始めに(特徴紹介)
04 Limited Sazabysのギタリスト・HIROKAZは、ポップパンクやメロコアを軸にしながらも、繊細かつ立体的なギターサウンドを生み出すプレイヤーです。 疾走感あるリフと、バンド全体を支える分厚いコードワーク、さらに楽曲ごとにアレンジを効かせたソロワークが特徴的です。
特に「swim」「Squall」「fiction」などの代表曲では、歪みながらも粒立ちが明瞭なトーンを聴くことができます。ライブではSoldanoとBognerのアンプを切り替え、バッキングとリードを明確に使い分けることで、音圧と抜けを両立させています。
また、レスポールタイプのNavigatorやESPのシグネチャーモデル「レオン」を中心に、グレッチ風の改造モデルなども積極的に使用しており、見た目もサウンドも個性的です。オーバードライブやブースターは複数種類を組み合わせて使い分け、曲によって表情を変える巧みなペダルワークが光ります。
つまり、HIROKAZの音作りの本質は「疾走感のあるタイトなリフ」「抜けの良いリード」「幅広い歪みのコントロール」にあります。 その結果、04 Limited Sazabysの楽曲全体を支えつつ、リスナーの耳に残る鮮明なギタートーンを実現しているのです。
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使用アンプ一覧と特徴【04 Limited Sazabys・HIROKAZ】
HIROKAZがステージで見せる音作りの肝は、アンプの組み合わせにあります。 特に近年はSoldano SLO-30とBogner Shiva/Ecstasyの二刀流が中心で、ライブではバッキングとソロで役割を分けています。
Soldano SLO-30は、2022年のMONSTER baSHから導入された比較的新しい相棒です。SLOは伝統的に分厚くて伸びやかなディストーションが特徴ですが、HIROKAZはこれをバッキング用に使い、パワフルかつ安定した壁のようなリズムギターを作り上げています。対して、Bogner Ecstasy(赤/黒/3534など)はソロ用として使用され、豊かな倍音と伸びのあるリードサウンドを担当します。両者を組み合わせることで「疾走感のあるリズム」と「抜けるようなリード」を同時に実現しているのです。
さらにキャビネットはブランドを混ぜて使うことが多く、Bogner 212OS/212Cと、ヴィンテージのMarshall 1936VやMarshall 2045(1975年製)を組み合わせています。これはあえてキャビの個性をミックスさせ、音の広がりや抜けを増幅させる狙いがあると考えられます。 スタジオ作業では、Mesa/Boogie MARK I BlondeやReissueなどのビンテージアンプも使用。太さとウォームさを兼ね備えたクリーントーンや、枯れたクランチを求める際に用いられるようです。
結果的にHIROKAZのアンプ構成は「多彩な表現力を持つソロ用」「安定した音圧を出すリズム用」を明確に分ける二刀流スタイル。これは、疾走感と歌心を両立する04 Limited Sazabysのサウンドに欠かせない工夫といえるでしょう。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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Bogner Shiva | Bogner | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ソロ・リードで多用。カスタマイズモデルも存在。 |
Bogner Ecstasy(赤/黒/3534) | Bogner | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | リードサウンド用に導入。高い表現力を誇る。 |
Bogner 212OS open back/212C | Bogner | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | Bognerヘッドと組み合わせて使用。 |
Marshall 1936V キャビネット | Marshall | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ロゴを外して使用。Bognerと混ぜて鳴らす。 |
Marshall 2045(1975年製) | Marshall | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ヴィンテージ特有の味わい深いサウンド。 |
Mesa/Boogie MARK I Combo Blonde | Mesa/Boogie | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ビンテージ感のあるトーンをスタジオで使用。 |
Mesa/Boogie Mark1 Reissue | Mesa/Boogie | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | 再発モデル。レコーディングでの使用が確認。 |
Soldano SLO-30 | Soldano | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | 2022年MONSTER baSHから導入。バッキング用。 |
以上を踏まえると、HIROKAZはライブ・スタジオ双方で多彩なアンプを使い分け、バッキングとリードを明確に分離させながら音作りを行っていると想定されます。
使用ギターの種類と特徴【04 Limited Sazabys・HIROKAZ】

HIROKAZのギターコレクションは、ESPやNavigatorを中心に、改造や特注モデルを含めて非常に多彩です。 メインは自身のシグネチャーモデルであるESP レオン HIROKAZ Signature Model (Orange)。鮮烈なオレンジカラーにSeymour Duncan製ピックアップ(Jazz+APH-1b)を搭載し、パワフルかつ抜けのあるトーンを実現しています。2010年代後半以降のライブで最も頻繁に使用され、HIROKAZサウンドの象徴といえる存在です。
このシグネチャーモデルをベースにした廉価版、GrassRoots G-レオンも登場。ファンや若手ギタリストが手に取りやすい価格帯ながら、本人の音色に近いサウンドを出せる点が魅力です。また、未発売のプロトタイプ「ESP レオン二号機」も確認されており、継続的にシグネチャーモデルをアップデートしていることが分かります。
Navigator製のレスポール系モデルも多数所有。 例えば、N-LP-CTM Blackはビグスビー搭載改造モデルを含め、独特の揺れ感あるトーンを演出。N-LP-CTM Vintage Whiteはピックアップやノブを交換して使用されており、カスタマイズによるサウンド追求の姿勢がうかがえます。 さらに2019年の武道館公演では、N-LP-STD/P(P90搭載)を使用。シングルコイル的な抜けの良さを武道館スケールで響かせました。
ほかにも、木目調の限定モデル、ゴールドリフィニッシュの特注仕様(「Discord」で使用)、チェリーサンバーストのスタンダードなど、ライブごとに多彩なレスポールを持ち替える姿が確認されています。Navigatorのレスポール系は、音圧の厚さとタイトなリフを支える重要な選択肢となっています。
また、レスポール以外にも独自性あふれるギターを導入。Navigator N-JM-ALR Black(ジャズマスター)や、Fender ストラトキャスター改造モデル(テレキャスヘッド仕様)など、個性的な外観のモデルが使用されています。さらに、ESPによるグレッチ風改造ジャズマスターやESP VIPERなど、ジャンルの枠を超えた選択肢をライブで多用している点も特徴的です。
こうしたギター選びは、単なるルックスだけでなく、楽曲ごとのキャラクターに応じたサウンド作りに直結しています。疾走感あるリフではレスポール系、煌びやかなコードワークにはシングルコイル系、個性的な音色を出したい場面では改造グレッチ風ギターを投入するなど、場面ごとの最適化が徹底されています。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
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ESP レオン HIROKAZ Signature Model (Orange) | ESP | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | オリジナルモデル | Seymour Duncan Jazz+APH-1bを搭載したメイン機。 |
GrassRoots G-レオン Orange | GrassRoots | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | シグネチャー廉価版 | ESP版を基にしたコストダウンモデル。 |
Navigator N-LP-CTM Black | Navigator | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | レスポール | ビグスビー改造モデルあり。 |
Navigator N-LP-STD/P | Navigator | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | レスポール(P90) | 2019武道館で使用。 |
Navigator N-JM-ALR Black | Navigator | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ジャズマスター | ライブでサブ的に登場。 |
ESP グレッチ風ジャズマスター | ESP | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | 改造モデル | Gretschピックアップを搭載した独自仕様。 |
Fender Traditional 70s Telecaster Custom Black | Fender | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | テレキャスター | 「Knife」PVで使用。 |
このようにHIROKAZのギターは、レスポールを中心としつつも改造・特注を含めて幅広く、多彩な楽曲アレンジに対応するためのセレクションであると想定されます。
使用エフェクターとボード構成【04 Limited Sazabys・HIROKAZ】
HIROKAZのサウンドを語る上で欠かせないのが、豊富な種類のオーバードライブと個性的なエフェクターボードです。 ライブ映像や写真から確認できる通り、ブースターからオーバードライブ、さらにはピッチシフターまで多彩に組み込まれています。特にオーバードライブ系は複数を重ねがけし、曲によって歪みの質感を細かく変化させています。
代表的な歪み系としては、Ibanez TS9 Tube Screamer、Klon KTR、Friedman BE-OD、Bondi Effects Sick Asなどが確認されています。これらを曲やパートごとに組み合わせることで、粒立ちの良いリード、厚みのあるリズム、ウォームなクランチまで幅広く対応しているのです。特にKlon KTRとTS9の併用は、ソロ時の音抜けを確実に確保するための定番的な手法といえます。
空間系も充実しており、BOSS DD-500を中核としたディレイは、テンポシンク機能を活かしながらモダンなディレイサウンドを構築。さらにアナログディレイとしてMaxon AD-9やBOSS DM-2もボードに加えられており、楽曲ごとにデジタル的な精密さとアナログ的な温かみを使い分けています。
モジュレーション系では、MXR Phase 90(モディファイ仕様の可能性あり)やMaxon PT-909を使用。さらにコーラスとしてMaxon CS9 Pro、リバーブとトレモロを兼ね備えたStrymon Flintも導入されています。これらはシンプルなパンクサウンドに彩りを与え、立体的な音像を作る要素となっています。
特徴的なのは、ピッチ系エフェクターの多用です。 ライブでは定番のDigitech Whammy 5を用い、ソロや特殊効果的なフレーズで大胆なピッチシフトを披露。また、Digitech DropやBOSS PS-5 Super Shifter、T-REX Octaviusなども使用され、楽曲によってダウンチューニングやオクターブの厚みを加えています。
その他にも、Mu-Tron Micro-Tron IIIによるエンベロープフィルター、Line6 HX Effectsによるマルチ処理、Providence PEC-2/PEC-4Vを用いたスイッチングシステムなど、プロ仕様の機材が組み込まれています。電源周りもEventide Power MaxやVital Audio VA-ST1といった高品位なものを導入しており、ノイズレスかつ安定したサウンドを確保しています。
こうしたエフェクターボードの組み合わせは、単なる音作り以上に「楽曲に合わせた多彩なキャラクターの切り替え」を意識した設計であると考えられます。パンクロックの枠を越えて多彩なアレンジを展開する04 Limited Sazabysの楽曲性を、そのまま支えるシステムといえるでしょう。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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Ibanez TS9 Tube Screamer | Ibanez | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | オーバードライブ | 粒立ちの良い歪みでソロの抜けを強化。 |
Klon KTR | Klon | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ブースター | 名機Klon Centaurの復刻。ソロ強化に必須。 |
BOSS DD-500 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ディレイ | メインのデジタルディレイ。テンポシンク可能。 |
Digitech Whammy 5 | Digitech | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ピッチシフター | 定番ワーミーペダル。ソロや効果音的に使用。 |
MXR Phase 90 | MXR | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | フェイザー | モディファイ仕様の可能性あり。 |
Strymon Flint | Strymon | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | リバーブ/トレモロ | 空間系を支えるリバーブ+トレモロ。 |
Mu-Tron Micro-Tron III | Mu-Tron | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | オートワウ・エンベロープフィルター | ファンキーなニュアンスを加える特殊系。 |
Providence PEC-2/PEC-4V | Providence | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | スイッチングシステム | 複雑なエフェクト切り替えをサポート。 |
総じてHIROKAZのエフェクト構成は、「王道のオーバードライブ+多彩な空間系+特殊ピッチシフト」を組み合わせた独自のスタイルであると想定されます。
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【04 Limited Sazabys・HIROKAZ】

HIROKAZの音作りは、単なる機材選びだけでなく、アンプのEQ設定やエフェクトの組み合わせ方、そしてバンド全体のミックスを見据えた工夫に支えられています。 04 Limited Sazabysのサウンドは「疾走感」と「抜けの良さ」が特徴的で、その実現には繊細な調整が欠かせません。
アンプセッティングでは、Soldano SLO-30をバッキング用に使用する際、ゲインをやや抑えつつ中域を前に出す傾向が強いと推測されます。低域を出しすぎるとベースと被り、バンド全体の音像が濁ってしまうため、あえてミドルに寄せてタイトなリフを構築しているのです。一方、Bogner EcstasyやShivaをソロで用いる場合は、プレゼンスを高め、トレブルとハイミッドを持ち上げて「前に抜ける音」を作ることが多いと考えられます。これにより、ボーカルとギターソロがしっかりと立ち分かち、観客に明瞭な印象を与えます。
EQ処理においては、スタジオレコーディング時にハイパスフィルターを80Hz前後に設定し、ローエンドをタイトに整理していることが多いと推定されます。これによりベースやバスドラムとの棲み分けが明確になり、ギターの存在感がよりクリアになります。逆に3〜5kHz付近を軽くブーストすることで、アタック感とピッキングニュアンスを際立たせ、疾走感のあるカッティングを強調していると考えられます。
エフェクトの使い方も、曲ごとのキャラクターを生み出すために非常に戦略的です。 ディレイはBOSS DD-500を中心にセッティングし、スラップバックに近いショートディレイから、空間を広げるロングディレイまで幅広く使い分けています。テンポシンクを活用して、疾走曲でもディレイが濁らず、リズムに馴染むように調整されているのが特徴です。さらにアナログディレイ(Maxon AD-9やBOSS DM-2)を重ね、温かみのある残響を加えることで立体感を演出しています。
モジュレーション系では、MXR Phase 90やMaxon PT-909を使い、アルペジオやイントロ部分で独特の揺れを付与。曲中の静と動のコントラストを作る役割を果たしています。リバーブやトレモロはStrymon Flintを軸に、シンプルなパンクナンバーにも奥行きを与えている点が印象的です。
ライブでは、Providence PEC-2/PEC-4Vによるスイッチングシステムを駆使し、曲ごとに最適化されたサウンドを即座に切り替えています。観客からは分かりにくい部分ですが、ステージ上での音の再現性や安定感を保つために重要な役割を果たしています。
PAやミックス面でも工夫が見られます。特に大規模フェスや武道館公演では、ギターを左右に広く振るのではなく、ややセンター寄りに定位させ、ボーカルとの一体感を重視する傾向があるようです。 このようなミックス手法は、ポップパンクにおいて「歌を活かしながらギターの存在感を損なわない」ための合理的な選択です。
まとめると、HIROKAZの音作りは以下のような要素で成り立っていると想定されます。 ・バッキング用とソロ用でアンプを分け、中域・高域を意識したEQ調整。 ・ディレイやモジュレーションを曲に合わせて緻密に使い分け。 ・ミックスでは低域整理と中高域の強調により、疾走感と抜けを両立。 ・スイッチャーを駆使し、ライブでも安定した音色を再現。
これらの工夫が、04 Limited Sazabysの疾走感あふれるバンドサウンドを支え、観客に鮮明なギタートーンを届けていると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【04 Limited Sazabys・HIROKAZ】
HIROKAZが使用する機材は、ESPシグネチャーモデルやNavigatorの高級ギター、SoldanoやBognerといったプロ仕様のアンプなど、初心者や中級者にとっては手が届きにくいものが多いのが実情です。 しかし、彼の音作りの本質を理解すれば、市販されている比較的安価な機材でも近いニュアンスを再現することは十分可能です。
まず、ギターに関してはシグネチャーモデル「ESP レオン HIROKAZ」の廉価版であるGrassRoots G-レオンが最も手軽な選択肢です。価格帯は5万円前後で、オレンジカラーやレスポール系シェイプのルックスを備えており、ファンにとっては理想的な入門機となります。ピックアップはシグネチャーと異なるものが搭載されていますが、後からSeymour Duncan製PU(JazzやAPH-1b)に交換することで、さらに近い音色に仕上げることもできます。
アンプについては、SoldanoやBognerのようなハイエンドモデルは難しいため、BOSS KatanaシリーズやYAMAHA THR30IIなどのモデリングアンプが有効です。これらはモダンなハイゲインからクリーン、クランチまで幅広く対応でき、EQを工夫することでHIROKAZが意識する「中域を前に出した歪み」を再現可能です。特にBOSS Katanaはチューブライクな歪み感を持ち、バッキングからソロまで柔軟に対応できる点でおすすめです。
エフェクターでは、TS系の定番であるIbanez TS9が必須級です。彼が実際に使用しているペダルでもあり、ブーストや中域強調によってリードサウンドを前に出すのに欠かせません。さらに、BOSS OD-3やFulltone OCDなど、価格を抑えつつ表情豊かな歪みを持つオーバードライブも選択肢として有効です。
ディレイに関しては、BOSS DD-8が最もコストパフォーマンスの高い選択肢です。DD-500ほどの高機能ではありませんが、タップテンポ機能や多彩なモードを備えており、HIROKAZのように楽曲ごとに空間系を使い分けたい人には十分な性能を発揮します。アナログ的な温かみを求めるなら、MXR Carbon Copyもおすすめです。
また、ピッチシフト系はDigiTech DropやBOSS PS-6 Harmonistが手頃です。特にDropはワンタッチで半音下げなどができるため、HIROKAZのライブでの使い方をそのまま体感できます。
最後に、初心者が彼のエフェクト構成を一気に試したい場合、BOSS GT-1000COREやLine6 HX Stompといったマルチエフェクターが最適です。これらは歪み・空間系・ピッチ系を一台に集約しており、ライブでもスタジオでも活躍します。HIROKAZの複雑なエフェクトボードを完全再現するのは難しいですが、全体像を掴むには最良の選択肢といえるでしょう。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ギター | GrassRoots G-レオン | GrassRoots | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | シグネチャー廉価版。初心者に最適。 |
アンプ | BOSS Katana-50 MkII | BOSS | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | モデリングアンプ。中域を強調した歪み再現に適する。 |
アンプ | YAMAHA THR30II | YAMAHA | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | 宅録向けアンプ。クリーン〜クランチに強い。 |
オーバードライブ | Ibanez TS9 Tube Screamer | Ibanez | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | 本人使用モデル。安価で手に入る必須機材。 |
ディレイ | BOSS DD-8 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | タップテンポ対応。DD-500の廉価版的位置づけ。 |
ピッチシフター | DigiTech Drop | DigiTech | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | ダウンチューニングを即時再現可能。 |
マルチエフェクター | BOSS GT-1000CORE | BOSS | Amazonで探す | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | 多彩なエフェクトとアンプシミュ搭載で総合再現に最適。 |
これらを活用することで、初心者〜中級者でもHIROKAZのサウンドに近づけることができると考えられます。重要なのは「中域を意識した歪み」「ソロとリズムで音色を分ける」「楽曲ごとに空間系を調整する」という3点を意識することです。
総括まとめ【04 Limited Sazabys・HIROKAZ】

HIROKAZの音作りを振り返ると、その核心は「疾走感とクリアさを両立したギターサウンド」にあります。 パンクやメロコアにありがちな荒々しい音像ではなく、しっかりと整理された中域と、バンド全体の中で存在感を発揮するリードトーンを徹底的に追求している点が特徴的です。
ギター面では、シグネチャーモデル「ESP レオン」を軸に、Navigatorのレスポール群や改造モデルを楽曲ごとに使い分けています。これは単なる見た目の変化ではなく、リフ主体の楽曲にはタイトなレスポール系、煌びやかなアルペジオにはシングルコイル系、個性を出す場面では改造グレッチ風モデルといったように、明確にサウンドを分ける意識の表れです。
アンプ構成は「Soldano=バッキング」「Bogner=ソロ」という二刀流が軸であり、キャビネットもMarshallやBognerを組み合わせることで、ライブ空間において音抜けと厚みを同時に実現しています。この切り替えの徹底こそ、HIROKAZのステージサウンドを唯一無二にしている要因です。
さらにエフェクトでは、TS9やKlon KTRを中心とした複数のオーバードライブを駆使し、場面ごとに歪みの粒立ちや音抜けを調整。空間系はBOSS DD-500やStrymon Flintを基軸に、精密さと温かみを両立。加えてWhammyやDropといったピッチシフターを大胆に活用することで、ジャンルの枠を超えたアレンジを可能にしています。 この「オーバードライブの重ねがけ+多彩な空間系+ピッチ系効果」が、彼の音作りの最大の武器といえるでしょう。
また、PAやレコーディングの視点で見ても、HIROKAZはローエンドを整理して中域を押し出し、3〜5kHzを軽くブーストするEQ処理で抜けを確保していると考えられます。疾走感のある楽曲の中でもギターが埋もれないのは、この徹底した「帯域の整理」の成果です。
総括すると、HIROKAZの音作りを再現するためには以下の3つが重要です。 ・中域を重視したタイトな歪み(過度にローを出さない) ・バッキングとソロで音色を明確に切り替える二刀流思考 ・エフェクターを「表現の幅を広げるため」に積極的に活用する姿勢
高価な機材をそのまま揃えるのは難しくても、これらの本質を意識すれば、比較的安価な機材でもHIROKAZサウンドに近づくことは可能です。 つまり重要なのは「どの機材を使うか」よりも「どういう意識で音を組み立てるか」。 HIROKAZの音作りは、そのことを如実に示しているといえるでしょう。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 ギター
ESP レオン HIROKAZ Signature Model (Orange)
Seymour Duncan Jazz(ネック)+APH-1b(ブリッジ)搭載
GrassRoots G-レオン Orange
ESPレオンのコストダウン版
ESP レオン二号機(未発売/プロトタイプ)
Navigator N-LP-CTM Black
ビグスビー搭載改造モデルあり/ノーマルも所有
Navigator N-LP-CTM Vintage White(ピックアップ・ノブ交換)
Navigator N-LP-STD/P(P90搭載/2019武道館で使用)
Navigator N-LP-STD 木目調 限定モデル(Limited表記あり)
Navigator N-LP-STD ゴールドリフィニッシュ(特注) 武道館「Discord」で使用
Navigator N-LP-STD Cherry Sunburst
Navigator N-JM-ALR Black(ジャズマスター)
Fender ストラトキャスター改造モデル ×2(テレキャスヘッド仕様)
ESP ジャガー風モデル(元は緑)
Edwards E-SA-180LTC オリジナルカラー
ESP VIPER
ESP グレッチ風ジャズマスター(Gretschピックアップ搭載オリジナル)
ESP グレッチ風ギター 大改造後モデル(ライブで多用)
ESP 大改造ギター 色違い
Gibson Shinichi Ubukata ES-355
Fender Traditional 70s Telecaster Custom Black(Knife PVで使用)
🔊 アンプ & キャビネット
Bogner Shiva(通常/カスタマイズモデル)
Bogner Ecstasy(赤/黒/3534) ソロ用
Bogner 212OS open back(赤/黒)
Bogner 212C
Marshall 1936V キャビネット(ロゴ外し)
Marshall 2045 キャビネット(1975年製ビンテージ)
Mesa/Boogie MARK I Combo Blonde(ビンテージ)
Mesa/Boogie Mark1 Reissue
Soldano SLO-30(2022年 MONSTER baSHから導入/バッキング用)
※ライブでは Soldano(バッキング)+Bogner(ソロ) を使い分け、キャビはあえて異なるブランドを組み合わせている。
🎛️ ラック機材
SHURE PSM 900(インイヤーモニター)
KORG ToneWorks DTR-2(ラックチューナー)
🎚️ エフェクター
オーバードライブ/ブースター
DANELECTRO BR-1 The Breakdown
Bondi Effects Sick As OverDrive
MAD PROFESSOR Sweet Honey OverDrive
Friedman BE-OD
Ibanez TS9 Tube Screamer
Xotic EP Booster
Klon KTR
Free The Tone RED JASPER RJ-1V
ディレイ
BOSS DD-500 Digital Delay
Maxon AD-9 Analog Delay(所持の可能性)
BOSS DM-2
フェイザー/モジュレーション
MXR Phase 90(モディファイの可能性あり)
Maxon PT-909 Phase Tone
Maxon CS9 Pro Stereo Chorus(写真ではグレーに見える)
Strymon Flint
ピッチシフト/ワーミー/オクターバー
Digitech Drop
Digitech Whammy 5
BOSS PS-5 Super Shifter
T-REX Octavius
イコライザー
MXR M-109 6-Band Graphic EQ
チューナー
BOSS TU-3/TU-3W
KORG Pitch Black
(不明なBOSSチューナー+Octave内蔵の謎機材も使用)
その他
BOSS SUPER Octave OC-3
Mu-Tron Micro-Tron III(エンベロープフィルター)
Line6 HX Effects(マルチ)
Ernie Ball MVP Volume Pedal
KORG XVP-20(エクスプレッション/ボリューム)
Providence PEC-2/PEC-4V(スイッチャー)
Limetone Audio JCB-4SM Junction Box
Eventide Power Max(電源)
Vital Audio VA-ST1(電源・生産完了)
Providence P203 パッチケーブル
✅ まとめポイント
ギターは ESP/Navigator中心で、レスポール系と改造モデル多数。
アンプは Soldano+Bognerの二刀流、キャビはMarshall/Bognerを混ぜて使用。
エフェクターは オーバードライブの種類が非常に豊富で、ワーミーやDropなどピッチ系も活用。
ラック機材は最小限(SHURE IEM、KORGチューナー)。
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