🎸ソロ時に「より抜ける」セッティング案
ソロのときに埋もれない、前に出るような音作りにはいくつかポイントがあります。以下のような方法を試してみてください👇
✅ 【1】ミドルを上げる(Mid Boost)
- Tone StackのMidまたはPost EQで中域(600Hz〜1.5kHz)をブーストすると、バンドアンサンブルの中でグッと前に出てきます。
- ローミッド(250Hz前後)は上げすぎるとモコつくので注意。
✅ 【2】Volume Boost(ブースト専用リグ or モーフィング)
- ケンパーでは「モーフィング機能」で、リード時にVolume +1.5〜3.0dB程度上げると自然に抜けます。
- 別パッチでソロ用を作るより、モーフィングやスイッチ一発で切り替えるのが便利。
✅ 【3】ディレイとリバーブの調整
- ソロ時に**ディレイを少し入れる(ショートディレイ)**と、音に広がりが出て存在感がアップします。
- 例:ディレイタイム300ms、フィードバック20%、ミックス15〜20%
- リバーブはやや控えめにして、抜け感をキープ。
✅ 【4】ハイミッド or プレゼンスを上げる
- ハイミッド(2kHz〜4kHz)を軽く上げると、ピッキングのニュアンスが際立って「前に出る」印象になります。
- ケンパーの「Presence」ノブやEQで調整可能。
✅ 【5】ブースター的なStompを使う
- ソロの前段にGreen Scream(TS系)やPure Boosterを入れて、ゲインやミッドを持ち上げる。
- Pure Boosterなら音色を変えずに音量UPだけもできて便利です。
🎛おすすめモーフィング設定例(ひとつの参考)
パラメータ | リズム時 | ソロ時(モーフ後) |
---|---|---|
Volume | 0.0 dB | +2.0 dB |
Mid | 0.0 | +1.5 |
Delay Mix | 0% | 20% |
Presence | 0.0 | +1.0 |
→ ソロに入った瞬間、音量が少し上がり、ミドルが前に出て、空間系で広がる感じになります。
ケンパーのモーフィング機能は超便利で、リズム→ソロの切り替えにピッタリです。
では、どこで&どうやって設定するか、詳しく説明します👇
🎚 モーフィング設定のやり方(基本編)
✅ 事前準備:どこで使うかを決める
モーフィングは、次のどれかのスイッチに割り当てられます:
- **Expression Pedal(ペダル)**で操作(ペダル位置でモーフする)
- **Rigボタン or Remoteのフットスイッチ(例:Kemper Remoteのスイッチ I〜IV)**に設定
✅ モーフィングを設定する手順(エクスプレッションペダル編)
- エクスプレッションペダルを接続
- Pedal 1〜4 のいずれかに接続
- System → ペダル設定 → どのペダルが「Morph」かを確認(”Morph Pedal” を割り当て)
- リグの編集画面に入る(例えばEQ画面)
- 調整したいパラメータを選ぶ(例:Mid)
- ペダルをヒール(最小)にした状態で、Midノブを「リズム用」の値にセット
- ペダルをトウ(最大)に踏み込んで、Midノブを「ソロ用」の値に変更
👉 この状態で「ペダル操作に応じて値がモーフ」するようになります!
✅ スイッチ一発でモーフィングしたい場合(Remote使用時)
- Kemper Remote(または外部MIDIスイッチャー)を使っている場合
- モーフさせたいRigを選ぶ → [スイッチ長押し]でモーフ開始
- モーフ後の設定(Volume、EQ、Delay Mixなど)を調整
- 保存(STORE)
→ これで、1回押しで通常音色、もう1回押すとソロ設定(モーフ後)に切り替わるようになります。
🎯 補足ヒント
- モーフィングは最大8つのパラメータまで同時に変化させられます。
- モーフスピードも調整可能(リニア or ランプアップ/ダウン)なので、じわっと変化もできる。
- **Rig Manager(PCアプリ)**でもモーフ設定可能なので、細かく作り込みたい場合に便利!
Kemper Stageでのモーフィング設定手順も分かりやすくまとめます👇
🎛 Kemper Stage でのモーフィング設定方法(スイッチ使用)
✅ スイッチにモーフィングを割り当てる手順:
- モーフィングしたいRigを呼び出す
→ リズム用に使っているリグでもOK! - リグのどこかのパラメータを調整する(例:EQのMid、Delay Mix、Volumeなど)
- 調整後、左下の「Rig」ボタンを押す
- 画面に「Morph」設定が出てくるので、「Morph Sound」の値を調整
→ 通常音とソロ音、両方の設定が保存されます。 - ステージ本体のスイッチ(I〜IV)を長押しして割り当てる
- 例:スイッチ II を長押し → 「Slot 2 with Morph」が割り当てられる
- 押すと通常、長押しでモーフ後の音に切り替わる設定にもできます(挙動はSystemで変更可)
- 保存(Storeボタン)を忘れずに!
⚙ オプション設定(モーフスピード調整)
- 「Rig」→「Morphing」画面で、スムーズな変化 or 即時切替を設定できます。
- Rise Time / Fall Time:変化のスピード(例:0.2秒でVolumeアップ、など)
🎯 おすすめセッティング例(ソロ用)
パラメータ | 通常(リズム) | モーフ後(ソロ) |
---|---|---|
Volume | 0.0 dB | +2.5 dB |
Mid | 0.0 | +1.5 |
Delay Mix | 0% | 20% |
Presence | 0.0 | +1.0 |
→ 押すだけでソロ用にバッと切り替わる。演奏中に踏むだけでめちゃくちゃ便利!
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