【モモセ・エレキギター種類一覧】Momoseのまとめ

エレキギター

モモセ(Momose)の歴史

モモセの創業者、創業年、発祥地について(Momose)

モモセ(MOMOSE Custom Craft Guitars)は、長野県松本市の飛鳥工場を拠点とする日本のトラディショナルエレクトリックギター・ベースブランドです。このブランド名は、ディバイザー社のシニアマスタービルダーである百瀬恭夫(ももせ やすお)氏の名前に由来しています。

百瀬恭夫氏が長年にわたり培ってきた楽器製作における哲学と技術を製品に昇華させることを目的として設立されました。ディバイザー社の傘下ブランドとして展開されており、BacchusやHeadwayなどの姉妹ブランドと同じ飛鳥工場で製造されています。伝統的なギター製作手法を守りながらも、現代の演奏者のニーズに応える「飛鳥品質」を追求し続けています。

モモセの代表的なモデル紹介(Momose)

モモセの代表的なモデルには、以下のようなラインナップがあります:

  • ORIGINALシリーズ:ヴィンテージギターを基本としながら、モダンな音楽にも対応できるようブラッシュアップされたシリーズ。モモセの基本理念を体現したモデルです。
  • MODERN VIRTUOSOシリーズ:速弾きやタッピングなどテクニカルなプレイに対応したシリーズ。HSSのストラトキャスタータイプで汎用性に優れています。
  • VINTAGEシリーズ:モモセオリジナルのピックアップを搭載し、伝統的なトーンを色濃く残したシリーズ。
  • LIMITEDシリーズ:桜材やバックアイバール材など希少な木材を使用した限定モデル。美しい装飾が施され、コレクターにも人気の高いシリーズです。

特に注目すべきは、桜材を使用した特別モデルです。日本の象徴である桜をテーマにしたこのモデルは、富士山麓の枝垂れ桜を使用し、スポルテッド風の独特な杢目が美しいトップ材となっています。日本文化とギター製作の融合を体現した逸品として高く評価されています。

モモセが楽器シーンに与えた影響(Momose)

モモセは、日本のギター製作における完全ハンドメイドの価値を改めて示したブランドとして、国産ギター界に大きな影響を与えました。大量生産が主流となる中で、職人が一本一本の木材の個性を見極め、最適な加工を施すという伝統的な製法を守り続けています。

また、トラディショナルなデザインと現代的な演奏性の融合という方向性は、多くの日本のギターメーカーに影響を与えました。ヴィンテージサウンドを大切にしながらも、プレイアビリティを向上させる加工を施すというアプローチは、国産ギターの新しいスタンダードを確立したと言えるでしょう。

プロミュージシャンからの支持も厚く、Mr.Childrenの桜井和寿氏、ネオソウルギタリストの磯貝一樹氏、歌い手のまふまふ氏など、多様なジャンルのアーティストに愛用されています。この事実は、モモセの汎用性の高さと品質の証明となっています。

モモセ(Momose)の特徴・基本性能・サウンド傾向

モモセの音のキャラクター(Momose)

モモセギターのサウンドは、ウッディでアコースティックな響きを持ちながらも、現代的な音楽にも対応できるバランスの良さが特徴です。ヴィンテージからモダンまでさまざまなモデルが存在しますが、どのシリーズにも共通して木材本来の鳴りを感じることができます。

特に注目すべきは、ネックに施されたサーモウッド加工です。これは木材を無酸素状態で180度以上の高温で熱し乾燥させる技術で、含水率や脂成分を下げることで、まるで長年エイジングしたかのような材質を表現しています。この加工により、ヴィンテージギターのような温かみのあるトーンが実現されています。

音の立ち上がりが良く、クリーントーンから歪みまで幅広い音作りに対応可能です。ブルースやファンクといったトラディショナルなジャンルはもちろん、ポップスやネオソウルなどの現代的な音楽スタイルにも適応します。ニュアンス表現に優れており、フィンガーピッキングでの繊細な演奏から、ピックを使った力強いプレイまで、演奏者の意図を忠実に伝えるレスポンスの良さが魅力です。

モモセのボディ形状やピックアップの特徴(Momose)

モモセのギターは、伝統的なボディ形状を基本としながら、現代のプレイヤーに配慮した設計がなされています。ボディはコンパクトで、長時間の演奏でも疲れにくい形状です。ネックは細めに設計されており、手の小さいプレイヤーでも無理なく演奏できます。

木材選びにも強いこだわりがあり、ネックには柾目メイプルを使用することで強度と安定感を確保しています。この柾目材の使用により、長期間使用してもネックの反りが少なく、安定した演奏性を維持できます。ボディには厳選されたアッシュやアルダーが使われることが多く、木目の美しさと音響特性の両立が図られています。

ピックアップにはMojotone製が採用されており、クリアな音質とバランスの良いサウンドが特徴です。HSSやSSS構成のモデルがあり、幅広い音作りに対応します。ブリッジにはGOTOH製が使われ、チューニングの安定性と音の伝達性に優れています。また、Hipshot社製のロックペグを搭載したモデルもあり、激しいプレイでもチューニングがズレにくい設計となっています。

塗装は薄いラッカー塗装が施されており、木材の振動を妨げず、豊かな響きを実現しています。この塗装は経年変化により焼けたり剥げたりすることで、ギターと共に成長していく楽しみを提供します。

他ブランドとの違い(モモセ vs 他社)(Momose)

モモセと比較されることが多いブランドとして、Fujigenが挙げられます。どちらも日本を代表するギターブランドですが、明確な違いがあります。

Fujigenとの比較では、フジゲンは最新技術と効率的な生産体制により、高品質ながらコストパフォーマンスに優れたギターを提供しています。独自のサークルフレットシステムなど、技術的な革新に積極的です。一方、モモセは完全ハンドメイドにこだわり、一本一本の木材の個性を見極めて加工するため、個体ごとに異なる特別な鳴りとフィーリングを楽しめます。

TokaiGrecoなどの国産ブランドと比較すると、モモセは価格帯が若干高めですが、その分だけ木材の選定と加工の精度において優れています。特にネックの加工技術は秀逸で、木材の振動を余すことなく伝え、響きの良さを最大限に引き出します。

海外ブランドのFenderGibsonと比較すると、モモセは日本の気候への適応性に優れています。湿度変化が激しい日本の環境でもネックの反りが少なく、安定した演奏性を維持できるのは、国産ギターならではの強みです。また、完全ハンドメイドでありながら品質管理が徹底されており、個体差によるバラつきが少ない点も評価されています。

モモセ(Momose)の使用アーティスト

機材名 メーカー Amazon最安値URL アーティスト ギタリスト 備考 列 1
MFV Custom Momose Amazon最安値 サンボマスター 山口隆 フライングV ライブでの存在感抜群な一本
Momose MJS-MV Kazuki Isogai Momose Amazon最安値 Creepy Nuts 磯貝一樹 エレキギター(ストラトタイプ) 本人シグネチャーモデル。トチ材採用で明瞭なクリーン〜カッティングに最適。
momose Custom MT-軽井沢彫 momose Amazon最安値 Mr.Children 桜井和寿 エレキ 2019年「everybody goes」で使用。桜の彫刻が入った国産の希少モデル。
MTL(オールローズウッド仕様) Momose Amazon最安値 サイダーガール Yurin テレキャスタータイプ 最新作・ライブでバッキング用に使用。
momose MT-YOZAKURA-SP17 momose Amazon最安値 神様、僕は気づいてしまった まふまふ エレキギター 限定6本の夜桜モデル。本人SNS投稿で所有が確認されている。
Momose STタイプ Momose Amazon最安値 シンガーズハイ ほりたいが ストラトキャスター系 楽曲「ノールス」で使用。モダンでクリアなリフサウンドを実現。
Momose Stratocaster(愛称:銀次) Momose Amazon最安値 キタニタツヤ キタニタツヤ エレキギター 2019年購入。SNSで報告。愛称「銀次」。
Momose Modern Virtuoso MC1-MV/R BLK-MH Momose Amazon最安値 トゲナシトゲアリ 夕莉 ストラトタイプ(SSH) メインギター。レギュラーチューニング用。分離感と太さを両立したサウンド。

モモセを使用する有名アーティスト(Momose)

モモセギターは、その品質の高さから多くのプロミュージシャンに愛用されています。

桜井和寿(Mr.Children)

日本を代表するロックバンド、Mr.Childrenのボーカル兼ギタリスト。2019年のドームツアー「Against All GRAVITY」で、桜の装飾が施された「MT-軽井沢彫」という特別なテレキャスターを使用しました。桜材を使った限定モデルは、桜井氏のアーティスト性とモモセの職人技が融合した逸品として注目を集めました。

磯貝一樹(Kazuki Isogai)

フィンガーピッキングでおしゃれなソロギターを奏でるネオソウルギタリスト。アーティストのレコーディングにも参加し、スタジオミュージシャンとしても活躍しています。モモセのストラトキャスターを愛用しており、フィンガーピッキング時の音色の美しさに惚れ込んでいることを公言しています。

石井裕

自身のバンド活動をしながら、AKB48やももいろクローバーZなど数多くのJ-POPアーティストのレコーディングに参加するギタリスト。YouTubeチャンネルでは「本人が弾いてみた」動画をアップしており、モモセのストラトキャスターを使用している様子を見ることができます。

まふまふ

YouTubeのチャンネル登録者数が数百万人を超える大人気の「歌い手」。一聴では性別が判断できないほどのハイトーンボイスとエモーショナルな歌唱で知られ、アニメの主題歌なども担当しています。東京ドームライブでモモセのテレキャスターを使用し、Twitterでは「綺麗な音、弾きやすさ共に最高」とのコメントを残しています。

これらのアーティストがモモセを選ぶ理由は、演奏の安定感と音の細かなニュアンスの再現力にあります。プロの現場で求められる厳しい基準をクリアする品質と、個性的なサウンドを両立している点が高く評価されています。また、YouTuberやSNSで活躍するギタリストたちからも、弾きやすく鳴りが良いという評価が多く寄せられており、プロアマ問わず幅広い層から支持を得ています。

モモセ(Momose)の関連ギターブランド

モモセの姉妹ブランド(Momose)

モモセは、ディバイザー社が展開する複数のギターブランドの一つです。同じ飛鳥工場で製造される姉妹ブランドには以下があります:

  • Bacchus:コストパフォーマンスに優れたエントリーからミドルクラスのギター。幅広い層に支持されるディバイザー社の主力ブランドです。
  • Headway:アコースティックギターを中心に展開するブランド。国産アコギの高品質なラインナップで知られています。
  • Deviser:ディバイザー社のオリジナルブランドとして、様々なタイプのギターを展開しています。

これらのブランドは同じ工場で、同じ職人たちによって製造されているため、基本的な製造品質や組み込み精度は共通して高いレベルにあります。実際、ディバイザー社ではJames Tyler Japanの製造も行っていたことがあり、モモセとJames Tylerは同じ職人によって作られていたという背景があります。

モモセのライバル・同ランクブランド(Momose)

モモセと同等のクオリティと価格帯で競合するブランドとして、以下が挙げられます:

  • Fujigen:長年の経験と最新技術を融合させた日本のトップメーカー。効率的な生産体制により、高品質ながらコストパフォーマンスに優れています。
  • Tokai:ヴィンテージギターの再現に定評のある国産ブランド。細部までこだわった作りと伝統的なサウンドが魅力です。
  • Sugi Guitars:完全ハンドメイドにこだわる高級国産ブランド。カスタムオーダーにも対応し、プロミュージシャンからの支持も厚いです。
  • T’s Guitars:日本の職人技を活かした高品質ギターメーカー。個性的なデザインと優れた演奏性で注目されています。

これらのブランドとモモセを比較すると、モモセはトラディショナルなデザインと現代的な演奏性のバランスにおいて優れており、完全ハンドメイドでありながらも比較的手の届きやすい価格設定が魅力です。また、日本の伝統文化を取り入れた桜材モデルなど、独自のアイデンティティを持つモデル展開も特徴的です。

モモセ(Momose)ラインナップとおすすめモデル一覧

モデル名 モモセの特徴(Momose) 価格帯 使用アーティスト
MC(Momose Custom)シリーズ ストラトキャスタータイプの定番モデル。ヴィンテージサウンドと現代的なプレイアビリティを両立。SSS構成でクリーンからクランチまで幅広い音作りが可能。 ミドルレンジ 磯貝一樹、石井裕
MTシリーズ テレキャスタータイプ。シンプルなデザインながら木材の鳴りを最大限に活かした設計。カントリーからロックまで対応する汎用性の高さが魅力。 ミドルレンジ 桜井和寿、まふまふ
MJSシリーズ ジャズマスター/ジャガータイプ。オフセットボディの独特なルックスと、温かみのあるサウンドが特徴。オルタナティブロックやインディーズシーンで人気。 ミドル~ハイレンジ
MODERN VIRTUOSOシリーズ テクニカルなプレイに対応したモダンスペック。HSS構成で、速弾きやタッピングに最適化されたネック形状を持つ。 ミドル~ハイレンジ
VINTAGEシリーズ モモセオリジナルピックアップを搭載した伝統的サウンド重視モデル。ヴィンテージトーンを忠実に再現しながら、現代の演奏者にも使いやすい設計。 ミドルレンジ
桜材モデル(LIMITED) 富士山麓の枝垂れ桜を使用した特別限定モデル。日本文化とギター製作の融合を体現。独特の温かみのある音色と美しい杢目が特徴。 ハイレンジ 桜井和寿
TOCHI(栃材)モデル 栃材を使用したプレミアムモデル。日本産の希少木材による豊かな鳴りと美しい木目が魅力。バランスの取れたサウンドで幅広いジャンルに対応。 ハイレンジ
7弦モデル トラディショナルな外観を維持しながら7弦の低音域表現を追加。SSH構成で多彩な音色が得られ、ジャズからメタルまで対応。 ハイレンジ
STDシリーズ スタンダードモデルとして、モモセの基本性能を体現。コストパフォーマンスに優れながら、完全ハンドメイドの品質を実感できる入門モデル。 ミドルレンジ

おすすめの選び方:

  • 初めてのモモセなら:MC-STDシリーズやMT-STDシリーズがおすすめ。モモセの基本性能を体験でき、価格も比較的手の届きやすい範囲です。
  • ヴィンテージサウンド重視なら:VINTAGEシリーズがおすすめ。伝統的なトーンを忠実に再現しながら、現代的な演奏性も確保されています。
  • テクニカルなプレイをするなら:MODERN VIRTUOSOシリーズが最適。速弾きやタッピングに対応したスペックを持ちます。
  • 特別な一本を探しているなら:桜材モデルやTOCHIモデルなどのLIMITEDシリーズがおすすめ。希少な木材と美しい装飾で、他にはない個性を持つギターが手に入ります。

モモセ(Momose)を実際に使用した人の声【レビュー要約+評判口コミ】

ポジティブ意見:モモセの音質・デザイン・使いやすさ(Momose)

音質について

  • 「鳴りが非常に良く、アコースティックな響きが感じられる」
  • 「クリーントーンの美しさが際立っている。フィンガーピッキングでの表現力が素晴らしい」
  • 「弾き込むほどに音が成長していく感覚がある。ギターと一緒に育っていく楽しみがある」
  • 「ヴィンテージ感のあるトーンでありながら、現代的な音楽にも馴染む絶妙なバランス」
  • 「アタックに対してリニアに反応してくれる。演奏者の意図を忠実に伝えてくれる」

デザイン・作りについて

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