【石原愼一郎・EARTHSHAKER】風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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① 始めに(特徴紹介)

ジャパニーズ・メタルの黄金期を築き上げ、今なお現役でシーンを牽引し続けるEARTHSHAKER(アースシェイカー)。そのサウンドの核を担うのが、「SHARA」こと石原愼一郎氏です。彼のギタープレイは、テクニカルでありながらも非常にメロディアスで、歌うようなチョーキングとビブラートが最大の特徴と言えるでしょう。80年代のハードロック黄金サウンドをベースにしつつ、時代に合わせて進化し続けるそのトーンは、多くのギタリストの憧れとなっています。

シャラさんのサウンドは、単に歪ませるだけでなく、ピッキングのニュアンスを活かした「芯のある歪み」が魅力です。特に中音域の密度が濃く、アンサンブルの中でも埋もれない存在感を持っています。ソロパートでは、伸びやかなサステインと絶妙なコンプレッション感が同居しており、ディレイやコーラスを効果的に使ったリッチな空間演出も、彼の音色を象徴する要素です。また、近年ではデジタル機材のKemperをいち早く導入するなど、伝統的なマーシャルサウンドと最新技術を融合させる柔軟な姿勢も、プロフェッショナルとしてのこだわりを感じさせます。

この記事では、初期のPE時代から、現在のシグネチャーモデル、そして複雑な足元のエフェクトシステムまで、石原愼一郎氏の音作りの秘密を徹底的に掘り下げていきます。彼の奏でる「泣きのギター」を再現するためのヒントを、機材面から紐解いていきましょう。

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②使用アンプ一覧と特徴【EARTHSHAKER・石原愼一郎】

石原愼一郎氏のアンプ選びの基本は、一貫して「マーシャル」のトーンが軸にあります。しかし、単にヴィンテージモデルを愛用するだけでなく、多機能なJVMシリーズやTSL-100など、現場での実用性を重視したセレクトが特徴です。特にMarshall JVMは、レコーディングからツアーまで長年メインとして君臨しており、クリーンから激しいハイゲインまでを使い分ける彼のスタイルには欠かせない存在となっています。

また、近年の大きな変化としてKemper Profiling Amplifierの導入が挙げられます。自身の愛用アンプをプロファイリングし、ライブでも安定したサウンドを提供するためのツールとして活用。一方で、自宅録音などではMarshall MG2FXのような小型アンプのスピーカーアウトから録音する手法も試しており、サイズに囚われず「良い音」を追求するストイックな姿勢が見て取れます。キャビネットについても、定番の1960だけでなく、2×12の1936を好むなど、音のスピード感やレスポンスに並々ならぬこだわりを持っています。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
JVM Series (JVM410H等) Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 レコーディング・ツアーのメイン機。多チャンネルを駆使して音を作り込む。
JCM2000 TSL-100 Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 JVM導入前に比較試用。3チャンネル仕様の柔軟性が特徴。
Kemper Profiling Amplifier Kemper 検索 検索 検索 検索 検索 検索 PUNISHでの録音や近年のライブでの主力。StageやPowerラックタイプを使用。
Standel Amplifier Standel 検索 検索 検索 検索 検索 検索 「クリーンが最高の幻のアンプ」と評し、自身のKemperリグにも採用。
MG2FX Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 小型だが宅録で好結果を得たアンプ。PODxt等と使い分けて使用。
1936 / 1960 / MF400 Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 2×12の1936を好んで使用。MF400はモダンな低域再生用。

石原氏のアンプサウンドは、基本的にはMarshall JVMの多チャンネル機能をフル活用し、Kemperによってその「理想の箱鳴り」をどこでも再現できるように構築されている、と想定されます。

③使用ギターの種類と特徴【EARTHSHAKER・石原愼一郎】

石原愼一郎氏のギターといえば、初期のAria Pro II PEシリーズを思い浮かべるファンも多いでしょう。しかし、彼のキャリアを通じて最も重要なパートナーとなっているのは、フジゲン(FGN)製のシグネチャーモデル「VIRTUOSO FL “VFL-SHARA”」です。このモデルはレスポール的な太い中低域を持ちつつ、24フレット仕様や現代的なプレイアビリティを兼ね備えており、SHARAサウンドの象徴となっています。ピックアップ構成は’59とJBのレイアウトを基本としており、太く甘いフロントトーンと、エッジの効いたリアのドライブトーンを使い分けています。

また、彼はシングルコイルのサウンドも巧みに使いこなします。特に自作に近い「フランケン」仕様のFender Stratocasterや、カスタマイズされたHSHレイアウトのストラトタイプは、レコーディングにおける繊細なクリーンやカッティング、ハーフボーンを活かしたアルペジオなどで重宝されています。これらのギターは、単なる機材としての価値以上に、「自分の出したい音」を形にするための試行錯誤の結晶と言えます。アコースティックサウンドにおいても、Ovationをダイレクトに卓へ送るスタイルなど、合理的なアプローチを採用しています。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス ギターの種類 備考
VFL-SHARA シリーズ FGN / Fujigen 検索 検索 検索 検索 検索 検索 シグネチャーモデル 長年のメイン。’59 & JBピックアップ搭載。最新はIIIまで進化。
Fender Stratocaster (Franken) Fender 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッド(ST) Fender JapanのボディにUSAアッセンブリーを載せたこだわりの一台。
Strat Type (Custom) 女神工房 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッド(ST) 松下氏のアイデアによるHSHカスタム。多彩な音作りに貢献。
Aria Pro II PE Aria Pro II 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッド(LP系) 80年代のメイン。Kahlerブリッジ搭載モデルなどが有名。
Killer Guitar Killer 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッド シェイカー中期以降に使用。モデルの詳細は未特定だが実戦投入あり。
Elite / Celebrity 等 Ovation 検索 検索 検索 検索 検索 検索 エレアコ AG-Stompと組み合わせ、PAへダイレクト送りの運用で使用。

石原氏のギター選びは、テクニカルなプレイを支える演奏性と、アンサンブルでの抜けを重視したピックアップ選択が鍵となっており、これらによってあの「SHARAトーン」が生み出されている、と想定されます。

④使用エフェクターとボード構成【EARTHSHAKER・石原愼一郎】

石原愼一郎氏のエフェクターボードは、時代ごとにアップデートされつつも、一貫した役割を持つペダルが並んでいます。特筆すべきは「ブースター」の活用です。GuyatoneのCool Booster(近年はさらに改良版を使用)は、ソロを弾く際に必ずオンにするというほど信頼を置いており、単に音量を上げるだけでなく、中域に粘りとサステインを加える重要な役割を担っています。また、Hughes & KettnerのTUBE FACTORは再結成以降のサウンドにおける歪みの要となっていました。

空間系やモジュレーションについては、往年のBOSS CE-1から、最新のKemper内蔵エフェクト、さらにはTC Electronic 2290といったハイエンドディレイまで幅広く使用。これらは決してかけっぱなしにするのではなく、楽曲の情感に合わせて繊細にコントロールされています。また、ファズ(Tone Bender)やワウ(Cry Baby)など、クラシックなロック機材も「ここぞ」という場面で投入されるのが、氏のサウンドが持つ深みの正体でしょう。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス エフェクターの種類 備考
TUBE FACTOR Hughes & Kettner 検索 検索 検索 検索 検索 検索 オーバードライブ 真空管内蔵の歪み。SLY〜再結成シェイカーのメイン歪み。
Cool Booster (CB3等) Guyatone 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ブースター 「ソロ前に必ずオンにする」という最重要ペダル。赤から緑へ移行。
Sole Pressure HAO 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ブースター ストラト使用時に「太さ」を出すための補正用として活躍。
Cry Baby / Wah JEN / VOX 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ワウペダル JEN、VOX、Thomas Organ製など複数を曲により使い分け。
CE-1 BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 コーラス 往年の名機。ソロ時の厚みを出すために長年重宝されている。
Replex Hughes & Kettner 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ディレイ 真空管搭載のテープエコーシミュレーター。温かい残響が特徴。

石原氏のエフェクター活用法は、基本的な歪みをアンプや真空管ペダルで作り、そこに複数のブースターやモジュレーションを重ねて「音の密度」をコントロールする手法である、と想定されます。

⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【EARTHSHAKER・石原愼一郎】

石原愼一郎氏の音作りで最も重要なポイントは、「中音域(ミッドレンジ)のコントロール」です。ハードロック〜メタル系のギタリストはドンシャリ(低域と高域を強調し、中域を削る)になりがちですが、SHARA氏の場合は、むしろ中域を豊かに出すことで、リードギターとしての説得力を持たせています。アンプのEQ設定では、Middleを5〜7程度まで上げ、Trebleは抜けを確認しながら調整、Bassはアンサンブルのベース音を邪魔しない程度に抑えるのが基本です。

また、「ゲイン設定」にもプロの技が光ります。一見かなり歪んでいるように聞こえますが、実はアンプ側のゲインはそれほど高くせず、ピッキングの強弱で歪み量をコントロールできるよう設定されています。その不足分をGuyatoneのブースターやHAOのペダルで補い、ソロの時だけ「コンプレッション感と伸び」を足すという手法です。これにより、速いパッセージでも音が潰れず、一音一音が明瞭に響きます。

ミックスの視点では、空間系の使い方が巧妙です。バッキングではドライな音を心がけ、ソロやクリーンパートではディレイやコーラスを深めにかけることで、奥行きのある立体的なサウンドを作り出しています。レコーディングでは、マイク録りのMarshallサウンドに、隠し味としてPODxtや小型アンプのライン音を混ぜ、音の輪郭を際立たせる工夫も行っています。これにより、厚みがありながらもスピード感のある、現代的なSHARAサウンドが完成するのです。

近年のKemper使用時には、プロファイリングした自前のMarshallサウンドを軸にしつつ、会場の空気感に合わせてキャビネットのシミュレーション(IR)やEQを微調整し、客席のどこで聴いても「あのSHARAの音」がするように徹底されています。これは、長年のキャリアで培われた「耳」による現場判断の賜物と言えるでしょう。

石原氏の音作りは、伝統的なハードロックの手法をベースにしつつ、最新のデジタル技術と複数のペダルを組み合わせた、緻密なハイブリッド・セッティングである、と想定されます。

⑥比較的安価に音を近づける機材【EARTHSHAKER・石原愼一郎】

SHARA氏のサウンドを限られた予算で再現するには、やはり「マーシャル系の歪み」と「中域をプッシュするブースター」の組み合わせが最短ルートです。高価なJVMやKemperを揃えるのは大変ですが、現代には優れたシミュレーターやペダルが多く存在します。

まず、歪みの核としておすすめなのがBOSSの「ST-2 Power Stack」や「JB-2 Angry Driver」です。これらはマーシャルアンプ特有の箱鳴り感やスタックアンプらしいレスポンスを持っており、これ一台で基本のドライブトーンが作れます。そこに、中域を盛り上げてくれるブースターを追加しましょう。SHARA氏が愛用するGuyatoneのブースターに近い特性を持つものとして、TC Electronicの「Spark Booster」や、定番の「Ibanez TS9」が挙げられます。TS9はゲインを絞り、ボリュームを上げることで、SHARA流の「粘りのあるリードトーン」に近づけることができます。

また、空間系については、BOSSのマルチエフェクター「GT-1」や「ME-90」が非常に強力な味方になります。石原氏が多用するコーラス、ディレイ、さらにはワウペダルまでが一台に凝縮されており、パッチを切り替えることでバッキングとソロの使い分けも容易です。特に、GT-1に内蔵されているマーシャル系のアンプモデルは優秀で、家庭用の小型アンプでも本格的なスタックサウンドをシミュレート可能です。

種類 機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
ディストーション ST-2 Power Stack BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 スタックアンプの鳴りを再現。手軽にマーシャルサウンドが手に入る。
オーバードライブ TS9 Tube Screamer Ibanez 検索 検索 検索 検索 検索 検索 中域をプッシュし、ソロ時の粘りを出すブースターとして代用可能。
マルチエフェクター GT-1 BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 SHARA氏の複雑なシステムを一台で再現可能。コストパフォーマンス最強。

これらの機材を使い、中音域を意識したセッティングにすることで、初心者の方でも手軽にEARTHSHAKER風のサウンドを体感できるはずです、と想定されます。

⑦総括まとめ【EARTHSHAKER・石原愼一郎】

石原愼一郎氏の音作りを紐解いていくと、そこにあるのは「自分の声をギターで体現する」という、極めて純粋でストイックな探究心です。80年代から続くジャパニーズ・メタルの王道を守りながらも、最新のデジタル機材をいち早く取り入れ、常に「今、最も良い音」を鳴らそうとする姿勢こそが、彼をトップギタリストたらしめている本質と言えるでしょう。

SHARAサウンドを再現するために最も必要なのは、高級な機材を揃えることではなく、「音の芯」をどこに置くかを意識することです。適度なゲイン設定、中域を活かしたEQ、そして歌うようなビブラートをサポートする絶妙なブースト感。これらが組み合わさって、初めてあの「泣きのSHARAトーン」が生まれます。機材はあくまでそのためのツールであり、自分の指先と対話しながら、一音一音を丁寧に磨き上げていくプロセスこそが大切なのです。

彼が愛用するフジゲンのギターやマーシャルアンプ、そして数々のコンパクトペダルたちは、すべて「メロディを輝かせるため」に存在しています。この記事で紹介した機材を参考にしつつ、ぜひあなた自身の「歌うギター」を見つけ出してください。石原愼一郎氏の音作りを追いかけることは、ギターという楽器の表現力を広げる素晴らしい旅になるはずです。

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