 1997年購入、凱旋ライブでネック折れ。 |
Danelectro Longhorn(星柄) | Danelectro | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | ロングホーン | Link Wray影響、ノイズユニット「ジェットヒミコ」で使用。 |
Guyatone LG-350T CUSTOM | Guyatone | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | 国産ギター | 1987年購入、ブルースやボトルネックで使用後保管。 |
Gibson SG Junior | Gibson | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | SG | 2000年贈呈。レコーディング専用機。 |
Epiphone SG G-310(Black/Guitar Wolf仕様) | Epiphone | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | SG | フロントPU撤去、リアPU換装(DP222やSH-8b)。メイン機。 |
Epiphone SG G-310(Joan Jettサイン入り) | Epiphone | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | SG | リアPUをDiMarzio DP222へ換装済。 |
Epiphone SG G-310 “Wild Zero Sword” | Epiphone | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | SG | 映画『ワイルド・ゼロ』特別仕様。 |
Epiphone SG G-310 “Guitar Wolf” ロゴ入り派生品 | Epiphone | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | SG | 大ピックガード、独自ロゴや12Fマーク付き流通モデル。 |
以上のように、セイジのギター遍歴はストラトから始まり、SGを軸にしつつ個性的な国産やDanelectroを取り入れた多彩なものです。ただし最終的には「SG+アンプ直結」で爆音を鳴らすことが彼の哲学であり、どのギターを手にしても同じ精神を宿す、と想定されます。
使用エフェクターとボード構成【ギターウルフ・セイジ】
セイジの音作りにおいて最も有名な特徴のひとつが、「エフェクターを一切使わない」という姿勢です。2011年のインタビューでも本人が明言しており、足元にペダルを並べることはなく、「アンプに直接ぶちかます」ことこそが彼の哲学となっています。ライブ写真や映像を見ても、足元にはシールドのみが転がっており、ペダルボードの影は一切確認できません。
このスタイルは、ガレージロックやパンクに通じる原始的なサウンドを追求するためのものです。多くのギタリストがオーバードライブやディレイ、リバーブを駆使して音を作るのに対し、セイジはギターとアンプの直結だけで爆音を作り上げます。その結果、フィードバックやハウリングすらも「音楽」の一部に取り込み、予測不能なノイズがセイジらしいサウンドの一端を担っています。
例外的に語られるのが、ノイズユニット「ジェットヒミコ」活動時の機材です。このプロジェクトでは複数本のギターを持ち替えてノイズを生み出す手法が取られ、通常のライブ以上に破壊的な音響実験が行われました。また、一部のEpiphone SG G-310“Guitar Wolf仕様”には、内蔵ファズ回路を組み込んだとする記述も散見されます。これは確定的な一次情報はなく、販売個体の中で特別仕様として流通したものと推測されますが、事実であれば「唯一のエフェクト」として存在していたことになります。
したがって、セイジのボード構成を再現する場合、「エフェクターはなし」というのが正解です。強いて言えば、内蔵ファズ付きのEpiphoneモデルや、爆音環境でのアンプの歪みを再現するためにファズやディストーションを代用する方法があります。特にSeymour Duncan SH-8b InvaderやDiMarzio DP222を搭載したギターは、アンプ直でも十分に歪むため、結果的にエフェクター不要のスタイルを支えています。
つまり、セイジの足元は「何もない」ことこそが最大の特徴であり、その潔さが唯一無二のロックンロールを支えているのです。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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(基本)エフェクター不使用 | ― | ― | ギターウルフ | セイジ | ― | ライブやレコーディングともにアンプ直結が基本。 |
内蔵ファズ付きEpiphone SG G-310(特別仕様) | Epiphone | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | ファズ | 一部流通個体に内蔵ファズ回路とされる仕様あり(未確認)。 |
ノイズユニット「ジェットヒミコ」での多本ギター運用 | ― | ― | ギターウルフ | セイジ | ノイズ系エフェクター | 複数ギターを使い分けてノイズを生成した記録あり。 |
以上のように、セイジのエフェクター環境は「存在しない」ことこそが最大の個性であり、その潔さが彼の音の凶暴さを支えている、と想定されます。
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【ギターウルフ・セイジ】
セイジ(ギターウルフ)の音作りは、いわゆる「セッティング」という言葉から最も遠いスタイルともいえます。なぜなら彼はエフェクターを一切使わず、アンプのゲインとボリュームを限界まで上げるだけの“直結ロックンロール”を徹底しているからです。そのため、セッティングの工夫というよりは「どう爆音を操るか」が重要なテーマとなります。
代表的なアンプとされるMarshall JCM900やJCM2000の基本的な設定は以下のように推測されます。ゲインは8〜10に設定し、クリーンヘッドルームを犠牲にしてでも歪みを最大化。トレブルとプレゼンスは7〜8程度に設定し、高域の突き抜けを強調。ミドルは5〜6で中域の抜けを確保しつつ、ベースは低めの4前後に抑えることで音の輪郭を維持し、轟音の中でもコード進行が潰れすぎないようにしていると考えられます。
実際のライブでは爆音によるハウリングやフィードバックが多発しますが、セイジはそれを抑えるのではなく積極的に活かします。アンプの前に立ってギターを共鳴させ、ノイズを意図的にコントロールする様子は、音楽というより「ノイズとの格闘」に近いスタイルです。この予測不能なノイズこそがギターウルフのライブを唯一無二の体験にしており、PAやエンジニア泣かせである一方で、観客には圧倒的なエネルギーとして届きます。
レコーディングにおいても基本的にアンプ直結ですが、スタジオ録音ではマイクの立て方やミックス処理に特徴が見られます。例えば「ジェット・ジェネレーション」のような楽曲では、57系のダイナミックマイクをキャビ前面に近接配置し、飽和したアンプの音をそのまま捉える手法が想定されます。その後のミックスではEQで不要なローを削り、ハイを若干ブーストすることで、爆音でも音が潰れず前に出る印象を作っていると考えられます。
さらに、セイジの音作りでは“演奏の荒さを隠さない”ことが最大のポイントです。現代的なミックスではコンプレッサーやリミッターでダイナミクスを整えることが多いですが、ギターウルフのレコードではむしろ音圧が暴れたまま収録されており、その粗削りな質感が作品全体の迫力に直結しています。つまり「整える」ではなく「爆音をそのまま残す」ことがセイジのEQ哲学なのです。
ライブとスタジオの違いをまとめると、ライブはアンプ直結による爆音とフィードバックの即興性が支配的であり、スタジオでは最低限のEQ処理で爆音をパッケージ化するだけにとどまる、という点に尽きます。どちらも「音を作る」というより「音をそのまま記録する」ことに重きが置かれているのです。
したがって、セイジ風サウンドを再現する際には、エフェクトの数値やEQの細かい調整にこだわる必要はありません。むしろ、「ゲインを上げすぎてハウる寸前を楽しむ」、「ローを削って中高域を暴れさせる」ことを意識すれば、自然とギターウルフの爆音サウンドに近づけるでしょう。最終的には、音量・歪み・ノイズをコントロールするプレイヤー自身の姿勢こそが最大のセッティング、と想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【ギターウルフ・セイジ】
セイジのサウンドを完全に再現するには、やはり爆音を許容できる環境とMarshallスタックが理想です。しかし、初心者や自宅練習環境では現実的ではありません。そこで「比較的安価に近い音を作る」ための選択肢を紹介します。価格帯は1万円〜5万円程度で、市販されている機材の中からセイジのスタイルに近い爆音ガレージロックサウンドを得られるものを中心に解説します。
まずギターですが、Epiphone SG G-310はセイジが実際に使用していたモデルであり、中古市場では比較的安価に入手可能です。リアピックアップをDiMarzio DP222やSeymour Duncan SH-8b Invaderに換装することで、より爆音に特化した歪みを得られます。改造が難しい場合は、最初からパワーの強いハムバッカー搭載モデルを選ぶのも手です。
アンプに関しては、自宅用にはフルスタックを用意できませんが、Marshallのトランジスタコンボや小型チューブアンプが有効です。特にMarshall MGシリーズやDSLシリーズの小型コンボは、価格を抑えつつ「Marshallらしい暴れた歪み」を再現できるため、初心者に最適です。また、音量を下げながらも歪みを得るためにアッテネーター機能を持ったモデルを選ぶと、爆音環境がない家庭でもセイジ風サウンドを楽しめます。
エフェクターを使わないセイジですが、もし家庭で「爆音感」を補いたい場合、安価なファズやディストーションペダルが役立ちます。特にBOSS DS-1やBig Muff系は、単体でも「直結の荒さ」に近い飽和した歪みを得られるため、初心者がセイジの感覚を味わう入口としては十分機能します。
最後にマルチエフェクター。ZoomやBOSSの入門用マルチは、アンプシミュレーションやファズ的な音を手軽に再現できるので、自宅環境での練習や録音に便利です。実際の爆音環境とは異なりますが、「荒い歪みを体験する」という目的には最適です。
総じて、セイジの音作りは「機材をシンプルにして、音量と歪みを極限まで高める」ことに尽きます。そのため、高級機材を揃えなくても、SGタイプのギターとMarshall系のアンプ、そして必要なら安価なディストーションペダルを使うだけで、十分にセイジらしい轟音を再現可能です。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ギター | Epiphone SG G-310 | Epiphone | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | 本人愛用モデル。安価に入手可能で改造ベースに最適。 |
アンプ | Marshall MG15R | Marshall | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | 家庭練習向けのMarshall風サウンドが得られる入門機。 |
アンプ | Marshall DSL5C | Marshall | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | 小型ながらチューブ特有の爆音歪みを再現可能。 |
エフェクター | BOSS DS-1 Distortion | BOSS | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | 爆音直結の荒さを補うディストーション。初心者にも扱いやすい。 |
エフェクター | Electro-Harmonix Big Muff Pi | Electro-Harmonix | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | 轟音ファズ。爆音環境を補完する強烈な歪みを提供。 |
マルチエフェクター | Zoom G1X Four | Zoom | Amazonで探す | ギターウルフ | セイジ | 初心者用マルチ。アンプシミュやノイズ系まで幅広く体験可能。 |
このように、ギターウルフ・セイジの音を再現するには「安価なSG+Marshall風アンプ+場合によってファズやディストーション」の組み合わせが最も現実的です。爆音環境がなくても、そのエッセンスを十分に感じ取れるでしょう。
総括まとめ【ギターウルフ・セイジ】

セイジの音作りを振り返ると、それは徹底的にシンプルで、同時に徹底的に過激な哲学に基づいていることが分かります。通常のギタリストが複雑なエフェクターボードやスタジオでの細やかな調整に頼るのに対し、セイジは「ギターをアンプに直結して爆音で鳴らす」ことだけに全てを賭けています。この潔さが、彼を唯一無二の存在へと押し上げました。
使用するギターはSGを中心に、時に壊しては修理し、時に改造しながら使い続けてきました。赤のSG、白のPoison Ivyサイン入りSG、星柄のDanelectro、そして数々のEpiphone SG G-310。どのギターも決して「高級品」や「ヴィンテージ価値」を誇るわけではありません。しかし、セイジが握ることで、それらはすべて「ロックンロールマシン」と化し、観客を突き動かす凶暴な轟音を吐き出します。
アンプに関しても同様です。特定の愛用アンプを持つというよりも、会場にあるMarshallスタックを借りて直結するだけ。それでも十分に彼の音は再現されます。つまり重要なのは機材ではなく、「爆音を恐れずに弾き切る」という姿勢そのものです。ハウリングもフィードバックも、彼にとっては事故ではなく音楽の一部。セイジはそれを武器として観客にぶつけるのです。
エフェクターを使わない姿勢は、多くのギタリストにとって驚きかもしれません。しかし、それこそがセイジのサウンドの核心です。直結ゆえに逃げ場がなく、プレイヤーのフィジカルと精神力がそのまま音に現れる。だからこそ「ギターウルフの爆音」は、一度体験すると忘れられないインパクトを残します。
読者がセイジの音を再現しようとするなら、まずは「シンプルな機材構成」と「爆音を受け止める覚悟」を持つことです。SGタイプのギター、Marshall系のアンプ、そして何より「音を整えない勇気」。この三つを意識すれば、完璧なコピーはできなくても、セイジの魂に近づくことは十分可能です。
セイジの音作りの本質とは、決して技術や機材にあるのではなく、「全力でぶつけるロックンロールの衝動」そのものです。その衝動をギターとアンプで解き放つこと。それが彼のサウンドを理解し、再現するための最も大切な視点だと言えるでしょう。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
ギター
Gibson SG Standard(赤/1994購入)
ステージでの投擲ダメージを修理、ボディ内部に鉄補強。〔提供記事より〕
Gibson SG Standard(白/1997購入・Poison Ivyサイン入り)
1997年クランプス全米ツアー帯同。日本凱旋ライブでネックひび→折れのエピソードを本人ブログが記載。
アメーバブログ(アメブロ)
Danelectro Longhorn(1996購入・星柄ボディ)
Link Wray影響で所有。ノイズユニット「ジェットヒミコ」時の“3本持ち”の1本。〔提供記事+下記参照〕
Guyatone LG-350T CUSTOM(1987購入/別名「シャープ5」)
ボトルネックやブルース用途→長期保管。〔提供記事より〕
Gibson SG Junior(2000贈呈)
レコーディング専用(ライブ未使用)。〔提供記事より〕
初期ストラト(“カンフーギター”:Bruce Leeステッカー)
1982年に最初に入手したストラト個体とされ、本人ブログにブルースリーのステッカー記述。〔提供記事/ブログ補足〕
アメーバブログ(アメブロ)
Epiphone SG G-310(Black/2004頃・“Guitar Wolf”仕様)
現役メイン機の記述あり。フロントPU撤去+リアのみ/リアPUはDiMarzio DP222 Black D Activator XやSeymour Duncan SH-8b Invaderへ換装例が流通記事で複数確認。
〖○八〗マルハチBlog
ソニックシステム
エレキギター博士
Epiphone SG G-310(Black/2002・Joan Jettサイン入り)
リアPUをDP222へ換装の記述(上記流通・ブログ系記事に整合)。
〖○八〗マルハチBlog
Epiphone SG G-310 “NEW WILD ZERO Sword”(映画用特別仕様)〔提供記事より〕
Epiphone SG G-310 “Guitar Wolf” ロゴ入り派生品
市場流通個体の仕様(大ピックガード、独自ロゴ・12Fマーク等)を中古情報で確認。
ソニックシステム
Epiphone SG G-310(USA “Bass”表記個体)
Seymour Duncan SH-8b Invader搭載とする記述あり(提供記事ベース/一次出典未確認)。
アンプ
(確定情報):特定機種の一次情報は未確認。ライブ運用はアンプ直結が基本である旨の記載が複数(コミュニティ/インタビュー系)に見られる。
Equipboard
アメーバブログ(アメブロ)
〔想定〕会場バックライン:Marshallスタック(JCM900/JCM2000系+1960 4×12)
日本のライブハウス/スタジオ定番としてJCM900/JCM2000常設が一般的で、セイジはアンプ直のスタイルから現場常設マーシャルを借用する運用が最も合理的。※機種特定の一次出典は不在のため〔想定〕。
UMINIUM
the Guitar-ism
エフェクター
基本方針:エフェクター不使用(“飾りにしても押さない”)
2011年インタビュー記事での言及。ライブは“アンプに直接ぶちかます”スタイル。
アメーバブログ(アメブロ)
ノイズユニット「ジェットヒミコ」関連
そのユニットではギター3本持ち等の運用記述がコミュニティ由来で残存(一次資料ではないため参考扱い)。
Equipboard
(内蔵ファズ)
Epiphone G-310“ギターウルフ”個体に内蔵ファズ付き仕様の記述が一部にあるが、公式仕様の一次出典は未確認。〔提供記事ベース/未検証〕
個別ペダル名:公式・一次資料での確証は見当たらず(使用実績は原則アンプ直)。
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