① 始めに(特徴紹介)
Foo Fighters(フー・ファイターズ)のリードギタリスト、Chris Shiflett(クリス・シフレット/通称Shifty)は、「スタジアム級の抜け」と「パンク由来の勢い」を同時に成立させるのがうまいタイプです。リフは分厚く、ソロは派手すぎず”歌に寄り添う”のに、いざ前に出ると一瞬で主役になる。このバランス感覚が、音作り的にもめちゃくちゃ参考になります。
代表曲でイメージしやすいのは「Everlong」「Monkey Wrench」あたり。ドロップDの低域をブーミーにせず、バンド全体の壁みたいな密度を作りつつ、ピッキングの芯(アタック)が前に出ます。要するに「低域は量より整理」「中域は”歌う帯域”を確保」「高域は痛くせず輪郭だけ出す」。この3点がShiftyの”それっぽさ”を作ります。
プレイ面では、強めのピッキングとミュートの精度が音に直結。アンプをただ歪ませるだけだと荒れやすいので、ブースターやコンプ、スイッチングで”使う歪みを場面ごとに固定化”しているのが今っぽいポイントです。実際、近年はVoxとFriedmanを併用しつつ、RJMのMIDI制御で現場対応力を上げた構成が紹介されています。
▶ Foo Fighters の公式YouTube動画を検索
②使用アンプ一覧と特徴【Foo Fighters・Chris Shiflett】
Shiftyのアンプ像を一言で言うと「Voxの鳴り(ミッドの粘り)+Friedmanの押し出し(現代的なドライブ)」のハイブリッドです。本人がVox AC30 Hand-Wiredのトーンを強く評価しているのは公式アーティストページでも確認でき、Foo Fightersでの使用を前提に紹介されています。AC30は”歪ませてもクリーン成分が残る”のが強みで、バンドの中でギターが埋もれにくい。逆に、現代的な厚い歪みやソロの粘りは、Friedman BE-100側で担う、という役割分担が自然です。
機材記事では、Voxヘッド+Friedmanヘッドを複数台並べ、各々4×12に繋ぐ「スタック運用」が紹介されており、会場の大きさに負けない音圧を作る意図が読み取れます。さらに、タップダンス(ペダル踏みまくり)をやめて、RJM Mastermind GT/22中心のシステムに移行したという流れも語られており、アンプ/ルーティングを含めて”音色をシーン管理”しているのが今のコアです。
一方で、レコーディングや別現場ではFender系(BassmanやDeluxe Reverb)を使うケースも語られることが多く、これは「アンサンブルに馴染む中域」「ペダルを受け止める懐の深さ」を狙った選択として筋が通ります。Mesa/Boogie Dual Rectifierは、過去にロック現場で定番だった流れから”使っていた/使われがち”枠として触れられやすいですが、近年のメイン像としてはVox+Friedmanが優先だと考えるのが安全です。
また、ソロ活動や特定ツアーでNeural DSP Quad Cortexのようなモデラーを使う話も見かけます。これは「会場ごとの再現性」「搬入の現実」「FOH(PA)への安定供給」を重視した判断になりやすい。結論として、スタジアム対応の押し出しと、曲ごとのキャラクター分けを両立するために、VoxとFriedmanを軸にしつつ、用途でFender系やデジタルも併用している……と整理すると破綻しません。と、想定されます。
| 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Vox AC30 Hand-Wired | Vox | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 本人がAC30HWのトーンを評価。近年はVox+Friedman併用の文脈で語られやすい。 |
| Friedman BE-100 Deluxe | Friedman | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 近年の”モダンドライブ担当”。シーン管理と相性が良く、ソロの押し出しに強い。 |
| Fender ’59 Bassman | Fender | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | レコーディング用途で語られがちな”ペダル受け良いFender枠”。未確定要素あり。 |
| Fender Deluxe Reverb | Fender | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 繊細なクリーン~クランチ担当として候補に挙がりやすい。未確定要素あり。 |
| Mesa/Boogie Dual Rectifier | Mesa/Boogie | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 過去のメイン候補として語られやすい”時代の定番”。近年メインかは未確定。 |
| Neural DSP Quad Cortex | Neural DSP | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ソロ活動/特定ツアーでモデラー運用の話が出やすい。再現性と運用性重視の選択肢。 |
③使用ギターの種類と特徴【Foo Fighters・Chris Shiflett】

Shiftyのギターは、見た目の派手さより「ライブで確実に鳴って、曲ごとに役割を変えられる」実戦主義が中心です。核になっているのはTelecaster Deluxe系。シグネチャーの「The Cleaver」Telecaster Deluxeは、Fender公式の製品説明で”ラウドなFoo Fightersのステージを切り裂く極太サウンド”という文脈で語られており、P-90タイプのノイズレスCS-90(Cleaver Noiseless)を2基搭載するのが特徴です。ここがポイントで、Teleの取り回しの良さを保ちつつ、ミッドの押し出しと太さを稼げる。いわば「TeleのフォームでP-90っぽい戦い方」をしている感じですね。
加えて、以前からのTelecaster Deluxe(Shoreline Goldのシグネチャー)も知られており、こちらはハムバッカー2基の方向性。曲や会場で”歪みの質感”を変えるには、ピックアップのキャラを変えるのが一番早いので、Deluxeを軸にしつつ複数の個体を持つのは理にかなっています。
Gibson系では、1957 Les Paul(元はGoldtop)をツアーに持ち出している話が機材記事で具体的に紹介されています。ヴィンテージでありながら”メインの一本としてロードに出す”のは、倍音の厚みとレスポンスの気持ちよさがどうしても欲しいから。Explorer(Korina系)も、いわゆる”ロックの絵になる箱”ですが、音的にはミッドが太く、リフの押し出しが作りやすい。さらにES-335をドロップD専用で回すような使い分けも紹介されており、曲単位でチューニング/キャラを固定しているのが実務的です。
一方で、80s嗜好の”Superstrat(Charvelスタイル/フロイド搭載)”や、WarmothのTele(Shiftyロゴ入り)など、曲やソロで必要なアタックやピッチアクションを確保するためのサブも用意。B.C. Rich Mockingbirdのような個体も含め、「Foo Fightersの王道ロック」に寄せつつ、時々”違う絵柄のギターで空気を変える”のがShifty流に見えます。全体として、Tele Deluxeを中心に、Gibsonの太さとパーツキャスターの機動力でレンジを埋めている……と、想定されます。
| 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | ギターの種類 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Fender Chris Shiflett “The Cleaver” Telecaster Deluxe | Fender | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | テレキャスター・デラックス | USA製シグネチャー。CS-90ノイズレス(P-90タイプ)で太いミッドとノイズ対策を両立。 |
| Fender Chris Shiflett Telecaster Deluxe (Shoreline Gold) | Fender | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | テレキャスター・デラックス | 以前からのシグネチャー。ハム2基でロック向きの押し出しが作りやすい。 |
| 1957 Gibson Les Paul Goldtop (Player Grade) | Gibson | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | レスポール | ツアーで使うヴィンテージとして具体的に紹介されることが多い。太い倍音と粘りを担う。 |
| Gibson Explorer Korina | Gibson | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | エクスプローラー | ロックの押し出しに強い個体として機材記事で触れられやすい。改造PUの話もある。 |
| 1983 B.C. Rich Mockingbird | B.C. Rich | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | モッキンバード | コアボディのヴィンテージとして挙がることがある。使用時期は未確定要素あり。 |
| Custom “Superstrat” (Charvel-style) | Custom | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | スーパー・ストラト | フロイド搭載のカスタム(ピンクのパーツキャスター系)が機材記事で紹介される。ソロ用途。 |
| Warmoth Telecaster (nicknamed “Shifty”) | Warmoth | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | テレキャスター(コンポーネント) | ヘッドにShiftyロゴのコンポーネントとして知られる。実戦的なサブ/調整用の枠。 |
④使用エフェクターとボード構成【Foo Fighters・Chris Shiflett】

近年のShifty最大のトピックは、エフェクターを”踏む”のではなく”制御する”方向に振り切ったことです。機材記事では、RJM Mastermind GT/22を中心に、ペダル群をサイドステージのラックにまとめ、シーン(曲やセクション)単位で呼び出す方式が紹介されています。これ、スタジアム規模の現場だとめちゃくちゃ合理的で、踏み間違いのリスクを減らしつつ、毎回同じ音をPAに渡せる。結果として「Foo Fightersの巨大なアンサンブルの中でも、ギターが”毎回ちゃんと同じ場所に居る”」が実現しやすいんですよね。
空間系の中核はStrymon TimeLineを2台運用し、Vox用/Friedman用で出力を分けるという具体的な記述があり、ここが”プロっぽさ”の塊です。アンプを2系統で鳴らすと、ディレイの残響やリピートのレンジが混ざって輪郭が崩れがちですが、アンプ別に最適化しておくと、ミックスで整理しやすい。加えてStrymon Deco(テープ的な質感・ダブリング寄り)やBoss CE-2W(コーラス)、EHX Micro POG(オクターブ)など、分厚さや広がりを作る系統が並びます。
歪み/ブースト側では、Xotic EP Boosterが”必須”として扱われやすく、JHS Muffuletta(複数Big Muff系の切替)でファズキャラも確保。さらにKlon KTRのような”中域の押し出しを整える”系も入っており、ただ激しく歪ませるのではなく「前に出る帯域を設計している」印象です。コンプレッサーはXotic SP Compressorが”ボードに入っている”形で紹介され、実際のボード写真系記事でも触れられています。
ワウはXotic XW-1が採用例として挙がり、ABY切替はLehle Little Dual IIを使う構成が紹介されています。ここはVoxとFriedmanを行き来するShiftyの運用と相性抜群。位相やノイズを潰しながら切り替えられるので、ステージの”事故”が減る。なお、指定機材にあるHeptode Virtuoso(Maestro系フェイザー再現)やBoss BF-3などは、近年の主要紹介記事では別機種(MXR EVH Phase 90/MXR Flanger)で言及されることも多く、時期やボード更新で入れ替わっている可能性があります。つまり「概ねこの系統は使うが、機種は入れ替わる」タイプの枠として理解すると安全です。と、想定されます。
| 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | エフェクターの種類 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Xotic EP Booster | Xotic | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ブースター | リードの押し出しや、アンプの入力段を気持ちよく飽和させる用途の”核”として扱われやすい。 |
| Strymon Timeline | Strymon | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ディレイ | 2台運用(アンプ別)として紹介される。巨大会場でも残響が崩れにくい運用ができる。 |
| JHS Muffuletta | JHS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ファズ | 複数マフ系キャラを切替でき、曲ごとに”荒さの種類”を変えられるのが強み。 |
| EHX Micro POG | Electro-Harmonix | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | オクターブ | 音像を”太らせる/別キャラを足す”用途。スタジアムで存在感を増やすのに便利。 |
| Xotic SP Compressor | Xotic | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | コンプレッサー | ボード紹介記事で言及される。ピッキングの芯を保ちつつ音量差を整えやすい。 |
| Xotic XW-1 Wah | Xotic | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ワウペダル | ボード紹介記事で言及。調整幅が広く、バンドの中で”痛くないワウ”を作りやすい。 |
| Heptode Virtuoso Phase Shifter | Heptode | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | フェイザー | Maestro系フェイズの再現ペダルとして有名。Shiftyの採用は未確定要素があるため候補として記載。 |
| Boss BF-3 Flanger | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | フランジャー | 紹介記事ではMXRフランジャー表記が多い時期もあるため、BF-3は”想定枠”。フランジャー枠自体は使用傾向あり。 |
| Boss TU-3 Tuner | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | チューナー | 運用系の要。紹介記事ではTC PolyTuneの記載もあるため、時期で入替の可能性あり。 |
| RJM Mastermind GT/22 | RJM | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | スイッチングシステム | ペダルとアンプを”シーン制御”する中枢。タップダンスを減らし再現性を上げる要。 |
| Lehle Little Dual II | Lehle | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | スイッチングシステム | ABY(2アンプ切替)用途で紹介される。Vox+Friedman運用の現場で事故りにくい。 |
⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Foo Fighters・Chris Shiflett】
Shiftyの”Foo Fightersで埋もれないロックギター”を作るコツは、実は歪み量より「レンジ設計」と「アタックの見せ方」です。まず前提として、Foo Fightersはギターが複数いて、ドラムも強く、ベースも太い。ここでギターが勝つには、低域を増やすより”低域を整理して中域を太く感じさせる”ほうが成功率が高いです。
Vox AC30側の考え方:AC30は中域が前に出るので、低域を盛るとすぐ濁ります。Top Boostを使うなら、Bassは控えめ(目安:9〜11時)、Trebleは上げすぎず(11〜13時)、Cutで痛い帯域を引っ込める(11〜14時で調整)イメージ。Gain(Volume)は”歪ませる”より”押し出す”目的で上げ、ピッキングで歪むポイントを作る。ここにEP Boosterを軽く足すと、音量が上がるというより”前に出る帯域が整う”方向に寄りやすいです。
Friedman側の考え方:BE-100系はロックの王道レンジが最初から出るので、Gainを上げすぎないのがコツ。Foo Fightersのリフは粒が見えないとノリが死ぬので、Gainは中程度(目安:10〜13時)で、PresenceとTrebleは上げすぎず、Midsを削らない。低域は会場で膨らむので、Bassは”家で気持ちいい量”から一段引く。ソロで伸ばしたい時は、ゲインを足すよりブースト(EP BoosterやKTR系)で”中域と音量”を持ち上げるほうが、バンドの中で読める音になります。
2アンプ運用の工夫:VoxとFriedmanを同時に鳴らすと、片方が”ジャリ”、片方が”ドロ”になりがちです。ここで有効なのが、アンプ別に空間系(TimeLine)を分ける発想。Voxには短めのスラップバックや薄いディレイで前に張り付け、Friedmanにはやや長めのディレイや広がりを足して”奥行き担当”にする。これをシーンで固定化すると、PAが毎回同じバランスでミックスでき、結果としてライブの再現性が上がります。
曲ごとの使い分け:ドロップDの曲(「Everlong」「Monkey Wrench」系)は、低弦のアタックが要。コンプはかけすぎると低弦のニュアンスが潰れるので、SP Compressorは軽め(アタック感が残る設定)に留めるのが無難です。逆にアルペジオや広がりが欲しい場面は、Decoやコーラス(CE-2W)で”ステレオ感”を作る。オクターブ(Micro POG)は常用というより”ここぞ”で壁を一段増やす。ファズ(Muffuletta)は中域が引っ込みやすいので、使うならブーストやKTR系で中域を支え、ミックスでギターが消えないようにするのがセオリーです。
ミックス/PA目線のコツ:スタジアムでは、ギターの100Hz以下はほぼベースとキックの領域です。ギターは80〜120Hzの”膨らみ”があると一気に濁るので、PA側でハイパス(目安:80〜100Hz)される前提で音を作ると破綻しにくい。代わりに、1.5〜3kHzの”歯切れ(アタック)”を作り、4〜6kHzの痛い帯域はCutやマイキングで抑える。結果として「大音量なのに耳が痛くない、でも前に出る」Shiftyっぽい場所に着地します。と、想定されます。
⑥比較的安価に音を近づける機材【Foo Fighters・Chris Shiflett】
ここは現実パートです。Vox AC30 Hand-WiredやFriedman BE-100をいきなり揃えるのは、財布と現実が爆発します。なので”Shiftyの本質=中域の押し出し+シーン管理+空間の整理”を、1〜5万円(上限10万円)帯の市販品で近づける作戦に振ります。
まずアンプの方向性を安価に寄せるなら、Vox系の手触り(ジャリっとした上品な歪み)を作れる「VOX MV50 AC」や「Vox Valvenergy系(ペダルプリアンプ)」、あるいは手持ちアンプに突っ込むなら「Boss BD-2」や「Boss SD-1」みたいな”歪みの芯が残る定番”が強い。Shiftyの歪みは超ハイゲインというより、バンドの中で輪郭が見える”ロックの歪み”なので、ここは変に尖った機材より定番でOKです。
次にブースト。EP Boosterは値段も比較的現実的で、Shiftyの”前に出る感じ”を作る近道です。どうしても予算を削るなら、TC Electronic Spark BoosterやBossのクリーンブースト系でも代替できますが、EP Boosterは”音が前に出る質感”が作りやすいので優先度高め。
空間系は、TimeLineを2台は真似しなくていいです(破産する)。代わりにBoss DD-8やTC Electronic Flashback 2のような汎用ディレイで、短めのスラップと中距離ディレイを”曲用プリセット”にしておく。さらに、Boss CE-5やSmall Clone系で”薄い揺れ”を足せば、Foo Fighters的な広がりに寄ります。Micro POGが欲しければ、EHX Nano POGやPitch系の定番(Digitech系)で近づけるのも手。
そして最大の再現性ポイントが「マルチでシーン管理」です。Boss ME-90やZoom G6あたりは、まさに”足元でシーンを呼ぶ”思想に強い。ShiftyのRJMラックほど本格的じゃなくても、曲ごとに「リフ」「サビ」「ソロ」をボタン一発で呼べるようにすると、音作りの成功率が跳ね上がります。結論、安価再現は”機材の格”より”設計の格”で勝てます。
| 種類 | 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ブースター | Xotic EP Booster | Xotic | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | Shiftyの”前に出る中域”を作る最短ルート。安価再現の優先度は高い。 | |
| オーバードライブ | BOSS SD-1 Super OverDrive | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 歪みの芯が残り、バンドで埋もれにくい。Friedman系の”押し出し”を低予算で作りやすい。 | |
| オーバードライブ | BOSS BD-2 Blues Driver | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ピッキングの表情が出やすく、AC30的な”歪んでもクリーン成分が残る”方向に寄せやすい。 | |
| ディレイ | BOSS DD-8 Digital Delay | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | TimeLineの代替として”曲別ディレイ”を現実価格で構築できる。スラップバックも作りやすい。 | |
| ギター用マルチエフェクター | BOSS ME-90 | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | “シーン管理”を低コストで再現できるのが最大の利点。Foo Fighters的な曲単位の切替に強い。 |
⑦総括まとめ【Foo Fighters・Chris Shiflett】

Chris Shiflett(Shifty)の音作りを一言でまとめると、「巨大なバンドの中で、ギターが毎回”同じ場所に現れる”ように設計している」です。派手なトリックより、再現性と実務が強い。Vox AC30 Hand-Wiredの”鳴りの良さ”で芯を作り、Friedman BE-100の”現代的な押し出し”で音圧を担保し、RJMのシステムで曲ごとに音色を固定化する。これは趣味の宅録というより、毎晩スタジアムで勝つための思想です。
ギターも同じで、Telecaster Deluxe系を軸にしつつ、Les PaulやExplorer、パーツキャスターまでを”曲の役割”で使い分ける。要するに「見た目で選ぶ」より「この曲のこの帯域を埋めるために選ぶ」。ここが分かると、あなたの手元の機材でも考え方だけ移植できます。
再現で一番効くのは、実は高級アンプでもシグネチャーギターでもなく、(1)低域を整理して中域を太く感じさせるEQ、(2)ブーストで前に出る帯域を設計する、(3)曲ごとに”同じ音”を出す運用、の3点です。これができれば、BOSSの定番ペダルや手頃なマルチでもFoo Fighters感はかなり出せます。
最後に、Shiftyの音は”単体でカッコいい音”というより、”バンドで完成する音”です。なので部屋で作る時は少し物足りなく感じるくらいが、実は正解のことが多い。音量を上げた時に前に出て、歌の隙間を埋めて、サビで壁になる。そこを目指すと、Foo Fighters風の手触りに一気に近づく……と、想定されます。

・Metallica(メタリカ)】のキーボード機材・制作環境まとめ|鍵盤・音源・IF・プラグイン-120x68.jpg)